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処女はお姉さまに恋してるSSスレ 第19話

402 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 13:56:27 ID:7xzovxp30
薫子「え?…え…えぇ!?部長さん??……え?だ、だって…部長さんって………」

薫子は奏に抱き着いたまま、会場前に待機している人を『あの人が部長じゃないの?』と口をパクパクさせたまま指さした……

圭「奏……私はもう“部長”ではないわよ。愚か者め」
奏「はっはい、ご、ごめんなさいなのですよ。圭お姉さま」

初音「あ…あのぉ」
初音「もしかして……小鳥遊…圭…様でいらっしゃいますか。」
圭「…ええ………そうよ」
初音「わぁ、やっぱり…」
薫子「何?初音……知っている人なの??」
初音「はい…。私が中等部にいた頃に、聞いた事があるんです……
『聖應女学院の演劇部部長を3年間務めた お姉さまがいる』って…」
薫子「いっ!?」

――さ…三年間ん??それって……つまり…――

奏「そうなのですよ……圭お姉さまは1年の頃から卒業されるまで、ずっと部長だったのですよ……。」
薫子「はぁぁ」
薫子は目を丸くして不思議な人………小鳥遊 圭……を見た。

そして、仮に自分が部活の部長を務めているとこを想像してみた…(まだ抱き着いたまま)

――いやいや、無理だって……だって、ウチの演劇部、すっごくレベル高いんだもん――

403 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 14:00:35 ID:7xzovxp30
薫子「あの…それじゃ、由佳里さんが呼んだって言うゲストの人って……」

薫子は首だけを由佳里の方を向けて、確認しようとした。
すると、由佳里は携帯電話で誰かと連絡をしている最中だった……
由佳里は電話をしながらも首と手首を横に振り…『違う違う』と合図していた。

由佳里「ええ……はい……あ、はい、寮のみんなは揃っています。
………はい、え?もう到着されているのですか?
あの……会場横の…そうです。自動販売機の横のベンチです。
……はい、はい…わかりました。それでは、お待ちしてます。」

パタン(携帯を閉じる)
電話が終わると、由佳里は少し会釈をして、圭に挨拶した……。

由佳里「お久しぶりです。圭お姉さま…」
圭「……お久しぶり……由佳里…………卒業式以来ね………」
由佳里「まさか、こんな所で会うとは思ってもいませんでした……今日はどうなされたのですか?」
圭「……特に何も……………ただ…私がいなくなって……
演劇部が弛(たる)んでいないか……この目で見に来たのよ……」

圭は横目で奏……(と、まだ奏に抱き着いている薫子)を睨んだ……
なぜか目が怪しく光っている………。

――ひぃっ!?こ、こわいぃぃ――

奏と薫子は、蛇に睨まれた蛙のように動かなくなった…。

404 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 14:07:28 ID:7xzovxp30
???「ふふふ……もぅ、圭さんったら……本当は心配して見に来たくせに……」

少し離れた所から、優しい口調の人が近づいてきた……。

――こ、今度は誰っ!?――

どうやら、目の前にいる恐ろしい人の知り合いのようだ……また、怖い人じゃないかと思い…恐る恐る声のした方を向いた。

奏「美智子お姉さま……お久しぶりなのですよ」
美智子「お久しぶり、奏ちゃん…。……それに由佳里ちゃんも」
由佳里「あ、はい…お久しぶりです」

今度来た人……美智子と呼ばれた人は…笑顔で挨拶をした。

――よかったぁ、今度は普通の人で――

圭「美智子……本当に着いてくるなんて………」
美智子「だって…圭さん、折角 私が旅行に誘ったのに…演劇部のコンクールを見に行くって言うんですもの。……でしたら、今日一日……私と付き合ってもらうのが道理ですわ」

美智子は笑顔で……(少し顔が引きつっているようにも感じられるが)…圭に答えた。

奏「あ…あの……薫子ちゃん?……そろそろ、離して欲しいのですよ………」
薫子「えっ?あ、わわっ!…ご、ごめんなさい!奏お姉さま」

ずっと抱き着いたままだったことに気が付いて、薫子は慌てて奏から離れた…
ぷはぁっっといった感じで奏は解放された。

405 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 14:07:49 ID:RfBJg5wv0
支援

406 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 14:12:21 ID:7xzovxp30
美智子「ふふふ……」

