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処女はお姉さまに恋してるSSスレ 第19話

1 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 09:44:53 ID:/659jhwG0
ここは「処女はお姉さまに恋してる」と「処女はお姉さまに恋してる 2人のエルダー」のSSスレです。
優雅に礼節をもって進行していきましょう。
sage進行で。

「処女はお姉さまに恋してる」まとめサイト−「おとボク」SS作品リスト
ttp://takayan.s41.xrea.com/otoboku/ss_index.shtml

SS投稿掲示板@おとボクまとめ
ttp://takayan.otbk.root-node.net/ss/bbs_view.cgi?

おとボクSS投稿掲示板
ttp://cute.to/~hokuto/caramelkeijiban/story_bbs.php ←8月20日管理人の都合により閉鎖されました

処女(おとめ)はお姉さま(ぼく)に恋してる SSの書庫
(処女はお姉さまに恋してるSS保管庫(仮)の跡です)
ttp://th2ss.hp.infoseek.co.jp/otoboku/ ←閉鎖


メーカー公式
ttp://www.caramel-box.com/


Q&Aテンプレは>>4-5

2 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 09:45:28 ID:/659jhwG0
・過去スレ

【女装】処女はお姉さまに恋してる【百合】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1108774069/
【女装】処女はお姉さまに恋してる 第2話【百合】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1110222716/
【女装】処女はお姉さまに恋してる 第3話【百合】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1110659167/
【女装】処女はお姉さまに恋してる 第4話【百合】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1111234071/
【女装】処女はお姉さまに恋してる 第5話【百合】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1111757700/
【女装】処女はお姉さまに恋してる 第6話【百合】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1112791250/
【女装】処女はお姉さまに恋してる 第7話【百合】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1115118638/
処女はお姉さまに恋してるSSスレ 第8話
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1117971026/
処女はお姉さまに恋してるSSスレ 第9話
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1143304515/
処女はお姉さまに恋してるSSスレ 第10話
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1156178671/

3 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 09:46:54 ID:/659jhwG0
処女はお姉さまに恋してるSSスレ 第11話
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1164204810/
処女はお姉さまに恋してるSSスレ 第12話
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1171703000/
処女はお姉さまに恋してるSSスレ 第13話
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1176527097/
処女はお姉さまに恋してるSSスレ 第14話
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1185672661/
処女はお姉さまに恋してるSSスレ 第15話
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1197634344/
処女はお姉さまに恋してるSSスレ 第16話
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1207387243/
処女はお姉さまに恋してるSSスレ 第17話
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1221857171/


・前スレ
処女はお姉さまに恋してるSSスレ 第18話
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1238067440/

4 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 09:47:28 ID:/659jhwG0
Q&A その1

(;´Д`)<オリキャラ出したいんだけど……
(・∀・)<オリジナルキャラが原作キャラよりも目立つ物、また、同程度の立場である場合、受け入れられない
     事の方が多いようです。そんな作品の場合は投稿所の方が無難ですが、最終的な判断は作者さんに
     委ねられます。
     もし、これは大丈夫だ、と思ってスレに投下して、投稿した作品にケチをつけられたとしても、
     それはそれで一つの事実ですので素直に受け止めましょう。
     次の投稿時にその経験を活かしてください。

(;´Д`)<そんな固い事言ってたらオリキャラ使えないじゃん
(・∀・)<そんなことはありません。原作に登場してはいないものの、その世界に間違いなく存在しているキャラ
     (一般生徒・店員・通行人)等のいわゆるMobは、登場させても問題ありません。
     但し、それでもし投稿した作品にケチをつけられてとしても、それはそれで一つの事実ですので素直に
     受け止めましょう。次の投稿の時に(ry

(;´Д`)<原作キャラの性格を弄りたいんだけど、どの程度なら大丈夫なの?
(・∀・)<極端に変わっていなければ大丈夫です。が、だからといってスレに投稿してケチをつけられてとしても、
     それはそれで(ry
     例外的に、笑いを取りに行った場合には受け入れられる事もあるようです。

5 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 09:47:59 ID:/659jhwG0
Q&A その2

(;´Д`)<瑞穂ちゃんがあまりにも可愛いので、おかま掘りたいんだけど……
(・∀・)<どうぞ掘ってください。但し、作品が出来上がったときはスレの方ではなく、投稿所へお願いします。
     逆に瑞穂ちゃんが掘っちゃった場合も投稿所を利用してください。

(;´Д`)<マリみてとか、極上生徒会なんかとクロスオーバーさせたいんだけど……
(・∀・)<クロスオーバー物は、混合物の元ネタを知らない人もいますので、投稿所の方へお願いします。

(;´Д`)<瑞穂ちゃんを襲った○○が許せません! お仕置きしてもいいですか?
(・∀・)<構いませんが、必要以上の暴力・陵辱・強姦・輪姦・監禁・調教・SM・スカトロ・グロ・強制妊娠・
     達磨プレイ・死姦・人体改造・触手・食人等、読み手を限定してしまうような表現がある場合は、
     投稿所の方へお願いします。
     また、直接的な表現が無くても鬱な展開になった時は受け入れられない場合もあります。

(;´Д`)<携帯だから投稿所使えないyo!使えるけど投稿所ヤダ!
(・∀・)<仕方ないので事前に1レス使って傾向報告、あぼーんできるようにコテ、ケチつけられても
     文句言うのはやめましょう。でも可能な限り投稿所利用してください。



(・∀・)<おとぼくの雰囲気に合わないと思われる作品は投稿所へ、どうすればいいか分からないときは
     皆に聞いてみて下さい。

6 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 09:50:06 ID:/659jhwG0
・関連スレ

処女はお姉さまに恋してる 第99話
http://qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1278719052/
キャラメルBOX part40
http://qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1275837521/
キャラメルBOX やるきばこ part10
http://qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1213467853/

7 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 09:51:02 ID:/659jhwG0
★過去スレのミラーです★(処女はお姉さまに恋してるSSスレ)

第1話 http://pantomime.jspeed.jp/test/read.cgi/monament6/1108774069/
第2話 http://pantomime.jspeed.jp/test/read.cgi/monament6/1110222716/
第3話 http://pantomime.jspeed.jp/test/read.cgi/monament6/1110659167/
第4話 http://pantomime.jspeed.jp/test/read.cgi/monament6/1111234071/
第5話 http://pantomime.jspeed.jp/test/read.cgi/monament6/1111757700/
第6話 http://pantomime.jspeed.jp/test/read.cgi/monament6/1112791250/
第7話 http://pantomime.jspeed.jp/test/read.cgi/monament6/1115118638/
第8話 http://pantomime.jspeed.jp/test/read.cgi/monament6/1117971026/
第9話 http://pantomime.jspeed.jp/test/read.cgi/monament6/1143304515/
第10話 http://pantomime.jspeed.jp/test/read.cgi/monament6/1156178671/
第11話 http://p2.chbox.jp/read.php?host=pie.bbspink.com&bbs=erog&key=1164204810&ls=all
第12話 http://p2.chbox.jp/read.php?host=pie.bbspink.com&bbs=erog&key=1171703000&ls=all
第13話 http://p2.chbox.jp/read.php?host=pie.bbspink.com&bbs=erog&key=1176527097&ls=all
第14話 http://p2.chbox.jp/read.php?host=pie.bbspink.com&bbs=erog&key=1185672661&ls=all
第15話 http://p2.chbox.jp/read.php?host=set.bbspink.com&bbs=erog&key=1197634344&ls=all
第16話 http://p2.chbox.jp/read.php?host=set.bbspink.com&bbs=erog&key=1207387243&ls=all
第17話 http://p2.chbox.jp/read.php?host=set.bbspink.com&bbs=erog&key=1221857171&ls=all

8 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 09:51:30 ID:/659jhwG0
以上
テンプレ、追加記載などありましたら補完宜しくお願いいたします。

9 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 15:15:21 ID:a94ky8f/0
>>1乙です

10 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 15:59:00 ID:oKm1+m6C0
>>8
1乙。

ただQ&Aその2のやたらめったら投稿所へはもう時代遅れじゃないかと思うのですが。

11 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 16:51:58 ID:im9fPSP8O
>>1乙です

>>10
読み手を限定し過ぎるものは投稿所の方がいいと思うが

12 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 22:29:56 ID:i/Rg1UKX0
>>1

13 :名無しさん@初回限定:2010/07/12(月) 15:38:38 ID:m5fNpjj7O
冒頭のナンパシーンから
男がよく女をさらって強姦してるグループの一員で
止めに入った薫子が殴られる→歯向かう
千早ちゃんが見てられなくなって性別カミングアウト
こんなにかわいい男なら食ってみたい→車に乗せられる、薫子も人質として連れて行かれる

グループの中に実は綺麗な男が好きな奴がいた→そいつにプライドごと溶かされる千早ちゃん
それを見て興奮する薫子→薫子もぐちゃぐちゃにされる

→これからずっとここで飼ってやるEnd




14 :名無しさん@初回限定:2010/07/13(火) 06:04:54 ID:2qCd7sHX0
>>13
スレ違い、よその投稿掲示版へいけ

15 :名無しさん@初回限定:2010/07/13(火) 16:58:04 ID:JO0ZOpnqO
千早お姉さまが掘られるとか鼻血出ちゃうからやめぃ

16 :名無しさん@初回限定:2010/07/13(火) 17:11:52 ID:nkLNvBRl0
今気づいたんだけど、Q&Aその2って2人のエルダーに対応してないよなw

17 :名無しさん@初回限定:2010/07/13(火) 19:15:33 ID:OUIJ5pqXO
前スレで投下しておきながらすげー今更なんだけれど、千早お尻攻めってスレ的にアウトだったのかな?

18 :名無しさん@初回限定:2010/07/13(火) 19:20:49 ID:S5PEjgaj0
いや、最高だったよ

19 :名無しさん@初回限定:2010/07/13(火) 20:53:38 ID:Et1pL/aZ0
自分はヒロインに攻められるなら問題無い
それより早く自重部分をw

20 :名無しさん@初回限定:2010/07/14(水) 01:18:03 ID:XiK6+mNQO
>13のようなネタが投下されるこんなスレじゃry

といってもまだ規制解除されないしなぁ。
>1のss投稿掲示板にでもぶん投げればいいのだろうか?

21 :名無しさん@初回限定:2010/07/14(水) 19:25:50 ID:TsyeEq6d0
2のSSが大量投下される前に、1のSSをある程度読んでおこうと思うのですが、
全部読むのは無理なので、おすすめとか有ったら教えていただけないでしょうか
私的にはシリアス物よりはギャグとかほのぼの物の方が好みです

22 :名無しさん@初回限定:2010/07/14(水) 21:05:03 ID:Ly34eN5FO
>>21
ギャグならL鍋さんの作品が鉄板

23 :名無しさん@初回限定:2010/07/15(木) 00:01:27 ID:XiK6+mNQO
前スレで投稿した者です。
今まで書いた分、自重した部分もまとめて>1のss投稿掲示板@おとボクまとめ、に投稿してきました。
まとめたら29kb…だと?
予想以上に長くては吹いてしまったw

それと投稿するときはやっぱりコテつけた方がいいんでしょうか?

24 :名無しさん@初回限定:2010/07/15(木) 00:26:20 ID:NPlDYS7j0
>>23
乙。

一作品で40KB近かったものもあるくらいだから、全く問題ないよ。
これからもがんばってください

25 :名無しさん@初回限定:2010/07/15(木) 09:16:16 ID:9Gh9HUbJ0
良スレ

26 :名無しさん@初回限定:2010/07/15(木) 16:48:29 ID:/3aAlElEO
薫子がドM過ぎてちーちゃんをいじめるシーンが思い浮かばないでござる
というか√終盤のいじめてオーラがパない

エトワールのときの格好良さはどこいったし…

27 :名無しさん@初回限定:2010/07/15(木) 18:10:34 ID:C4bgXM6Z0
強くてかっこいい女の子をいじめるから楽しいんじゃないか。
元々か弱そうな女の子をいじめて何が楽しい?

28 :名無しさん@初回限定:2010/07/15(木) 18:23:46 ID:7GfmKnx20
>>23

次回作楽しみにしてます

>>27
という事は千早ちゃんいじめるのも楽しいとw
でも肝心のいじめるキャラが・・・

29 :名無しさん@初回限定:2010/07/15(木) 18:34:10 ID:/3aAlElEO
>>27
それは同意なんだけれど、俺がやりたいのは薫子×千早であって、おとボクの雰囲気を保ったままこのシチュを想像しにくいってこと。

気高く強いおにゃのこを籠絡させるには、薬とか暴力とかの無理やりな要素か、弱みを握るなり言うことを聞かせた上で長期のスパンで調教するとか、そういった方法がメジャー。
けれどその手の方法を採用しちゃうと、このスレに投下できないし、何よりおとボクに合わない。


ということなんだ。
長文失礼。

30 :名無しさん@初回限定:2010/07/15(木) 19:42:29 ID:DL1Mdr5P0
>>29
このスレでなくとも投稿掲示板ならOKじゃないかな
そういうシチュは大好物なので是非拝見したい

31 :名無しさん@初回限定:2010/07/15(木) 21:24:19 ID:kUSjrKSG0
>>22
いくつか読みました、確かに鉄板みたいです

「おとボク」SS名作選っていうのは投げっぱになってるみたいですね
何をもって「名作」とするのかの判断が難しいのだと思いますが


32 :名無しさん@初回限定:2010/07/17(土) 14:18:35 ID:zmpufk8s0
寂れているけど、まだ皆妄想を溜め込んでいるだけだよね?
そのうちドンドン投稿されるよね?

33 :名無しさん@初回限定:2010/07/17(土) 14:23:00 ID:MlyQ9x3V0
てすと

34 :名無しさん@初回限定:2010/07/17(土) 16:46:56 ID:MlyQ9x3V0
薫子がカーミラに成りきりすぎて、部屋で練習中に千早を襲っちゃう……というところまで考えてみた。
これはいける……!

35 :名無しさん@初回限定:2010/07/17(土) 16:49:48 ID:yXYc8ZsQ0
いけっ…そのままっ・・・…

36 :はーくん ◆qV6dwdDny6 :2010/07/17(土) 19:05:44 ID:MlyQ9x3V0
「私には貴女しか見えていないのです……どうか私の気持ちをお受け取りください」
最初は気持ち悪いとかいってバカにしちゃったけれど、真剣なお芝居があたしをリードしてどんどん引きこんでいく。
可愛い……。
ここまで来ると千早はもう男でも女でもない感じだよね……。これで男だなんて本当にずるいと思う。

いよいよ山場であるカーミラとローラの吸血シーンだ。
あたしは千早をベッドに寝かしつけた。
「あぁ……カーミラ……」
せつない声で千早がさえずる。
漂う甘い香り、白く照らされたうなじ、耳に心地よく響く声。そして、肌を通して伝わる暖かい温もり……脳が麻痺していくように五感の一つ一つが千早に支配されていく。
目の前いっぱいに広がる千早を前に、あたしの頭の中は真っ白になってしまった。
「そんな……貴女にそんな目で見つめられてしまうと私は何もできなくなってしまうのです」
「貴女は恋をしたことが御有りなのだと思うわ、そしてきっと、恋というものはこんな晩に結ばれるものなのでしょうね」
そんな私などどこ吹く風、千早はローラのまま台詞を紡いでいく。目の前にいるのは気高く凛々しい千早ではなく、弱弱しくしおらしいローラそのもの……
「……誰とも恋などしたことなくてよ。 これからもしないつもり……貴女とでなければね」
なんとか台詞を思い出し、雰囲気に浸かり直す。
「……貴女は陽だまりの中で真っすぐに伸びる花」
「――――」

37 :はーくん ◆qV6dwdDny6 :2010/07/17(土) 19:09:41 ID:MlyQ9x3V0
――それは台本に書かれていない科白だった。
シーンを間違えたのだろうか? いや、千早がミスするなんて思えない。
「とても可愛く美しく咲き誇っている……」
状況を理解できずに固まっているあたしを尻目に千早から新しい科白が描かれていく。世界は千早の台本によって塗りつぶされ、千早とローラの境界線をかき消していく。
「……ぁ……ならば、雪の中で散る、花のような人」
あたしとカーミラの境界線もまた揺れて薄れて細く見えなくなっていく。
自然と千早の顔を弄ぶ手をゆっくりと顎先へ移し、顎を撫で上げる。
「私と貴女の想いは違う……私の想いは……」
指に抵抗を感じ、決してそれることのなかった視線が外れる。
貴女はローラなの? それとも千早なの?
「……それは違うわ」
あたしはカーミラなの? それとも薫子なの?
「――!」
再び目線が繋がる。
この世界にはあたしと千早しか居ない。
千早の目に光が溢れ、吸い込まれるように見つめるとそこにはあたししか映っていない。

38 :はーくん ◆qV6dwdDny6 :2010/07/17(土) 19:15:50 ID:MlyQ9x3V0
「なぜそんなに卑屈なことを云うの? 少なくとも貴女は、あたしにとってなくてはならない必要な存在なのに」
「……そんなこと……そんなことはない、けど……」
魔法にかけられたかのように、うっとりとした表情を見せる千早。あたしはその首筋に吸い寄せられていく。
「たとえこの姿が偽りのものだったとしても、その心は一つ……あたしは貴女をこんなにも大切に想う。 その心は真実よ……だから、信じて」
ゆっくりと千早の白い首筋に突き立て
「……!」
……ずに唇に吸い込まれていった。
千早の唇が何かを紡ぐように動く。
けれどその言葉をかき消すようにあたしの唇は執拗に千早の唇を追い続ける。
「……ぉ……んっ……」
言葉にされることを恐れるように千早の口を塞ぎ続ける。唇で覆うだけでは飽き足らず、舌を差し入れ口の自由まで奪い続ける。
千早の目は固く瞑られたまま、目尻に光が溜まる。
それがどんな意味を持っているのか聞けないまま、千早の肩を抱きしめ、上に覆いかぶさる。
「ローラ……可愛い人……」
「……違うわ……」
「――千早、可愛い人」
「――薫子さん」



「出来ましたら、史の存在を忘れないようにお願いします」
「「うわっ!」」

39 :はーくん ◆qV6dwdDny6 :2010/07/17(土) 19:21:51 ID:MlyQ9x3V0
突発ネタその2、了。
このノリなら薫子優位でかつる……! 

と思ったけど、本番入ったら薫子のドMスイッチと千早のドSスイッチが入る為、これ以上先は結局いつも通りの展開しか妄想できず、最強のストッパー史に止めてもらいましたw
なんかもうドラ○もん並みの便利キャラと化しているけれど、多分間違ってない希ガス。

40 :名無しさん@初回限定:2010/07/17(土) 19:25:13 ID:1lWHFF3l0

wktkしてた所で史が出てきて史への怒りがマッハwww

41 :名無しさん@初回限定:2010/07/17(土) 19:31:23 ID:zmpufk8s0
リアルタイムで見ていたからwkwkしてたのにこんなオチって…orz

42 :名無しさん@初回限定:2010/07/17(土) 21:01:58 ID:k6g53dxF0
こんな史はいらないwww

43 :名無しさん@初回限定:2010/07/17(土) 22:15:53 ID:QcR+RQMN0
史ェ…

44 :名無しさん@初回限定:2010/07/17(土) 22:37:33 ID:WWuajlTx0
史さん、あなたの出番は3日後ですよ

45 :名無しさん@初回限定:2010/07/17(土) 22:57:46 ID:vSnwJSeKO
初回時に、薫子ルート目指して史ルートになった時ぐらいの怒り

46 :名無しさん@初回限定:2010/07/18(日) 00:30:35 ID:wf4Yevx30
一言で言うなら
拷問からのアナルファック

47 :はーくん ◆qV6dwdDny6 :2010/07/18(日) 15:14:25 ID:7DDWJcSH0
もし史が薫子の部屋に居なかったら的なif。
貴女達の反応が思ったより激しかったので、行けるところまで頑張ってみました。



「んっ……ちゅ……あふ、んんっ」
「はぁ……ちゅぱ……ぺろ……あむっ」
もう止められない。
もうファーストキスがどんなものだったかすら思い出せない。
柔らかい唇、ざらっとした舌、綺麗に揃っている歯、口から零れる唾液
何もかもが愛おしい。何もかもが欲しくて、触れていたくて、息をするのも忘れてむしゃぶりつく。
「んんーっ、ちゅぱ、んぷっ、……はぁはふっ……んちゅ……んんっ!」
「れろ……んぁ! んちゅ、あぁはふ、んんっ!……あん、んあっ」
お互いに歯が当たって痛い思いをしておきながらも止められない。
もっと触れあいたい。くっついていたい、抱きしめたい、一つになりたい……!
覆いかぶさっていた身体を千早に擦りつけるように動かす。
「んはっ、かおっ、薫子さん! んんっ 薫子さんっ!」
「千早っ、れろっ、千早ぁ! ああっ、んちゅ――ん?」
お腹のあたりに固くて温かいものが当たる。
さっきまでなかったものが……あ、もしかして、これは……
「かお……あぁああっ!」

48 :はーくん ◆qV6dwdDny6 :2010/07/18(日) 15:20:51 ID:7DDWJcSH0
千早の頬に当てていた右手をあたしと千早の身体の間に潜り込ませて、気になったものを見つけて握る。
服の上から挟むように触った瞬間、千早の身体が跳ね、嬌声が上がる。
ここにあるのは……やっぱり……あれ?
「……千早……これって……」
ビクビク震えるモノを撫でてみる。
千早の肢体がそれに反応して、逃げるようによじらす。けれどあたしが上から太ももで挟むように覆いかぶさっているので逃げられず、右や左に暴れる。
「あっ! ああっ! やめっ、かおる、こさんっ! やめてぇっ!」
その反応が楽しくて、調子に乗るあたし。
制服の上から擦りあげ、手の動きが激しくなるにつれて、千早の声と身体も激しくなる。お互いに身体をくっつけたまま暴れているので、じんわりと汗が滲んでいる。特に千早のアレをさすっている右手は特に濡れているように思える。
気のせいか少し大きくなった……と思った瞬間右手に衝撃が走る。
「かおっ、あっ、あぁ……あぁぁああああああっ!」
「きゃ! え、何っ?」
爆発したかと勘違いするほどの熱さが右手に当たる。
びっくりして手を離してみると、右手には汗以外の何かが付いていて、起き上がってみると千早の股間が膨れていて、その山の頂上は白く濡れている。
その膨らみはビクビクと揺れ、白い染みは黒い制服を更に浸食していく。

49 :はーくん ◆qV6dwdDny6 :2010/07/18(日) 15:25:33 ID:7DDWJcSH0
「うわぁ……すごい……」
「あっ、……はぁ……んっ……はぁはぁ……」
汗に絡み捕られた銀髪は額から離れられず、ほんのり赤みがかった頬とのコントラストが綺麗な千早の表情をさらに扇情的に変化させる。
ぐてっと力なく痙攣している千早のエロさも凄いけれど、あたしは初めてみる射精に目を奪われていた。
股間にある山はまだビクビク揺れて黒い制服を白く塗り替えていく。
「これが千早の……」
「……はぁ……あん!」
1分ほど眺めた後、恐る恐る千早のアレに触れてみる。
大きく張っていたテントは今は柔らかく、なりを潜め、まるでお漏らししたかのように湿っている。
ただ湿っているだけではなく、ゼリーのような白いものが付着して糸を引いている。
それを指ですくい取り、潰したり、伸ばしたり、思いつく限りの事を試す。
「うわぁ……これってあれだよね……。 そっか……これが千早の……」
恐る恐る匂いを嗅いで、舌で舐めてみる。
「うぇえ……、変な味ぃ……けほっ」
……どくん。
どちらかというと嫌な香りだし、舌の上に残る固まりを無理やり呑み込んでむせたけれど、喉を落ちていく感触を味わった後、身体の奥が熱くほてったような気がした。
そっか、千早を受け入れたんだ。
意味を理解した後、お腹がじゅんっとして、顔が更に熱くなったのがわかる。

50 :はーくん ◆qV6dwdDny6 :2010/07/18(日) 15:30:13 ID:7DDWJcSH0
「あわわわ……」
あたっ、あたし何してるの!?
あんなはしたないことを……あう、あう……ぁぅ……
「……かおるこ、さん……」
「ちは……や?」
ようやく落ち着いたのか千早がわたわたしてるあたしの服を引っ張る。涙に零れた瞳があたしを見つめる。
言葉にしなくても繋がる想い、千早の気持ちが伝わってくる。
どくん。
これ以上先は後戻りはできない。
意味は分かっている。
「……薫子さん」
「…………千早」


「失礼します。 薫子お姉さま、千早お姉さま、お茶をお持ちしました」
「「うわっ!」」

51 :名無しさん@初回限定:2010/07/18(日) 15:31:06 ID:Vq49SKWd0
 ま  た  お  前  か

52 :名無しさん@初回限定:2010/07/18(日) 15:32:02 ID:Ff3R5HXc0
史▼

53 :はーくん ◆qV6dwdDny6 :2010/07/18(日) 15:33:15 ID:7DDWJcSH0
結局これ以上先は書けんかったとです。ごべんなさい。

気分転換に最初っから始めて雪ちゃん√行こうとしたら史に吸い込まれたでござる/(^0^)\
次は普通に千早×薫子で書くと思います。エロい方向かどうかはともかく。

それでは皆様、御機嫌よう。

54 :1/5:2010/07/18(日) 15:49:59 ID:qs8XkVSU0
「どうしたの、優雨。さっきから全然食べていないじゃない」

卒業も間近に控えた、2月のある日。毎日のように繰り返してきた寮の朝食の
風景が、しかしこの日ばかりは少し様子が違っていた。優雨がまったく朝食に手を
つけないのだ。いくら虚弱な体とはいえ、こんなふうに食事を摂らないということは
今までにはなかった。それどころか彼女の顔色は、なにかに怯えるような表情さえ
浮かべていて――それが見たところ、彼女が心を開いているはずの千早に対して
向けられているものだから、寮生の誰もが皆、首を傾げるばかりだった。
「優雨、私に何か言いたい事があるの?」
 千早は優雨を怖がらせないよう、いつにも増して穏やかな口調でそう問いかけた。
優雨の顔がふっ、と伏せられる。しかしそれも僅かのこと。すぐに何かを決心した
ように顔を持ち上げると、優雨ははっきりとした口調で、こんな事を口にした。
「ちはやと、かおるこ。もう仲直りはした?」
「えぇっ?!」

