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処女はお姉さまに恋してるSSスレ 第19話

291 :名無しさん@初回限定:2010/09/25(土) 00:40:28 ID:lKw1/MCh0
どうも、>>273こと、かつて「5時起き」と名乗ってた何かです
酔った勢いでまた投稿に
ちーちゃんはいぢめるもの(えー


   「ミニ」

「…あれ? 千早、どうしたの? 顔に縦線入ってるけど」
 ある日の事。
 お昼ご飯を食べた後に教室に戻ってみると、何やら千早が引き攣った顔をしていた。
「…あ、ああ、薫子さん…いえ、大した事では無いのですが」
「制服の裾が、ちょーっと汚れてしまったのですよ」
 そばにいた聖さんがそう云った。
 云われて見てみると、確かに千早の制服の袖口にちょっと色が付いている。
 一応シミにならない処置はしてあるようだけれど。
「なるほどね…まあでも、もう昼休みも終わりだし、寮まで着替えに戻る暇も無いから、
仕方ないんじゃない?」
「え……ええ、まあ、今はそうですが」
 …あれ?
 それに対して、返ってきた反応は微妙な感じだった。
 それを考えてみると、どうやら千早の悩みは他にもありそうなんだけれど、それが
解ったのは寮に帰ってからの事だった。

「予備の制服が無い?」
「ええ…丁度クリーニングに出していまして、今着ているこれが最後の一着だったの
ですよ」
 寮に戻った所で、先程の微妙な反応の理由を聞いてみた所、返ってきた答えがこれ。
「え…そうしたら、明日はどうするの?」
「ええ、それで困ってしまって…まさか、これをそのまま着ていく訳にもいきませんし」
 千早はそう云って、袖の汚れを落とした制服を眺めて溜息を吐いた。
「クリーニングが終わってくるのが丁度明日でして…明日の授業さえ何とかなれば
良いのですが…さて、どうしましょうか」

292 :名無しさん@初回限定:2010/09/25(土) 00:42:02 ID:lKw1/MCh0
「うーん…」
「ただいま戻りました…千早お姉さま、薫子お姉さま、どうかなさったのですか?」
 と、丁度そこに史ちゃんが帰ってきた。
「お帰り、史ちゃん」
「ああ、史、お帰りなさい。実は…」

「そうですか…申し訳ありません、少々迂闊でした」
 話を聞いた史ちゃんはそう云って頭を下げた。
「いえ、史のせいではないから気にしなくて良いわ。…とは云え、明日をどう
乗り切りましょうか…」
 そう云って、千早はまた溜息を吐いた。
「…一応、方法が無い訳ではありません」
 と、何やら思案をしていた史ちゃんがそう云ってきた。
「それって、どんな方法? …先に云って置くけど、あたしのは貸さないからね?」
 千早とあたしはおおよそ似た様な背丈だから、制服のサイズも多分一緒だと思う
けれど、流石に貸す気にはなれない。
「いえ、流石にそれは薫子さんにご迷惑がかかりますし…」
「ご安心下さい。実はこう云う事もあろうかと、予備の予備を用意してございます」
 制服の予備の予備? そんなのまで用意してるんだ。
 何て云うか、史ちゃんの侍女っぷりも、ここまでくると流石だなぁと思ってしまう。
「ず、随分準備がいいわね」
「ええ…ですが、これは本当に予備と思っていまして、本当は使うつもりは無かった
のですが」
「…使うつもりがなかった?」
 史ちゃんの言葉に、千早が首をひねる。
 其れはあたしも同じだった。『使うつもりのない制服』って、一体何だろう?
「実は…」

「ちょ、ちょっと史! これ、ミニスカートの方の制服じゃない!!」
 『予備の予備』と云って、史ちゃんが出してきた物。
 それは、もう一種類の方の制服だった。

293 :名無しさん@初回限定:2010/09/25(土) 00:44:11 ID:lKw1/MCh0
 どう云う訳か、聖應には昔からロングスカートとミニスカートの両方の制服が存在
していて、好きな方を選べるようになっている。
「ですから、使うつもりが無かったのです。多分千早お姉さまの事ですから、間違いなく
拒否反応を起こすだろうと思いまして」
「…ま、まあ…確かにこれは、凄く抵抗が…」
「ふーん……でもさ、千早って脚もすらっとしていて細いし、意外と似合うんじゃない?」
「か、薫子さん!?」
「ええ、多分お似合いになるとは思います」
 史ちゃんもあたしに同意した。
 何か目がきらっと光ったのは多分気のせいじゃ無いだろうと思う。
「………こ、これを、着ないと…ダメですか?」
「他に方法がございませんなら」
 きっぱり、と云う感じで史ちゃんが云いきった。
「うう………そんな、ミニなんて………
 orzとなっている千早を眺めながら、心のどこかで『ミニスカ姿の千早も見てみたい』
と思っているあたしに気が付いてしまった。


 そして、翌日の朝。
 こんこん。
「千早さま、朝でございます」
「うう………学校、行きたくない………」
「ミニスカート程度で世の中終わったりはしませんから、駄々こねないで下さい」
「………はぁ………」
 とほほ、これは今日は色々と大変なんだろうなあ…。

「おはようございます」
 史が食堂に入っていく。
 うう…さっきから、何か心臓が変な鳴り方しているんですが。
「おはよう、史ちゃん。…あれ? 千早は一緒じゃないのかしら?」
 食堂の中から、香織理さんの声が聞こえてくる。
「だそうですよ、千早お姉さま。諦めて出てきて下さい」

294 :名無しさん@初回限定:2010/09/25(土) 00:48:44 ID:lKw1/MCh0
「………お、おはようございます………」
「…あら」
 香織理さんは僕の制服姿を見て一瞬目を丸くしたが、次の瞬間意味ありげな笑みを
浮かべていた。
「ふーん…結構、似合ってるじゃないの」
「か、勘弁して下さい………」
「聞いたわよ、クリーニングで制服の予備が無かったんですって? まあ、これも
経験よ、け・い・け・ん」
「い、いえ………その、は、恥ずかしいのですが………」
「でも、無い袖は振れぬって云うじゃない?」
 それ、何か微妙に用法間違っていませんか?
「おはようございまーす! …おおっ、千早お姉さまのミニスカート姿っ! ………んぐっ」
「おはよう。ちはや、ミニスカートも似合ってる」
 そこに陽向ちゃんと優雨もやってきた。
 何か陽向ちゃんの最後のリアクションが妙に気になるのは、気のせいだろうか。
「あ、ありがとう、優雨…」
「おはようございます。…わぁ、千早ちゃん、ミニスカートの制服も似合ってますねー」
「はふぅ…おはようございます……むー、やっぱり千早、足細くて羨ましいなあ…」
 そこに、薫子さんを起こしに行っていた初音さんと薫子さんもやってきて。
「いえ、その……凄く、恥ずかしいのですけどね…」
「えー、良いじゃないですか? 足も細くてすらっとしていて、凄く素敵ですよ☆」
 そんな事誉められても、ちっとも嬉しくないんですがっ。


 ちなみに、その日の学院では『もっと』大変だった。
 …何と云うか、想い出したくも無い………ううっ。
「折角、皆さんお似合いだって云って下さったのに」
「あ、あのねぇ史………」
「うん、確かに、ちょっと残念かも」
「か、薫子さんまで………」
 とほほ………orz。

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