もう10時か、
2ちゃんねる ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50 [PINK]広告のお問い合わせ(5/20)[/PINK]  

前スレ:葉鍵キャラを性別反転させてみよう!その25

1 :名無しさんだよもん:2007/12/27(木) 12:21:45 ID:zjt+OQKK0

〜都合により、葉鍵キャラの性別を反転してお送りします〜

            _
        ノ |_   ll__l---||_       Nice Hanten.
      rj「l__`ー'  ヽlーj  L---┐
      |―┴┴―`ーrュ-‐< ̄.ィj .__jl
      |[][][][][][] i """ _..,,rr=''´ l
      l ̄ ̄ ̄ ̄/7-‐'´     /
   f  jL-、 _-‐'      -‐´~~
   ヽ |  ̄  _j_ -‐'~´~~
     `ー〜´~~~~

過去ログは>>2-4あたり

前スレ:葉鍵キャラを性別反転させてみよう!その24
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1187267113/l50


839 :アニメから入った人:2009/08/24(月) 00:33:29 ID:8DmuPDt30
思わず数年前のスレから全部読ませて頂きました。
うわ〜。面白い。是非続きをお願いします。


840 :アニメから入った人:2009/08/24(月) 02:30:49 ID:8DmuPDt30
でも、前回から話がとんでません?
あれ?見落としたのかな。

841 :名無しさんだよもん:2009/09/04(金) 11:16:00 ID:pocYXl6e0
>>820
そしてアルサルたちのご先祖様の片方はアロウンですね、わかりま(ry

842 :名無しさんだよもん:2009/09/07(月) 13:47:45 ID:tiaDIoWf0
せん!!

843 :名無しさんだよもん:2009/09/07(月) 16:17:00 ID:v+kHX4RR0
>>840
過去スレにちゃんとある
保存されてるSSじゃないから解りにくいかもだが頑張って探してみ

844 :名無しさんだよもん:2009/09/08(火) 17:29:28 ID:c3/lZaH00
>>いつもながらGJ、ツンデレ×ツンデレがいい味出てます。
TtTの反転のいろんな状況を考えてみたが

1、ミルディン:
精霊は、意志のあり様がその存在の形態に影響を与える、という。
とあるサイトのSSではアロウンが自分のことを「ミルディンは父だし、 オガムも男だし、女自体知らないから男しかなりようがない」とのたまったのを
見たことあるが、一理あると思う。

ということは、アロウンを反転させるのにまずミルディン様が父上ではなく、 母上になっていただくしかない。
人間に火と春を齎す偉大なる母、というのも悪くない。
というかミルディン様は男でも女でもストーリーの大筋に大した影響を与えないが。

ところで呼び方は堅苦しい「母上」でもいいが、「お母様」も仔羊らしくいい感じ。

しかしミルディンが女になった場合、オガムも女になってもらうなら原作とさほど 変わらないでしょうが、オガムが男の場合、なんだかオガム→ミルディンのプラトン
的な悲恋が浮かんでくる。
この場合、受肉でもしないかぎり精霊であるミルディンはオガムにとって永遠手に入れ ないまさしく天上の人だろうがな。

845 :名無しさんだよもん:2009/09/08(火) 17:30:04 ID:c3/lZaH00
2、アロウン
魔王が魔女になっても性格や経歴自体はさほど変わりようがないが、ルキフェル時代さぞかしどこに出しても恥ずかしくない奥ゆかしき 清らかなお嬢様だったんだろう。
オガムが「アロウン様口がすっかり悪くなって(うちの娘がすっかり 不良になって)」と嘆くわけだ。
しかしアロウンが女の場合、次々と女に掘られる、もとい、惚られるほど 男運がないのもいい(手始めにいきなりリアンノンの結婚宣言、すぐそばに 親友の生まれ変わりの男
がいるのにそいつはシスコン)
逆に本人は同性の親友とその子孫(同性)ぞっこんラブなのに、何の間違いか、次々と男どもが群がってきて逆ハレームを築いてく、まさしく魔性の女というの もありかな。
ただこの場合、ゲールの族長の血筋をまもりべく、本人を他所に、アルサル(♀)が アロウンの「夫」どもに次々と決闘申し込みそう...それなんて少女革命ウテナ?
それはそれで萌えるが(アルサルがw)
後、アロウンが女で、プイルが男の場合、初対面の妙齢の美女にいきなり「親友なってほしい」と頼むプイルは、いい天然。
(もしくはその後美女とは清らかく正しく親友付き合いし通して、幼女と結婚した 真性かと)
ところで、原作はどう見ても感情の行方はプリムラ→(親子愛)アロウン→(友情) ←プイルだが、男プイル女アロウンの場合内心はともかく、傍から見ればアロウン→
プイル→プリムラ→アロウンというエンドレスリングにも見えるから不思議。