55 :2/5:2010/07/18(日) 15:50:49 ID:qs8XkVSU0
優雨の言葉に、誰よりも先に驚きの言葉を上げたのは薫子だった。まさか自分の
名前が出てくるとは思わなかったのだろう。そして何より彼女には千早と喧嘩をした
憶えなどなかった。数週間前の出来事で、千早と“親密な関係”になって以来、
喧嘩らしい喧嘩はおろか、文句の一つだって言った事はない。
典型的な、絵に描いたような、どうしようもないほどに、バカップル。
そんな千早と薫子だからこそ、優雨の言葉は寝耳に水だった。普段は頭の回転が
速い千早も、この時ばかりは優雨の言葉の意味を探るのに、難しそうな表情を隠しはしなかった。
「私たちの事が気がかりで、食事も喉を通らなかったのね。
 でもね優雨、私と薫子さんは、別に喧嘩なんてしていないわよ」
「そうなの?」
「優雨はいったい、私たちのどんな様子を見て、
 喧嘩をしているなんて思ったのかしら?」

56 :3/5:2010/07/18(日) 15:51:47 ID:qs8XkVSU0
とりあえず自分たちは仲違いなどしていない、ということを千早は優雨に
言って聞かせた。だが肝心の優雨は、まだ少し納得のできていないといった顔を
している。これは本人に直接事情を訊いた方が早いだろうと思い、千早は優雨に問いかけた。
「きのうの夜ね、ちはやのお部屋にいったの。おべんきょう、
 どうしてもわからないところがあって、おしえてもらおうと思って。
 はつね、もうおやすみしていたから」
「ゆ、優雨ちゃん……」
初音が露骨に残念そうな顔をしてため息をつく。香織里がまぁまぁと言って
慰めるも、ほとんど茶化しているのも同然だった。
「ちはやのお部屋の前までいったらね、中からちはやと、かおるこの声がきこえてきたの。
 なんだか、へんなかんじのこえだった。
 あん、とか、いい、とか。それでね、わたし気になったから、
 ノックしたんだけれど、お返事なくって。
 入ってもいいのかなって、思って、ドアを――「うわーーっ!!」
優雨が言い切る前に、薫子の大声がそれを無理矢理に遮った。
ここまで状況を事細かに説明されて、思い当たる節がない二人ではなかった。
――ああ、そう言えばいつもは抑えているのに、昨日は随分と千早が頑張るものだからつい大きな声で、と。
昨晩の情事を思い出し、薫子は瞬く間に頬を紅潮させてそれきり何も言えなくなってしまった。
これはもしかすると非常によろしくない状況なのではないか、
いやいや、こんな時こそ千早が! 男がしっかりするべきだ! 都合の良い思考が
彼女の脳内を駆け巡る。一糸の打開策を求めて、薫子は千早の方に目を向ける。

そこには世界が終わってしまったかのような表情を浮かべる恋人の姿があった。

57 :4/5:2010/07/18(日) 16:03:55 ID:qs8XkVSU0
「ちはや、ひどい。かおるこくるしそうにしてた」
「ゆ、優雨、それはね、だから、えぇと、あの、」
「かおるこにあやまって、ちはや」
よりによって、何故優雨に。ある意味全校生徒に正体が発覚すること以上に、
優雨に行為を覗かれていたことの方が致命的な精神ダメージだった。何か途轍もなく
大きな喪失感が千早を襲う。真っ白に燃え尽きた男がそこにいた。元々白の目立つ人ではあったが。
「……優雨ちゃん」
そんな風に優雨に責められ魂を手放しかけていた千早に、救いの手を差し伸べたのは
意外な人であった。他でもない優雨の姉、初音である。諭すような口調で優雨を
振り向かせると、その目を真っ直ぐに見つめながら、こう言った。
「優雨ちゃんが見ていたのはね、喧嘩の場面じゃないの。
 むしろ、とても仲良くしているところだったんじゃないかなぁ」
「……そうなのかな」
「うん。何も知らなかった優雨ちゃんが勘違いしちゃったのも仕方ない事だけれど、
 でも昨日見たことは絶対に喧嘩なんかじゃないから安心して。ね?」

58 :5/5:2010/07/18(日) 16:09:22 ID:qs8XkVSU0
初音の言葉に、ようやく優雨はある程度納得をしたようだった。
「わかった」と小さく呟くと、あとはもうすっかりいつもの調子を取り戻したようだった。
「さ、時間もないことですし、皆もう朝ごはんにしちゃいましょう」
「そ、そーですねー! 特にエルダーのお姉さま方は昨日の今日で
 お腹も空いてらっしゃることでしょうし!」
「陽向、追い討ちをかけるのは止めなさい。ただでさえ白い千早がもっと白くなってしまうじゃない」
とりあえずは落ち着きを取り戻したらしい、嵐のような一時をどうにかやり過ごし、
薫子はようやく安堵のため息を吐き出した。まったく初音の助け舟がなかったら
どうなっていたことか、優雨にあれこれと追求されていたら、顔から火が出た挙句に
人体発火で死んでしまうところだった。
「た、助かったよ、はつ……、ね……?」
お礼を言おうと、薫子は初音の方へと振り返る。
――そこで薫子の思考回路は再度停止命令を喰らって凍結した。

今まで見たこともないような、初音の満面の笑顔。
と、その後ろに燃え盛るどす黒い色の……


「千早ちゃん。薫子ちゃん。ご飯を食べたら、ちょ〜っとだけお話がありますから。
 あとで私の部屋に絶対来てくださいね♪」


その日、ダブル・エルダーは二人仲良く学校を欠席した。




59 :下級生は見た:2010/07/18(日) 16:13:02 ID:qs8XkVSU0
てなもんやで掌編でお目&スレ汚し失礼いたしました。
薫子√かつ、どこかで寮生バレしてしまっている、みたいなif?
SSスレは初めてだけれど、こんな感じでもいいのかしら。

60 :名無しさん@初回限定:2010/07/18(日) 16:19:36 ID:Vq49SKWd0

さぁ、早く次の作品を作る作業に戻るんだ

61 :名無しさん@初回限定:2010/07/18(日) 16:21:42 ID:7DDWJcSH0
>59
乙w
やっぱり千早×薫子いいですねーw
冷静に考えて寮内で致したらいずれはバレるわけで、そうなったらこの展開もいつか起こるんじゃないでしょうかw

それとその投稿期間だともう少し多かったら連投規制にかかって一週間お預けを食らうのでご注意をば。

62 :名無しさん@初回限定:2010/07/18(日) 17:26:10 ID:oePTK8b00
>>59
乙。
初音さんの部屋で一体何があったのか…。

63 :名無しさん@初回限定:2010/07/18(日) 18:22:56 ID:lV3sNS010
>>62
きっとこってり搾られたんだろう、いろんな意味でw

64 :名無しさん@初回限定:2010/07/18(日) 18:40:58 ID:SdB5zRlLO
バレててもいいがバレてなくてもいけるなこれは

65 :名無しさん@初回限定:2010/07/18(日) 21:55:12 ID:8BdFCI8u0
>>62

「………」
「あの、初音さん…」「初音…」

「「ごめんなさ…!」」
「2人とも! また私を仲間外れにしたんですねー?!」

チーン

「「………い??」」


こうですか、わかりません

66 :名無しさん@初回限定:2010/07/18(日) 22:24:15 ID:KEm6XkHIO
本編で散々仲間外れにされている初音さんに哀の手を

67 :名無しさん@初回限定:2010/07/19(月) 04:41:32 ID:EqlrwUOB0
>>65
♀ Σ♀♀
人   人人

68 :名無しさん@初回限定:2010/07/19(月) 15:32:20 ID:R8lYlsbr0
キモオタの公開オナニー会場はここですか?

69 :名無しさん@初回限定:2010/07/19(月) 15:37:51 ID:mTmiA8qHO
ギャグルートヒロイン後先考えず推してグダグダになったやつだっけ?
まぁよくわからん信者達だったわ

70 :名無しさん@初回限定:2010/07/19(月) 15:49:27 ID:kC2TNuAO0
>>68
ここは、お前のような屑がきていい場所じゃないぜ帰りな

71 :名無しさん@初回限定:2010/07/19(月) 20:43:52 ID:lEU54E3/P
何を言ってるんだこの大うつけは
ここは淑女という名のキモオタがおなにーを披露する場であり
屑ではない真っ当な人間にこそ踏み入れることを勧められない場所ではありませんか

72 :名無しさん@初回限定:2010/07/19(月) 21:19:51 ID:mitELIfk0
オタでもオナでもいいから誰か初音の活躍でも

73 :名無しさん@初回限定:2010/07/19(月) 22:22:14 ID:HfJb1wx50
>>71
だまれ基地外の来る場所じゃないぞ

74 :名無しさん@初回限定:2010/07/20(火) 22:37:43 ID:+MtjiU3/0
いちいちかまうなよ

75 :名無しさん@初回限定:2010/07/21(水) 11:05:10 ID:dCIFm7sNO
煽り耐性のないガキが喚いてるようにしか見えないんだが

76 :名無しさん@初回限定:2010/07/21(水) 14:16:30 ID:2KVwDpD10
17歳以下は帰るべき

77 :名無しさん@初回限定:2010/07/21(水) 14:27:25 ID:Vt2VHule0
おまえら行儀良くSSを待ってろよ見苦しいぞ

78 :シンデレラの受験戦争@:2010/07/22(木) 03:51:14 ID:ONhDZmaC0
薫子√で受験についてかなりあっさりしてたので
ちょっと妄想してみました><
※FLASHで重いかつ中途半端な感じなので興味ない人はスルー推奨です
ttp://www20.tok2.com/home/dasa/otoboku/otoboku_2_1.swf

スレチならすみませんm(_ _)m
スレチじゃなかったらボチボチ続きをつくります><


79 :名無しさん@初回限定:2010/07/22(木) 04:33:07 ID:NgB15pAR0
わお!>>78さん凄いよ!

80 :名無しさん@初回限定:2010/07/22(木) 06:09:27 ID:5fucHITV0
>>78
GJ!早く続きを作る作業に戻るんだ!

81 :名無しさん@初回限定:2010/07/22(木) 06:56:31 ID:3js86Eoj0
普通のテキストで願いしたい。。。。

82 :名無しさん@初回限定:2010/07/22(木) 07:58:21 ID:H6RbHyHW0
別にFLASH使うのはいいんだけど使うなら
せめて…の使い方とか1回の行数とかはゲームにあわせて欲しいな

83 :名無しさん@初回限定:2010/07/22(木) 09:52:05 ID:KB1/zcy70
これはすごいな・・・
プログラマかなんかの仕事やってる人か・・・?

84 :名無しさん@初回限定:2010/07/22(木) 10:56:16 ID:zko56oqv0
>>78
作品としては悪くないけど、FLASH以外で扱う考えってありませんかねぇ
例えば葉鍵系でよく使われるDNMLとかフリーソフトの吉里吉里辺りでやってくれるといいかも
無論、無償でやってもらってることだから強制はしませんけども、意見の一つとして考えてくれるとありがたい

85 :名無しさん@初回限定:2010/07/22(木) 11:17:49 ID:25i5iU6z0
>>78
一応突っ込んでおくと「順一」です
続き期待してます

86 :名無しさん@初回限定:2010/07/22(木) 14:58:47 ID:cULr9iP70
>>78
読点が少なすぎて読みにくい。
あと、テキスト表示をもっと速く出来ないかなー…なんて。

87 :名無しさん@初回限定:2010/07/22(木) 20:21:12 ID:UVQPKHSv0
どうでもいい短編。本スレにも書いたけど、初音の頭のリボンがアンテナに見えたんだ……

88 :1/2:2010/07/22(木) 20:21:36 ID:UVQPKHSv0
 朝、気がつくと初音さんの頭からアンテナが生えていました。
「あの……初音さん? その頭についているものはなんでしょうか」
「え? 何ですか、千早ちゃん。私の頭に何かついていますか?」
初音さんは手鏡を取り出すと、自分の頭をチェックしだしました。
「やだな、千早ちゃんってば。なにもついていないじゃないですかぁ。そんな風に人をからかっちゃ駄目ですよ」
「え゛……」
 寮の皆は一斉にそう反応しました。
「こ、これはどういうことかしら」
「なにかの新ファッション……ではないわよね」
「いくら初音が世間からずれているからって、アレはないんじゃないかなぁ……」
「まさか、メカ初音お姉様とか」
「はつね……なんかへん」
「あれはUHF帯用の八木アンテナをスタックしたものです……。しかし何のための物なのか、史にはわかりかねます」
おかしい。おかしいのです。何がおかしいって、初音さんの頭には明らかにアンテナと思われるもの(8エレ八木アンテナ×2スタック)がついているのに、本人は何もついてないというのです。
「みんな、どうしたんですか。早く食べないと冷めちゃいますよ?」
「あ、はい……主よ、今から我々がこの糧をいただくことに感謝させたまえ。アーメン」
初音さんにせかされて、皆も朝食を取り始めました。しかし……。やっぱりおかしい。初音さんは頭の後ろのほう(ちょうどリボンがついていたあたりでしょうか)から前方ににょきっと伸びているアンテナを食卓にかつんかつん、とぶつけながら食事をとっているのです。
そして、そのたびに首をかしげて「?」という表情をするのでした。
「あれ、もしかして初音本人も気がついていないのかな?」
「まさか、ねぇ……?」
「いや、だってあんなに大きいアンテナが二本もついているんですよ、いくら初音お姉さまでも……いや、あの方にはそんな常識は通用しないような気がしてきました……」
「はつね、おもくないのかな?」
「あは、あははははは……」
千早さんは、もはや乾いた笑いしか出てきません。


89 :2/2:2010/07/22(木) 20:21:57 ID:UVQPKHSv0
「そういえば……初音お姉さまって、たまにどこかを向いてそのままぼーっとしていること、ありませんか?」
「そういえば……そうね」
「あれってもしかして……」
「いや、その先は言ってはならないような気がするんですが……」
「どくでんぱ?」
「皆さん、一体何をひそひそお話しているんですか?」
「い、いえ、なんでもないですよ?」
「???。変な人たちですねぇ」
食事を終えた後もまだ周りの反応がおかしいのを見て、初音さんも変だと思ったのでしょう。しばらくの間、「うーん」と考え込んでいます。そして、
「あっ!」
そういうと、初音さんはあわてて自室に引っ込みました。中ではがさごそがさごそと音を立ててなにかをしている様子です。
「ようやっと気がついたのかしら……」
「気がつくって……気がつかない方が変だよ!」
「謎ですねぇ……」
「まさか、あのアンテナがパラボラアンテナになったりしませんよね……」
「いえ、UHFでもパラボラにすると相当大きなサイズになるはずですから、無理と存じます」
いやいや、史さん。それは何か根本が間違っていますから……
しばらくして初音さんは「おまたせいたしました」と笑顔で自室から出てきました
「すいません。ちょっと修理に出していたのをわすれていたんですよぉ」
「え゛……? しゅ、修理?」
初音さんの頭からは……アンテナが消えていました。
「もう、私ったら恥ずかしいですね」 
 そう言って、彼女は顔を赤らめました。
 あのアンテナははたして何だったのか……。そもそも修理に出していたのはアンテナなのか……。いや、まさか……。
 時が過ぎても、初音さんに尋ねることは誰にもできなかったそうです

おしまい。

90 :名無しさん@初回限定:2010/07/22(木) 20:32:07 ID:eWwy4+JH0
某サークルのSS書きさん、乙。

91 :名無しさん@初回限定:2010/07/22(木) 20:57:13 ID:PfVVdkOj0
つい気になったから
>「みんな、どうしたんですか。早く食べないと冷めちゃいますよ?」
>「あ、はい……主よ、今から我々がこの糧をいただくことに感謝させたまえ。アーメン」

初音…
一人芝居か……

92 :名無しさん@初回限定:2010/07/22(木) 20:59:56 ID:UVQPKHSv0
>>91
脳内補完して気にせんといてー

93 :名無しさん@初回限定:2010/07/23(金) 07:56:29 ID:qN0fIrVD0
>>91
精霊と子の御名において、ただ今から、わたしの頭について疑問に思った者どもを殲滅する。我はイスカリオテの(禁則事項)

エイメン!


もしくは


うわーん。初江はやっと寝たところなのに……



94 :名無しさん@初回限定:2010/07/24(土) 10:11:43 ID:FmZtYb/P0
>>93
「初江」って誰よ?

95 :名無しさん@初回限定:2010/07/24(土) 10:12:20 ID:if023+FM0
ショーワ見てぇな名前だな

96 :名無しさん@初回限定:2010/07/24(土) 18:11:10 ID:SqtIh3IwO
ウォルターな史か……

97 :名無しさん@初回限定:2010/07/25(日) 01:51:29 ID:3oRp9AA/0
>>94
皆瀬初音:若本(ry
いやすぐる。

98 :名無しさん@初回限定:2010/07/26(月) 15:23:21 ID:EuUGYs4o0
こちらチャーリー1、SSを投下する

99 :名無しさん@初回限定:2010/07/26(月) 15:24:46 ID:EuUGYs4o0
「わぁ…。千早ちゃん、綺麗…」
「は、はは……」

 喉から乾いた笑いが漏れる。
 初音さんは目をキラキラさせて僕を見ているけど…正直、嬉しくない…。

「何と言うか…ここまで来ると最早才能としか思えないわね」

 香織理さんが呆れた風に言う。僕だって好きでこんな格好してる訳じゃありませんよ。

「ああ、素敵よ、千早ちゃん。ね、次はこれ、着てみましょう!?」
「い、いえ、ですから母さん…」
「あ、お母様! これなんてどうですか!?」
「奥様、こちらのお洋服もどうぞ」

 気付けば薫子さんまで一緒になっている。
 一体なんでこんなことになっているんだ…。
 そもそも今日は僕と薫子さんの結婚式だったはずだ。皆が祝福してくれて、式自体は恙無く終了した。
で、問題はその後だ。
 まず最初に、香織理さんが薫子さんのウェディングドレスを見て「これ、千早が着ても似合うんじゃない?」なんてことを言い出した。そして、それを聞いた母さんと、何故か史の目が怪しく光り…その後のことは、正直思い出したくない。

「……………うぅ」

 何だか泣きたくなってきたよ…。



100 :名無しさん@初回限定:2010/07/26(月) 15:26:00 ID:EuUGYs4o0



「あ、あれ? 千早ちゃん? 大丈夫ですか?」

 orzと落ち込んでしまった千早を慌てて気遣う初音。その様子を香織理、陽向、優雨の3人は少し離れた場所から見守っていた。

「久々に見たわね、千早の落ち込む姿」
「…………」
「あら、どうしたの? 陽向」
「いえ、その、何と言いますか…こうして見てみると、やっぱり違和感があるとゆーか…学院の頃のお姉さまとのギャップが…」
「…まぁ、そうね。あっちでは正に完璧お嬢様、って感じだったものね」

 入寮早々から千早の正体を知っていた香織理や薫子はともかく、エルダーとして常に余裕ある振る舞いをしていた千早ばかり見てきた陽向達にとって、やはり今、あんな風に弄られている千早というのはいまひとつ違和感を感じてしまうものである。

「でも…千早は、千早です…」

 優雨が笑顔で言った。

「うん、まぁ、そうだね」

 陽向は苦笑する。
 彼女が千早の正体を知った時は、もう騙されたとかそういうことは抜きでひたすら「ゑ?」という感じだった。おまえは何を言っているんだ。そんな某格闘家の言葉が脳裏をよぎる程に。

101 :名無しさん@初回限定:2010/07/26(月) 16:00:42 ID:EuUGYs4o0
「そういえば、貴女達はさほど驚かなかったわね。初音なんか魂が抜けたみたいになっていたのに」
「わ、私そんなになってましたか…?」
「ええ、それはもう」

 いつの間にか戻って来ていた初音に、香織理は悪戯っぽく微笑んだ。
 実の処、受けたショックの大きさは初音が一番大きかった。
 それもそうだ、自分では仲良しになれたと思っていた同年代の友達(しかも尊敬の対象)が、実は女装した男性で、さらにその事実を同じ寮の最上級生グループの中で知らなかったのは自分だけ…となれば初音でなくとも衝撃を受けるだろう。

「で、でもでも、私だってちゃんと心の中で整理は付けましたよ?」

 からかわれたのが不服なのか、頬を膨らませて抗議する初音はどこか小動物を思わせて可愛らしい。
 分かっているわ、と云った香織理はそこで思わずそんな彼女の頭を撫でたい衝動に駆られたが、未だ背景で繰り広げられている寸劇に手を止め、溜め息を一つ。

「ところで、あれ、そろそろ止めた方がいいんじゃないかしら?」
「あれ…って、うわ、なんか増えてる…」

 史がどこからか持ってきた物であろう、千早は服の山の前で薫子に抱き締められ…もとい、拘束され、真っ白になっていた。

 (ま、見てる分には面白いんだけど。後で何を言われるか分からないし、助けてあげるとしますか)

 そうして自分と同じ様に優しい笑みを浮かべている面々を見て再度苦笑しながら、香織理達は千早を救出するべく、未だ姦しい3人+1人へと歩を進めるのだった。
 願わくば……いや、きっと願わなくたって、今日は最高の日になる。だって今日は、あの2人が努力の末に勝ち取った日なのだから。
 柄ではないことを自覚しながら、香織理はそんなことを思ったのだった。



「って何ですか、このオチは!」
「そうだわ、いっそ裸エプロンって言うのも…」
「いやーっ!」

102 :名無しさん@初回限定:2010/07/26(月) 16:06:21 ID:EuUGYs4o0
投下完了、これより帰投する
こういうのはキャラが一人歩きして難しいな…
へっぽこクオリティでごめんなしあ><

103 :名無しさん@初回限定:2010/07/26(月) 21:14:50 ID:NPLI6KtB0
>>102
乙&GJ!
全セリフ脳内再生余裕でした

104 :名無しさん@初回限定:2010/07/26(月) 23:57:59 ID:e1VoRwLa0
>>102
とりあえず優雨の千早に対する呼び方が気になった
もう一度薫子√EDを見るの推奨
まぁそれ以外は特に気にならなかったので、普通にGJ

105 :名無しさん@初回限定:2010/07/28(水) 20:25:15 ID:5m8pvs6Q0
あんまりにも眠いんで昼寝してたら、こんな夢をみた

優雨の人形劇イベントを見て、香織里さんがNKMRコマンドの人形劇をやる
時間が飛んで夏、皆で海に行ってスイカ割り
ちーちゃんがスイカを割った横で香織里さんがスイカ太郎取り出して、割られたスイカをスイカ美に見立てて泣きつく寸劇
それを3−Cの誰かに見つかって事あるごとにニヤニヤされる

なぜこんな夢をみたのか

106 :名無しさん@初回限定:2010/07/28(水) 21:06:26 ID:CdTr+Vf50
>>105
めろんのくせになまいきだ。とか?

107 :名無しさん@初回限定:2010/07/28(水) 23:47:19 ID:xlmKr3A50
見られた側が恥ずかしがるからニヤニヤされるのさ
きっと香織理さんなら堂々とにこやかに受け答えしてニヤニヤを粉砕し、
「香織理さんってこんなに楽しい方だったんですのね」的な評価を得るに違いない

108 :名無しさん@初回限定:2010/07/29(木) 06:51:49 ID:N9b6evhK0
2だけじゃなくて、1のSSも見たいぜよ

109 :kamakiri ◆0XucCTxAGU :2010/07/29(木) 11:25:25 ID:8oO33ncG0
>108
じゃあちょっと行き詰まってるが、半分だけ投下してみる。
まだ〜2人のエルダー〜は買ってないんだぜ。

110 :kamakiri ◆0XucCTxAGU :2010/07/29(木) 11:26:09 ID:8oO33ncG0
まりやちゃん勘定帳その一、「春の募金活動応援セール」 前編


 うららかな日差しに満ちた午後の教室、御門まりやはうたた寝から起こされた。
「まりやお姉さま、募金なのですよ〜」
「お姉さま、とっとと小銭を・・・ではなくネパールの恵まれない子供たちにお慈悲を〜」

寝ぼけ眼で顔を上げると、募金箱を首から提げた奏ちゃんと由佳里がいた。
「なんでネパールなのよぅ・・・」
「今週の慈善目標なのです」
「私たち、慈善委員なんですよ。ノルマがあるのでちゃきちゃき募金して下さい」
奏ちゃんが募金箱をちゃりんちゃりんと揺らして催促する。

「ああ〜っ。もう! ノルマっていくらなのよ。」
「割り当ては2,000円なのです。」
「500円でも良いからお願いします。お・ね・え・さ・ま。」

じっと考える。
二人で2,000円。
慈善委員全体でも2万円はいくまい(学校から別途上乗せはあるだろうけど)。
たった2万円でいったいどれだけの国際貢献ができるというのか。
やるならもっと効率的に稼がないとっ!

あたしの寝ぼけていた頭がアイドリングからレッドゾーンまで跳ね上がる。
「由佳里、奏ちゃん。一緒に来なさい」
「お姉さま、いったい何を・・・」
「打ち出の小槌を使うのよ」

111 :kamakiri ◆0XucCTxAGU :2010/07/29(木) 11:28:28 ID:8oO33ncG0
向かうは瑞穂ちゃんのクラス。
お弁当をしまっている瑞穂ちゃんの肩をたたく。

「どうしたの?まりやさん。もうお弁当は食べてしまいましたよ」
「いまこそ今代エルダーシスターの出番なのよ」
「出番です。姐さん」
「出番なのですよぅ〜」
次々に云われて戸惑う瑞穂ちゃん。
「わからないけど面倒ごとに巻き込まれたのはわかりました。
 でも由佳里ちゃん・・・、キャラちがうよね?」

「それはさておき、瑞穂ちゃん。『幸福な王子』って知ってる?」
「はい?」
「貧しい人たちを救うために王子様の彫像がツバメに自分の指輪とか金箔を持って行かせる話よ」
「ええ、それなら聞いたことがあるわ」
「今週はネパールの子供奴隷解放のための募金週間。
 エルダーシスターとして協力する義務があると思うのよ」
「まあ、協力できる範囲なら・・・」
よし、言質を取った!