薫子は初対面の人に恥ずかしい所を見られて…顔を真っ赤にした……

美智子「ええと……あなたが、新しい演劇部の人かしら?……」
薫子「あ、ぃ、いえ……アタシは……」
奏「圭お姉さま、美智子お姉さま……ご紹介するのですよ。
…今年の新入生で、寮に入寮した私の『妹』……『七原 薫子』ちゃん……なのですよ。
そして、あちらに居るのが、同じく新寮生の……」
初音「皆瀬 初音と言います。……寮では由佳里お姉さまのお世話になっています。
……よろしくお願いします」
薫子「あ、…な、七原 薫子……です。……どうも…よろしく」

初音は丁寧に、薫子は少し頭を掻いて自己紹介をした。

美智子「寮生の人でしたか……。私は圭さんの元同級生で、高根美智子ですわ。…よろしく」
???「あらあら?……何やら、随分と懐かしい顔ぶれが揃っていますわね……」

薫子と圭たちが自己紹介を終えた頃、穏やかな声が薫子の後ろから聞こえた…。

美智子「あら……」
奏「え…?」
薫子「へ…?」
声の持ち主を正面から見ることができた美智子が、まず声を上げ……、続いて奏と薫子が後ろを振り返った。
そこには懐かしい人の姿が3つあった……。

407 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 14:22:50 ID:6gmeWlRZ0
あらあらうふふ

408 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 16:14:40 ID:7xzovxp30
瑞穂「お久しぶりですね。みなさん」
貴子「お久しぶりです」
圭「………お久しぶり」
奏・薫子「み、瑞穂お姉さま(さん)……っ!?」
にこやかに挨拶をする瑞穂に対して、奏と薫子は驚きの声を発した。

瑞穂「久しぶりね、奏ちゃん…。元気だったかしら?」
奏「は、はいなのですよ……。元気は奏の取り柄なのですよ………。でも、どうして瑞穂お姉さまがこちらに……?」

驚きと興奮と困惑が入り混じった気持ちで奏が尋ねた…。

瑞穂「それはね…、由佳里ちゃんが誘ってくれたのよ……。
20日に奏ちゃんのコンクールがありますから、一緒に見に行きませんか?
………ってね。」

――由佳里さんが……!?………あ、まさかっ!?――

薫子は由佳里の方へ顔を向けた……。
それに対して由佳里はウィンクを返した。
奏お姉さまの誕生日を祝いたい……けれども、当の本人は無理に誕生日会を開いてほしくない…。だとしたら、他に奏が喜びそうな事って一体………
薫子がここ数日悩んでいた問題に対する、由佳里なりの答えがコレだった。

貴子「それにしても、まさか、圭さん達にまで会えるとは……思ってもいませんでしたわ……」
紫苑「ふふっ…。素晴らしい偶然って……あるものですね」

409 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 16:16:57 ID:7xzovxp30
すると、紫苑はおもむろ徐に奏に近づき……奏をぎゅっと抱きしめた。

奏「紫苑お姉さま?……はややっ!?」

モフッ(抱きしめる音)

紫苑「こうやって、奏ちゃんをぎゅっとするのも久しぶりです……。
あぁ、やはり…堪りません。
どうですか…?瑞穂さんもやってみませんか…??」
瑞穂「い、いえ…遠慮しときます………」

――何故だろう…私の時とは違って……、すごく優雅で、絵になってるような――

背格好は自分と同じぐらいなのに、紫苑が奏を抱きしめている光景は、母親が子供をあやす様な光景に見えて……なぜか薫子は顔を赤らめた……。

初音「どうしたんですか…?薫子ちゃん??」
薫子「な、なんでもないっ!」
初音に顔を覗かれそうになって、薫子は慌てて顔をそらした。

紫苑「奏ちゃん……、私達が応援していますからね………」
奏「ぷはぁっ………紫苑お姉さま」

紫苑の懐から脱出した奏は、優しく声を掛けてくれた「姉」の顔を見上げた……

瑞穂「奏ちゃん……、頑張ってね………」
貴子「楽しみにしていますよ」
奏「瑞穂お姉さま…貴子お姉さま……ありがとうございますなのですよ…」

柔らかい笑顔で見守ってくれる人たちを見て……奏の目には少し涙が出てきた……

410 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 16:28:55 ID:7xzovxp30
――奏お姉さま……すごく嬉しそう………――

自分が思っていた様な誕生日プレゼントではなかったけれど、今まさに、誕生日を祝福してもらってるんだ……そう思うと、薫子は自然と心の中が暖まる様な気がした……

圭「……奏………そろそろ、時間じゃないかしら………」
奏「あ!そうなのですよ!!……久しぶりに、お姉さま方に会えて……奏、すっかり時間を忘れてたのですよ!?」
圭に注意され、慌てて時計を確認した奏は、目に溜まっていた涙を拭き……気を引き締めなおした。
奏「それでは皆さん……奏は、先に行ってるのですよ。」
薫子「奏お姉さま!頑張ってきてください。」