846 :名無しさんだよもん:2009/09/08(火) 17:30:27 ID:c3/lZaH00
3、プイル
友人曰く、原作(PS3)のプイル様のCGから「良妻賢母の気配がする」。
男の場合がこれだから、反転したらさぞかし妖精族の誇る最高の淑女になるだろうが。
しかしこの人は初対面の美丈夫にいきなり親友宣言をし、千人が一人になるまで戦い抜 こうと誓った男前、やっぱりシーラ(古い)様張りの聖女的女王よりは、オ○カル様顔負
けの男装の麗人でお願いしたい。
一見完璧超人だが、しかし本人は密かに野蛮な女になって親友と山や野を駆けたいという願望を抱いたりする。
ただ、プイルが女の場合、アルサルたちの片方の先祖は反転プリムラか、アロウンかは問題だったりする。
プイル的にも本命はアロウンに違いないが、アロウンはPC版のリアンノン (親友の子孫でかつての養女の生まれ変わりで他の女より近い関係のはず)対する態度と
他の女対する態度の違い(主に床を共にする時期的に)から、本命ほど手を出せなくなる タイプような気がする。
よって最後まで親友のまま…なんてこともありえる。
しかしアロウンは千年眠って現代では普通に床上手だったから、前大戦の時そこそこ経験 積んでいるかもしれない。
それなのにあれだけぞっこんだったプイルにはまったく手を出さないのも(男の時は腐で もない限り手出しようがないが、この場合は女だから)考えられない。
しかし体の関係があっても、この二人なら「恋人」「夫婦」より「友」で居そう、アロウンにとってそれだけ「友」という言葉は特別の意味があるだろうから。
もしくは夫婦であり友というのももえる。
しかしこれだどドルウクは知らずうちに、魔王の子孫を魔王復活の生贄にしようとする命知らずになる(まあ原作でも親友の子孫を、というだけでもすでにアロウン的に万死に値するだろう)、
無知は怖い。


847 :名無しさんだよもん:2009/09/08(火) 17:31:14 ID:c3/lZaH00
アルサル
アルサルが女の場合、プイルが男だった場合はよりドラマチックような気がする。
千年超えた親友の転生と再びめぐり合えたと思ったたら、相手はツンデレなお嬢さんに転生してしまった…これなに少女漫画?
アルサルが女の場合、ゲール族の掟的に、アルサルもまだ族長を決める権利のある、前族長の娘ってことにならないか?
もしくはこの場合、巫女の力持つほうが族長を決め、そうではないほうがその姉妹を守戦士になるという特別な掟があったりなかったり。
ただ、よくある神話や原始的部族のシチュエーション的に、リアンノンと結婚したら、 自動的姉のアルサルも一緒に嫁入りに来ったりする(姉の夫が族長なる権利を主張するのを
防ぐためだったり)というのもありかと。
↓↓↓
「正気かリアンノン、あの深紅の襟飾りは、族長の証なんだぞ」
「ええ、だから私決めたんです、アロウン様こそ私たちの夫となるお方!」
「だめだめだめ!おね〜ちゃんはぜったーい!に、認めないから!」
そして…その後
→→
「その…なんというか、お前はそれなりに強いし、頭も悪くない、私が族長の作法をみっちり教えてやるから、その…」
「お前の夫になるのか?」
「調子に乗るな!誰がお前なんかと!とにかく族長になるのは認めてやってもいいが、
べ、別にまだお前を私たちの夫だと認めわけじゃないんだから!」」
「おいおい、掟がどうした、一の戦士殿?」


848 :名無しさんだよもん:2009/09/08(火) 17:32:05 ID:c3/lZaH00
リアンノン&プリムラ
アロウンが女の場合、わざわざ「族長の妻が次の族長」という掟を作るのも血筋 や社会的可笑しいだと思から、この場合、族長になるではなく
、ただ族長と結婚して部族に入るだけかもしれないが。
得体の知れない魔女の部族に一員にするのを、兄もしくは姉が反対する、 というのもありえるし。
しかしこの場合、兄はともかく姉のアルサルだと、女である姉が戦士になり、 男である弟が後ろに引っ込むのにゲール族的に何か特別な理由でもない限り
は座りが悪い。
この場合は、男リアンノンは病弱、だが占いなど特別な才能があり、その知恵よって一族に引っ張っていく、とすれば一応理由になっていると思うが。
ただ、この場合魔王、じゃなく魔女のアヌーンヴン建国記よりは、魔女を妻にし、知恵を絞り謀略の限りを尽くして強大な帝国と渡り合う若き族長の物語が見たくなる
(それはなんてうたわれるもの?)。
この場合はむしろ魔女殿には、アルサルよりはリアンノン(♂)をレギアスとして育てい ただいたほうがいいよう気が…