112 :kamakiri ◆0XucCTxAGU :2010/07/29(木) 11:28:49 ID:8oO33ncG0
「じゃあ、さっそく瑞穂ちゃん愛用のシャーペンをいただこうかしら」
「このまえのプリン(L鍋氏の『新通貨!?』参照のこと)みたいに物々交換するの?」
「ちがーう!」
 ちっちと指を振りつつ説明する。
「オークションよ。これなら3,000円以上にはなるわね」
「よかった。かなりの募金ができますね。まりやさん」
「・・・なにいってるの?これはただの宣伝よ。
 たった3,000円ぽっちでいったい何人の子供奴隷が解放されるって云うの」
「あとはシャープペンと赤ボールペンが1本ずつあるけど・・・」
「ちっちっち。」
さらに人差し指を横に振る。

「目標額は30万円よ!」
「まりやさんは私の身ぐるみ剥ぐつもりなんですか!」
瑞穂ちゃんの下着姿を想像して鼻血を出した生徒が4人っと。
こそこそと部屋を出て行く子も。由佳里みたいにトイレにでも行くのかしら。

113 :kamakiri ◆0XucCTxAGU :2010/07/29(木) 11:29:12 ID:8oO33ncG0
「そんなことしないわよ。でもまた協力をお願いするわね。
 瑞穂ちゃんができる範囲で。」
「まりや・・・」
「瑞穂ちゃん、またねー!」

食堂ならまだ昼食後をゆっくりしている生徒にあふれているはず。
「いくわよ。由佳里、奏ちゃん!」
「ラジャー!」
「は、はいなのですよぅー!」
これから数日、食堂はオークション会場と化す。
あたしの金儲け回路はフル回転していた。


今日の売り上げ:4,700円−


114 :kamakiri ◆0XucCTxAGU :2010/07/29(木) 11:29:35 ID:8oO33ncG0
「さて、瑞穂ちゃん。今日は30分、おしゃべりしてもらうわ」
「おしゃべり・・・?」
明らかに警戒している。
でも断らせないわ。だって瑞穂ちゃんには目標額30万を達成する義務があるのだから!
「そ。瑞穂ちゃんのファンと二人っきりで30分間おしゃべりする権利。
 これなら1万円は堅いわね。食べ放題、飲み放題だし」
実際、おしゃべりを始めたら飲み食いする余裕なんてないだろうし、丸儲けだわ。

「1万円あれば、10人の子供奴隷が・・・」
「ごにょごにょ。お姉さま、奴隷は言い過ぎだと思います。ばれたときが・・・」
「うにゃうにゃ。嘘も方便よ。大義名分は我にあり」
由佳里を諭す。
瑞穂ちゃんは困った顔をしてるけど、あれはもう落ちたわね。

「たった30分のおしゃべりで、子供が救われるし、ファンの子は至福の時間を過ごせるのよ?
 WIN−WINでいいことじゃない」
「うん・・・そうね。協力するわ。放課後で良いかしら」
「おっけー。じゃあ今日の放課後に食堂へ来てね。忘れずに。」

その日の食堂は傍聴する観客で賑わった。
たくさんの質問メモをもった当選者が瑞穂ちゃんの隣に座ったが緊張で声が出なかった。
逆に瑞穂ちゃんがファンの下級生に質問をはじめておしゃべりが始まった。

・・・みずほちゃん、おとなしめの女の子の扱いうまいなー。
ちょっと嫉妬するあたしだった。


今日の売り上げ:14,232円

115 :kamakiri ◆0XucCTxAGU :2010/07/29(木) 11:29:59 ID:8oO33ncG0
お姉さまの子守歌CD(落札者の名前を入れます):8,600円
お姉さまの『よくわかる勉強シリーズ』(開正学園時代のノート):合計64,700円
お姉さまのプロモビデオ『ある日のおねえさま』:38,050円

よし、1日で10万越えいったわ!
今週もあと2日。ペースを上げていくわよ。

ところで今日オークション会場(学院の食堂)に貴子の腰巾着のデコメガネがいたわね。
きっとあれは貴子の代理だわ。まったく貴子のやつ、プライドが高いんだから。
オークションくらい自分で参加しなさいよ。
まあ貴子お嬢様の財布からどれだけ引き出せるか、これは腕の見せ所ね。ししっ。(にやり)

116 :kamakiri ◆0XucCTxAGU :2010/07/29(木) 11:30:23 ID:8oO33ncG0
お姉さまと一緒にお菓子を作って食べる権利:12,000円
お姉さまと『寄り添って』撮る写真:3人分で14,000円
お姉さま隠し撮り写真集:30部で9万円(これはオークションではない)

今日最後の目玉商品は「瑞穂ちゃんの寮室で二人きりでおしゃべりする権利」。
普段寮生でないと入れない瑞穂ちゃんの生活の場を!
夢の中で想像するしかなかった瑞穂ちゃんのお部屋を!
じっくりと堪能できるうえ、『ふたりっきり』でおしゃべりができるのだ。
たとえ事故でふたりが抱きついちゃったりしても邪魔者はいなかったり。

諸君。商品説明したときの参加者たちの狼狽えっぷりが想像できるかね?にひひ。
ちょうどいまその説明をしているところなのですよーっと奏ちゃん風に云ってみる。

「・・・というわけで、我らがお姉さまのお部屋で二人っきりの甘い時間は
 あなたの学院生活・・・いえ一生の思い出となるでしょう」

すでに瑞穂ちゃんと二人っきりの妄想に浸ってる娘もいるわね。
オークション参加者たちの呼吸を確かめるためにざっと見渡してみると
やっぱり貴子の手下、デコメガネもいるわ。いやいや今は大切なお客様っと。

手にしている緑色の財布は貴子のじゃないの?
いくら入ってるか知らないけど、全権委任状を渡されたと見ていいわね。
おなかに気合いが入る私。

117 :kamakiri ◆0XucCTxAGU :2010/07/29(木) 11:31:12 ID:8oO33ncG0
「では入札を開始します!開始金額は5,000円から!」
「8,000円!」「10,000円」「12,000円よ!」
つぎつぎに黄色い悲鳴が飛び交う会場。
入札金額はだいたいの予想通り3万円を超えたあたりからペースダウンしてきたわ。

「お姉さまの寮の私室で歓談するのはみなさんの夢だと思います。
 あなたはその夢が欲しくはありませんか!?
 あなたの一生にこれに勝る思い出はありますか。さあもう一声!!」
さらに場を煽るために説得する。
いちど落ち着きかけた参加者たちが財布の中を確認してさらに入札に参加する。

ストレートロングの1年(雰囲気から察して)が3万6千円を出したところで
そろそろ落札かと思いきや。

「4万円です!」
デコメガネがついに動いた。
「4万2千円!」
すかさずストレートロングが値をつり上げる。
しかし貴子の財布を握ったおでこちゃんはさらに声を上げた。
「4万5千円出しましょう!」
さすがにそのあたりが1年のお財布の限界だったのかがっくりとうなだれた。

118 :kamakiri ◆0XucCTxAGU :2010/07/29(木) 11:31:44 ID:8oO33ncG0
「4万5千円。他にありませんか?」
隣同士で顔をうかがう観衆たち。
なし。

カンカン!
あたしが空き缶をボールペンでたたいて、デコメガネの落札を宣言した。

デコメガネが4万5千円を出しながらこそっと話を持ちかけてくる。
「実は私はさるお方の代理で・・・」
「わかってるわ。貴子には5時に寮の門のところに来るように云って。
 寮母さんにはグループ学習って云っておくから」
「・・・は、はい(会長ばれてました・・・)」

そそくさとデコメガネちゃんが群衆の中に消える中、あたしは参加者に
高らかに宣言した。
「このオークションも明日、金曜日で終わりです。
 最終日の出品は一つしかありません。
『我らが瑞穂お姉様の寮室にいっしょにお泊まりする権利。部屋のドア施錠特約つき』
 以上です。」

みんな固唾をのむようにシーンとしてる・・・
ややあって呪縛が解けたかのように割れんばかりの黄色い声が食堂を包む。

この興奮!
これを味わいたいがために、あたしは瑞穂ちゃんを文字通り『売った』のだった。

119 :kamakiri ◆0XucCTxAGU :2010/07/29(木) 11:32:03 ID:8oO33ncG0
その日の夕方、貴子がきた。
5時よりちょっと早いけど、まあいいか。寮の中へ案内する。
古めかしい階段を上がり、突き当たりを曲がる。

がちゃ。
「瑞穂ちゃ〜ん。貴子がきたよ〜」
「貴子さん、いらっしゃい。何もない部屋だけどゆっくりしていってね」
「い、いえ。お姉様のお部屋、おへや・・・」
瑞穂ちゃんが笑いかけただけで、貴子の全身がすでにオーバーヒート気味だ。

「ふぅん・・・」
瑞穂ちゃんをジト目で見る。
「な、なに?」
「あとで奏ちゃんにお茶を持ってこさすから、変なことしてちゃだめよ?」
にひひといじわるを云って部屋を出る。
さて、夕食前になったら呼びに行くとするか。


2時間後、部屋を出てきた貴子はぽーっとしていて上の空だった。
ほんとになにもなかったんでしょうねぇ?瑞穂ちゃん??

120 :kamakiri ◆0XucCTxAGU :2010/07/29(木) 11:34:54 ID:8oO33ncG0
前編、とりあえずここまで。
後編の構想はあるけど、まだ練り切れてないんだぜ。
というか、「やる夫が異世界に召喚されるようです」に夢中で
2人のエルダーの体験版もほったらかしなんだ。すまない。

とりあえず、これで我慢してくれ。
後編は気が向いたら書く。予定は未定。

121 :名無しさん@初回限定:2010/07/30(金) 05:53:07 ID:EZtKX1fO0
>>120
おおっkamakiriさんお久しぶり&GJ!
とりあえず今すぐ後編の執筆作業に戻るんだ!
いや、戻って下さいお願いしますorz

122 :名無しさん@初回限定:2010/07/30(金) 10:18:31 ID:9A1mzSOyO
絶望した…

123 :名無しさん@初回限定:2010/08/01(日) 07:11:04 ID:TqXJGWhV0
なんだかんだ嫉妬して自らも参加しちゃうまりや(もちろん落札)が見たいです

124 :名無しさん@初回限定:2010/08/03(火) 05:07:20 ID:x9KdFUEj0
積みゲーが終わった…というより投げた…
SSのネタを探す旅に出よう…

125 :名無しさん@初回限定:2010/08/05(木) 15:51:42 ID:1fLwVFP00
楓「うふふっ、奏さんをぎゅうっと抱きしめるのは最高です。」
紫苑「やはり私の目に狂いはありませんでしたわ。
   桃子さんの抱き心地も、とても素晴らしいですよ。」
奏「は、はややーっ!!」
桃子「ちょ、は、離してーな!! み、瑞穂っちぃ、やめさせてくれへんかぁ!!」

瑞穂「いや、無理です。」

桃子「即答ーー!! 殺生やで自分!!」
瑞穂「……僕がその二人に逆らえると思います? 桃子さん?」
桃子「いや、それは確かに……」

紫苑「薫子さん、あなたも奏ちゃんや桃子さんをぎゅっとしたいですか?」
薫子「へ? いえ、私は……」
奏「か、薫子さーん。」
薫子「お、お姉様……ごくり」
奏「そ、その『ごくり』はなんなのですか、薫子さーーーん!?」

薫子「所で瑞穂お姉様。先ほど『僕』とおっしゃられてましたけど……」
瑞穂「!!?!」


126 :名無しさん@初回限定:2010/08/05(木) 16:11:31 ID:MZDZQzhC0
瑞穂「ぼ・・・僕っ娘なんですよ」

127 :名無しさん@初回限定:2010/08/08(日) 00:46:44 ID:sopa+8Fs0
先ほど「SS投稿掲示板@おとボクまとめ」の
「エロあり作品投稿専用スレ その2」に初めて
SSを投稿させていただきました。
よろしければ読んでみてください。

128 :名無しさん@初回限定:2010/08/08(日) 11:03:38 ID:YI6yIYZk0
>>127

これから見てみるわ

129 :127:2010/08/08(日) 15:43:00 ID:sopa+8Fs0
少しSSの記述に気になるところがあったので、修正してきました。

それから、書き忘れてしまったのですが、人を選ぶ内容ですので
閲覧注意でお願いします。

130 :127:2010/08/08(日) 19:33:00 ID:sopa+8Fs0
度々すみません。
SS内容に気分を害するような記述があったので、根本的な内容
の見直しのため、一旦記事を削除とさせていただきました。

>>128さん
不快な思いをさせてしまい、申し訳ありませんでした。

その他、見ていただいた方にもお詫び申し上げます。

131 :名無しさん@初回限定:2010/08/08(日) 20:15:21 ID:zD8crsrlO
>>130
感想今更だが、面白かったですよ
ちゃんと注意書きあったし消さなくても良いと思うけど

132 :127:2010/08/08(日) 22:53:30 ID:sopa+8Fs0
優柔不断で申し訳ありませんが、再公開してきました。

ただ、内容は依然として、おとボクの優しい世界に付け込んで
自分の変質的嗜好を受け入れてもらおうという、最低なものです。

>>131さん
面白かったと言っていただき、ありがとうございます。
再公開しようと思うことができました。

133 :名無しさん@初回限定:2010/08/09(月) 17:20:28 ID:y6RhpjW20
p2経由で書き込みができないぞ・・・困った

134 :名無しさん@初回限定:2010/08/09(月) 23:35:27 ID:y6RhpjW20

内容に問題があろうがなかろうが、投稿所のほうに落とすのであればさほど問題ではありません。
どんどんやっちゃってください


135 :名無しさん@初回限定:2010/08/09(月) 23:58:49 ID:TqKAgFsD0
>>132
場所を間違えなければどんなのでも大丈夫ですわよ
まぁ頑張れ

136 :Rondo ◆rNvl6ELJx/yl :2010/08/10(火) 00:32:28 ID:Jf5G/DT/0
127ことRondoです。

>>134-135
フォローありがとうございます。

急に仕事が忙しくなってきてしまいましたが、
少しずつ次作を書いていきたいと思います。

137 :名無しさん@初回限定:2010/08/11(水) 22:18:42 ID:FHtpMBzL0
一発ネタ 「○○エルダー・ダブル」

==============================

〔薫子、隣に立つ千早に振り向いて]
「いくよ、千早」
「ええ」
[千早、メモリを取り出し、顔の前にかざしメモリのボタンを押す]
メモリ:「Princesse(プランセス)!」
[千早、腰のベルトにメモリを差し込むと、倒れこむ]
[薫子、千早が倒れて一呼吸おいてから、メモリを取り出して、ボタンを押す]
メモリ:「Chevalier(シュヴァリエ)!」
[薫子、腰のベルトにメモリを差し込むと、スモークに包まれる]
[薫子、ダブルの衣装に早変わりする]
[ここでナレーション。魂の叫びのように]
ナレーション: 「Princesse Chevalier!!!」
薫子:「さあ、貴女の罪を数えなさい」

==============================



138 :名無しさん@初回限定:2010/08/11(水) 22:19:05 ID:FHtpMBzL0
一発ネタ 「○○エルダー・ダブル」


「これはなに?」
あきれたように言う沙世子。
「創造祭の脚本コンペをしていることを聞きつけたアニメ特撮同好会とデジタルコンテンツ同好会が連名で持ち込んできたんです。今しかできない企画だって言って」
説明するさくら。
「けっこう面白そうじゃないですか。メモリっていうのも改造して用意してあるんですよ」
耶也子がそのメモリを差し出した。「P」「C]「E」と三個ある。
初音が「P」のメモリを手にとってボタンを押すと「Princesse(プランセス)!」と音が出た。
「よくできてるのね。その「E」というのはなんなの」
「最後のほうで出てくるんですけど、これだと千早お姉さまがメインになるんですよ」
耶也子はノリノリで説明する。
「Elegance(エレガンス)!」
「E]のメモリのボタンを押したようだ。
「これやりましょうよ。伝説になること請け合いですよ」
「だめよ!活劇なんて女子校の演目としてふさわしくなし、スモ−クとかどうするのよ。却下よ。却下!」

139 :Qoo:2010/08/12(木) 01:34:32 ID:jO4NHpmO0

こんばんは。 Qooです。 (´ー`)ノシ
毎日暑い日が続きますね。

時代の波に逆らって、1の方のお話です。
続き物です。
全4回(予定)です。

今回の舞台は秋頃です。
季節感先取りです。
嘘です。

タイトルは3つのとある単語の頭文字です。

では、どうぞ。



140 :Qoo:2010/08/12(木) 01:40:20 ID:jO4NHpmO0

- G . P . P. -


At the beginning...


「…ん…ふぁ…」

ベッドの上で横になったまま、ぐう〜っと伸びをすると、
こしこしと目を擦りながら、高島一子は身体を起こした。

少しぼうっとしながら、壁掛け時計の方に視線を向ける。
いつも起きるより少し早い時間だった。
でも、寝覚めはさほど悪くない。

一子は、"目覚めて"からよく眠れるようになった。
元々特に寝付きが悪かったわけではないのだが、
生前より深く、安らかに眠れることが多いように感じる。
それはすでに死んでいるからとか、そういうことではなく。

一子の視界の隅で、何かが動いた。
視線をそちらに向ける。
そう、きっとこの人のおかげだ。


141 :Qoo:2010/08/12(木) 01:44:42 ID:jO4NHpmO0

一子の隣で向こうを向いて眠っていたお姉さまが、寝返りを打ってこちらの方へと振り向いた。
長い睫毛、秀麗な鼻筋、可憐な唇。
寝返りを打つ所作も、動きにつられて流れる御髪すら、どこまでも美しい。

エルダーシスター、宮小路瑞穂さま。

一子の憧れだった人にとてもよく似た容姿を持つ、一子の憧れの人。
そして、聖應に通う全ての生徒の憧れの人だ。

(はぁ〜〜〜……)

再びベッドに身体を倒し、幾度見ても、いくら見続けても、
決して見飽きることのないお姉さまの美貌に感嘆の溜息を吐いていると、
一子の視線の向こうで何かが小さく光った。

視線を少しずらして、そちらに目を向ける。
お姉さまの机の上に置いてある写真が、窓から微かに漏れた朝日を受けてほのかに光っていた。

その写真には、笑顔でお姉さまの首に腕を回して抱きつくまりやさんと、
少し困ったような表情で、でも楽しそうに微笑むお姉さまが写っていた。
撮影のときの光景を考えると、とても微笑ましい。
お二方とも私服で、表情が幼いような印象を受ける。
少し古い写真なのだろうか。

(写真…かぁ)

ふと、昔、クラスメイトの子が幸穂お姉さまの写真を持っていて、羨ましく思った記憶を思い出した。
一子もすごく欲しかったが、結局入手することは叶わなかった。
由佳里ちゃんも、お姉さまの写真を何枚か持っていて、
パスケースに入れていつも持ち歩いていることを以前に聞いた覚えがあった。


142 :Qoo:2010/08/12(木) 01:47:04 ID:jO4NHpmO0

(…私も、お姉さまの写真が欲しいなぁ…)

お姉さまのお顔が見られる写真であれば、何でもいい。
ただ、できればただの写真ではなく、この手で触れることのできる写真が欲しかった。
幽霊である一子は、人以外の"モノ"に触れることができない。
よしんばそれが自分のものになったとしても、触れることはできないというのは、悲しいから。
今のこの身に過ぎた望みであり、叶わない願いだと分かってはいるけど。

贅沢な悩みだと、一子自身も思う。
だって、一子は皆の憧れのお姉さまと一緒に暮らしている上に、こうやって一緒のベッドで眠ることができる。
こうやって毎日お姉さまのお顔を、誰よりも近い距離で見つめることができるのだ。
そんな、お姉さまの妹達から羨望と嫉妬で呪い殺されそうな立場にいるにも関わらず、
こんなことを思うのだから、人の欲望とは果てしない。

けど、仕方がないのだ。
だって、お姉さまが学校にいる時間は、お姉さまには会えない。

でも、一子はお姉さまと、いつでも一緒に居たいのだから。

(お姉さま、お姉さま、お姉さま…)

目を瞑り、祈るように手を組み合わせ、心の中で唱える。
ふと、まぶたの向こうが少しだけ光ったような気がした。

目を開けると、光の代わりにお姉さまの顔があった。

(はぁ……)

お姉さまのお顔を見つめながら、ちょっと切ない溜息を吐く一子だった。

143 :Qoo:2010/08/12(木) 01:49:20 ID:jO4NHpmO0

Outside 1...


─ ほぼ同時刻、とある家にて。


聖應二年生である彼女は、登校の準備をしていた。
必要なものをかばんに詰め、必要でないものもこっそりとかばんに入れて。

準備を終えて立ち上がった彼女だったが、
しばらく座り込んでいたところで急に立ち上がったせいか、
不意にめまいを覚え、ふらりと体勢を崩した。

(やば…っ)

ぼやける意識の中で思わず何かを掴もうと手を宙に這わせるが、無常にも辺りには何もなく。

どんっ

小さく鈍い痛みを背中に感じた。
背中にあったのはタンスだった。
これに寄りかかったおかげでどうにか倒れこまずにすんだようだ。

144 :Qoo:2010/08/12(木) 01:59:22 ID:jO4NHpmO0

しかし、ほっとしたもの束の間。

ゴッ バシャッ

自分の横に何かが落ち、それが強い光を放った。
かなり驚いたが、気を取り直して足元を見る。
カメラが落ちていた。
タンスの上に置いていたインスタントカメラだった。
タンスにぶつかったせいで転げ落ちたみたいだ。
落ちた衝撃で誤作動を起こし、フラッシュを焚いたのだろう。

(…頭の上に落ちてこなくてよかった)

彼女は落ちたカメラを拾い上げた。
大丈夫かな、コレ。
別にへこんだりはしていない。
故障した…かどうかは、外見からは分からなかった。
が、華奢な外見からはあまり衝撃に強そうには見えない。

もし故障してて、いざという時に撮れないのは困る。
フィルムはまだ結構残っていた。
けど、不安になりながらシャッターを切るよりは…。
少し考えたのち、彼女はフィルムを現像することにし、そのカメラをかばんの中にしまいこんだ。


その時、彼女はまだ知らない ─

145 :Qoo:2010/08/12(木) 02:06:36 ID:jO4NHpmO0


Expression...


─ ある日の午前中。


一子はふよふよと学校内を散歩していた。
校内といっても、人がほとんど訪れないような場所だ。
この時期、一子は人気のない場所でなければ行動することもままならなかった。

ぱっと見れば、きちんとした制服姿な一子である。
ちゃんと地面に足をつけて堂々としていれば、見られても怪しまれる可能性は少ない。
少なくとも多少の誤魔化しは十分に可能だろう。

いや、だった。

衣替えの時期が訪れるまでは。

残暑の厳しい時期を過ぎ、生温かった風が次第に冷たさをはらみはじめるころ。
制服の切り替え日を境に、校内を歩く生徒の制服は全て冬服へと切り替わっていた。

黒い冬服の中に白い夏服の一子が混じれば、それはもう否が応にも目立つことだろう。
隠密行動において、違和感は大敵である。
となれば、一子も冬服に着替えたい。
それに、お姉さまも冬服を着ているのだ。
一子もお姉さまと同じ制服に袖を通したい。

しかし、一子は今着ている制服以外の服を持ち合わせていなかった。
それどころか、この服以外着ることはおろか触れることすらできないのだ。

146 :Qoo:2010/08/12(木) 02:11:30 ID:jO4NHpmO0

それ自体もとても残念だったが、しかしそのことはそれ以上に、一子の行動範囲を狭めていた。
移動するときはなるべく死角の多い場所を選び、
周りに人がいないか常に気を払いながら動かなければならない。

一応以前もそうやって行動してはいたのだが、
それにも増して、より慎重にならざるをえなくなってしまった。

どうにかならないものだろうか。
そんなため息を吐いていると。

「…でね、現像し………だ。そ……これよ」

どこからか、声が聞こえた。
こんなところで人の声…秘密の話だろうか。

「これ?……っても、もしかしてこれっ、おおねっ、お姉さま!?」
「ちょ、声大きいって!」
「ご、ごめんっ」

"お姉さま"と確かに聞こえた。

"誰々お姉さま"ではなく、"お姉さま"と。
つまりそれは瑞穂お姉さまのことを指している可能性が高い。

聞こえてきた話が俄然気になってきた一子は、
こそこそと身を潜めながら声のする方へと近づいていった。

147 :Qoo:2010/08/12(木) 02:17:05 ID:jO4NHpmO0

「どう見てもお姉さま、でしょ?」
「…うん。 …どうしたの?これ」
「どうしたのって言われても、さっき言った通り。
私にもよく分からないんだけど、現像したら勝手に写ってたのよ」
「え…本当に…?」
「ほんとなのよ。撮った覚えなんかないし、
というより、撮ろうと思っても絶対撮れない写真じゃない?お姉さまの寝顔なんて」
「まぁ…確かにそうね…」

寝顔…?

会話している二人の後ろに回りこみ、
片方の子が持っている写真を覗き込む。

それは確かに、見紛うことなくお姉さまの写真だった。
安らかに眠るお姉さまのお顔が、
寝息さえ聞こえてきそうなくらいに鮮明に写っていた。

「綺麗…」
「だよねぇ…」

二人が呟く。

それはそうだろう。
だって、お姉さまなんだから。

148 :名無しさん@初回限定:2010/08/12(木) 02:17:46 ID:oMUOeKmS0
とりあえず。支援


149 :Qoo:2010/08/12(木) 02:23:17 ID:jO4NHpmO0

「…ねぇこれ、焼き増しとかできないの?」
「あ〜、それがね、私もそれ考えたんだけど…できないんだ」
「ど、どうして?」
「私も最初はびっくりしたけど、お姉さまの写真には違いないし、
で、そうなったらまだ何枚か欲しいから写真屋さんに持っていったの」
「うん」
「そしたらね、その部分には何も写ってないから現像できないって言われたんだ」
「…本当に?」
「ほんとほんと」
「…………」
「ほ〜んとなんだってば〜」
「…でも、それってもしかして心霊写真とか、そういうのだったり…?」
「あ〜、かもねぇ」

肯定した少女はあははと笑いながら、「でもさ」と付け加える。

「こんなに素敵に写ってるお姉さまの写真が、悪いもののはずが無いじゃない?」
「…それが罠だったりして」
「も〜、変なこと言わないでよ〜」

少女が笑い、もう片方の少女は「でも、いいなぁ…」と羨ましげに呟いた。

撮った覚えもないのに勝手に、なんて、不思議なことがあるものだ。

自分のところにも、そんな都合のいい奇跡が舞い降りたりはしないものだろうか。

(幽霊だって、そんなことを願うくらいはしたって罰は当たらないですよねぇ)

150 :Qoo:2010/08/12(木) 02:28:44 ID:jO4NHpmO0

一子がそんなことを思った瞬間。


キィン…


一子の身体がほんの少し、淡い光を放った。

しかし、今は晴れの日の野外。
木陰の中とはいえ明るい場所であったため、一子自身はそれに気づくことは無かった。


お姉さまは今何をしているだろうか。
そういえば次の時間は確か、体育だった気がする。
体育の時間は、授業中、死角から安全にお姉さまの姿を見られる数少ない機会だ。

お姉さまは運動神経も抜群でいらっしゃるから、体育でもいつも大活躍をされている。
その度に周りの生徒から歓声が上がり、
そして一子は思わず叫びそうになる口を慌てて押さえることもしばしばだった。

これは見逃せない。
今日はグラウンドと体育館のどっちだろう。
とりあえず、グラウンドのほうから見に行ってみようかな。

一子は二人から離れ、ふよふよとグラウンドの方へと飛んでいった。



                           ... to be continued.

