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処女はお姉さまに恋してるSSスレ 第19話

303 :名無しさん@初回限定:2010/10/08(金) 23:05:50 ID:Qx4UeKIW0
続きを書いて見たので、相変わらず需要を読まずに投稿してみるテスト

     「ミニ」 続編

「…はぁ」
 手を添えている手すりの冷たさが、程良く心地よい。
「………はぁ」
 吹いている風は緩やかに、優しく髪を揺らしている。
「………はあぁ…」
 だけれども、そんな晴れやかな天候とは裏腹に、僕の気持ちはどんよりと沈んで
いて、晴れそうにもない。
「………………はああぁぁ………」
 いくら悩んでも仕方の無い事だとは、解っているのだけれど。
「何て云うか………ため息しか出てこないよね………はあぁ………」
 ばたん。
「やっぱりここに居たんだ。本当に屋上はすっかり千早の避難場所だよね」
「ああ、薫子さん…ご機嫌よう」
 扉が開く音がして、聞き覚えのある声が後ろから聞こえてきたのだけれど、僕は
振り向かずにそう云った。
「茉清さんと聖さんが心配してたよ。大丈夫かな、って」
「正直、余り大丈夫とは、云えませんね………」
 そう云って、僕はまたため息を吐いた。
「うーん、かなり重傷だね…でも、午後の授業はあと二時間だし、今日は授業が
終わったら早く寮に帰って着替えちゃったら?」
「ええ………是非そうしたいと思います」
 残り二時間を無事に乗り切れたらいいなぁと、心の底から思った。
「それにしても予想通りと云うか…大人気だよね、ミニスカート姿の千早って」
「か、勘弁して下さい………」

 そう。
 こんなにも落ち込んでいる理由は、全てこの短い丈のスカートの制服に原因が
あったのだ。

304 :名無しさん@初回限定:2010/10/08(金) 23:07:18 ID:Qx4UeKIW0
 そもそもミニスカートの制服を着なくてはいけなかった理由は>>291にあった訳で。
 取りあえず、意を決して学院に向かう事にしたのだけれど。

「おはようございます、千早お姉さま、薫子お姉さま!」
「うん、おはよう」
「ご機嫌よう」
「…まあ! 千早お姉さま、今日はミニスカートの制服なのですね!」
「え、ええ、まあ…」
「おみ足もすらっとしていてお綺麗で、それに黒のニーソックスが良く映えています。
とても素敵です………」
「え、えっと…あ、ありがとう…」
 顔が引き攣りそうになるのを何とか我慢して、何とか笑顔を返す。
「では、失礼致しますね」
 そう云うと、声を掛けてきた女生徒は顔を赤らめながら足早に走り去っていった。
「何と云うか…周りからの視線が足の方に集中している気がするのですが…」
「そりゃそうよね。だってロングスカート姿しか見なかった千早がいきなりミニスカート
なんだもん、気にならない訳が無いよ」
 隣を一緒に歩いている薫子さんがそんな事を云い出す。
「今日は恐らく、ずっとこんな調子なんでしょうね………はぁ」
 思わずため息が出てしまう。
「ちょっと千早…ため息なんか吐いちゃってるけど、大丈夫?」
「…正直、余り大丈夫ではありません…」
 これだけでもう、心折れそうなんだけれどね。
「多分、ホームルームが始まる前には学院中に噂が駆け巡っているんでしょうね…はあぁ」

「おはようございます」
「ご…ご機嫌よう、皆さん」
 クラスに入ると、一瞬沈黙があって。
「きゃあああああああ!」
 次の瞬間、黄色い歓声が沸き起こった。
「千早さん、ミニスカートの制服姿も素敵ですわ!」
「本当に、健康診断の時も思いましたけれど、足も細くいらっしゃって、凄く素敵です!」

305 :名無しさん@初回限定:2010/10/08(金) 23:08:33 ID:Qx4UeKIW0
「ミニスカートの快活な感じが、黒いニーソックスと相まって、何と云いますか、こう、
小悪魔的な魅力が感じられますわね!」
「本当ですわね! 普段のお淑やかな雰囲気の千早さんも素敵ですけれど、こんな
快活そうな千早さんも魅力的ですわ!」
 あっと云う間にクラスメイトに取り囲まれて、口々にそんな事を云われる。
「えっと…あの、皆さん、その、は、恥ずかしいですから…」
 あああ、やっぱりこうなるよね…。

「おはよう、千早さん。朝からいきなり話題総ざらいだね?」
「ま、茉清さんまで…勘弁して下さい」
 ようやくクラスメイトの輪から解放された僕が席に着くと、茉清さんがやってきて
そんな事を云ってきた。
「普段見る事の出来ない千早さんが見られて、ちょーっと得した気分ですね」
 と、これは聖さん。
「本当、ミニスカートもお似合いですよ?」
「いえ…私は凄く、恥ずかしいのですが…」
「だけど、いきなりミニの制服なんて、どうしたんだい?」
「それがですね…」
 理由を聞かれたので、何故こうなったかを説明した。
「…ああ、それで昨日袖口を汚してしまった時に、複雑そうな表情をしていたんだね」
「ええ、そうです…出来れば、これは避けたかったのですが…」
 そういって、僕は自分の制服を見下ろした。
 何と云うか、布地が少ないだけでいつもよりすーすーする気がするし、何より
ガードが薄い気がすると云うのが実に心許ない。
「まあ、たまたまタイミングが悪かったと諦めるしか無いね」
「そうですねぇ…」
 しかし、心配の種は実は他にもあったりするんだけれど。