プリムラが無力な幼女であったこそ、守られるべきものの象徴であったり、ps3版では自分の無力を嘆き、力を子孫のリアンノンに託したりするから、プリムラはストーリー的に反転しないほうが
いいかもしれないが。
ただ、反転した場合は、ある程度育てたら、普通に養い親の背中を追って、戦いに身を投げそう。 この場合は、無力の少女ではなく、若き戦士になるな。
まあ、プリムラ(♀)が戦場に出るのは多分アロウンやプイルは絶対反対だろうが、 男の場合、ある程度安全の場所への配置を気を配るだろうが、 戦場に出ること自体止めないかも。
(アロウンは息子なら一緒に戦いたがるかも)
…って、反転プリムラと反転プイルが結ばれた場合、精神的に義理の息子×義理の母にならないか?
しかもかつて背中を追っていた父(アロウン)には絶対かなわないと知りながら。 …なんか、プリムラ(♂)こそがアルサルのポジションに転生しそうだが?

849 :名無しさんだよもん:2009/09/09(水) 21:16:29 ID:WxJe8DOI0
……PS3版を原作と言われるのは、なんかこう、違和感が

850 :名無しさんだよもん:2009/09/10(木) 13:28:57 ID:vKEyF5se0
アニメー<−>ゲーム版(pc、ps3)=原作、じゃないのか

851 :名無しさんだよもん:2009/09/10(木) 21:57:28 ID:8vw5Y+7a0
そういや、TtTってPC版とPS3版のどっちで皆想像してんだろう?
自分は女キャラPS3で、男キャラはPCで考えてんだが

852 :名無しさんだよもん:2009/09/14(月) 21:34:07 ID:gOrBFIQp0
自分は
シナリオはPS3>PC
キャラ外見はPC、PS3どっちも可
アロウンとオガムは、PC版のほうが好みだけど

しいて言えば、反転の場合のみ、PS3のヴィジュアルのほうが想像しやすかったりする
ーーってか、反転するまでもなく、アルサル、プイル、タリエシン三人(ps3)は
「三人娘」だと言っても違和感がな(ry

853 :sage:2009/09/15(火) 02:08:59 ID:pGIeM9ER0
あの三人は特に手を加えなくても十分女の子として妄想できる
しかし反転タリエシンって実際どんなもんだろうな
吟遊詩人って男性のイメージがある(某兼任マッパーは実質小説家だし)から
やはり男装がしっくりくるか
いつも通りスリスリされていたエポナがふとした拍子に気付いて僅かに安堵を得るも
若干残念がるという電波を受信した

854 :名無しさんだよもん:2009/09/18(金) 09:41:10 ID:qYk50gvl0
よく反転アルサルの相手がアロウンってのは見るけど
別にタリエシンが相手もいいのになーとか思ってしまう

なんか、原作でも告白じみたこと言ってて、どっちか女だったらドラマが生まれそうなのに
自分もシナリオはPS3だな
でも、タリエシン以外の外見はPCが好みだ…なんか、PS3だとゲイル族がとっても上品にみえる

855 :名無しさんだよもん:2009/09/25(金) 14:50:19 ID:ELSarqIq0
AGEます

856 :名無しさんだよもん:2009/10/15(木) 18:41:20 ID:VjSbsFqc0
Age

857 :名無しさんだよもん:2009/10/18(日) 14:06:19 ID:bbzLtDMl0
朱鷺乃マダー?

858 :名無しさんだよもん:2009/11/01(日) 07:34:18 ID:L9xMUv/w0
久々に書いてみたくなって仕込んでたのに、寝て起きたらハロウィン終わってるよ!!
でもせっかくなので投下