151 :Qoo:2010/08/12(木) 03:06:04 ID:jO4NHpmO0

今回はここまで。
次回は未定。

ご支援ありがとうございます。
非常に助かりますです。 ハイ。

最後の最後で規制に引っかかりました。
やっぱりバイさるは厳しいっすね・・・。

行間を開けたほうが見やすいとのご意見があったので、取り入れてみました。

2のお話でなくて申し訳ありません。 (ノ∀`)


それでは、この辺で、ごきげんよう。
またお会いしましょう。            Qooでした。 m(_ _)m

152 :名無しさん@初回限定:2010/08/12(木) 03:38:21 ID:bjfudahS0
良いですね、この雰囲気
続きが早く読みたいです
行間を開けたのもとても見やすくて良いです
GJでした!

153 :1/22:2010/08/14(土) 21:00:45 ID:7mA8Gq590
「どうよ、最近のお嬢の様子は」

 秋のある日。定期的に交わされる薫子の近況報告のため、千早と順一は駅前のオープンカフェに身を寄せていた。
 晩夏の名残の太陽も最近はようやく勢をひそめてきた涼やかな一時。
 こんな日にアイスティーを片手に他愛もない話に華を咲かせるのは、
 きっとありふれた光景のはずなのに、普段よりずっと楽しいものに思えてくる。

「ええ、すこぶる元気ですよ。いっそ私の方がげんなりしてしまうくらいですね、最近は」
「おいおいそれでも男かよ。少し女のふりが板に付き過ぎてきたんじゃないのか?」
「言わないでくださいよ、最近自分でも少し自覚持ち始めてきたんですから……」

 あの長い黒髪で光合成でもしているのだろうか、千早が思わずそう考え込んでしまうほどに近頃の薫子は活発な様子を見せていた。
 正体がばれた時はどうなることかと思ったが、打ち解けた今となっては彼女は千早にとってすでに気の置けない友人の一人である。
 それと共に、彼女を通して知り合ったこの順一という男性のことも、千早の中では信頼の置ける人物としてその評価を改め始めていた。
 この人はきっと薫子さんのことが気になって仕方がないのだろう。そしてそれは家族に対するとても真っ直ぐな感情から来るものなのだ。
 男でありながら男性という存在に苦手意識を持っていた千早にとって、その心変わりにはどうにもむずがゆいものを覚えずにはいられなかった。

154 :2/22:2010/08/14(土) 21:06:02 ID:7mA8Gq590
「まあなんだ、お前がアイデンティティーの危機にあろうが、俺にとっちゃどうでもいいことなんだがなあ」
「順一さん、結構辛辣なことを平気で言ってくれますよね」
「お前相手に遠慮してやる必要性を感じないだけだ。それともなんだ、もっと女らしく扱って欲しいのか?」
「そ、それは……もう、いいですよ」

 けれどもそれは決して悪い感情ではない、少なくとも自分が良い方向に変わりはじめている事の証拠だろう、千早は胸の中でそう結論付けた。
 そう考えるようになると、彼の少々無遠慮な言葉も、それほど嫌と感じないから不思議なものである。
 薫子のような溌剌とした女性とはまた違う、いわゆる男友達というものはこういうものなのかと、
 千早は胸にくすぐったい気持ちを抱えてくすりと笑うのであった。


 ――その笑顔に向けて。
 通りの向こうからシャッターを切られていたことに、気がつくこともなく。


「あ、あれは……!」


155 :3/22:2010/08/14(土) 21:13:29 ID:7mA8Gq590
 ▽


「千早! 千早ぁ! いったいどういうことなのよう!」

 そして現在に至る。
 部屋に引きこもったまま出てこない千早に痺れを切らし、薫子はついに強行突入に踏み切った。
 寮母に頼み込んで借りてきたマスターキーで部屋のドアを開けると、カーテンの隙間から差し込む斜陽の赤い光の中で、
 虚ろな目をしてベッドにしな垂れる姿がすぐに見つかった。シーツの上に振り撒かれた銀髪はどこか扇情的で、
 まるで映画のワンシーンのような光景に、薫子は思わず生唾を飲み込んだ。

「ああ、薫子さん……なにか、御用ですか」
「ご、御用もなにも! あんた、一体なにをしでかしたのよ!」

 だがこんなところで一々見蕩れてしまっては話が進まない。
 気持ちを切り替え、薫子は魂の半分が抜けてしまったかのような千早の顔をずいと覗き込みながらそう尋ねる。
 しかし返ってくる言葉は弱々しく、耳を澄ませていなければきっと聞き取ることもできなかった。

「何もした憶えがないからこんなに頭を悩ませているんですが……」
「何かしたからっ、こんな画像が出回ってるんでしょうがー!」

156 :4/22:2010/08/14(土) 21:20:55 ID:7mA8Gq590
 そう叫んで薫子は握り締めていた携帯の画面を千早の眼前に突きつけた。
 千早の色素の薄いひとみに、その画面に映し出された一枚の画像がぼんやりと映し出される。
 いつ、こんなものが撮られたのだろう。誰が何のために撮ったのだろう。
 エルダーというものはプライベートにまで衆人監視の目が行き渡るような存在なのか、それならばこんな二つ名全く持って願い下げだ。
 そう胸の中で吐いた悪態は、もちろん誰にも聞こえることはない。

『千早嬢、休日の密会?!』

 携帯の画面には女装をした自分と、凛々しい面立ちの青年――順一がカフェテラスで談笑をしているワンシーンが収められていた。
 もちろんこれだけなら単なる日常の一風景として流されてしまう画像であったに違いない。
 しかし問題はそこに写っている人の表情であった。
 いつも静かに佇んでいる姿が麗しいと評判の静のエルダー、妃宮千早。
 しかしその画面の中に映し出された彼女の姿は、その評価に斜めから切り込んでいくような衝撃があった。
 笑っていた。
 眩しいぐらいに、満面の笑みだった。
 これが自分の顔だなんて、信じることができないぐらいに。

157 :名無しさん@初回限定:2010/08/14(土) 21:24:31 ID:fk2UT9ki0
お茶をおいれしますわ。お姉様


158 :5/22:2010/08/14(土) 21:26:09 ID:7mA8Gq590
「これはまた、ずいぶんと腕のいいカメラマンがいたものね。被写体の最高の一瞬を見逃さないなんて」

 不意に飛び込んできた新しい声に、薫子はそちらの方へと視線を向ける。ドアの側に立っていたのは香織理だった。
 彼女もまたあの画像を見た一人らしい。呆れたような、それとも愉快そうな顔を浮かべながら部屋に入ってくると、香織理は千早に続けて言った。

「私もぜひ、この写真の真のところを知りたいわね。興味を持つな、っていうほうが難しい話じゃない」
「そ、そうだよ! ここ、これに写ってるのってあんたと順一さんじゃないのよ! 密会って、まさか、千早……?!」

 頬を真っ赤に染め上げながら薫子が言う。
 彼女が何を考えているかが手に取るようにわかって、千早の頭痛はますます酷いものになる。

「違いますよ、そんなスキャンダラスな真実なんかありません! 薫子さんだって知っているでしょう、僕が順一さんに貴女の近況を報告しに行っていることぐらい」
「そ、それはそうだけど……でもだってこの写真、その……」
「その、なんですか?」

159 :6/22:2010/08/14(土) 21:31:42 ID:7mA8Gq590
 そこでどうして恥ずかしそうに口ごもるんですか、と声を大にして叫ぶことができたらどんなに気が楽になることか。
 何故事情を知っているはずの薫子さんまでそんなにミーハーな反応を示すのか千早にはまったく理解ができなかった。
 いや、正確に言えば察しはついているのだが、それを認めることは千早の男としての最後のプライドが頑として譲らなかったのだ。
 ――そんなに、
 そんなに、お似合いの見えるのか?!

「み、……見えちゃうじゃないのよ」
「なにが? どんなふうに? ええ?」
「だからその、千早と、順一さんが……こいびと同士、みたいに、「あってたまるかそんなことー!!」

 だが、薫子の思ったことを素直に口に出すその性格の前に、千早の理性が正気でいられるはずもなく。
 行き場を失った感情はそのまま溢れかえって、千早の口から咆哮となって学生寮を震わせた。

「ひぃっ! ご、ごめんなさいぃっ!」
「薫子さん……世の中には言っていいことと悪いことがあるんです。
 そこを履き違えると地獄を見ますよ。
 ああ、それとも見たいんですか、地獄。物好きなんですねえ、薫子さんは」
「違くてっ! ああもうっ、だってこんなの見て勘違いしないほうがおかしいでしょ!
 なんなのよこんな風に頬なんて赤らめちゃってさあなに照れ隠し? 照れ隠しなの?!
 どこの純情乙女よ! こんな顔見たら誰だってときめくに決まってるじゃない!!」

160 :名無しさん@初回限定:2010/08/14(土) 21:32:21 ID:fk2UT9ki0
クッキーをどうぞ


161 :7/22:2010/08/14(土) 21:38:26 ID:7mA8Gq590
 対する薫子の反応は、見事なまでに逆ギレである。
 どうして自分が怒鳴られなければならないのだ、元はといえば全て千早自身の身から出た錆じゃあないか!
 ――というようなことを言いかけて、しかし薫子は口を噤んだ。千早の黒い微笑みを前にして、いったいどんな反抗ができよう。
 悲しいかな、飼い犬は主人には逆らえないのであった。

「まぁまぁとにかく落ち着きなさいな二人とも。一つずつ状況を整理していきましょう。
 とにかくはまぁこの写真の真偽を問わなくてはならないわけだけれど……
 千早、本当にここに写っている男性の方とは特別な関係にないのよね?」

 そんな二人を見かねてか香織理が仲裁に入る。――最もそれは彼女自身の好奇心を満たしたいだけだったのだけれど。
 なだめすかすでもなく、整然と問うように、香織理は千早に質問を投げかけた。

「当たり前じゃないですか、僕は男ですよ」
「でも、実際に会っていたことは本当なのよね。
 たとえばこの写真はいたずらに作られた合成写真っていう可能性も考えられなくはないのだけれど
 ……その顔を見るにそれも違うみたいね」
「彼と、順一さんと会っていたことは本当ですよ。これが初めてでもありません。今までにも、何度か」


162 :8/22:2010/08/14(土) 21:43:50 ID:7mA8Gq590
 そこまで言って、千早の視線がふと薫子に注がれるのを香織理は見逃さなかった。
 なるほど、道理で薫子がさっきからオーバーなリアクションを見せるはずである。
 身内同士でこんな騒ぎを引き起こされたのでは、彼女も気が気でないに違いない。

「ご友人、ってところかしら。まあそこは深く追求しないことにしておくわ。千早のプライベートみたいだし」

 大方事の真相は見えたところで香織理はそれ以上の追求を止めた。
 おそらく今回のことは勘違いに勘違いが重なり続けた相当アンラッキーな一例なのだろう。
 こうなってしまっては誰に否があるとも言えない。
 千早には申し訳ないが、これはもう天災と思って諦めてもらうしかなさそうである。

「ねぇねぇ千早、本っ当に順一さんとは特別なことはないのよね?」
「くどいですよ、薫子さん」
「でもさあ、その……男の人同士でもぉ、あるかも、知れないじゃない?」
「ないからっ! 僕はノーマルですから!」

163 :名無しさん@初回限定:2010/08/14(土) 21:45:17 ID:54GPUl/s0
支援です

164 :名無しさん@初回限定:2010/08/14(土) 21:48:53 ID:fk2UT9ki0
>>163
こちらにお茶会をしますのでお花でも摘んできていただけませんか?


165 :9/22:2010/08/14(土) 21:49:48 ID:7mA8Gq590
 ……もっとも実際のところ、目の前では現在進行形の人災が、千早の傷口を無理やりに押し広げ塩を塗り込んでいるところなのだが。

「まあ千早の本心がどうであれ、こうしてゴシップとして上がってしまったものはどうしようもないわね。
 今更言い訳をして回ろうったってきっと無駄よ、
 エルダーが学院の外に男を作っただなんて、夢見がちな聖應の生徒を暴走させるには格好の火種だわ」

 異性というものにまったく免疫のない聖應の生徒に、
 このたちの悪い芸能週刊誌のような一枚がどれほどの衝撃になったのかは想像するのも馬鹿馬鹿しいところである。
 今日一日学院中に渦巻いていたあの騒然とした空気は、孤独感に慣れているはずの香織理にさえ戸惑いを与えるほどだった。
 ましてそれが渦中の千早の立場であれば、いったいどれほどの重圧に感じられることだろう。
 あの余裕たっぷりの千早が一日でここまで追い詰められたのだ。
 改めて女子の放つ無言のオーラというものの恐ろしさを実感せずにはいられない。

166 :10/22:2010/08/14(土) 21:55:12 ID:7mA8Gq590
「収拾、どうやってつけたらいいんでしょう……」
「ちょっとすぐには考えつかないよね……
 千早には悪いけどさ、私だって前知識というか裏事情を知らなかったら、
 この写真は“決定的瞬間”だって、そう思いこんじゃうよ」

「そんなに苛烈でしょうか、その写真」

 困憊した様子で千早が言う。写真の中の満開の笑みと見比べると、どうしてもそのギャップに噴出しそうになる香織理だった。

「ゴシップの王道を地で行くようなシチュエーションだもの。
 型に嵌りすぎていて逆に別の視点で捕らえにくくなってしまっているのね。
 否定すればするほど怪しくなる。ああ、まったくなんてどつぼなのかしら。ふふふっ」

 千早には悪いけれど――これはこれで、ちょっとしたエキサイティングかも、なんて。
 恨めしそうに呪いの言葉を吐き出し続ける千早をよそに、薫子と香織理は目を合わせて苦笑しあうのであった。

167 :11/22:2010/08/14(土) 22:01:12 ID:7mA8Gq590
 ▽

 それからしばらくの今後の方針について話し合ったが、結局これという妙案は浮かんではこず、
 時間も遅くなってきたので三人は夕食を取るために食堂へと降りてきた。
 ドアを明けるとすでに千早たち以外の寮生が席に着いており、訪れた千早の顔を見るなり、四者四様の表情を浮かべてみせた。

「ちはや、かおるこ。それにかおりも。もう少しで、ちこく」

 一連の騒動のことをよく理解していないのか、優雨の態度はいつもと変わりない。
 その姿が千早の胸に一糸の安堵感をもたらした、かのように見えたのだが、

「あ、ち、千早ちゃん……」

 その優雨の姉、初音の態度はといえばなんともぎこちない。
 目を合わせるなり顔を真っ赤にした挙句に、視線を逸らされてしまった。
 ぐさり、と胸に鋭いものが突き刺さる感触に、千早の顔が青白くなる。


168 :名無しさん@初回限定:2010/08/14(土) 22:05:52 ID:M7GILbLBO
支援

169 :12/22:2010/08/14(土) 22:07:30 ID:7mA8Gq590
「おお、これはこれは千早お姉様!」

 それを茶化すかのように元気一杯の声を出すのは陽向だった。
 噂好きな彼女のこと、いったいどれだけ曲がった情報を得ている事やら。
 ともすれば、自分が迂闊な発言をすれば、彼女を媒体に二次災害が発生するとも限らない。下級生はこわい。
 そう、こわいのだ。

「千早様」
「ふ、史……これはね、その」

 そして食堂で待っていた四人のうち、もっとも抑揚のない声が千早の耳を震わせる。
 おそるおそる振り向いて見ると、ぱっちりと開かれた二つのひとみが千早の顔をじっと捉えて放さなかった。
 背筋が凍る思い、というのはこんな気分なのだろうか。
 なにを考えているのかわからない史の表情に、千早の不安はますます膨らんでいく。
 だが、

170 :13/22:2010/08/14(土) 22:12:29 ID:7mA8Gq590
「なにもおっしゃっていただかなくて結構です、千早様。大まかな事情は察しております」
「史……」

 彼女の返してきた言葉は存外優しいもののように千早には聞こえた。
 声色こそ変わらないが、その目の色が少し和らいだように感じられたのだ。
 もしかしすると、許されているのだろうか。もっとも今回の騒動に、直接千早の非があったわけではないが。
 それでもいい。史に慰めてもらえる。それだけでどんなにか心が軽くなるだろうと千早が期待した、それとまったく同じタイミングで、

「ですが、」
「へっ?」
「ですが千早様、いくら女性に成り切らなくてはいけないとはいえ、
 男の方とのお付き合いまでシュミレートなさるというのははっきり言ってどうかと存じ上げます」
「ち、……ちっがーう!!」

 ――お前もか! お前もなのか、史!
 信頼していたはずの従者にまで男としてのアイデンティティを否定されかけ、
 プライドが崩れ落ちていく音がはっきりと千早の耳に鳴り響いていた。

171 :14/22:2010/08/14(土) 22:19:29 ID:7mA8Gq590
「違うのですか? 史はてっきり」
「違います! いいですか、私は男性に興味なんて――」
「おお、おおぉぉ、千早お姉様! 噂の払拭のためとはいえ今ここでそんなに大胆なカミングアウトを!」

 自分の正体のことにはこの際目を瞑り、必死の思いで口にした反論の言葉もしかし虚しい結果に終わった。
 きらきらと目を輝かせる陽向。そんな彼女が男性に興味などない、という言葉をどう曲解したのか、すでに考える気にもなれない千早だった。

「千早ちゃん、そんな……うぅん、誰を好きになるのも千早ちゃんの自由、だもんね……」

 そして追い打ちをかけるように初音。悪気が無いだけ遠慮をしない彼女の言葉は、鋭いナイフとなってプライドを切り裂き、

「千早、貴方もう何も喋らない方ががいいのではなくて? 今の貴方にはもう墓穴を掘ることしかできそうにないわね」

 そして香織理の手によって突き立てられるトドメの矢。
 引きつった笑いを口の端からふふふと漏らすと、それきり千早は一言も口にしなくなった。
 部屋の隅でちぢこまって震える背中の小ささに一言、「うさぎさんみたい」と最後に付け加えたのは優雨だった。

172 :15/22:2010/08/14(土) 22:25:30 ID:7mA8Gq590


「――と言うわけで、今回の噂はまったくの勘違いってことなんだけれども」

 戦線離脱した千早に変わって、薫子が食堂にいた四人に事の起こりを話して聞かせた。
 千早が会っていたのはあくまでも知り合いであり、決して噂されているような関係にはない、と。
 ただ、順一が自分の身内である、という話だけは伏せることにした。
 どこから我が身に火の粉がふりかかるかわからない、薫子も千早の二の舞いになることだけは御免だった。

「えぇー、勘違いなんですかぁ? それじゃあこの写真に写ってる方はいったいどなたなんですしょう」

 初音と史は薫子の話に納得を見せたが、陽向だけはまだ承服しかねるところらしい。
 というよりこんな面白い話があるものかと、好奇心がほとんど暴走しかけている状態だった。

173 :16/22:2010/08/14(土) 22:31:14 ID:7mA8Gq590
「えっと、それはその、千早の昔からの知り合い、だよ、うん」

 順一の身分に困り、薫子は思わず口から出任せを言う。この程度のごまかしなら後からいくらでも帳尻を合わせられるはず。
 少し言葉に詰まって香織理の方へ視線を向けると、彼女がその後を引き継いでくれた。

「そういうこと。けどまぁあんまり絵になる光景だから、ぱっと見勘違いしてしまうのも無理ないわね。
 千早には気の毒な話だけれど」
「ただお友達と会っていただけだったんですね。ごめんなさい千早ちゃん、私ったら噂を鵜呑みにしちゃって……」

 初音の謝罪は、しかし千早には届かない。すっかり自分の世界に閉じこもってしまっていた。
 隣では優雨が不思議そうな顔をしてその頬をつついている。
 微笑ましいような、見ているほうが悲しくなってくるような、そんな光景。

174 :17/22:2010/08/14(土) 22:37:03 ID:7mA8Gq590
「信じないほうが無理って気もする感じだけどねー、この写真に限っては」

 そんな二人を尻目に、残された五人は改めて件の写真を見る。
 眩しい笑みを振り撒く千早。学院ではほとんど見せたことのない、その笑顔。

「そもそもこの写真どなたが撮ったんでしょうかね。
 こんなパパラッチまがいのことをする生徒が聖應にいるなんてちょっと驚きかも」

 誰もが思う所の疑問を陽向が口にする。

「そうねえ、出所は一応把握しておいた方がいいかしらね」
「でもこの写真って学院中をチェーンメールで回ったやつでしょ?
 最初に発信したのが誰かだなんて、突き止めるのは無理なんじゃないかなあ」

 犯人の正体を掴みたい所だが、薫子の言うようにその出所はまったくの謎である。
 学院中を一日のうちに縦横無尽に駆け巡ったこの携帯画像の本元を調べるのは相当骨が折れるだろう。
 誰もがため息をつきかけたその時、しかし意外な人物が意外な事を口にした。

「史、その方を存じ上げていると思います」

175 :名無しさん@初回限定:2010/08/14(土) 22:38:22 ID:M7GILbLBO
支援〜

176 :18/22:2010/08/14(土) 22:43:33 ID:7mA8Gq590
「ええ? 史ちゃんそれってほんとうに?」

 声を上げたのは史だった。いつもと変わらない面持ちが、しかし少しばかり自信ありげにも見える。
 まさか得意の機械で調べ上げられるとでも言うのだろうか、薫子はそう考えて、しかしすぐに違うとわかった。
 写真を配信した人物そのものを知っていると、史は確かにそう言ったのだ。

「はい。たしか同じクラスの衛里さんだったかと。
 先日駅前でとんでもないものを見てしまったと青い顔をしておっしゃっていましたが、
 今にして思えばそれこそが千早お姉様とそこの殿方との一緒にいる場面だったのではないかと思います。
 ちょうど噂が流れ始めた時期とも合致しますし」
「衛里さんて、千早が髪飾りを探してあげた子?
 なるほど千早のファンの子かあ、それはさぞかしショックだったんだろうね」

177 :19/22:2010/08/14(土) 22:50:56 ID:7mA8Gq590
 史のクラスそのものが一つの大きなファンクラブのようだ、という話は薫子も知っていた。
 敬愛するお姉様の逢瀬の場面を目撃してしまった、その衝撃がいかほどのものだったかは想像に難くない。
 しかし疑問が残らないわけでもない。それを確かめるかのように、初音がおずおずと切り出した。

「でも、それならどうして写真をこんなふうに流布したりなんかしたんでしょう。
 千早ちゃんに迷惑がかかるって、すこし考えたらわかるはずなのに」
「さあね。自分の見た光景がうそだって、否定してもらいたかったのかもね」

 少しおどけたふうな香織理の発言に、陽向が続く。

「でも画像が想像以上にセンセーショナルで、むしろ火を点ける結果になってしまったと。
 これはその衛里さんて方を責めてもどうにもならなさそうですねえ、完全に噂が一人歩きしちゃってる状態ですよ」
「生徒会にまで事の真相を問い詰めるような投書が来ている状態です、
 一筋縄では沈静化なんてできそうにありませんね……」


178 :20/22:2010/08/14(土) 22:57:13 ID:7mA8Gq590
 最後に初音がそう零したところで、一同の口から深いため息が漏れた。
 この状況にどこから穴を開ければいいのか分からない。
 噂が広まる前であればまだ対処のしようはあったかもしれないが、今回は完全に後手に回る結果となってしまった。
 なにより参謀・千早がダウンしているというのが大きい。
 他人のことには手を焼くくせに、自分のこととなるとてんで駄目になる千早の弱点が露骨に突かれた結果となってしまっていた。

「ちはや、元気だして」

 そんなふうに皆が今後の行方に頭を悩ませている間、優雨は会話の輪を外れて千早の相手をしていた。
 その純粋過ぎるやさしさに触れて、千早の口からも思わず本音が零れ落ちる。

「優雨……ごめんなさい、ちょっと傷が深いわ……」
「ちはやは、きれいだもの。みんな勘違いしちゃうのも、仕方ない」

179 :21/22:2010/08/14(土) 23:04:35 ID:7mA8Gq590
 弱り顔の千早は優雨の言うとおり確かに儚げな美しさを湛えていた。
 床に座り込んでいるために、返事をしようと振り返ったその視線は自然と上目遣いになる。
 幼子に縋る美女の図は、見るものに背徳的な印象を植え付けずにはいられないだろう。
 もっとも――妃宮千早の真実の顔を知っている人間にとっては、ミス・パーフェクトに付け入る隙以外のなにものでもないのだが。

「そういえば千早と最初に会った時も、男の人にナンパされて困ってたっけなあ。
 モテる女はつらいねぇ、ねーちはや〜♪」
「……薫子さん、屋上……」

 その時、千早の眼に一瞬猛禽の眼光が戻ったことに薫子が気がつくことはなかった。
 それまで唸っていた陽向が、唐突に薫子の言葉を復唱したのである。
 それも少し考え込むような口調だったものだから、皆いっせいに彼女の方を振り向いてその様子を伺った。 

180 :22/22:2010/08/14(土) 23:11:14 ID:7mA8Gq590

「ナンパ、……ですか」
「どうかしたのかしら陽向、珍しく神妙な顔をして」
「いえお姉さま、ちょっとシュミレートをですね……ここでこうなって、あそこで……ふふ、ふははっ、これだあーっ!!」

 と、香織理が話しかけたところで陽向の顔色がにわかに笑顔一色に染まり、暗雲を吹き飛ばすかのような威勢の良い声が食堂を震わせた。
 ――が、その宣言に不安を感じないものは誰一人としていなかった。
 なにしろ声高らかに立ち上がったのはあの陽向、である。
 お転婆娘が張り切りだすと、大抵事がややこしくなるのが世の常というもので。

「皆々様良くお聞きくださいませ!
 不肖この日向! 事態の可及的速やかな鎮火のため、とっておきの妙案を思いつきましたぁ!!」

181 :名無しさん@初回限定:2010/08/14(土) 23:19:31 ID:7mA8Gq590
と、いうところで後編につづくます。続きは考えてあるので、近いうちに。
コミケに行けないフラストレーションの発散の成れの果て。
>>54-58を書いた者です。気がついたら、こんなに長くなっちゃった、ごめん!