 そして、その心配は的中する事になる。
 一時間目の授業が終わって、トイレへ行こうと廊下に出た所。
「…あっ! 千早お姉さまが出てこられましたわ!」
「本当ですわ!」

306 :名無しさん@初回限定:2010/10/08(金) 23:09:32 ID:iFH8Y8u70
支援

307 :名無しさん@初回限定:2010/10/08(金) 23:10:18 ID:Qx4UeKIW0
『きゃあああああ!』
 僕が廊下に出た瞬間、廊下で待ち構えていた集団に取り囲まれてしまった。
「え、えっと…皆さん、一体………?」
「それはもう、千早お姉さまがミニスカートの制服をお召しになってると聞きまして、
一目拝見しようと『出待ち』をさせて頂きました!」
「で、出待ちって…」
 アイドルの追いかけか何かですか!?
「えっと…その、廊下で集まられますと、他の方にもご迷惑ですから…」
「あっ、そうでしたね。では私たちはこちらの端で拝見させて頂きます」
「いえ、え、えっと、そうじゃなくて………」
 拝見しなくて良いから!

 とまあそんな状態が休み時間のたびに続き、しかも史に聞いた話では、誰かが
密かに撮影したらしい携帯の写真が瞬く間に広まっている、との事だった。
 放課後になるまでは携帯って使用禁止じゃなかったっけ…?
「しかし、どなたが撮影なさったかは解りませんが、実に良いシャッターチャンスを
捉えられた様でして」
 そう云って史が見せてくれた携帯には、ミニスカート姿の僕が微笑んで写っている
写真が映し出されていた。
「い、いつの間にこんな写真が…」
「史のクラスではもうすっかりお祭り状態になっております」
「………あああ………」
 そう云えばファンクラブがあるんだったっけ。
「…ところで、何で史がこの写真を持っているのかしら?」
「史は、千早お姉さまのファn…ごほん、侍女ですから」
「………あのねぇ………」


 そんな訳で、昼休みに心折れそうになって屋上に避難していた訳で。
「…今日ほど、早く全ての授業が終わって欲しいと、思った事はありませんね…」
 そんな心を見透かした様に、予鈴が鳴り出した。
「取りあえず、教室に戻ろうよ」

308 :名無しさん@初回限定:2010/10/08(金) 23:12:14 ID:EsdZlVgw0
支援

309 :名無しさん@初回限定:2010/10/08(金) 23:12:17 ID:Qx4UeKIW0
「そうですね………」


「はあー………安心するなあ………」
 そして、放課後。
 何とか寮まで戻ってきて、クリーニングから帰ってきていたいつもの制服に早速
袖を通した。
「…うーん、ちょっと残念かな」
「いやあの薫子さん………」
 そう云えば、何か薫子さんは妙に僕の足にこだわっていた様な気がするけど………。
「もう、二度と着ませんからね」
「………残念」
「何か云いました?」
「べーつにー?」
 そう云って薫子さんはそっぽを向いてる。顔が笑ってる気がするのは多分気の
せいじゃ無いだろう。
 全く、薫子さんったら。
「ふーん………」
 そんな僕たちのやり取りを、香織理さんが横で眺めていたのだけれど。
「でもミニスカートでそんなに心すり減らしていたのに『普通のスカートだと安心する』って、
千早も随分と女らしくなったものね?」
「………え………お、んな、らし、く………?」

 orz

「あら、良いんじゃないかしら? ここに居ると云う意味でのみ云うと。ふふっ」

 結局、香織理さんのその言葉がとどめとなって、今日一日僕は復帰出来なかった
のは云うまでもない。
 …とほほ。

 おわり

310 :名無しさん@初回限定:2010/10/08(金) 23:12:58 ID:Qx4UeKIW0
 おまけ

「ね、史ちゃん史ちゃん!」
 千早の部屋を出た後、あたしは後から出てきた史ちゃんを呼び止めた。
「なんでしょうか、薫子お姉さま?」
「あのさ、千早の例の写真…あたしの携帯にも転送して貰っても良いかな?」
「勿論です。薫子お姉さまには特別に、史が密かに撮影を致しました選りすぐりの
五枚もお付け致します」
「わ、やったあ☆」
 と云うか、やっぱり史ちゃんも撮影していたんだ。
 流石千早の侍女だよねぇ。
「…? かおるこ、ふみ、廊下で何をしてるの?」
 と、そこに優雨ちゃんが通りがかった。
「ああ、優雨ちゃん。今ね、史ちゃんから千早のミニスカート制服姿の写真を携帯に
転送して貰った所なの」
「ちはやのミニスカート姿?」
 そう云った優雨ちゃんの目がきらっと光った気がするのは気のせいじゃ無さそうだ。
「ふみ、私もその写真ほしいな」
「畏まりました。優雨さんの携帯にも転送いたします」
 …とまあそんな感じで、寮のみんなにも写真が出回っていた。
「千早お姉さまには秘密ですよ」
「勿論☆」
「うん、ひみつ☆」

 今度こそ終わり

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