859 :名無しさんだよもん:2009/11/01(日) 07:39:16 ID:L9xMUv/w0
ほわるばはろうぃん

「トリックオアトリート」
おもちゃの歯を付けて、吸血鬼に扮したふゆがそう切り出す眼前を、英二が無言で通り過ぎていった。
 行き場を無くした両手をわきわきとさせていたふゆをそのままに、そのまま歩み去ろうとするかに見えた英二だったが、
スタッフ用に設えてあった椅子の傍らでくるりと振り返ると、そのままそこに腰掛ける。
 駆け寄るふゆ片眼に見て、カボチャ型のマスコットが付いたボールペンを胸ポケットから引き抜きながら、英二が口を開いた。
「まったく、なげかわしいとは思わないか?勤労少女」
 口ごもるふゆを尻目に、続ける。
「このボールペンも受付で押しつけられたんだがね・・・・・・ここ数年、マスコミや一部の商店が、この時期になるとかぼちゃだ
お菓子だいたずらだと騒がしくて参るよ。バレンタインデーの夢再び、というわけだ。何年もやっているにもかかわらず、
あちらほど流行る兆しもないというのに、だよ。次は七面鳥の丸焼きパーティーでもやろうってのかなあ。
安息を尊ぶエコーズのバイト少女は、よもやそんなミーハーな催しに流されたりはしないと思うんだけどね。」
「マスターは私のあげたカボチャの人形を飾ってくれました!!」
少し涙目になりながら反論するふゆをくつくつと笑いながら、英二はボールペンをもてあそぶ。
「兄さん。そのくらいにしておいたら?」
 騒ぎを聞きつけたか、やってきた理玖がふゆをみやって、くすりと笑う。
「かわいい吸血鬼だね、ふゆちゃん。事務所の用意したもので悪いんだけど。はいこれ」
 小さくラッピングされたクッキーを渡して、理玖は英二のほうを振り向いた。
「兄さんもあんなこと言ってるけど、事務所の机の引き出しにキャンディーをいくつも用意しているんだよ。
今だって何個か隠し持っているはず。ためしにもう一度脅かしてみたら?ふゆちゃん」
「はは、あれは関西の習慣にならってみただけだよ理玖」
 そう苦笑しながら、英二はごそごそと体のあちこちを探った。
「あったあった。はい、アメちゃんどうぞ」

860 :名無しさんだよもん:2009/11/01(日) 07:41:10 ID:L9xMUv/w0
「もう、英二さんて酷いんだよ」
 バネの仕込まれたカボチャの人形をかちゃかちゃといじりながらふゆが言う。
閉店時間間近のエコーズはいつものように人気が無く、カウンターを挟んでふゆとあきら、勇輝と岬でみんなだった。
「ぼく、そういう性格をなんていうか最近聞いたことがあるよ。中二病」
「先輩、それは少し違うんじゃないかな」
 岬とはるかの掛け合いをみながら、ふゆは勇輝に話しかける。
「ところで、勇輝、私の吸血鬼の仮装、そんなに変だった?」
「そんなことないよ、可愛かったとおもうけど・・・・・・」
「でも弥生さんが・・・・・・」
 あのあと、勇輝とともに現れた弥生がふゆの顔をみるやいなや大笑いを繰り広げ、
エコーズまでの送迎の運転中も時折方をふるわせていたのを彼女は気にしていたのだった。
「なになに?仮装?僕もそれ、みたいかも」
 岬が言い終わるか否かの瞬間に、ふゆが叫ぶ。
「トリックオアトリート!!」
 岬に襲いかかる格好をしているふゆの口には、いつのまにか吸血鬼の牙が仕込まれていた。
「うわーほんとにかわいいね、ふゆちゃん」
「ほら、岬先輩だってこういってるじゃないか」
 口々に言う彼らだったが、ふゆはすこし残念そうだった。
「驚かそうと、思ったのに、全然愕いてくれないんだもんなあ」
「ふゆちゃん、そのかわいさでそれはむりだよ」
「もう、あきらはどう思う?」
 少しふくれながら、横にいるあきらをみやるったが、彼女はそこにはおらず、
いつのまにかカウンターの端でうずくまっていた。
「どうしたの?あきら、大丈夫?」
「だって、ふゆが吸血鬼って、ぷ、くっ」
 よく見ると、おなかをかかえて静かに方をふるわせていたあきらだったが、話しかけられたことを切っ掛けに爆笑を始める。
「もう、しらない。こうなったら後ではるかを愕かせてやるんだから。」

861 :名無しさんだよもん :2009/11/01(日) 07:42:00 ID:L9xMUv/w0
エコーズの閉店作業を終え、付いてこようとした皆をふりきって、ふゆははるかのアパートにやってきていた。
はるかの部屋に向かう足取りを、しらず抜き足差し足に変えながら、彼の部屋の前にたどり着く。
件の牙を装着すると一つ深呼吸して呼び鈴を押す。
カチャッと音がして、ドアが開く瞬間
「トリッ・・・」
「お菓子はないからいたずらで」
「え、ちょっとはるか?まって、あーれー」
ハロウィンの夜はふける。


862 :名無しさんだよもん:2009/11/01(日) 10:52:48 ID:5Vjg9jfR0
おお、久しぶりにSSが!

863 :実験作1/2:2009/11/02(月) 09:07:40 ID:SnCn91Dj0
ふゆがはじまるよ?