182 :名無しさん@初回限定:2010/08/14(土) 23:52:36 ID:M7GILbLBO

ホントいいところで終わってて続き気になるw
楽しみに待ってます

183 :名無しさん@初回限定:2010/08/15(日) 09:58:15 ID:lNUrZqXFO
後半の執筆頑張って下さい
楽しみに待っています

184 :名無しさん@初回限定:2010/08/16(月) 16:58:58 ID:M9Mf1S590
こんにちは。
SSを執筆中で、下記のような内容です。
完成したらこちらにうpしてもよいでしょうか。

○内容
薫子が浮気をしてしまい、それがバレで千早に…………される話

○属性
◎ドSな千早が見たい
○いじめられている薫子いいんじゃないの
△Hシーンはいらない
△おとボクワールドは常に和やかでないといけない

185 :184:2010/08/16(月) 19:07:42 ID:M9Mf1S590
ちょっと分かりにくいので再度レスします。

●内容
薫子ルート。千早と薫子が結婚後の話。
薫子が浮気をしてしまい、千早に…………される話

●属性
こんな人にはお勧め
◎ドSな千早が見たい
○いじめられている薫子いいんじゃないの

こんな人にはお勧めできない
△Hシーンはいらない
△おとボクワールドは常に和やかでないといけない

186 :名無しさん@初回限定:2010/08/16(月) 22:54:58 ID:Phx/YAeR0
>>184
迷ったら、SS投稿掲示板に投稿するのがいいかと。

187 :名無しさん@初回限定:2010/08/16(月) 22:57:28 ID:RoM4hxYy0
浮気の程度によるんじゃない?
食事を共にしたレベルならともかく、肉体関係まで及ぶ不倫レベルならまずいかも
男は順一以外はオリキャラになるだろうし

188 :名無しさん@初回限定:2010/08/16(月) 23:01:35 ID:LGiVsZb80
千早の勘違いネタとかではなくガチ浮気となると、>>186の様にした方が良いのではないかなと個人的には思う

189 :名無しさん@初回限定:2010/08/16(月) 23:07:46 ID:qme9FbMiO
浮気が誤解ならともかくそうでないなら投稿掲示板がいいと思う
個人的にはそういうのは辛い

190 :184:2010/08/16(月) 23:20:28 ID:M9Mf1S590
みなさんレスありがとうございます。
そうですね……
内容的にはSS投稿掲示板がふさわしい気がしてきました。

ただ、反響や意見を頂きたいので
こっちにうpしたいという気持ちもあります。
浮気相手の男はSSにはいっさい登場しないですし。

SS投稿掲示板に投稿して
感想待ってます、ってこっちに書いておくとかがいいんでしょうかね。

蛇足ですが、現在半分〜3分の2ほど完成です。

191 :名無しさん@初回限定:2010/08/16(月) 23:27:41 ID:UoVrj24IO
この世界観の話なら、相手が出る出ない関係無しに浮気したという事実で…

単に勘違いってんならこっちでいいだろうけど

192 :名無しさん@初回限定:2010/08/16(月) 23:36:13 ID:qme9FbMiO
>>190
ガチ浮気なら宣伝ぐらいならともかくこっちに貼るのは勘弁してくれ
ヒロインが「浮気しよう」と考える事自体が世界観に合わないと思うし、まして薫子さんとかキャラ的にも特に合わない方だと思うんだ

193 :名無しさん@初回限定:2010/08/17(火) 00:08:01 ID:j4g5pGGT0
かなり前の話だが、世界観にそぐわない作品の扱いに関してスレが荒れまくった事があった
とりあえずフルボッコになる覚悟があるならこちらでどうぞ……って感じかな
前もって宣言しとけばID(できればトリップ)をNGにすれば済む話だからね

194 :184:2010/08/18(水) 23:38:13 ID:fP1u0JI00
ご意見を参考に、こちらではなくSS投稿掲示板に
「2人のエルダー限定スレ」を新規作成、SS投稿しました。
よろしければご覧になって下さい。

感想・意見・リクエストなどありましたら
向こうのスレにレスお願いします。

195 :ulea ◆ih5a/uuYUk :2010/08/19(木) 11:55:31 ID:m6Hzq74U0
こんにちわ。>>153-180の作者です。いい加減にトリップをつけてみました。
SSの後編が書きあがったのですが、スレに投下するのは
ちょっと憚られるような文章量(中後編で40kb超)になってしまったので、
代替案としてpixiv小説の方に作品をアップしておきました。
ttp://www.pixiv.net/novel/show.php?id=31816
「聖應式ガール・ミーツ・ボーイ」でタイトル検索をしていただければヒットすると思います。
前半とはまるで方向性が変わってどうしてこうなった的なことになっていますが、
軽〜い気持ちで楽しんでいただければさいわい。
それではまた次の機会がありましたらお願いいたしますです。

196 :Rondo ◆rNvl6ELJx/yl :2010/08/19(木) 23:28:15 ID:fGZ/X2BO0
>>195
こんばんは。
またしても続きが気になるところで幕引きとなりましたね。
続き、楽しみに待ってます。

197 :名無しさん@初回限定:2010/08/19(木) 23:47:08 ID:deYLBBy1O
>>195
陽向の妙案こう来るとはw
面白かったです
薫子が順一さんに痛い目に会う話も是非


>>196
左側から後編行けますよ

198 :名無しさん@初回限定:2010/08/19(木) 23:57:34 ID:QBcCEDz80
てか、40KBくらいなら躊躇しなくていい気がする。
昔、そのくらいのをSSスレに投稿した人が居る

199 :Rondo ◆rNvl6ELJx/yl :2010/08/20(金) 00:17:15 ID:H37t5v4D0
>>197
うはあ、お恥ずかしい限りです。
ご指摘ありがとうございました。

>>195
というわけで、最後まで読ませていただきました。
後半は意外な展開になりましたね。
地の文が多い割に読みやすくて、とてもよかったです。

200 :名無しさん@初回限定:2010/08/20(金) 05:49:58 ID:IpdVumlU0
>>195
クリックしても読めない(小説のページへ遷移しない)のですが、会員登録しないと読めないのですか?

201 :名無しさん@初回限定:2010/08/21(土) 19:40:01 ID:Knm9LXDn0
>>200
登録だけは無料です。

202 :Qoo:2010/08/22(日) 14:02:21 ID:iGeJw22V0

こんにちは。 Qooです。 ( ´Д`)ノシ

G x P x P 第2回です。

どうぞ。

203 :Qoo:2010/08/22(日) 14:05:59 ID:iGeJw22V0

- G . P . P. -


Ripple...


ガチャッ

「瑞穂ちゃん、いる〜?」

夜も更け、扉の開く音と後ろから聞こえてきた声に、
勉強中だった宮小路瑞穂はペンを握り締めたまま後ろを振り向いた。

「ノックくらいしてよ、まりや…」

やれやれといった感じで鼻でため息を吐いた瑞穂に、
「まぁまぁ」と笑ってごまかしながら、御門まりやが部屋へと入ってきた。

「どうしたの?」
「ちょっと話があってね…一子ちゃんは?」
「由佳里ちゃんのところに行くって言ってたよ」
「そ…丁度良かったかな」
「何事?」

訝しがる瑞穂に、まりやは「ちょっとね」と濁しながら、
手近にあったクッションを手に取って抱きしめると、ベッドの上に腰を下ろした。


204 :Qoo:2010/08/22(日) 14:08:45 ID:iGeJw22V0

「ある噂が流れてるのよ。 瑞穂ちゃん絡みで」
「噂?」
「うん。 昨日EFCN覗いてたんだ。 それで、ある写真の ─」
「─ ちょっと、いい? さも常識みたいに言ったけど、イーエフシーエヌって何?」
「ん? ああ、確か、エルダーシスターファンクラブコミュニティネットワーク…だったかな。
いわばお姉さまファンサイトよ」
「…そ…んなものが存在しているの…?」
「エルダーの人気を自覚しなさい。 ってか今の時代むしろ無いほうがおかしいでしょ。
でまぁ、それは置いといて。 掲示板で噂が囁かれててさ。 瑞穂ちゃんの写真なんだけど…」
「ボクの写真?」
「そ。 その写真を手に入れたんだーって、自慢したヤツがいたのよ」
「ちょっと待って、その写真、もしかしてまりやの─」

「まりやの仕業じゃないの?」そう言いかけた瑞穂を、
まりやは広げた手のひらをばっと押し出して制する。

「待った。 あたしじゃない。 今回あたしは、何もしてない」
「そ、そう…」
「でも、瑞穂ちゃんの写真を盗撮するのってファンクラブ規約に違反してるから、
色々と突っ込まれたわけなんだけど」
「…ファンクラブまであるのね…規約とかも…」
「今更そこに突っ込むんだ…。 ファンサイトよりファンクラブのほうが先に決まってるでしょ」
「そういうことじゃなくて…」

少し頭が痛くなった瑞穂だが、まりやは気にする様子もなく話を続ける。

「んで、そいつが言うには、撮った覚えがないのに現像したら勝手に写ってたんだって」
「…勝手にって…どういうこと?」
「さぁ。 嘘かホントか分からないけど、他に心当たりは無いって言ってた」
「そんなことって…」

205 :Qoo:2010/08/22(日) 14:16:31 ID:iGeJw22V0

「まぁ、最初はあたしもイタズラかなって思ってたんだけど、
ちょっとして私も同じことあったって書き込みが何レスかあってさ。
中には瑞穂ちゃんの寝顔の写真が写ってたっていう話もあったんだ」
「ね、寝顔!?」
「真偽は別としてだよ?」
「う、うん…、それにしても…」

「瑞穂ちゃん」
「…何?」
「そこら辺の妹ちょこっと摘んでお持ち帰りしたとか、ないよね」
「あ、あるわけないでしょ!」
「だよねぇ」
「もう…」
「じゃあ、聖應に来てから自分の部屋のベッド以外で寝た経験は?」
「…ないよ」

「だったら、そんな写真があるわけがない。
でもさ、こんな学校だし、掲示板内でもそんなイタズラって少ないんだ。
書き込んだ何人かは皆ID違ってたし。
一応一人で複数の書き込みに見せかけたりはできるけど、それにしては話が眉唾すぎるんだよね。
愉快犯の仕業なら、ある程度話に信憑性を持たせないと旨味がない」
「そう…だね。 でも、かといって本当とは思えないし…」
「うん。 ただのイタズラだったらそれでいいんだ。
というか、実際にただのイタズラだと思う。 でも、何となく気になってね」
「うん…でも、確かめる方法がないよね」
「ん〜確かにね。 ま、とりあえずちょっとだけ調べてみる。
話はそれだけだから。 じゃあ、あたしはそろそろ戻るね」

206 :Qoo:2010/08/22(日) 14:23:21 ID:iGeJw22V0

そう話を切ると、まりやが立ち上がった。

「うん。 でもまりや、やけに熱心だね」
「何言ってるの瑞穂ちゃん。
もし瑞穂ちゃんの正体がバレるような写真が出てきたら、大変じゃない。
まぁ、噂が本当だったらの話だけど」
「あ…そっか、そういう危険性もあるんだ…ごめん、そこまで至らなかった」
「ま、気を付けようがないからどうしようもないし、とりあえず忘れといてもいいと思うよ。
それじゃ、おやすみ。 瑞穂ちゃん」
「ん、ありがと。 おやすみ、まりや」

ガチャ…パタン

まりやが去ったドアを見つめ、少し考える。
確かに、もし噂が本当で、瑞穂の正体がバレるような写真が誰かの手に渡れば、
とんでもないことになる。
そう考えると、とても厄介な事件なのかもしれない。

考えるほどに眉唾な話だ。
でも、何となくだけど、これはただの噂じゃないような気がする。
…でも、なぜだろう。
そのくせこの話…噂の根底に、黒いものが感じられないのは。

(ボクが楽観的過ぎるだけかな…)

207 :Qoo:2010/08/22(日) 14:31:30 ID:iGeJw22V0

ただ、プライベートな写真がばら撒かれるかもしれないというのは、
やはり少なからず危険を孕んでいるのは事実で。
反面、今はただの噂に過ぎず、相手も正体不明となれば、警戒しようもない。

(考えても、どうしようもないよね)

もし悩み事があって、でもそれが自分の手の届く範囲ではなく、
どうにもならないのなら、その時は…。

「忘れますわ」

いつぞやに聞いた、貴子さんの言葉を思い出す。
手が届かないことを悩んでも、結果は変わらない。
今の状況では、きっと気にしないのが一番だ。

頭の中を切り替え、姿勢を正した瑞穂は、
まりやが来た後もずっと握りっ放しだったペンを持つ指に再び力を込めた。


  ………

208 :Qoo:2010/08/22(日) 14:38:06 ID:iGeJw22V0

Outside 2...


─ とある日の放課後。


色々な薬品のにおいが入り混じる暗室の中で、
彼女は一枚の写真を握り締めていた。

元々、この写真は現像するつもりはなかったのだけど…。


話は、数日前に遡る ──

209 :Qoo:2010/08/22(日) 14:45:44 ID:iGeJw22V0

  ………

その日、新聞部である彼女は、何かいい被写体はないかと、
休み時間にカメラを持って、窓からグラウンドのほうをぼうっと眺めていた。

しばらく適当に漂わせていた彼女の視線が、ある一点でぴたりと止まった。
彼女の目に止まったのは、体操着に身を包んだ一人の女生徒だった。
もちろん、ただの女生徒ではない。
恐れ多くも現エルダーシスター、宮小路瑞穂お姉さまだ。

その辺りに石を投げれば、エルダー信奉者に当たるこの学園である。
無論、彼女とて例外ではない。

遠目に見ても、お姉さまは素敵だった。
身体を動かすからか、長く美しい御髪をポニーテイルにして纏めていて、
それがなんとも麗しく、なんとも可愛らしい。
被写体としてはこれ以上あるわけがなく、最高である。

しかし、何の断りもなく人の写真を撮るという行為は、盗撮というものだ。
ファンクラブ規約的にも、お姉さまの盗撮はご法度とされている。

彼女はカメラを握り締め、迷っていた。
でも、目線の先にある光景はあまりに魅力的で…。
彼女は思わずファインダーを覗き込んでいた。

(見るだけ、見るだけ…)

そう、見るだけならば何の問題もないはずだ。
そう自分に言い訳しつつ、カメラのズームの倍率をゆっくりと、目いっぱいに上げる。

210 :Qoo:2010/08/22(日) 15:04:28 ID:iGeJw22V0

カメラのズーム機能を、今ほどに有難く感じたことはない。
お姉さまとの距離がぐんぐん縮まっていく。
最大倍率まで引き上げると、目の前にお姉さまがいっぱいに広がった。

ごくり、とひとりでに喉が鳴る。
丁度こちらの方向を向いて誰かと話をしているようで、
お姉さまのお顔をここからバッチリ捉えることができる。
遠目に見ても綺麗だったのに、近くで拝見するとなお一層美しい。
時折浮かべる楽しそうな笑顔は、胸がぎゅうっと締め付けられるほどに可憐だった。

(ああ、どうしよう…)

見るだけ…そう思っていたのに、
その想いは、あっという間にお姉さまの姿を写真に収めたいという欲求に代わってしまった。
それが良くないことだというのも分かっている。
余程のスクープでもない限りそういうことはしないと心に決めていた…はずだったのだが。

鼓動が高まる。
ファインダーから少しだけ目を切り、ちらりと視線を辺りに這わせる。
周りにはおあつらえ向きに誰もいなかった。
そう、今は、誰も見ていない。
少し迷った挙句、彼女はシャッターのボタンに人差し指を掛ける。

(うわぁ、私、弱ぁ……)

欲望に負けた自分の弱い心を自覚しつつ、人差し指に力を込めた、その時だった。


211 :Qoo:2010/08/22(日) 15:11:45 ID:iGeJw22V0

「あっ」

カシャッ


決心するまでに時間を掛けすぎてしまったのか。
お姉さまが後ろを向いてしまったのだ。

シャッターを切る瞬間には、もう振り返りかけていたのが分かったから、
撮影失敗なのは明白だった。

(……はぁ……)

ため息を吐きながら、ファインダーから目を離し、
カメラを少し恨めしげに見つめる。

…いや、カメラは悪くない。
これはただの八つ当たり。
ワルイことをしたのは、自分なのだ。

(あ〜あ……悪いことはできないなぁ…)

もう一回小さくため息を吐くと、彼女は頭を軽く振った。

(…お姉さま、ごめんなさい)

誰かと一緒に並んで歩いていくお姉さまに心の中で謝罪しつつ、
彼女は教室に帰るべく踵を返した。

結局、撮影後に残ったのは、一枚分ダメになったフィルムと、
罪悪感だけだった。

212 :Qoo:2010/08/22(日) 15:19:11 ID:iGeJw22V0

  ………


─ その罪悪感と一緒に残ったフィルムの中の一枚が、コレなのだ。

後ろ姿とはいえ、お姉さまの写真である。
正直捨てがたかったが、後ろめたさもあり、この写真は現像しないことにした。

…はずだった。

しかし、このフィルムを現像する段階になり、フィルムを眺めていたら、

(あの写真を現像しなければ!)

…そんな強い衝動に駆られたのだ。

なぜかは分からない。
理由なんてないけど、とにかくそう感じたのだ。
天啓、というものだろうか。

それから、その衝動に衝き動かされるように身体が勝手に動いた。
いつもより淀みなく作業をこなし、気が付くと、いつの間にかこの写真を握り締めていた。

何だったんだろう。
この写真に何かあるのだろうか。

暗い部屋の中で、じっと写真を見つめる。

「え………」

213 :Qoo:2010/08/22(日) 15:42:35 ID:iGeJw22V0

思わず、声が出た。
そんな、ありえない。
幾度か瞬きを繰り返し、何度も見直す。

…見間違えじゃない。
写真に写っているお姉さまは、その度にこちらに笑いかけてくれる。

そう、体操服のお姉さまがこちらを向いて、"しぃ〜"というポーズだろうか、人差し指を唇に当て、
「困った子ね…」とでも言いたげな表情で優しく微笑んでいらっしゃるのだ。

…そんなこと、ありえるわけがない。

間違いなく、撮影は失敗した。
シャッターを切る寸前に、もう後ろに振り返りかけていたのが分かっていたし、
それに撮影の前後において、お姉さまはこんな表情もポーズもされてはいなかった。

断言できる。
こんなの、写っているはずがない。

なぜこんな写真が?
誰かの仕業とも考えたが、勝手にカメラを使って写真を撮った、とかならともかく、
他のところはそのままに、お姉さまの写真のところだけ挿げ替えられているのだ。
そんな巧妙で珍妙なことをする人がいるとは思えない。

もしかして、自分の中に隠れていた念写能力でも開眼したのだろうか。
…なんて、そんなわけはない。

こんなポーズのお姉さまなんて、想像したこともないし。
確かに可愛いけど。
すっごく可愛いけど。

214 :Qoo:2010/08/22(日) 15:51:02 ID:iGeJw22V0

じゃあ、これは噂のナントカ写真?
まぁ、どれも推測の域を出るわけもなく。

残りの現像を後回しに、彼女は写真を手に暗室を出た。
外の明るさに目を細め、目が慣れてから、もう一度写真に視線を落とす。

にへら…

自分の顔がにやけて崩れるのが分かる。
明るいところで見た、こちらに微笑みかけるポニーテイルのお姉さまは、
それはもうその辺りを転がり回って悶えてしまいそうになるほどに可愛らしかった。
今まで頭の中にあった疑問を、脳の地平の遥か彼方まで軽く吹き飛ばしてしまうほどに。

(まぁ、いっか)

今、この写真がこの手にあるのが一番大事な事実だ。
写真の中のお姉さまが、「仕方のない子ね」なんて言ってる気がした。
…完全に妄想だけど。
でも、こんな風にお姉さまに窘められても、
見とれてしまって反省など頭に残らないに違いない。

今日は他の部員はネタでも探しているのか、誰一人部室にやって来ない。
あのフィルムはまだお姉さまの写真しか現像してないけど、
何だかそういう気分ではなくなってしまった。
今日はもう後片付けだけやって、このまま帰ってしまおう。

思い立った彼女は再び写真へと視線を落とし、だらしなく表情を崩すと、

(帰りにフォトケース買って帰らなきゃ)

そんなことを思いながら、再び暗室の中へと戻っていった。

215 :Qoo:2010/08/22(日) 16:04:15 ID:iGeJw22V0

Idle talk......


「そういえばまりや、噂のことは何か分かった?」
「ん〜、まだ全然〜」
「そう…」
「噂? って何ですか?」
「ん〜、ちょっとね……あ、そうだ由佳里、
あんたの周りで、撮った写真現像したら撮った覚えのない瑞穂ちゃんの写真が写ってたとか、
そういう話聞いたことない?」
「お姉さまの写真…ですか?
いえ、聞いたことないですけど…そんなことがあったんですか?」

「まぁ、噂なんだけどね。
撮った覚えがないのに、瑞穂ちゃんの寝顔が写ってたりとか」
「ね、寝顔ですかっ!?」
「さすがに寝顔を見られるのは、恥ずかしいわね…」
「やっぱ知らないか……やっぱりただの噂なのかなぁ…」

「お姉さまの写真なんて、ファンクラブオフィシャルのか、
まりやお姉さまから頂いたものしか持ってないですよ」

「ばっ、由佳里っ」
「……ねぇまりや、ファンクラブオフィシャル写真って、何?」
「な、な〜んであたしに聞くのかな〜瑞穂ちゃん。 あたしが知るわけ…」
「私の写真を"オフィシャルに"公開するような人間なんて、まりや以外ありえないじゃないっ!」
「い、いや〜、さすがは瑞穂ちゃん、名推理だね! じゃあワトスン君、あとは任せた」
「ちょ、まりやお姉さま!?」
「こ、こら、待ちなさい!まりやーっ!」

... to be continued.

216 :Qoo:2010/08/22(日) 16:09:25 ID:iGeJw22V0


     ──────────



それでは、Qooでした。 m(_ _)m



     ──────────


217 :名無しさん@初回限定:2010/08/22(日) 21:11:30 ID:nsPFScHLO
おおっ!続き来てる!QooさんGJ!!
応援してますので続き頑張ってください。

218 :名無しさん@初回限定:2010/08/24(火) 02:50:41 ID:aJ1w3m+50




219 :名無しさん@初回限定:2010/08/24(火) 05:04:21 ID:/Gkkj1JY0
劇中での千早→瑞穂の呼び方って瑞穂さんであってたっけ?

220 :名無しさん@初回限定:2010/08/24(火) 21:37:43 ID:mWwArykHO
エトワール見たら4回呼んでて
瑞穂さま

瑞穂お姉さま

瑞穂さん

瑞穂さん
だった
瑞穂さんでよさげ

221 :名無しさん@初回限定:2010/08/24(火) 21:38:55 ID:mWwArykHO
と思ったら千早だった

222 :名無しさん@初回限定:2010/08/24(火) 22:32:01 ID:/Gkkj1JY0
千早と瑞穂絡ませた話考えてたんだが、エトワールとやるき箱やってないから
その辺りとの整合性取れなさそうだなー。誰しも考えると思ったんだけどな、千早&瑞穂のネタ。

223 :名無しさん@初回限定:2010/08/24(火) 22:33:35 ID:S7AA2M7k0
2人とも同情して話にならない予感


224 :名無しさん@初回限定:2010/08/24(火) 23:22:40 ID:UUYVcKO/O
SSは無いけど、両方プレイした人は考えてる人多いんじゃないかな?