小走りで会場に戻る奏に、薫子は手を振ってエールを送った。
奏は軽く振り返り、少しだけ手を振って既に演劇部が集まってきている会場前(緑部長が待っていた所)へ戻っていった。


411 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 16:38:00 ID:FySMZjg20
支援ですわー

412 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 16:44:28 ID:7xzovxp30
/*********** 会場前の演劇部員 ******************************************/
(あ、奏お姉さまが戻ってきましたわ)
(ねぇ、あれって圭お姉さまじゃない……?)
(え?本当ですわ…それに隣にいらっしゃるのは……もしかして…………)
(瑞穂お姉さまですわ!!)

きゃーーーーーーーーーーっっ!!

(それに紫苑様や、貴子様……『琥珀の君』までも……)
(あのぉ………お姉さま方……あの方たちは?) 一年生
(今、一番手前にいらっしゃる、黒い髪のお方が…前年度の部長、圭お姉さま…よ。)
(そして、そのお隣にいらっしゃる方たちが…去年ご卒業されてしまいしたが……かつて『聖應の3大美人』と言われた……瑞穂お姉さまに、紫苑お姉さま…そして貴子お姉さまですわ)
(はぁ〜〜っ……とても、お美しい方々ですね…)
(『騎士の君』に『琥珀の君』…さらには、あのようなお美しいお姉さま方までもが見に来て下さったのですから……今回の演劇……必ず、成功させないといけませんわね )

きゃーーーーーーーーーーーーーーっ!!

/***************************************************************************/

由佳里「な…何だか聖應(ウチ)の演劇部が集まっている所あたりだけ……すごく賑やかですね」
瑞穂「そ、そうね……」
薫子「聖應て……たしか、淑女が集まるお嬢様学校……ですよね………」

ここが公衆の面前であることを、忘れているんじゃないだろうか?
薫子は「淑女」という聖應の生徒達に対する認識を改める必要があるんじゃないかと…心底思った。


413 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 16:54:59 ID:7xzovxp30
そうこうしている内に、薫子の周りには遠巻きに人だかりができ、ヒソヒソと声がするようになってきた。

貴子「何やら、少々騒がしくなってきましたわね……。どうですか、みなさん。そろそろ暑さも増してきましたし…この辺りで中に入りませんか?」
紫苑「そうですね。席が埋まってしまうといけませんから……。開演までは少々早いようですが、私たちも中に入りましょう」
由佳里「そうですね…」

瑞穂たちは会場に向かって歩き始めた。

薫子「ん?…」

気が付くと、圭が立ち止ったまま、じーっと薫子の顔を見ていた。

薫子「あ……あの……私、…何か顔についてます………?」
圭「あなた……面白い相をしているわ………」
薫子「はい………?」

――『そ う』?……『そう』って何っ!??――

圭「…………まるで若きウェルテルのようね………でも、大丈夫……恐れず、前を向いていれば……いずれ、その悩みも解消されるわ……」
薫子「……っっ!!??」
美智子「圭さん、何をしてるんですか…? みなさん、もう行っちゃいますよ〜」
圭「今…行くわ」

圭はそれだけ言うと、さっとその場を離れた……。
自分が抱えている悩み(奏のプレゼント)を見透かされたのかと思い……薫子は唖然とした。
そして、残された時間は1週間もないということを思い出し、少しの間…その場に立ち尽くした。
瑞穂「…………………」

414 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 16:59:53 ID:7xzovxp30
〜〜以下 会場へ向かう一同の会話〜〜

貴子・由佳里・初音グループ

貴子(由佳里さんも…すっかり『お姉さん』ですね。……どうですか?心境の変化などは…)
由佳里(そうですね……気が引き締まるって感じはしますね……あ、ですが、妹のできがイイものですから…、『姉』としては立場がなくて困ってるんですよ)
初音(そ、そんな……由佳里お姉さまの方が、なんでもおできになってスゴイじゃないですか)
貴子(ふふふっ……)


紫苑・圭・美智子

紫苑(それにしても…まさか、紫苑様たちとお会いできるとは思ってもいませんでした。…
本当、人の出会いとはわからないものですね)
圭(……お元気そうでなによりです…………紫苑さま………)
紫苑(そうですわね……私は瑞穂さんや貴子さんとの大学生活は、とても楽しいですから………………
美智子さん達の方は如何ですか?)
美智子(私たちは、内部進級ですので……あまり変わり映えしませんね……見知った顔がほとんどですから)


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