 かりかりとシャープペンシルの音だけが部屋の中に響いている。
観月邸を訪れてから40分。ひらすら問題を解き続ける真央の後ろで、いい加減手持ちぶさたのふゆが腰掛けていたベッドの下を覗き始めた。
 しばらくそうやって天地を逆転させていた彼女だったが、結局そういった雑誌の一冊も見つけることが出来ずに顔を上げる。
瞬間、いつのまにか手を止めて、こちらに湿った視線を向けていた真央と目があった。
 ばつの悪そうに姿勢を正すふゆに何を言うでもなく、ため息を一つ残すと、真央は再び問題に集中し始める。

 そのまま暫し背筋を伸ばしていたふゆだったが、ふとした切っ掛けで流れた冷気に体をすこし震わせて、こしこしと手のひらをこすり合わせた。
 間を置かず、頭の上でピッと鳴った電子音に視線を向けると、備え付けの空調が暖かくなる前の空気をはき出し始めている。
 真央に向けて、感謝の言葉をかけようとしたふゆだったが、なにごとも無かったかのように問題に取り組んでいる彼を見て、その切っ掛けを失うと、ベッドに少し深く腰かけなおした。


864 :実験作2/2:2009/11/02(月) 09:11:15 ID:SnCn91Dj0
 空調が暖かな空気をはき出し始めて数分の後、先刻まで快適さを保証してくれた文明の利器が、むしろ限度を超えて熱気をはき出し、
不快なそれへと変わる理不尽さをふゆは嘆いていた。
 気を利かせてくれた真央に、スイッチを切るようにたのむのもなんだか悪い。そんなことを考えながら、無言のままもう少しの時を過ごしたふゆだったが、
こめかみの辺りに汗の湿り気を感じるようになったのを切っ掛けに、羽織っていたカーディガンをするりと脱いだ。
 本格的な寒さの到来を前に、日中の暖かさは、決して厚いとはいえないインナーをふゆに選ばせた。それをぜんたいさらすことは、
年齢差以上に幼い外見を誇る真央の前でも、少し、いや相当に恥ずかしかったのだけれど、背に腹はなんとやらである。
 真央が彼女に視線を向ける気配はなかったが、部屋の熱気にあてられたか、頬が少し赤みを帯びていたことに、ふゆは気がつかなかった。

 キッチンタイマーの電子音を合図に、家庭教師の時間は終わりを告げる。幾つかのアドバイスと少しの雑談を残して、帰り支度を始めるふゆ。
その鞄がキッチンタイマーのそれとあまりかわりのない電子音を奏で始める。
 取り出したポケットベルに目をやって、そわそわと財布の小銭入れを確認する彼女を見て、真央は心得たかのようにがまぐちを取り出す。
ぱちりとそれを開くと、10円玉を5枚取り出して、体のあちこちを探り出したふゆに手渡した。
 お礼の言葉を述べようとする彼女を遮って、追い出すように急き立てる。
「それじゃあまた来週。寒くなるから体に気をつけてね」
 真央が適当に返した言葉に微笑むと、ふゆは観月邸から去っていった。
 後にはシャンプーのさわやかな香りが残るばかり。

865 :名無しさんだよもん:2009/11/03(火) 06:59:41 ID:SIwlXBia0
gj
色気があるな

866 :名無しさんだよもん:2009/11/05(木) 08:26:25 ID:sZUg/IXk0
「あー、さっっむい」
手すりにもたれかかりながら、青空に紫煙をはき出して、巧美が言う。
「ジャージはきなさいよ。下に」
日向を占領した朱鷺乃が、煙草に火を付ける。
「やあよ。私のこの脚線美を期待しているオトコノコたちに悪いじゃない?」
トンと灰を落とした煙草をくわえると、その脚線美を見せつけるようにくるりその場で一回り。
そんな巧美にもの申すかのように、冷たい風が、屋上を舞った。
「あーあーあーさっっむっいー」
肩を抱きながら、巧美が騒ぐ。
「オトコが欲しい。今すぐ。その人肌で、暖めて!!」
芝居がかってきた彼女に緩い視線を投げかけながら、朱鷺乃が吸い終わった煙草をコンクリートに押しつけた。
「あんたはどう?艶っぽい体験はなにかないの?」
「私はジャージ君に不満ないから」
すぐさま次の煙草に火を灯した朱鷺乃は、だるそうに答える。
二人の口からは会話が途切れ、幾度か紫煙がはき出されては風に消えていく。
「ねえ」
三本目を吸い終わった巧美が、ぽつりとつぶやく。
「キス、してみない?」
一瞬固まった朱鷺乃が、げほげほと咳き込む。
そうして少しの時間が経って、すこしだけ真面目な顔をした彼女が、口を開く。
「いやよ。あんた煙草くさいんだもの」
ぷっと吹き出した巧美の周りを、11月の風が吹き抜けていった。



867 :名無しさんだよもん:2009/11/05(木) 13:55:19 ID:+df0GfaWP
gj
久々の朱鷺乃分補充きたこれで勝つる

868 :名無しさんだよもん:2009/11/09(月) 16:26:32 ID:3ulKVoWj0
勝てる!