225 :名無しさん@初回限定:2010/08/24(火) 23:44:23 ID:SFlxmZFM0
タイムクロスネタとか考えるには考えるんだけど…
どうもこの先FDとかで確実にやりそうな話でもあるしなぁ…と

後、千早×瑞穂にGOサイン出したくなっちゃう

226 :名無しさん@初回限定:2010/08/25(水) 07:53:40 ID:U8b4mcdg0
何かの拍子にどっちかが千歳か一子が憑依しちゃってみたいになったら面白くもあるな
千早と瑞穂だと確実に千早が主導権握りそうではある
俺じゃ千早が瑞穂のエルダーをネタにもてあそぶぐらいしか思いつかなかったが

227 :名無しさん@初回限定:2010/08/25(水) 17:42:57 ID:kWjqSyH50
でも千歳さんINちーちゃんだと…瑞穂様の母性全開か

228 :名無しさん@初回限定:2010/08/25(水) 23:41:14 ID:116SkLxR0
千早(一子)VS 瑞穂(千歳)

229 :1/18:2010/08/26(木) 22:36:39 ID:YD3UvSWr0
「はあ……」

夕方になって突然押しかけてきた友人の吐いたため息は、それで七回目を数えた。
ため息をひとつ吐くたびにしあわせがおなじ数だけ逃げていく、なんてよく言うけれど、
もしその迷信がほんとうなら彼女は今すぐにだってその口を閉ざすべきだろう。
だって、これからいっとうの幸福を得るはずの彼女が、
それを手にする前から取りこぼしているだなんて、まったくばかげた話だと思うから。
ほら、今もまた、その口から未来のしあわせがぽろり。
そんなおっちょこちょいな友人を見るに見かねて、私は彼女の唇に人差し指をあてがって栓をした。

「ふむ、っ?!」
「まあ薫子ったら、変な声を出してどうしたの?」

今もまた深い息を吐こうとしていたところを急に押さえつけられたからか、
行き場を失った空気が彼女の頬をぷうっと膨らませた。
そのお饅頭みたいな丸みが面白くてくすりと笑うと、
彼女は不満そうな顔をして私に抗議の言葉をぶつけた。

「もう、香織理ったら、また変なからかい方をするんだから!」
「だってこうでもしないとあなたのため息が止まってくれそうにないんだもの。
 家に押しかけられた挙げ句、目の前でため息ばっかり吐かれてるなんて、あまり良い気分ではないわ」

230 :2/18:2010/08/26(木) 22:42:39 ID:YD3UvSWr0
そう言い返すと、彼女は口ごもってだんまりとしてしまった。
一応私の言いつけは守ろうとしてくれるのか、もうため息を吐くことはなかったけれど、
その気分の沈みようはまだ元通りにはならない。
普段の快活で明るい彼女をよく知っている分だけ、いっそう落ち込んでいるようにも見えた。

……いや、きっと、落ち込んでいるというのはちょっと違うんだろうな。
だって今の彼女に、気落ちしてしまうような理由なんてなんにも思い当たらないもの。
彼女は今、しあわせの絶頂にいる。私だって、誰だって、それを認めない人なんていない。

だってそうでしょう?
来週に大好きな人との“結婚”を控えている女がしあわせでないなんて、そんなことあるわけがない。
「プロポーズをされたのだ」と私に報告してきた時のあの笑顔は、紛れもないほんものだった。

だからこそ私には、彼女のため息の理由がわからなかった。
なにを躊躇っているの、って。
彼と、妃宮千早と――今は御門千早だったか――籍を入れることに、どんな不安があると言うのだろう。


231 :3/18:2010/08/26(木) 22:47:58 ID:YD3UvSWr0
「……あのね、香織理」
「なにかしら」

おずおずと切り出された言葉と共に、俯いていた顔が上げられる。
ようやく話をしてくれる気になったらしい。
私は改めて彼女に向き直ると、そのひとみをじっと見て、彼女の言葉を待った。

「私ね、私……」
「うん」
「しあわせに……なれるかな?」

そして、返ってきた返事を聞いて。
私は濡れた子犬みたいに震える彼女の頭を、こつん、と叩かずにはいられなかった。

232 :名無しさん@初回限定:2010/08/26(木) 22:50:45 ID:ikE3uCJA0
しえん

233 :4/18:2010/08/26(木) 22:53:20 ID:YD3UvSWr0
「なっ、なんでそこで叩くのよう!」
「あのね薫子、今あなたの発言、世の中の女性の九割九分九厘を敵に回したも同然よ」
「残りの一厘はなんなのよ……」
「そんなのあなた自身に決まってるじゃない。
 あんなに完璧な旦那を捕まえておいて『しあわせになれるかな』だなんて、
 そんなのなれない方がおかしいに決まってるでしょう?
 この期に及んで、いったい千早にどんな不満があるっていうのかしら」

よりにもよって、この子はなんてことを言い出すのだろう。
嫉妬を通り越して茫然とさえしてしまいそうな話だ。
けれども、薫子の目にふざけた様子は感じられない。
ひとみに湛えられた色はまさしく未来に対する不安のそれで、
見方によっては後ろめたそうな表情さえ見てとれた。

234 :5/18:2010/08/26(木) 22:58:53 ID:YD3UvSWr0
その目を見て、私はふと思い出す光景があった。
あれはそう、たしか今から三年ほど前の話。
彼女が聖應の短大を卒業して――千早に同棲をしないかと誘われた時のことだったろうか。
ああ、そうだ。あの日とおんなじ顔をしているんだ。
漠然とした不安や恐れに、すっかり呑み込まれてしまっている感じ。
目の前にはしあわせな未来が広がっているに違いないってわかってはいても、
どうしてもあと一歩を踏み出す勇気の持てない、臆病さ。

そんな後ろ暗い感情の渦に飲み込まれて、結果として薫子は千早の誘いを、断った。
今はまだ早いと、そう言い残したきり千早の前から逃げ出してしまったらしい。
その場に取り残された千早の呆然とした様子が目に浮かぶようだった。
どうして? って。あんなに楽しみにしていたはずなのに、って。
薫子は決して千早を嫌いになったわけではないと言うけれども、
それならばなおさら千早には薫子に逃げられた理由がわからなかっただろう。
私だっておなじ気持ちだった。彼女だって望んでいたはずの、恋人との二人暮し。
それがどうして逃亡なんて形に終わってしまったのか、
三年前の薫子の迷走は、未だに解き明かされないままの謎のひとつだったのだ。


235 :6/18:2010/08/26(木) 23:04:22 ID:YD3UvSWr0
だけれどもその真実も今日、きっと明かされるのだろう。
彼女自身の口から、彼女自身の言葉で。
きっと彼女はそのために私の部屋を訪ねてくれたのだと、そう信じたい。
二度もしあわせを掴むチャンスをふいにするような、そんな間抜けな話があってたまるものか。

私の見初めた友人だ。
しあわせになってもらわなくては、困るのだ。

「千早のこと、嫌いになったのかしら、それとも嫌われた?」
「……ちがう」
「じゃあ、飽きちゃったの?」
「それもちがう!
 ……あの、あのね、千早のことは関係ないんだよ。
 千早が変わっちゃったとか、そういうわけじゃなくて
 ……おかしいのはたぶん、私、なんだよ」

236 :7/18:2010/08/26(木) 23:10:05 ID:YD3UvSWr0
まだふらふらと泳いでいる視線がしっかりと私の方を見据えてくれるのを、じっと待つ。
彼女の言葉を急かすような真似はしない。けれども、また逃がしてしまうつもりだってない。
彼女にはここで、胸の内のもやもやを全部吐き出していってもらうのだ。
それがきっと、いちばん彼女のためになる。
気持ち悪いものを呑み込んでしまった時は、
誰かに、なにかに、遠慮せずにぶつけてしまうのが楽なのだ。

それから一分ほど間があったろうか。
彼女の目に、はっきりとした決意らしい光が宿ったようにみえた。
アーモンド色のひとみが、私の視線と交じりあう。
見つめられて、なんだか落ち着かない気持ちにさせられた。
恋の話は、いつ聞いても胸の奥をちりちりと焦がしてやまなかった。


237 :名無しさん@初回限定:2010/08/26(木) 23:13:34 ID:ikE3uCJA0
支援


238 :8/18:2010/08/26(木) 23:16:03 ID:YD3UvSWr0
「千早はきっと、私をしあわせにしてくれると思う。
 それは自惚れでもなんでもなくて、ほんとうにそうだって思うの。
 ……だけどね、それは千早が私にしてくれることであって、
 私が千早にしてあげられることじゃ、ないんだよ」

そこまで聞いて私は、ようやく彼女の抱えている不安の正体が垣間見えたような気がした。
なるほど、そういうことか。考えてみれば、それはなんとも彼女らしい理由に思えなくもない。
「自分は平凡な人間だ」そんな言葉が口癖だった彼女にとって、
きっと千早というのは大そうかけはなれた世界の人間のように映ったのだ。

彼女の胸に深々と根を張った気持ちは――きっと、劣等感というのだろう。
自信と気力を削ぎ取ってしまう、とても後ろ向きな、けれどいっとう人間らしい感情だ。
遡れば、彼女と彼がダブル・エルダーを組んでいた頃に、その種はすでに蒔かれていたのかもしれない。

239 :名無しさん@初回限定:2010/08/26(木) 23:19:29 ID:ikE3uCJA0
紫苑


240 :9/18:2010/08/26(木) 23:21:22 ID:YD3UvSWr0
「好きな人とずっと一緒にいるっていうのは、うん、この世界でいちばんしあわせなことだと思う。
 少なくとも私にとっては、千早のそばにいることがいちばんのしあわせ。
 あったかくて、気持ちがいい。
 ……だけどさ、きっとそれだけじゃないんだよね、一緒にいることって。
 結婚するって、気持ちだけの問題じゃないんだよね」
「そうね。好き合っている、という気持ちだけでは、少し足りないのかもしれないわね」
「うん。ずっと一緒ってことはつまり、寝たり、起きたり、食事をしたり家事をしたり。
 子どもができたら、その世話をしたりするのも、なにもかも全部一緒にやるってことでさ。
 そうなった時、私は千早みたいに上手くやれるのかな、って。
 千早に満足してもらえるような妻になれるかなって、
 そう考えるようになった時ふっと思い知ったんだ。
 私、もしかして千早のためにしてあげられること、なにひとつ無いんじゃないかって。
 ……私は千早に、“してもらうこと”しかできないんじゃないかって」

241 :10/18:2010/08/26(木) 23:26:25 ID:YD3UvSWr0
そこまで一息に語り終えると、ふっ、と薫子は息を吐く。
私に注がれていた視線はまたテーブルの上に落とされてしまった。
前髪の影に隠れて、伏せられたひとみがどんな色を湛えているのかもわからない。

嫌いじゃない、だけれども、一緒にいることで自分に陰が差したり、
ましてや相手の輝きが損なわれるようなことはあってほしくない。
そんな薫子の気持ちは私にも少しだけ理解できる。
私もまた千早のことを“嫌味なくらいに完璧だ”と評したことがあったから。
私が千早を間近に見ていたのは聖應で寮生活を送っていたほんの一年の間だけだけれども、
恋人として、遥かに長い時間を共にしてきた薫子には、
いったい千早はどれだけの超人に見えていたことだろう。

距離が近ければ近いほど、嫉妬や、劣等や、不和の感情は強くなる。
それを乗り越えてこそはじめて結ばれるのが恋愛というものなのかもしれないけれど、
どんな障害も軽々と飛び越えていける人間はそう多くはない。
当たり前のことなのだ。当たり前のことに躓いて、友人は今、こんなにも懊悩している。
くだらないことだ、そんなふうに笑い飛ばせる気持ちなんて、抱けるはずがなかった。

242 :11/18:2010/08/26(木) 23:31:47 ID:YD3UvSWr0
「こんな気持ちじゃ、一緒になんてなれないよ……
 私、千早に養ってもらうために結婚したんだって、そんなふうには思われたくない。
 千早のためにできることをしてあげたい。
 千早に必要とされているんだって、ちゃんとした役割がほしい!
 ……だけど、私になにができるのか、いくら考えてもわかんない。
 わからないんだよ、香織理……」

わからない、と彼女は繰り返す。
できることと、できないこと。やれることと、やれないこと。
千早と暮らす未来をキャンパスに描いた時、
きっと薫子はそこに生きる自分を上手く描写することができなかったのだ。
できたとしても、それはきっと誰にも見せることのできないような恥ずかしい姿をしていたのだろう。
だからこんなにか卑屈になって、自分は千早に相応しくないかもしれないと思いつめてしまったのだ。

243 :12/18:2010/08/26(木) 23:37:00 ID:YD3UvSWr0
自分の弱いところを素直に見つめられる、その姿勢は彼女の長所のひとつだ。
だけど壁を目前に立ち往生をしてしまうのは、彼女らしくないとも言える。
そこまで自分を省みることができるのに、どうしても後一歩を踏み出すことができない。
怖くて、不安でたまらなくて……

――そんな弱虫で臆病な彼女の背中を押してやるのは、やっぱり、友人の役目なんだろうな。
まったく損な役回りだと思う。
もうちょっと人生賢く立ち回ってきたつもりだったのに、薫子には……やっぱり、敵わないや。

「ねぇ、薫子。あなたはいったい、千早になにを求められていると思っているのかしら?」
「……千早に、求められていること?」

気分はまるで迷子の子どもに話しかけているかのよう。
これ以上迷わないように、惑わないように。
彼女が進むべき道をしっかりと見据えられるよう、
そっとその背中を支えてあげるのが私の最後の仕事。

あまり私ばかりを頼っていると、千早に嫉妬されちゃうんだから。

244 :名無しさん@初回限定:2010/08/26(木) 23:39:16 ID:VNzGU+r10
支援

245 :13/18:2010/08/26(木) 23:42:22 ID:YD3UvSWr0
「あなたの話を聞いていると、できる、できないなんてことばかりで、
 まるで仕事や家事の話ばかりしているみたいに聞こえるのだけれど。
 千早は、家のことは全部任せるって、あなたにそんなふうに言ったのかしら」
「それは……そんなふうには、言われてないけど……でも、」
「もちろん結婚して妻になる以上、最低限のことはこなさなくてはならないわね。
 でもね、千早は別にあなたにそこまで“完璧”なことは求めていないと思うのよ。
 だってそうでしょう、千早が好きになったのは“そんな薫子”なんだもの。
 お寝坊さんで、食いしんぼで、でも性格の真っ直ぐなところは人一倍な、
 そんな薫子だからこそ千早はあなたを見初めたんだわ。
 見初めて、ずうっと手放そうとしなかった。
 今までも、そして、これからも」

246 :14/18:2010/08/26(木) 23:47:40 ID:YD3UvSWr0

あの学生寮での生活も、もう何年前のことになるのだろう。
学園生活最後の一年間は、ほんとうに楽しい毎日が続いていたと思う。
それも全て、千早が転入してきてくれたから。
女子校に男の子だなんて、はじめはどうなることかと思ったけれど、
蓋を開けてみれば彼が与えてくれたものは、たくさんの笑顔と充実で。

いろんなことを話した。誰にも話せなかったこと、隠しておきたかった気持ち、
それら全てを明かすのに、彼ほど安心できる人なんていなかった。

そんな彼のことを恋しく想うようになるのに、時間はほとんどかからなくて。
好きで、大好きで、胸が張り裂けそうな気持ちで、たまらなくて。

――だけど、叶わなかった。
私は彼に、選ばれなかった。
気がつけば私の目の前には、ごく自然に睦み合う二人の姿が、あったのだ。

だから、ね、薫子……あなたは、しあわせにならなくてはだめなのよ。
あの日、あの夜。櫻館に置き去りにしてきた私の心を、裏切らないで。
私を失望させないで。
お願い、おねがいよ……

247 :名無しさん@初回限定:2010/08/26(木) 23:48:55 ID:ikE3uCJA0
sienn


248 :15/18:2010/08/26(木) 23:53:23 ID:YD3UvSWr0
「……結婚をして、あなたがいちばん大切にしなければいけないことは、
 千早が好きになった“薫子”を、ずっと大事に守り続けること。
 子どものままでいろって、そういうことを言ってるわけじゃない。
 ただ、今みたいに自分に自信が持てないでぐずぐずしているあなたのままでは、
 千早を支えるどころか、裏切る結果にしかならないでしょうね。
 そんなみっともないあなたは見たくないわ。
 三年前みたいな情けのない顔は、もうしないでくれると嬉しいわね」

はっきりと言い放った言葉には、自分でもそうとわかるほどの鋭い棘が含まれた。
抑えきれなかった黒い感情の表れ、
その冷淡さには、薫子も目を丸くして驚きを隠さなかった。
少し、私らしくなかったかもしれない。
だけど嘘で飾った言葉よりかは、ずっと強く彼女の胸を打つだろう。

249 :16/18:2010/08/27(金) 00:10:50 ID:eoUkjN3o0
それから幾許かの沈黙が私たちの間に横たわった。
重く沈んだ雰囲気に、呼吸が止まりそうになる。
私の言葉は、想いは彼女に伝わったろうか。
彼女の口が再び開かれるまでの数分間は、これまで経験してきたどんな無言の時間より長く感じられた。

そして、彼女は意を決する。
そのひとみに宿る光は一瞬だけ悲しそうな色を湛えて――けれどそれもすぐに別の色に取って代わった。

なにかを吹っ切ったかのような、その微笑み。
これ以上もないくらい雄弁に、私にその決意を示してみせた。

250 :名無しさん@初回限定:2010/08/27(金) 00:11:47 ID:C6naQw8M0
支援

251 :名無しさん@初回限定:2010/08/27(金) 00:12:04 ID:yqt5GDB9O
支援

252 :17/18:2010/08/27(金) 00:18:19 ID:eoUkjN3o0
「――うん、わかった。その約束、守るよ」
「そう……ありがとう、薫子」

やっと……
ああ、やっと、いつも通りの薫子に戻ってくれた。
私の恋敵でない、たいせつな友人の顔を、見せてくれた。

「香織理はすごいね。私、そんな考え方なんてしたことなかったよ」
「あら、私の言ったことがすべて正しいなんていうのも早計よ。
 どんなに語ってみせても、結局私は最後の最後で外野だもの。
 ほんとうのところは、あなたたちがこれから二人で考えなければいけないのだから。
 今日だって、いちばんに頼るのは私ではなくて千早でなければならなかったはずよ。
 今頃寂しがっているでしょうね、千早は。式を前に、また花嫁に逃げられるなんて」
「き、今日はちゃんと出掛けてくるって伝えてあるよ!
 ……でも、ね。香織理はそう言っても、やっぱり千早には話せなかったよ。
 だって千早のことだもん、きっと自分に不満があるんじゃないかって、
 そんなふうに受け取られちゃう」
「まったくもう、薫子のこととなるとほんとうに甘々なのね」
「えへへ……」

どちらともなく視線を交じらせて、それからきっかけもなく笑いだす。
理由なんてない、気がついたらそういう表情になっていたんだ。
薫子の屈託のない顔を見ていたら、胸の中がくすぐったくってたまらなかった。


253 :名無しさん@初回限定:2010/08/27(金) 00:22:18 ID:g4luqpEH0
支援


254 :18/18:2010/08/27(金) 00:25:58 ID:eoUkjN3o0
「ねぇ、香織理。披露宴には来てくれるかな?」
「もちろんよ。衣装直しではもちろん、千早がウェディングドレスを着てくれるんでしょう?」
「うん! 期待して待っててちょうだい!」

くだらない話が楽しいなんていつ以来だろう。
心はほんの少しだけ学生時代に遡ったかのような気分だった。
楽しかった思い出の数々が、ふわりと浮かんできては弾けて消えていく。

寮に入って、薫子たちにはじめて会った日のこと。
千早が転入してきた新学期のこと。
エルダー選挙に生徒総会。学園祭に、卒業式――

それに紛れて浮かび上がる、下級生との蜜月や、私自身の恋の記憶も。
なにもかも等しく、はじけて消えた。
すべては過去の輝かしい記憶として、セピアに色褪せたのだ。

「薫子」
「なあに、香織理」
「しあわせに、なってちょうだいね」

さあ――古びた想いに別れを告げて、新しい恋をはじめよう。
彼女から渡された、この笑顔のブーケが、
きっと私を祝福してくれるのだから。



おわり

255 :ulea ◆ih5a/uuYUk :2010/08/27(金) 00:32:08 ID:eoUkjN3o0
というわけでタイトルは『マリッジブルー』、薫子結婚前夜のお話でした。
気持ちビターテイストで。ブルーなのは二人共々、みたいな。
薫子の葛藤や、香織理の心情が上手く伝えられていればうれしいです。
それではまた機会がありましたら。あ、香織理さんのこと呼び捨てなのは、わざとだよ。

256 :Rondo ◆rNvl6ELJx/yl :2010/08/27(金) 00:55:16 ID:UN6T8maH0
>>255
お疲れさまでした。
とても素敵な文章で、いつか自分にもこんなSSが書けたらと思いました。

また次作を楽しみにしております。

257 :名無しさん@初回限定:2010/08/27(金) 01:28:18 ID:C6naQw8M0
>>255

薫子さんのコンプレックスをうまく表現していて、読み応えがありました
gj

258 :名無しさん@初回限定:2010/08/31(火) 19:35:34 ID:MXrvhOEW0
こんなスレがあったのか
じゃあ、俺もひとつ書いてみるかな

259 :名無しさん@初回限定:2010/08/31(火) 19:46:01 ID:e0O8XGHV0
がんば

260 :名無しさん@初回限定:2010/09/03(金) 22:44:46 ID:/EZM4TkM0
大阪 ププ…

261 :名無しさん@初回限定:2010/09/10(金) 19:40:43 ID:Z7w39f2U0
>>258マダァ?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン

262 :258:2010/09/11(土) 06:43:55 ID:hrwwR8Xz0
ごめん、以前から書いている「すまし汁長助」が佳境に入ってきたので
しばらく書けそうにない・・・。

263 :名無しさん@初回限定:2010/09/14(火) 23:48:57 ID:LwEqJKXs0
俺も書いてるけど、何故かシャアと薫子パパが天丼食ってる話になったから自重するわ

264 :名無しさん@初回限定:2010/09/15(水) 00:03:28 ID:vsxnd34q0
気になるからtxtでクレ

265 :名無しさん@初回限定:2010/09/15(水) 00:04:49 ID:KvCMTwZN0
何をどう間違えたらそういう超展開になるのかと小一時間(ry

266 :名無しさん@初回限定:2010/09/20(月) 17:07:42 ID:EiAuxtSt0
てすと

267 :名無しさん@初回限定:2010/09/20(月) 18:43:56 ID:nIoIWBwX0
十条紫苑の中の人が予想外すぎてびっくりしたぞ・・

268 :名無しさん@初回限定:2010/09/21(火) 23:59:49 ID:EvHZLQ2G0
一月近く投稿がないだと・・・?

では流れも空気も読まずに投稿してみる、およそ5年ぶり位に



「ねえ、千早……」
 卒業式を間近に控えたある日の事。
 僕のベッドに潜り込んできた薫子さんが、何か云いたそうに僕の顔を見上げてきた。
「何です、薫子さん?」
「その、さ…えっと、こんな事聞いて良いのか、解らないんだけど…」
「それは、僕が答えにくいような類の質問なんでしょうか?」
「え? え、えーと、まあ、そう、なの、かな」
 ?
 何かどうにも要領を得ない。
「とにかく、質問を聞かない事には答えられるかも解りませんね…どうぞ、聞いて下さい」
 僕がそう答えると、薫子さんは少しの間、云うか云うまいかを悩んでいたみたい
だけれど。
「…えっと、千早は男の子で、だけど学院にいる時は女の子として振る舞っている訳だよね」
「え? え、ええ、まあそうですよね」
 そもそも女装している訳だから、女性として振る舞わないとあっという間にボロが
出てしまうと思うんだけれどね。
「その…やっぱり、学院で他の子達にボディコミュニケーションとか、されてた?」
「………ああ」
 性別の違いなのかなとは思うのだけれど、学院では普通にそんな様子があちこちで
見られていた。
 女の子同士なんだけど、手を繋いでみたり抱き合ってみたり、とまあそんな感じで。
 男同士でもスポーツの試合とかでハイタッチとか位はあるのだけど、流石に
抱き合ったりとかは普段は見ない訳で、その辺はやはり性別の違いを感じずには
いられない。
「そうですね、抱きつかれたりとかはありましたよ」


269 :名無しさん@初回限定:2010/09/22(水) 00:00:20 ID:40HHKR4o0
投下キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

270 :名無しさん@初回限定:2010/09/22(水) 00:01:07 ID:EvHZLQ2G0
 体育の着替えの時に香織理さんにシリコンパッドの胸を揉まれたのも、ある意味
ボディコミュニケーションなのかなぁと、ふと思った。
「そう云う時って…やっぱり我慢してたの?」
「そりゃそうでしょう。だって、されたからと云って僕が仕返すのは色々問題がある
訳ですから」
 そんな訳で、割と『触られ放題』な状況だったと云っても過言ではない。
 まあ、そうしょっちゅうそう云う場面があった訳じゃないから、幸い理性は保てていた
のだけれど。
「そっか…まあ、そうだよね…エルダーでもあるしねぇ」
 僕がそう答えると、薫子さんは何やら難しそうな顔をしていた。
「でも、それがどうかしたのですか?」
「え? い、いや、その……」
 僕が聞き返すと、何やら薫子さんは云い難そうにしている。
「何です?」
「ええと、その…そう云う風に我慢した後って、千早は、やっぱりその………一人で
してたの?」
「………………はい?」
 何か今、凄い事を聞かれた様な気が…?
「あ、あのねぇ薫子さん…ここは女子寮であって、僕が男だって知ってるのは薫子さんと
香織理さんと史しか居ない訳ですよ。そんな事出来る訳、無いじゃないですか…」
 そんな事したら、下手をすれば正体が他の寮生にばれかねない。
「で、でもでも…男の人は、その…『溜まる』って聞いたし…」
「ええっと…誰に聞いたのですか、そんな事?」
 そもそもそんな知識を持っている人ってうちの寮に居たっけ。
「その…陽向ちゃんに借りたレディスコミックで…」
「………………」
 陽向ちゃんはなんつー物を寮に持ち込んでいるんだ…。
 いや、ある意味年頃の女の子って事なんだろうか。
「…なるほど、それを読んで薫子さんは興味を持ってしまった……と、そんな所で
しょうか」


271 :名無しさん@初回限定:2010/09/22(水) 00:02:21 ID:Trtqz4ZZ0
「………うん………」
 頬を赤く染めて、上目遣いに薫子さんが僕の顔を見ている。
 こんな時にそんな可愛い表情をされても困るだけなんだけどね。
 やれやれと、僕は溜息を吐いた。
「…その、女性として学院に通っているうちに、時々自分が男だて事を忘れている
事がありまして。そんな訳で、余り気にならなかったと云うか、何と云うか…」
 …云ってて段々落ち込んできた。
 こんな事だから、ジェンダーアイデンティティの崩壊だとか云われるんだよね。
 ………ううっ。
「ちょ、ちょっと千早? お、お願いだから落ち込まないでよ」
「い、いいえ、落ち込んでなんか居ませんよ? ええ、落ち込んでなんか…」
 聖應を卒業したらちゃんと元に戻れるのかなと、そんな不安がふと頭をよぎった。
「ええっと、まあ…そんな訳で、薫子さんが想像している様な事は起きていませんから」
「で、でもでも…じゃあ、どうしてたの?」
「いえ、ですからさっきも云った通り、気にならなかったから何もしていませんよ。
其れ位のコントロールは出来ますから」
「本当に?」
「ええ、本当にです」
「…はっ! ま、まさか…実は史ちゃんに…」
「してません!!」
 全く、どう云う影響を受けているんだか。
 そんな薫子さんも可愛いとか思ってしまう辺り、僕も大概ダメなのかも知れないけどね。
「…そっか…その、もしかして、ずっと我慢とかさせちゃってた?」
「いいえ、そんな事はありませんよ」
 そもそもそう云う話は僕の『男』に関する問題であって、薫子さんには関係ないしね。
「…あの、さ…えっと…」
 と、何やら薫子さんが云いたそうにしている。
「何ですか?」
「えっと…その…」
 何やら、云おうか云うまいか悩んで居るみたいだけれど。


272 :名無しさん@初回限定:2010/09/22(水) 00:06:13 ID:Trtqz4ZZ0
「…その…も、もし千早が、その…えっと、た、『溜まってる』んだったら、あ、あたしで
良ければ………ぁぅ………」
 そう云って、薫子さんは顔を真っ赤にして、目の所まで布団を引き上げて隠れて
しまった。
 よほど恥ずかしかったらしい。…まあ実際、恥ずかしい事を云ってる訳なんだけどね。
「…あのね、薫子さん」
「…な、何?」
「僕が貴女を抱くのは、真に貴女を愛しているからです。僕の性欲処理の為だけに
抱く様な事は決してありませんから、それだけは憶えて置いて下さい」
「千早………」
 僕がそう云うと、薫子さんは顔が赤いまま、そっと僕に抱きついてきた。
「じゃ、じゃあ………えっと、その………」
 そう云いながら、指で僕の胸にのの字を書いている。
 何となく何を考えて居るかは解ったけれど、可愛いからもう少し様子を見てみよう。
「…何ですか?」
「えっと………その………あ、愛して、欲しい…」
「くすっ…はい、薫子さんの仰せのままに」
「えへへっ…愛してるよ、千早」
「僕も愛してますよ、薫子さん」
 そう云って、抱きついてきた薫子さんをしっかり抱き留めて、僕と薫子さんはキスを
した――。