869 :愛佳でいくお:2009/11/13(金) 08:22:04 ID:OfgfcgWW0
 いつの間にか寝てしまったのだろう、唇の端をぬぐいながら、郁夫は傍らのマウスに手を乗せた。
 カリカリとHDDが音を立て、液晶モニタに明かりが灯る。表示されるのはたくさんのやる夫・・・・・・
寝る前に書きかけたそれらを手早く保存すると、郁夫はエディタを閉じて、ブラウザのアイコンをクリックした。
 足が弱く、人付き合いの得意でない郁夫にとって、パソコンが空気と同程度の存在になるのに時間はいらなかった。
基本的に小遣いの範囲でのことになるが、それでもそれなりに高性能のデスクトップが二台と、モニターが三枚、勉強机に所狭しと並んでいる。
「郁夫、ご飯できたよ?今日は下で食べようよ」
 姉の愛佳が、部屋のドアを叩く。
「んー、明日は下で食べるから、今日はそこに置いといて」
「またそんなこといって。そういって昨日もお部屋でたべたじゃない」
「おとといは一緒に食べただろ?」
 引きこもっているわけではない、と自負している郁夫であるから、普段であれば食事を部屋で摂るようなことはないのだが、ここ数日は両親の出張で家には姉と二人。
姉の作った料理を向かい合って食べるのはなんだか気恥ずかしくて、彼は反抗期を気取っていた。
 会話の片手間に、手早く巡回を終えたブラウザで、郁夫はひらきっぱなしにしてあったとあるタブをクリックした。
 現れたID入力画面に、解析したパスワードを手早く入力していく。少しの読み込み時間を経て、トップページが表示される。いまどきブログですらない、
一昔前のビルダで作ったような簡素なページには、更新されていない日記と、写真が閲覧できるギャラリーしか存在していなかった。
「じゃあ、お食事ここに置くからね。夜は、いっしょに食べるんだよ。夜も部屋で食べようなんて言ったら、お姉ちゃん、いいかげんおこっちゃうんだから」
 苦笑しながら、郁夫はギャラリーを開く。写真のサムネイルが日付順に表示され、画面を埋めていった。


870 :愛佳でいくお:2009/11/13(金) 08:25:39 ID:OfgfcgWW0
 郁夫がネットサーフィンの拍子にこのページを発見したのは、姉の愛佳が写りこんでいた一枚の写真を目にしたのが切っ掛けだった。
パスワードがかかっているとはいえ、おそらくは被写体に無断で掲載されているそれに抗議をするつもりで訪れた彼だったが、そのページのギャラリーを見て、
「気が変わって」しまったのだ。
 ある一人の少女、姉と同じ制服を着て、姉と一緒に微笑んでいるその少女を、撮影掲載し続けるその写真館。郁夫の必死の解析によって、
向坂というHPオーナーの名前を手にすることが出来たものの、それ以上の進展はない。
そもそも郁夫自信、なぜこのページがそれほどまでに気になるのか、自分の心をつかみかねていた。
 開かれたページには、新しい写真が何枚かアップされている。そのうちの一枚をクリックすると、
リサイズされていないだろう大きなサイズの写真が少し時間をおいて表示された。カメラに向かって無防備に微笑む少女の肩には、
通学用のスポーツバック。そのバックに名札らしき物体を確認して、郁夫の胸がなぜだか高まっていく。
 いそいそとデスクトップに置かれた、画像編集プログラムのショートカットを起動すると、彼は何事か作業を始めた。


871 :愛佳でいくお:2009/11/13(金) 08:26:39 ID:OfgfcgWW0

「郁夫が大好きなハンバーグだよ。お姉ちゃん、がんばっちゃったんだから」
 姉と向かい合う食卓は、郁夫にとってはやはり恥ずかしいものだった。
「いつの話だよ。ハンバーグが好きだったのなんて、小学生のころじゃないか」
「え、そうなの。じゃあ今好きなもの、お姉ちゃんに教えてよ。今度つくってあげるんだから」
「いいよ、そんなの。ハンバーグ、結構美味しいよ」
 照れ隠しにいろいろと喋る郁夫と、照れている愛佳。そんな食卓が、郁夫は決して嫌いではなかった。
 食事を終え、少しの雑談。
 その雑談に隠して、郁夫は考えに考えた質問を姉にぶつける。
「ところで姉さん、河野貴子……さんって、知ってる?」
「えーっと、知ってるよ。お姉ちゃんのクラスメイト、なんだけど、なんで郁夫が貴子さんのこと知っているの?」
「ん、ちょっとね。ちょっと……」
 不思議そうに首をかしげている姉を見て、郁夫も惑う。そもそも、そんなことを尋ねて、自分はどうするつもりだったのだろう。
紹介でもしてもらうつもりだったのだろうか。
 この期に及んで、郁夫は未だ、河野貴子に対する自分の感情を計りかねていた。

872 :名無しさんだよもん:2009/11/13(金) 08:27:28 ID:OfgfcgWW0
タイトルのみ唐突に思いついてでっちあげてみました。

873 :名無しさんだよもん:2009/11/16(月) 08:03:30 ID:2eTo148C0
そのタイトルだとやる夫系の何かに見えるなw
でも先が楽しみ。期待して待ってるぞ!

874 :名無しさんだよもん:2009/11/16(月) 18:06:52 ID:V40hXJHn0
名前からして無駄に元気でウザそうな反転郁乃だな

875 :名無しさんだよもん:2009/11/21(土) 15:35:33 ID:sf6M8OuR0
いいよ、いいよ

876 :保守がわり:2009/11/24(火) 06:38:51 ID:t5qpFVIX0
浩子「誕生日おめでとう。理央君」
理央「ありがとうございます。藤田さん」
浩子「それで、ね、プレゼントなんだけど、プレゼントはわ、わたし、みたいな」
理央「\\\だ、だめですよ藤田さん。もっと自分を大切にしてください」
浩子「・・・・・・もう、あいかわらずなんだから、理央君は。ま、そこが好きなんだけどね」
浩子「はい、これ、ホントのプレゼント」
理央「わ、マフラー。ありがとう藤田さん。ん、あったかいなー」
浩子「喜んでもらえてなにより。・・・いつか私のことも、本当にもらってね。」
理央「え、なんですか藤田さん」
浩子「なんでも、ないわよー」

結一 「なあ」
さつき「なによ」
結一 「オレも今日、誕生日なんだけど」
さつき「しってるわよ・・・・・・はい」
結一 「なんだ?アンティークの、カップ?」
さつき「プレゼントよ。そこそこいいものみたい。」
結一 「へぇ。いやー悪いな。こんなにたくさんプレゼントもらっちゃって」
さつき「たくさん、てカップは一つだけだよ?」
結一 「おっと・・・・・・悪いけどこれで帰らせてもらうわ。待たせてる奴がいるんでな」
さつき「そういえば、今日は朝からスフィーを見ない・・・・・・ってあんたまさか!」
結一 「大丈夫。傷物にはしないから!それじゃ!!」
さつき「こら、結一、まちなさい!私はBLとか、だいっきらいなんだから!!」

877 :名無しさんだよもん:2009/11/27(金) 06:07:15 ID:aGvs+AjB0
リトルバスターズ

「ねえ、昔みたいに皆でなんかしない?」
 だからボクはそう提案していた。
「なによ、唐突に」
真美がそう、声を上げる。
「ほら、小学校の時、何かを悪に仕立てては近所をかっぽしてたでしょ?みんなで」
恭歌ならそうしてくれるはずだ。10年という月日が経っても、ボクとおなじ気持ちでいたから。
「じゃ・・・」
恭歌が屈んでいた。その手が何かを拾い上げる。くるり、とボールが指の上でまわった。
「サッカーをしよう」
「へ?」
「・・・は?」
ボク以外はその言葉が理解出来なかったようで、怪訝な声をあげている。
「サッカーよ」
もう一度皆に向き直り、そう告げた。
「サッカーチームを作る。チーム名は、リトルバスターズよ」