「はっ! と、云う事は、あたしがセクシーな格好をして千早を挑発すれば、千早は
『溜まる』のかな!?」
「いや、あのね薫子さん…」
「………ううっ、自分で云って置いて何だけど、あたしのセクシーな格好ってのが
想像付かない…」
 いや、そこで落ち込まれても困るんですが。

 つづかない。

273 :名無しさん@初回限定:2010/09/22(水) 00:09:15 ID:Trtqz4ZZ0
とまあ5年ぶりのSS投稿がこんなおバカなお話で非常に申し訳ない…

いやしかし、ずっとSSスレ続いてたんですね、ちょっと嬉しいですな
第4〜7話の頃に出入りしてた者です
多分誰も憶えてないと思いますがw

またネタがあれば書きに来まする

274 :名無しさん@初回限定:2010/09/22(水) 00:10:26 ID:gfTTkus60
乙です
流石は目の前でオナニーされても「起っちゃった」で済ませられるちーちゃん
理性が鉄より強靭だ

275 :名無しさん@初回限定:2010/09/22(水) 01:57:08 ID:+sRX6HuP0
初々しくていいですね。お疲れさまです。


2のSSがなかなか投稿されないのは、何か理由があるのかな。

ファンディスクやらが控えてる(と思われる)とか、書きにくい要素
があるのかなと思ってしまうけれど。

276 :名無しさん@初回限定:2010/09/22(水) 01:58:40 ID:40HHKR4o0
プレイで忙しいんだろ

277 :名無しさん@初回限定:2010/09/22(水) 03:56:29 ID:eDRQB7w50
>>273
GJ!&乙でした、また書いてくれると嬉しいです。
>>275
本スレで妄想しまくってるからこっちまでまわって来ないのかな?w

278 :名無しさん@初回限定:2010/09/22(水) 20:02:56 ID:RdCgIYew0
規制で書き込める人が激減したって噂

279 :名無しさん@初回限定:2010/09/22(水) 20:37:39 ID:/Xcyiic60
乙〜
相変わらず薫子可愛いなw


瑞穂ちゃんとの邂逅ネタ幾つもあるだろうし、そしたら思いつたの書いてみようかと思ってたが・・・
まさか未だに誰も書かないとか予想外だったな

280 :名無しさん@初回限定:2010/09/23(木) 01:46:16 ID:x5FVeEVS0
>>276-278
返信どうもです。

よく考えたら発売から3ヶ月も経ってないし、前作をやって2
をもう1回やって、それからじっくり書こうと思うと、時間が全然
足らないのかもしれない。

本スレ住人の妄想は面白いから、本当にこっち来て欲しい。

281 :名無しさん@初回限定:2010/09/23(木) 08:07:07 ID:11sNltip0
小ネタとかぶっ飛び杉な物が多いから一発ネタとして
ウケりゃ肥やしに流されればそれまでって感じの方が気楽なんだが
そんなでもこっちの方が良いのか…って投稿所はそういうのもおkなのか…

282 :名無しさん@初回限定:2010/09/23(木) 08:09:00 ID:LqLhMqLh0
てか、連投規制が厳しいのがなぁ

283 :名無しさん@初回限定:2010/09/23(木) 16:28:35 ID:8y7CgDAl0
>>280
本スレって作品別スレのことですよね。
あそこの人たちはこのスレの存在を案外知らないのかも知れないっすね。
俺も最近になって知りましたし。

284 :名無しさん@初回限定:2010/09/23(木) 16:57:18 ID:Rk89/s3Y0
正直こっちに投稿するほどの長さでもクオリティでもないし
そもそも陽向オチだし

285 :名無しさん@初回限定:2010/09/23(木) 22:05:00 ID:C6qBNu8f0
自分もそんな感じだな
やっぱこっちは"SS”スレだから躊躇するというか・・・

286 :名無しさん@初回限定:2010/09/23(木) 22:59:53 ID:x5FVeEVS0
みんな色々考えてるのね。
考えなしに軽はずみな発言をしてしまい、すまんかった。

287 :名無しさん@初回限定:2010/09/24(金) 21:02:11 ID:OJj+sYkR0
>>284-285
深いこと考えずにガンガン投下した方が良いと思うんだが
ここの住人は淑女が多いから、余程変なことをしなければ叩かれないしね

288 :名無しさん@初回限定:2010/09/24(金) 21:35:48 ID:J5Bh1fV90
逆に淑女が多いから躊躇うってのもあるんだろうな
エルダー選挙で躊躇ってたお姉さま方のようにさ

289 :名無しさん@初回限定:2010/09/24(金) 22:39:28 ID:UPbiMAtT0
例えば2レス分程度の短いネタとかでも、こっちで構わないの?
時間が出来たら思い浮かんでたの、文にしてみるかな

290 :名無しさん@初回限定:2010/09/24(金) 23:17:10 ID:bGpJLVtw0
乙女は度胸、何でも試してみるものですわ

291 :名無しさん@初回限定:2010/09/25(土) 00:40:28 ID:lKw1/MCh0
どうも、>>273こと、かつて「5時起き」と名乗ってた何かです
酔った勢いでまた投稿に
ちーちゃんはいぢめるもの(えー


   「ミニ」

「…あれ? 千早、どうしたの? 顔に縦線入ってるけど」
 ある日の事。
 お昼ご飯を食べた後に教室に戻ってみると、何やら千早が引き攣った顔をしていた。
「…あ、ああ、薫子さん…いえ、大した事では無いのですが」
「制服の裾が、ちょーっと汚れてしまったのですよ」
 そばにいた聖さんがそう云った。
 云われて見てみると、確かに千早の制服の袖口にちょっと色が付いている。
 一応シミにならない処置はしてあるようだけれど。
「なるほどね…まあでも、もう昼休みも終わりだし、寮まで着替えに戻る暇も無いから、
仕方ないんじゃない?」
「え……ええ、まあ、今はそうですが」
 …あれ?
 それに対して、返ってきた反応は微妙な感じだった。
 それを考えてみると、どうやら千早の悩みは他にもありそうなんだけれど、それが
解ったのは寮に帰ってからの事だった。

「予備の制服が無い?」
「ええ…丁度クリーニングに出していまして、今着ているこれが最後の一着だったの
ですよ」
 寮に戻った所で、先程の微妙な反応の理由を聞いてみた所、返ってきた答えがこれ。
「え…そうしたら、明日はどうするの?」
「ええ、それで困ってしまって…まさか、これをそのまま着ていく訳にもいきませんし」
 千早はそう云って、袖の汚れを落とした制服を眺めて溜息を吐いた。
「クリーニングが終わってくるのが丁度明日でして…明日の授業さえ何とかなれば
良いのですが…さて、どうしましょうか」

292 :名無しさん@初回限定:2010/09/25(土) 00:42:02 ID:lKw1/MCh0
「うーん…」
「ただいま戻りました…千早お姉さま、薫子お姉さま、どうかなさったのですか?」
 と、丁度そこに史ちゃんが帰ってきた。
「お帰り、史ちゃん」
「ああ、史、お帰りなさい。実は…」

「そうですか…申し訳ありません、少々迂闊でした」
 話を聞いた史ちゃんはそう云って頭を下げた。
「いえ、史のせいではないから気にしなくて良いわ。…とは云え、明日をどう
乗り切りましょうか…」
 そう云って、千早はまた溜息を吐いた。
「…一応、方法が無い訳ではありません」
 と、何やら思案をしていた史ちゃんがそう云ってきた。
「それって、どんな方法? …先に云って置くけど、あたしのは貸さないからね?」
 千早とあたしはおおよそ似た様な背丈だから、制服のサイズも多分一緒だと思う
けれど、流石に貸す気にはなれない。
「いえ、流石にそれは薫子さんにご迷惑がかかりますし…」
「ご安心下さい。実はこう云う事もあろうかと、予備の予備を用意してございます」
 制服の予備の予備? そんなのまで用意してるんだ。
 何て云うか、史ちゃんの侍女っぷりも、ここまでくると流石だなぁと思ってしまう。
「ず、随分準備がいいわね」
「ええ…ですが、これは本当に予備と思っていまして、本当は使うつもりは無かった
のですが」
「…使うつもりがなかった?」
 史ちゃんの言葉に、千早が首をひねる。
 其れはあたしも同じだった。『使うつもりのない制服』って、一体何だろう?
「実は…」

「ちょ、ちょっと史! これ、ミニスカートの方の制服じゃない!!」
 『予備の予備』と云って、史ちゃんが出してきた物。
 それは、もう一種類の方の制服だった。

293 :名無しさん@初回限定:2010/09/25(土) 00:44:11 ID:lKw1/MCh0
 どう云う訳か、聖應には昔からロングスカートとミニスカートの両方の制服が存在
していて、好きな方を選べるようになっている。
「ですから、使うつもりが無かったのです。多分千早お姉さまの事ですから、間違いなく
拒否反応を起こすだろうと思いまして」
「…ま、まあ…確かにこれは、凄く抵抗が…」
「ふーん……でもさ、千早って脚もすらっとしていて細いし、意外と似合うんじゃない?」
「か、薫子さん!?」
「ええ、多分お似合いになるとは思います」
 史ちゃんもあたしに同意した。
 何か目がきらっと光ったのは多分気のせいじゃ無いだろうと思う。
「………こ、これを、着ないと…ダメですか?」
「他に方法がございませんなら」
 きっぱり、と云う感じで史ちゃんが云いきった。
「うう………そんな、ミニなんて………
 orzとなっている千早を眺めながら、心のどこかで『ミニスカ姿の千早も見てみたい』
と思っているあたしに気が付いてしまった。


 そして、翌日の朝。
 こんこん。
「千早さま、朝でございます」
「うう………学校、行きたくない………」
「ミニスカート程度で世の中終わったりはしませんから、駄々こねないで下さい」
「………はぁ………」
 とほほ、これは今日は色々と大変なんだろうなあ…。

「おはようございます」
 史が食堂に入っていく。
 うう…さっきから、何か心臓が変な鳴り方しているんですが。
「おはよう、史ちゃん。…あれ? 千早は一緒じゃないのかしら?」
 食堂の中から、香織理さんの声が聞こえてくる。
「だそうですよ、千早お姉さま。諦めて出てきて下さい」

294 :名無しさん@初回限定:2010/09/25(土) 00:48:44 ID:lKw1/MCh0
「………お、おはようございます………」
「…あら」
 香織理さんは僕の制服姿を見て一瞬目を丸くしたが、次の瞬間意味ありげな笑みを
浮かべていた。
「ふーん…結構、似合ってるじゃないの」
「か、勘弁して下さい………」
「聞いたわよ、クリーニングで制服の予備が無かったんですって? まあ、これも
経験よ、け・い・け・ん」
「い、いえ………その、は、恥ずかしいのですが………」
「でも、無い袖は振れぬって云うじゃない?」
 それ、何か微妙に用法間違っていませんか?
「おはようございまーす! …おおっ、千早お姉さまのミニスカート姿っ! ………んぐっ」
「おはよう。ちはや、ミニスカートも似合ってる」
 そこに陽向ちゃんと優雨もやってきた。
 何か陽向ちゃんの最後のリアクションが妙に気になるのは、気のせいだろうか。
「あ、ありがとう、優雨…」
「おはようございます。…わぁ、千早ちゃん、ミニスカートの制服も似合ってますねー」
「はふぅ…おはようございます……むー、やっぱり千早、足細くて羨ましいなあ…」
 そこに、薫子さんを起こしに行っていた初音さんと薫子さんもやってきて。
「いえ、その……凄く、恥ずかしいのですけどね…」
「えー、良いじゃないですか? 足も細くてすらっとしていて、凄く素敵ですよ☆」
 そんな事誉められても、ちっとも嬉しくないんですがっ。


 ちなみに、その日の学院では『もっと』大変だった。
 …何と云うか、想い出したくも無い………ううっ。
「折角、皆さんお似合いだって云って下さったのに」
「あ、あのねぇ史………」
「うん、確かに、ちょっと残念かも」
「か、薫子さんまで………」
 とほほ………orz。

295 :名無しさん@初回限定:2010/09/25(土) 00:50:32 ID:lKw1/MCh0
と云う事で、まあおとボク2ではミニスカ姿が無かったなぁと云う事で、こんな
話を考えてみました
アンソロとかだとそう云うのあるのかな?とかおもいつつ

あと>>273の感想皆様ありがとうございました、また思いついたら書きに来ます

296 :名無しさん@初回限定:2010/09/25(土) 00:54:00 ID:miHLQ4eb0
ええのうええのう、乙ですのう
ちーちゃんのミニスカ・・・ゴクリ。
学院での阿鼻叫喚が目に浮かぶ様だw

297 :名無しさん@初回限定:2010/09/25(土) 01:40:02 ID:dabRepf00
たまらんの〜

298 :名無しさん@初回限定:2010/09/25(土) 01:56:50 ID:DAu2e4rh0
いいですの〜

299 :名無しさん@初回限定:2010/09/25(土) 03:44:46 ID:aQ22tsvg0
ちーちゃんのミニスカなら死人が出るレベルだな

300 :名無しさん@初回限定:2010/09/25(土) 08:25:49 ID:naoP6tve0
朝からずっしりミルクポット状態ですね
わかります

301 :名無しさん@初回限定:2010/09/25(土) 21:18:35 ID:KG65BUFO0
某サークルさんの夏コミ本にあった「美脚倶楽部」ネタもおいしい千早ちゃんミニスカ話です
しかも本スレのテンプレ化しかけたネタもある。

302 :名無しさん@初回限定:2010/10/01(金) 22:18:06 ID:Ie5R0Y3F0
世の中は終わらなかったが学院が終わってしまったな
特に華道部

303 :名無しさん@初回限定:2010/10/08(金) 23:05:50 ID:Qx4UeKIW0
続きを書いて見たので、相変わらず需要を読まずに投稿してみるテスト

     「ミニ」 続編

「…はぁ」
 手を添えている手すりの冷たさが、程良く心地よい。
「………はぁ」
 吹いている風は緩やかに、優しく髪を揺らしている。
「………はあぁ…」
 だけれども、そんな晴れやかな天候とは裏腹に、僕の気持ちはどんよりと沈んで
いて、晴れそうにもない。
「………………はああぁぁ………」
 いくら悩んでも仕方の無い事だとは、解っているのだけれど。
「何て云うか………ため息しか出てこないよね………はあぁ………」
 ばたん。
「やっぱりここに居たんだ。本当に屋上はすっかり千早の避難場所だよね」
「ああ、薫子さん…ご機嫌よう」
 扉が開く音がして、聞き覚えのある声が後ろから聞こえてきたのだけれど、僕は
振り向かずにそう云った。
「茉清さんと聖さんが心配してたよ。大丈夫かな、って」
「正直、余り大丈夫とは、云えませんね………」
 そう云って、僕はまたため息を吐いた。
「うーん、かなり重傷だね…でも、午後の授業はあと二時間だし、今日は授業が
終わったら早く寮に帰って着替えちゃったら?」
「ええ………是非そうしたいと思います」
 残り二時間を無事に乗り切れたらいいなぁと、心の底から思った。
「それにしても予想通りと云うか…大人気だよね、ミニスカート姿の千早って」
「か、勘弁して下さい………」

 そう。
 こんなにも落ち込んでいる理由は、全てこの短い丈のスカートの制服に原因が
あったのだ。

304 :名無しさん@初回限定:2010/10/08(金) 23:07:18 ID:Qx4UeKIW0
 そもそもミニスカートの制服を着なくてはいけなかった理由は>>291にあった訳で。
 取りあえず、意を決して学院に向かう事にしたのだけれど。

「おはようございます、千早お姉さま、薫子お姉さま!」
「うん、おはよう」
「ご機嫌よう」
「…まあ! 千早お姉さま、今日はミニスカートの制服なのですね!」
「え、ええ、まあ…」
「おみ足もすらっとしていてお綺麗で、それに黒のニーソックスが良く映えています。
とても素敵です………」
「え、えっと…あ、ありがとう…」
 顔が引き攣りそうになるのを何とか我慢して、何とか笑顔を返す。
「では、失礼致しますね」
 そう云うと、声を掛けてきた女生徒は顔を赤らめながら足早に走り去っていった。
「何と云うか…周りからの視線が足の方に集中している気がするのですが…」
「そりゃそうよね。だってロングスカート姿しか見なかった千早がいきなりミニスカート
なんだもん、気にならない訳が無いよ」
 隣を一緒に歩いている薫子さんがそんな事を云い出す。
「今日は恐らく、ずっとこんな調子なんでしょうね………はぁ」
 思わずため息が出てしまう。
「ちょっと千早…ため息なんか吐いちゃってるけど、大丈夫?」
「…正直、余り大丈夫ではありません…」
 これだけでもう、心折れそうなんだけれどね。
「多分、ホームルームが始まる前には学院中に噂が駆け巡っているんでしょうね…はあぁ」

「おはようございます」
「ご…ご機嫌よう、皆さん」
 クラスに入ると、一瞬沈黙があって。
「きゃあああああああ!」
 次の瞬間、黄色い歓声が沸き起こった。
「千早さん、ミニスカートの制服姿も素敵ですわ!」
「本当に、健康診断の時も思いましたけれど、足も細くいらっしゃって、凄く素敵です!」

305 :名無しさん@初回限定:2010/10/08(金) 23:08:33 ID:Qx4UeKIW0
「ミニスカートの快活な感じが、黒いニーソックスと相まって、何と云いますか、こう、
小悪魔的な魅力が感じられますわね!」
「本当ですわね! 普段のお淑やかな雰囲気の千早さんも素敵ですけれど、こんな
快活そうな千早さんも魅力的ですわ!」
 あっと云う間にクラスメイトに取り囲まれて、口々にそんな事を云われる。
「えっと…あの、皆さん、その、は、恥ずかしいですから…」
 あああ、やっぱりこうなるよね…。

「おはよう、千早さん。朝からいきなり話題総ざらいだね?」
「ま、茉清さんまで…勘弁して下さい」
 ようやくクラスメイトの輪から解放された僕が席に着くと、茉清さんがやってきて
そんな事を云ってきた。
「普段見る事の出来ない千早さんが見られて、ちょーっと得した気分ですね」
 と、これは聖さん。
「本当、ミニスカートもお似合いですよ?」
「いえ…私は凄く、恥ずかしいのですが…」
「だけど、いきなりミニの制服なんて、どうしたんだい?」
「それがですね…」
 理由を聞かれたので、何故こうなったかを説明した。
「…ああ、それで昨日袖口を汚してしまった時に、複雑そうな表情をしていたんだね」
「ええ、そうです…出来れば、これは避けたかったのですが…」
 そういって、僕は自分の制服を見下ろした。
 何と云うか、布地が少ないだけでいつもよりすーすーする気がするし、何より
ガードが薄い気がすると云うのが実に心許ない。
「まあ、たまたまタイミングが悪かったと諦めるしか無いね」
「そうですねぇ…」
 しかし、心配の種は実は他にもあったりするんだけれど。

 そして、その心配は的中する事になる。
 一時間目の授業が終わって、トイレへ行こうと廊下に出た所。
「…あっ! 千早お姉さまが出てこられましたわ!」
「本当ですわ!」

306 :名無しさん@初回限定:2010/10/08(金) 23:09:32 ID:iFH8Y8u70
支援

307 :名無しさん@初回限定:2010/10/08(金) 23:10:18 ID:Qx4UeKIW0
『きゃあああああ!』
 僕が廊下に出た瞬間、廊下で待ち構えていた集団に取り囲まれてしまった。
「え、えっと…皆さん、一体………?」
「それはもう、千早お姉さまがミニスカートの制服をお召しになってると聞きまして、
一目拝見しようと『出待ち』をさせて頂きました!」
「で、出待ちって…」
 アイドルの追いかけか何かですか!?
「えっと…その、廊下で集まられますと、他の方にもご迷惑ですから…」
「あっ、そうでしたね。では私たちはこちらの端で拝見させて頂きます」
「いえ、え、えっと、そうじゃなくて………」
 拝見しなくて良いから!

 とまあそんな状態が休み時間のたびに続き、しかも史に聞いた話では、誰かが
密かに撮影したらしい携帯の写真が瞬く間に広まっている、との事だった。
 放課後になるまでは携帯って使用禁止じゃなかったっけ…?
「しかし、どなたが撮影なさったかは解りませんが、実に良いシャッターチャンスを
捉えられた様でして」
 そう云って史が見せてくれた携帯には、ミニスカート姿の僕が微笑んで写っている
写真が映し出されていた。
「い、いつの間にこんな写真が…」
「史のクラスではもうすっかりお祭り状態になっております」
「………あああ………」
 そう云えばファンクラブがあるんだったっけ。
「…ところで、何で史がこの写真を持っているのかしら?」
「史は、千早お姉さまのファn…ごほん、侍女ですから」
「………あのねぇ………」


 そんな訳で、昼休みに心折れそうになって屋上に避難していた訳で。
「…今日ほど、早く全ての授業が終わって欲しいと、思った事はありませんね…」
 そんな心を見透かした様に、予鈴が鳴り出した。
「取りあえず、教室に戻ろうよ」

308 :名無しさん@初回限定:2010/10/08(金) 23:12:14 ID:EsdZlVgw0
支援

309 :名無しさん@初回限定:2010/10/08(金) 23:12:17 ID:Qx4UeKIW0
「そうですね………」


「はあー………安心するなあ………」
 そして、放課後。
 何とか寮まで戻ってきて、クリーニングから帰ってきていたいつもの制服に早速
袖を通した。
「…うーん、ちょっと残念かな」
「いやあの薫子さん………」
 そう云えば、何か薫子さんは妙に僕の足にこだわっていた様な気がするけど………。
「もう、二度と着ませんからね」
「………残念」
「何か云いました?」
「べーつにー?」
 そう云って薫子さんはそっぽを向いてる。顔が笑ってる気がするのは多分気の
せいじゃ無いだろう。
 全く、薫子さんったら。
「ふーん………」
 そんな僕たちのやり取りを、香織理さんが横で眺めていたのだけれど。
「でもミニスカートでそんなに心すり減らしていたのに『普通のスカートだと安心する』って、
千早も随分と女らしくなったものね?」
「………え………お、んな、らし、く………?」

 orz

「あら、良いんじゃないかしら? ここに居ると云う意味でのみ云うと。ふふっ」

 結局、香織理さんのその言葉がとどめとなって、今日一日僕は復帰出来なかった
のは云うまでもない。
 …とほほ。

 おわり

310 :名無しさん@初回限定:2010/10/08(金) 23:12:58 ID:Qx4UeKIW0
 おまけ

「ね、史ちゃん史ちゃん!」
 千早の部屋を出た後、あたしは後から出てきた史ちゃんを呼び止めた。
「なんでしょうか、薫子お姉さま?」
「あのさ、千早の例の写真…あたしの携帯にも転送して貰っても良いかな?」
「勿論です。薫子お姉さまには特別に、史が密かに撮影を致しました選りすぐりの
五枚もお付け致します」
「わ、やったあ☆」
 と云うか、やっぱり史ちゃんも撮影していたんだ。
 流石千早の侍女だよねぇ。
「…? かおるこ、ふみ、廊下で何をしてるの?」
 と、そこに優雨ちゃんが通りがかった。
「ああ、優雨ちゃん。今ね、史ちゃんから千早のミニスカート制服姿の写真を携帯に
転送して貰った所なの」
「ちはやのミニスカート姿?」
 そう云った優雨ちゃんの目がきらっと光った気がするのは気のせいじゃ無さそうだ。
「ふみ、私もその写真ほしいな」
「畏まりました。優雨さんの携帯にも転送いたします」
 …とまあそんな感じで、寮のみんなにも写真が出回っていた。
「千早お姉さまには秘密ですよ」
「勿論☆」
「うん、ひみつ☆」

 今度こそ終わり

311 :名無しさん@初回限定:2010/10/08(金) 23:16:38 ID:Qx4UeKIW0
とまあ、>>291で実際に学院に行ったらどうなるかな、と考えて書いて見ました
阿鼻叫喚と言うほどにはなっていないかも知れませんが、軽くこれくらいの
イベントは発生するんじゃないでしょうかね、ちーちゃんですしw

と云う事でまた何かネタが浮かんだら書きに来ます
あと、支援に深く感謝いたします

312 :名無しさん@初回限定:2010/10/08(金) 23:20:44 ID:EsdZlVgw0

面白かったです

薫子のミニ姿はここまでにはならないかな?