878 :名無しさんだよもん:2009/11/27(金) 06:07:47 ID:aGvs+AjB0

「て、ちょっとまってよ、恭歌、なんでサッカーなの?」
 結局の所、最初に突っ込みをいれたのも、ボクだった。
「なんで、とは変なことを聞くのね。ボールがそこにあったから。ボールは友達だから!!ではだめなのかしら?」
「いや、それでもいいけど、・・・でもね、恭歌っていったら、野球!ってボクは思うんだよ?」
 ふむ。と白磁の頬に手を当てて考える恭歌の前に、ずずいと真美が歩み出る。
「皆まで言わなくても良いわよ。恭歌。アタシがきっちり答えてあげるわ!
ずばり、アタシ達女子にはバットもボールもついてな・・・・・・」
 瞬間、スパーンと派手な音を立てて真美の頭が斜めに歪む。倫のトスしたハリセンを受け取った兼子の鮮やかな一撃は、フォロースルーも含めて見ほれてしまうほどだ。
「まあ、これは放っておくとして、私達が女子だから、というのには一理あるのよ。」
 倒れかかる真美を指先一つで押し返すと、恭歌は言う。反動で今度はボクの方に抱きついてくる真美をひらりとかわすと、彼女は渡り廊下とキスをした。
「つまりね、女子がいくら野球をがんばっても、甲子園にだって出られないのよ!その点サッカーなら世界だってめざせるじゃない?」
「そんな高いところを目標としてやるのか?」
 にじり寄る真美を踵で踏みつぶした兼子が尋ねる。
「目指さないわよ。でも、せっかくなら、夢を持てる競技の方がいいじゃない?夢があって。」
「で、でも、やっぱりサッカーって難しいんじゃないの?ボクも含めて、みんな上手くできるわけがないと思うんだけど」
 そんな言葉に、恭歌はにやりと笑った。
「心配しないで。私も・・・・・・」
 手に持っていたボールを足下に落とし、それをつま先で空中に上げると、そのままトントンと足だけでボールを操る。動きを止めずにぽんとボールを高く蹴り上げると、その先には・・・・・・
「倫だって」
「俺か!」
 とっさのコトにも関わらす、飛んできたボールを胸で受け止めると、恭歌よろしくボールを足で操り始めた。
「ほら、いつも猫を乗せて歩いているから、あのくらいは出来るのよ」
「うがー」
 20回ほどリフティングを続けて飽きたのか、空中にあがったボールをボレーする倫。うげ、と声を上げた真美の後頭部に当たったボールは、上手い具合に恭歌の手の中に収まった。

879 :名無しさんだよもん:2009/11/27(金) 06:08:35 ID:aGvs+AjB0
「・・・・・・すごいね、みんな」
「真美のことは知らないけど、兼子だってあのくらい余裕よ?」
 やる?と差し出されたボールを、兼子はとらなかった。
「いや、いまは差し障りがあるからな」
「ふうん・・・・・・ま、理樹だってそこそこ出来るはずよ」
「えー、むりだよ。」
 そんなことを言われても、ボクには全然自信はない。
「大丈夫だって。ほら!」
 ひょいとボクの方にボールが投げられる。
「うわ!ととっ!!」
 足先に触れたボールは、それでも思ったほどおかしな場所へは飛んでいかず、ボクはぎこちないながらもリフティングを続けることが出来ていた。
「ほら、理樹だって十分バランスがいいんだからサッカーだってできるわよ」
 そんなことを言いながら、なぜかにやにやとこちらを見つめ続ける恭歌。遠くでは倫がちらりとこちらを見た後、大急ぎで目をそらしている。
「理樹、見えてる。だからスカートでそれは、差し障りがあると・・・・・・」
「今日は、無地の白ね」
 兼子と真美が同時にそんなことを言っていた。
「え、えーーう、わわ」
 ばっ、とスカートを押さえたその先で、恭歌がうふふと笑っている。
 ボクが最期に蹴り上げたボールが真美の顔面を直撃して、ぼふんと音を立てた。

880 :名無しさんだよもん:2009/11/27(金) 06:10:10 ID:aGvs+AjB0
性別ついでに競技も反転。ということで。

881 :名無しさんだよもん:2009/11/28(土) 05:46:40 ID:uxEg4PIpO
久々の投下キター!リトバスは好きだから続き期待するぜ!……というか倫がやっぱりハーレムな件についてw

882 :名無しさんだよもん:2009/11/29(日) 08:53:44 ID:jGW2cMc90
もっとエロい展開キボンヌ

883 :名無しさんだよもん:2009/12/05(土) 21:02:17 ID:5tB9uH8f0
おう

884 :名無しさんだよもん:2009/12/13(日) 02:03:02 ID:5Hv1vyM30
っもと

885 :名無しさんだよもん:2009/12/17(木) 09:39:56 ID:/A0oDgD20
エロSSマダー?

886 : 【末吉】 【726円】 :2010/01/01(金) 10:52:30 ID:TVLLFKr80
去年はほとんど更新なかったので
今年は頑張ってほしい

887 :名無しさんだよもん:2010/01/20(水) 00:13:37 ID:zBmdIwdR0
保守

888 :名無しさんだよもん:2010/02/01(月) 12:49:05 ID:EMoRxOfW0
投下マダー?

279 KB [ 2ちゃんねる 3億PV/日をささえる レンタルサーバー \877/2TB/100Mbps]

新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
名前: E-mail (省略可) :


read.cgi ver 05.0.7.8 2008/11/13 アクチョン仮面 ★
FOX ★ DSO(Dynamic Shared Object)