313 :名無しさん@初回限定:2010/10/09(土) 04:28:31 ID:+mTot4PM0
GJ!
もし街中でミニスカちーちゃんを見かけたら即昇天する自信がある

314 :名無しさん@初回限定:2010/10/11(月) 21:41:16 ID:C4RFIqrV0
   「友情」

「エルダー選、ですか…」
 昼休みに入る前に、クラス委員が配っていた投票用紙を受け取った時の、
私の言葉がこれ。
「今年ですと…無難な所で、候補は三〜四人と云った所かしら」
 頭の中に思い浮かんだ候補を並べつつ、さて誰に投票しようか等と考えながら
廊下に出た時。
「…に投票させて頂きますわ!」
「………あら」
 丁度隣のクラスの入り口の前で、その候補の一人が取り囲まれて
『投票宣言』を受けている所だった。
「え…っと、その、あ、ありがとう………」
 ただ、どうも宣言を受けている側は、何やら戸惑っている様子。
「………ま、あの人ならそうなるわよね」
 くすっと、思わず笑みが浮かぶ。
 さて、じゃあ二年前の恩をほんの少しでも返しに行ってみようかしら。
 私はそう考えると、その集団の方に歩いて行った。

「私も『騎士の君』に投票させて頂きますわ」
「えっと、その…みんな、ちょっと、落ち着いて…ね?」
「いえ、落ち着いていますとも!」
「そうですわ! 騎士の君の正義感は我が学院で並ぶお方が居ません。
真にエルダーとして選ばれるにふさわしいと思います!」
「うう…えっと…」
 あらあら、涙まで浮かべて。何て顔をなさっているのやら。
「薫子さん、お待たせ致しましたわ」
「…えっ!? き、京花、さん?」
「ごめんなさい、クラスの用事で遅れてしまいまして。それとも、私はお邪魔でしたか?」
 そこまで云って、私は周りの女生徒に見えない様に薫子さんにウインク。
「…! い、いえ、そんな事はありませんよ」
 其れで気が付いたらしく、彼女は私の側に駆け寄ってきた。

315 :名無しさん@初回限定:2010/10/11(月) 21:42:20 ID:C4RFIqrV0
「では、行きましょうか。…皆さん、薫子さんをお借りしていきますわね」
「あ、はい! 私達は宣言に来ただけですので!」
「はい、では」
 私はそう云って、薫子さんの手を取ると、そのまま食堂の方に向かっていった。
「…ふう…京花さん、ありがとう。助かっちゃった」
「いえいえ、どう致しまして。…それにしても流石は騎士の君、大人気ですわね?」
 私がそう云いながらクスクスと笑うと、薫子さんは途端に嫌そうな顔をした。
「あのさぁ…お願いだからやめてよねそれ」
「『好きでそう呼ばれている訳じゃないんだ』でしたっけ?」
「へ? 何で知ってるの?」
 きょとんとした薫子さんの顔が可笑しくて、私はまたしばらくクスクスと笑っていた。
「噂で聞いていますわよ。薫子さんの口癖だ、って、ね?」
「そ、そんな事まで噂になってるんだ…」
 其れを聞いて少し引き攣った顔をした薫子さんを見て、少しだけ同情した。
 有名人も大変ですわね。
「さて、と。折角ですし、お昼でも一緒に如何です?」
 助けたついで、と云う訳ではないが、何となく薫子さんと話をしたくなって、
私はそう誘ってみた。
「…うん、いいよ」
 案外すんなりと、薫子さんは頷いてくれた。
「では、まいりましょうか」

「それにしてもさ、京花さん」
「はい、何ですか?」
「なんで、あたしを助けよう何て気になったの?」
 それぞれ注文をして、席に座った時に薫子さんから発せられた言葉がこれ。
「そうですね…まあ、お困りの様子でしたから助けて差し上げたかった、と云うのも
理由の一つですが…」
 そこで私はちらっと薫子さんの顔色を伺って見る。
 薫子さんは黙って続きを待っていてくれた。
「まあ、二年前の恩返しが多少なりと出来れば…と云った所でしょうか」
「…やっぱり、それなんだ。別に気にしなくてもいいのに」

316 :名無しさん@初回限定:2010/10/11(月) 21:43:47 ID:C4RFIqrV0
 私が言葉を継ぐと、予想していた言葉が薫子さんから帰ってきた。
「いえいえ。あれで気にするなと云う方が無理ですし。それに、それでは私の気が
済みませんわ」
「うーん、本当に良いんだからね?」
「とは云っても、私が出来る事はこれくらいでしょうかしらね…これで多少なりと
返せたなら良いのですけれど」
「うん、もうそれは十分に。本当に助かっちゃったよ、ありがとうね」
 そう云って、薫子さんが微笑んでくれている。
「どう致しまして。それなら良かったですわ」
 私も微笑み返す。
 良かった、少しでも恩返しは出来たみたい。
「…それにしても、随分意外というか」
「意外? 何がかしら?」
「いや、あたしの頭にある京花さんのイメージと、何か随分変わったなぁって」
「変わった? …私が?」
 そんなに変わったかしら?
「うん。…こう云うと失礼かもだけど、何て云うか、同じクラスだった時と比べて、
随分とアクティブな雰囲気になったと云うか」
「………ああ」
 薫子さんとクラスが一緒だったのは一年の頃だけ。
 だから、こうしてゆっくりと話をするのは実は一年生以来の事だったりするのだけれど。
「そうですね…あの頃は私、まだ子供でしたし」
 そう云いながら、私はあの時に起きた『事件』を想い出していた。
 今思えば、あの頃の私は本当にどうかしていた、と今なら思う。
「二年も経てば、色々有ると云う物ですよ」
「…それもそっか」
「ええ。薫子さんだってそうでしょう?」
「あたし? …まあ、無かったと云えば嘘になるわよね」
「そうでしょうとも」
 そう云って顔を見合わせる。
 次の瞬間、二人同時にぷっと吹き出していた。
「…でもそうですわね、一番のきっかけはやはり……」

317 :名無しさん@初回限定:2010/10/11(月) 21:45:53 ID:XF+06a320
支援

318 :名無しさん@初回限定:2010/10/11(月) 21:46:17 ID:C4RFIqrV0
 そう云うと、私は薫子さんの顔を見つめる。
「ん? 何?」
「………いえ、何でもありませんわ」
 多分、それは口に出す物じゃないのだろう。
 薫子さんの顔を見ていると、何故だかそんな気がしてきた。

「それにしても…投票宣言とは、流石に六月ですわね」
 先程の集団の事をふと思い出して、思わずそんな言葉が口から溢れ出る。
「それなんだけどさあ………なんであたしなんだろうね?」
 まるで解らない、と云う様な顔をして薫子さんが聞いてきた。
「…あら、薫子さんはご自身の人気に気が付かれてないのかしら?」
「あ、あたしが人気!?」
「ええ。昨年のエルダーの『妹』にして、『騎士の君』の二つ名が示す正義感の持ち主。
注目を集めない方がおかしいですわよ?」
「そ、それにしたって、別に何かしたって訳じゃないし…あ、あたしみたいながさつなだけの
女よりもさ、他にもふさわしい人って居るじゃない?」
「ふさわしい人ねえ…例えば?」
「うーん…初音とか?」
 少し考えた後、薫子さんは寮の友人の名前を出してきた。
「皆瀬会長? …そうね、多分候補の一人にはなっているんじゃないかしら?」
 リサーチはしていないのでまだ解らないけど、その名前も頭に浮かんだ候補の一人だ。
「うん、初音も投票宣言受けてるみたいだよ」
 予想通りの言葉が薫子さんから聞かされる。
「なるほどね。後は恐らく…茉清さんも候補に挙がってるんじゃないかしら」
 その名前を出した時、少しだけ心に痛みが走った感じがした。
「茉清さんかー。そうだよね、彼女も人気者だしね」
 そんな私の心の葛藤も知らずか、薫子さんはそう云ってうんうんと頷いている。
「後は…今年薫子さんのC組に編入されていらっしゃった、妃宮さんでしたっけ? あの銀髪が
お美しいお方。彼女なんかも下級生に人気があると伺っていますけれど」
「あー………千早、ね。確かにそうだよね」
 ん?
 妃宮さんの名前を出すと、何やら薫子さんが微妙な反応をしていた。

319 :名無しさん@初回限定:2010/10/11(月) 21:47:58 ID:C4RFIqrV0
「妃宮さんが、どうかなさったのですか?」
「へ? …ああいや、千早も寮生だから話してたんだけれど、彼女もあたし同様かなり
戸惑っていたわよ?」
「そうでしょうね。転入してきていきなりエルダー候補とか、本人にしてみれば青天の霹靂と
云った所でしょうか」
「まあ、そうだよね…」
「………?」
 何やら微妙な反応が続いている。
 恐らく彼女と妃宮さんとの間には何かあるんだろうけれど、部外者である所の私にどうこう
出来る事でも無いだろう。
「あーもう、どうすればいいんだろう…」
「どうすれば…って、こればかりは他薦ですしね。どこか、心休まる場所で大人しくしているとか?」
 余りにもげっそりとした表情を浮かべているので、消極策ではあるけれどそんな提案をしてみる。
「やっぱりそれしかないかなぁ…ああ、憂鬱だわ」
「ふふふっ。其れでしたら、私もクラスの皆さんには出来るだけ『投票宣言』を自重する様に
お願いしてみますわ」
 果たして其れが効果があるのかどうかは解らない…いや、多分効果は無いだろうけれど。
「うん、お願いするわー」
 それで多少なりと薫子さんが心休まるなら、無駄骨でも無いのかも知れないと思った。

「っと、もう予鈴前だね。…帰ろうっか」
「ええ、そうですわね」
 気が付けばもう昼休みも終わり。
 恐らくは、この先薫子さんと話す機会もそうそう無いかも知れない。
 そう思うと、少しだけ淋しい様な、そんな感情が胸に湧き上がる。
「…あ、じゃあ私、ここだから」
「あ………」
 気が付くと、もうあっという間にクラスの前。
 扉を開けて、薫子さんがクラスに………。
「………っ、か、薫子さんっ!」
「? どうしたの、京花さん?」
「あの……も、もし宜しければ、その………」

320 :名無しさん@初回限定:2010/10/11(月) 21:49:17 ID:PgblZHd+0
キマシタワー

321 :名無しさん@初回限定:2010/10/11(月) 21:49:45 ID:C4RFIqrV0
「ん?」
 薫子さんは私の言葉に首をかしげながら聞いてくれている。
 マリア様、私にほんの少しの勇気を………!
「…その、お、お友達になって頂けます?」
「…お友達?」
「ええ。………ダメ、ですか?」
 私がそう云うと、薫子さんは少しだけきょとんとした顔をしていたが。
「何だ、そんな事。京花さんとはもうお友達、でしょ?」
「!!」
 帰ってきたのは、予想外の言葉。
 その言葉が、余りにも嬉しくて。
「………ええ!」
 私は、出来る限りの笑顔で答えた――。

「ただいま戻りました」
「あ、お帰りなさい京花さん。………?」
「? どうかなさいました?」
 声を掛けてきてくれたクラスメイトが、何やら不思議そうな顔をして私を見ている。
「いえ、その…。京花さん、何か良い事でもありました?」
「良い事? どうしてかしら?」
「だって、とっても嬉しそうな顔をなさっていますから」
「………」
 そんなに顔に出ているのだろうか。
 だとすれば、これ程嬉しい事は無いのだろう。
「…ええ。私、エルダー候補のお一人と友誼を結んで頂きましたの☆」
「まあ! それはどなたですか?」
「え? 京花さん、エルダー候補の方とお近づきになられたのですって?」
「ええ、そのお方はですね………」

 そんな話をしながら、私は手に持っていたエルダー選投票用紙に、彼女の名を書き記したのだった。
(ごめんなさいね、薫子さん。でも、私は貴女こそエルダーに相応しいと思いますわ)
 後日、エルダー選が終わった後にその事で彼女に愚痴られたのは、また別なお話。

322 :名無しさん@初回限定:2010/10/11(月) 21:52:51 ID:C4RFIqrV0
と云う事で、例のごとく空気も需要も読まずに書いてみました
今回の主題は「櫻の園のエトワール」で出てきた大谷京花嬢と薫子さんとのお話です
ちょい役だった京花嬢、はたして三年になったらどんなイベントがあるかなぁ、とまあ
そんな事を妄想してみましたけど如何でしょうか?

「ミニ」続編の感想ありがとうございました
また、支援に深く感謝します

323 :名無しさん@初回限定:2010/10/11(月) 23:53:10 ID:XF+06a320
乙〜

京花嬢のその後確かに気になる
そのまま薫子の宣伝係やってそうだw

324 :名無しさん@初回限定:2010/10/14(木) 23:32:55 ID:c40q94+X0
このスレを見てて、自分も初のSSを書こうと思ったんだが
自分の文章能力の無さに愕然とした…orz

325 :名無しさん@初回限定:2010/10/15(金) 01:14:35 ID:jyG/hvY50
>>324
自分もそれに気が付いて、勉強中なんだ。
一体いつになったら書けるようになるか分からないけど、
諦めずに頑張るつもり。

326 :名無しさん@初回限定:2010/10/15(金) 01:19:29 ID:vtytuglB0
とりあえず書いてみろよ読みたいから

327 :1/5:2010/10/15(金) 11:04:09 ID:nfAKo7GE0
本スレで変態扱いされている順一が不憫になって書いた。
後悔はしていない。
なお、異論は認めるが取り入れないw


「順一さんの秘密」

街中のとある喫茶店で…

僕は順一さんと会っていた。
薫子さんの様子を報告する為で、春美さんの件で話を締めくくった所だ。

「ま、その調子で頼むぜ……まあ、流石にもう何事もないとは思うけどな」
「そうですね。薫子さんの為にも、その方が良いとは思います」
今日の報告はこれで終わりだった。

…でも、そこで話は終わらなかった。
「しかしお前、本当に男なんだろうな? 仕草だってどう見ても女だしな」
「……それはもう、母に鍛えられましたからね」
少し落ち込みながらも答えた所で、ふと思う所があって逆に質問をしてみた。
「それならあの時、順一さんは僕が男だってことをどうやって見破ったんです?」
「言ったろ? 筋肉の付き方さ。まあ、お嬢があの場にいなけりゃ流石の俺でも確信は持てなかっただろうが」
ん? と言うことは…


328 :2/5:2010/10/15(金) 11:04:50 ID:nfAKo7GE0
「それって、僕と薫子さんの身体を見比べたということですよね?」
「ああ、お嬢は昔っから体育会系だからな。それでも、男と筋肉の付き方は違うぜ?」
順一さんがうっかり口にした言葉を僕は聞き逃さなかった。
秘密を知られている側としては、ここは少しでも相手の弱みを握っておかないと。
「薫子さんは確かに相手が男でもひるまず立ち向かわれる正義感をお持ちですけれど、順一さんが言われるような筋肉女では無いと思うのですけれど」
僕の言葉に順一さんは、しまったというような表情になった。
「すまん、この話はお嬢には内緒な」
「ええ、分かりました。でも、私は薫子さんと同じ寮で暮らしていますし、何かの拍子に話題にしてしまうかも…」
「おいおい、頼むぜ」
「ほかならぬ順一さんの頼みですから、私としても秘密は守りたいとは思っているのですけれど」
少し考え込んだ順一さんは、口の端に苦い笑みを浮かべながら
「…何が知りたいんだ?」
「何のことです?」
「俺の秘密が知りたいんだろ?」
流石に話が早い。
「そうですね……それでは、『順一さんが男女を見分けることについてどうしてそんなに拘っているのか?』にしましょうか」
僕の問いに順一さんは少し遠くを見るような眼をして、それから少し低めの声で話し始めた。


329 :3/5:2010/10/15(金) 11:06:02 ID:nfAKo7GE0
「親爺の会社…NJF金融について、お前どれくらい知ってる?」
「以前はともかく、現在は銀行系資本も入っている大手の『貸金業者』という程度でしょうか」
「そこまで知ってるんなら話は早い。お嬢から俺の昔の話は聞いてるな? 
お嬢はあの通り隠し事は苦手だからな、多分お前にはしゃべっているはずだ」
「…ええ」
「俺が親爺の会社に入った時、と言ってもお嬢の世話係だったんだが、俺に色々と教えてくれた人がいたんだ。
この世界には珍しく頭も性格も見た目も良い人だったんだが、一つだけ困った所があってな」
「それはどんな所だったのですか?」
聞きかえした僕に、順一さんはニヤリと笑いながら答えを教えてくれた。
「いわゆる『オカマ』でな。ボディビルとかやるクセにおネエ言葉でよ、自分のことは『アタシ』、俺の事も『順ちゃぁぁあん』て呼ぶわけよ。
最初の頃は呼ばれるたびに鳥肌が立ったもんさ」
「…凄い人だったんですね」
「色んな意味で凄い人だったな。超一流大学出のインテリで法律関連のもめ事で負けたことは無かった。
今の親爺があるのも半分はあの人のおかげだろうな」
「どうしてそのような人が?」
「親爺の会社みたいな所に、ってことか? 聞いてみたことはあるんだが、『親爺さんに一目惚れしたのぉ!』て、はぐらかされた」
(案外、本気だったりとか?)
と一瞬想像してしまったが、すぐに切り替える。


330 :名無しさん@初回限定:2010/10/15(金) 11:42:39 ID:oP7McIz90
支援

331 :4/5:2010/10/15(金) 11:56:13 ID:nfAKo7GE0
順一さんの話にどんな意味があるのか、掴み切れずに聞き続けていると、
「で、何年かして俺が大学に行くという話になったんだ。親爺の決断で少しづつ仕事を真っ当な方向へ変えていくことになってな。
そうなると法律関連の知識のある奴が足りない。後から雇った奴は、いざって時に信用出来ないからな。」
「なるほど」
「ただ、俺が大学へ行くとお嬢の世話をする奴がいなくなる。それで、お手伝いを雇うことになってな。
来たお手伝いさんがスゴイ美人だったわけよ。親爺が顔で決めたんじゃないか?ってみんなで笑ったもんさ」
「?」
「ところが、実はこのお手伝い、当時親爺ともめてた組、いや会社のスパイだったんだ。
親爺の会社の内情調査と撹乱が目的だった。おまけに女装した男でな。それを見破ったのが…」
「その人だったというわけですね」
「そういうことだ。『美人すぎる女には気をつけろ』ってな。男と女の見分け方も教えてくれた。
もっとも『アタシは雰囲気だけで分かるンだけどさァ』って言ってたけどな」
「へえ…」
「その出来事以来、気を付けるようになった、て訳さ」
「その人は今?」
「…さあ、どうしてるんだろうな? その時の責任を取る形で辞めてしまったからな」
「でも、順一さんの話だと、その人は関係無いじゃあないですか。ほめられこそすれ、何故辞めなきゃならないんですか!」
つい、声が大きくなってしまった僕を手で制した順一さんは静かに続けた。
「確かにお手伝いの人選は親爺がやったことだがな、誰かが責任を取らなきゃならなかったんだ。」
押し殺した声のかすかな震えが、自分のしゃべっていることに納得していない順一さんの心をあらわしていた。


332 :5/5:2010/10/15(金) 11:58:08 ID:nfAKo7GE0
「……そういうことだったんですか」
「そういうことだ。ん、どうした? 難しい顔をして」」
思いのほか真面目な話になってしまって、少し考え込んでしまった僕に順一さんが問いかける。
「その話、薫子さんは?」
「知らん。2人とも本人の都合で辞めてもらったとしか言ってないからな」
「分かりました。薫子さんには秘密にしておきますよ」
そう告げた僕に、順一さんはニヤリと笑って
「…今の話が本当の話だと思ってるのか?」
「えっ?」
「…冗談、さ。単に俺が筋肉フェチってだけだ」
「もうっ。騙したんですね」
「ハハハッ」

軽く笑い飛ばしてみせた順一さんだったけど、その目が笑っていないことに僕は気づいていた。
この人は、薫子さんのためならどんな事でもやってのけるだろうけれど、自分の事についてはとても不器用な人だ。
今の話も間違いなく事実なのだろう。
でも、ここは順一さんの意図を汲んでおこう。
「それでは、今日はこれで失礼しますね。ああ、レシートを…」
と、取ろうとした伝票を僕より一回り大きな手が掴む。
「その格好してる奴に払わせるわけにはいかねえよなあ。甲斐性無しのヒモに見えちまうからな」
「ふふっ、そうかも知れませんね」

「じゃあな、これからも頼むわ」
「ええ、分かりました」
地上に出て、日射しの眩しさに目を細めながら僕たちは帰路についた。

(終わり)


333 :名無しさん@初回限定:2010/10/15(金) 18:43:04 ID:nfAKo7GE0
支援thks!

ワカメガネイベントを構想してるが難しい…orz

334 :名無しさん@初回限定:2010/10/15(金) 19:15:56 ID:UUGu5dZM0
GJ
順一さんかっこええなあ
俺にはこう云う話は書けないなw

さて、ネタ帳ひっくり返してくるか・・・

335 :名無しさん@初回限定:2010/10/15(金) 20:36:09 ID:pVnjTAwf0
青空文庫に登録したい

336 :名無しさん@初回限定:2010/10/15(金) 21:00:23 ID:0/HyVua/0
順一さんの変態疑惑払拭するどころか、更に酷くなった気がするの気のせいかな?w

337 :名無しさん@初回限定:2010/10/15(金) 21:22:48 ID:nfAKo7GE0
>>336
うん、実はその通りだ。

裏設定に初対面のその晩に布団に入ってきて「アタシと『やらないか?』→『アーッ!』」未遂イベントや、
美人を見るとガン見(実は疑いの目)する順一を薫子が真似し始めて順一がorzするってのも考えた。

「エロスとパッション」は陽向に任せた方が面白いだろうし、あまりに長くなりすぎるのでカットしたがw

338 :324:2010/10/16(土) 22:53:42 ID:abg6lJCD0
326の言った通り、無謀だが初の投稿に挑戦してみるぜ。

文章構成とか素人だから、読みにくいかもしれんが
お前ら手加減よろしくな。

339 :名無しさん@初回限定:2010/10/16(土) 22:58:15 ID:abg6lJCD0
【二人だけの誕生日会】


「う〜ん…どうしよう」
夏休みのある日、薫子は自分の部屋で頭を抱えて悩んでいた。

「奏お姉さまって、どんな物が好きなんだろう…」

自分の部屋の椅子に腰かけて、ぼんやり天井を見ながらつぶやいた。

「もぅ、ちょっと早かったら、茉清さんとかにも相談できたんだけどなぁ」

外部から入学してきておよそ半年。完全に学園に馴染めていない薫子は、相談できるほど仲のいい友達は、ほとんどと言っていい程いない。

「京花さん達の連絡先も知らないし……」


話は夏休み前に戻る


340 :名無しさん@初回限定:2010/10/16(土) 22:59:09 ID:K09IrDW50
期待・支援

341 :名無しさん@初回限定:2010/10/16(土) 22:59:36 ID:abg6lJCD0
「あー!明日から夏休み…うーん、いい響き」
「か、薫子ちゃん……夏休み、そんなに楽しみなんだ…」
「うん!だってさ…朝いつまで寝てても大丈夫なんだよ?これって最高じゃない」
「ふふふ、すっかり元気になりましたね?薫子ちゃん。
 とても昨日まで机に突っ伏していた人とは思えないのですよ」
「ほんと、そうですね……はい、お姉さま方、お茶をお淹れしてきました」

夕食を食べ終わり、初音が食後の紅茶を用意して戻ってきた……

「ありがと、初音」
「ありがとうなのですよ。初音ちゃん」
「はい、薫子ちゃんも。どうぞ……」
「ありがとう…初音……(紅茶を一口飲む)……うん、おいっしい」
「うん…初音もなかなか紅茶を淹れる姿が様になってきたよね」
「あ、ありがとうございます由香里お姉さま、薫子ちゃん」

4人分の紅茶を淹れ、初音も自分の席についてお茶を一口飲んだ。


342 :名無しさん@初回限定:2010/10/16(土) 23:00:58 ID:abg6lJCD0
「まぁ、でも…薫子の気持ち……あたしは良く分かるけどね。
こう、体にかかっていた重りがハズレて身が軽くなる感じ……っていうか」
「そうなのですか?普段からやっていることをやればいいので……奏はイマイチ良く分からないのですよ」
「そりゃあ、奏お姉さまは頭イイんですもの……それに、アタシ…まだこの学園に慣れきってないと言いますか…未だにちょっと戸惑うことがあるんですよね………特に最近」

言いかけて薫子は少しため息をついた。

「ああ、『騎士の君』…のことですね?」
「そうなんだよねぇ」
「ん?何だね?…その…『騎士の君』っていうのは……」
「あのですね、由香里お姉さま。この前のフェンシングでの決闘があったじゃないですか。
アレ以来、一年生の間では薫子ちゃんを『騎士の君』って呼ぶようになったんですよ」

困惑している由香里に、初音は嬉しそうに答えた。
あの一件のせいで、薫子は奏にこっぴどく怒られ、さらに同学年生からは『騎士の君』等と呼ばれ…その上、部活からの(主に運動部)勧誘が引っ切り無しになった。

――あの話題になると、奏お姉さまが不機嫌になりそうだし……ああ、もぅ、あんな記憶…穴を掘って埋めてしまいたい――

薫子は考え出すほどに気分が落ち込んでいった……。


343 :名無しさん@初回限定:2010/10/16(土) 23:03:34 ID:abg6lJCD0
「へぇ、『騎士の君』ねぇ。ま、薫子は背も高いし運動神経も抜群なんだから、似合ってるんじゃないの?」
「そ、そんな心にもないこと言わないで下さいよ。
由香里さんだって『琥珀の君』って呼ばれるの恥ずかしくて嫌だ……って言ってたじゃないですか……」
「あ、あはは…はは……まぁ、そうなんだけどね」
「私も『白菊の君』と呼ばれて困惑してしまいますから、薫子ちゃんの気持ち……とても良く分かるのですよ」
「奏お姉さま……」

――よかった…――
先のフェンシング事件(薫子の喧嘩)の件で、奏の機嫌が悪くなったんじゃないかと心配していた薫子だったが、奏の優しい笑顔を見て胸を撫で下ろした。

「そ、そうなんですか?私なんて…名立たる皆さん囲まれて、逆に…その…何もできない自分が恥ずかしいと言うか……申し訳ないと言いますか…」

4人の寮生のうち、ただ一人、二つ名がない初音が、オズオズと答えた。
初音は学園でも話題を浚う人たちに囲まれて、自分の存在が小さく感じてしまった…

「いや、初音…」
「あのねぇ、初音。いい?仮にあなたに二つ名が与えられたとするわね?…だとしたら、そうねぇ……白兎か仔リスの君……って呼ばれるわよ?初音はそれでもいいの?」

初音はそのままでイイ…とフォローしようとした薫子を由香里が制した。


344 :名無しさん@初回限定:2010/10/16(土) 23:07:02 ID:abg6lJCD0
「さ、流石に『仔リスの君』は無いと思うのですよ…」
「細かい事はいいの奏ちゃん。
要はね…みんなその人の特徴的な部分を強調して『なんとかの君』って呼ぶの。
良くも悪くもね……
例えば、Aさんから見てBさんの長所も、Bさんにとっては気にしている部分かもしれないわけ………
でも、Aさんにとっては褒めているわけなんだからさ、Bさんは邪見にしにくいって事……
私だって、好きでこんな肌の色をしているわけじゃないんだから」
「そ、そうなんですか……」

初音はシュンとなった。
初音からすると由香里の小麦色…とまではいかないが日焼けした肌の色が羨ましかった…

「ま、それで…だ……目の敵のテストも終わって、さらに御大層な二つ名でも呼ばれることもなく、久しぶりに羽を伸ばして過ごしたいってワケよね?薫子」

初音が落ち込んじゃいけないと思い、由香里は話題を変えた。こういった場の雰囲気を和らげる事に関しては由香里はスゴイと薫子は思っている。

「そうなんですよ。で、朝はず〜っと10時頃まで寝て過ごしたいなぁって…」
薫子は朝に弱い。

いつも奏が『もぅ、薫子ちゃんったら、しょうがないのですよ…』と言いながらもニコニコして、起こしに行っている。
本当は少し薫子を咎めたい由香里だが、あまりに奏が嬉しそうにしているので、放置している。


345 :名無しさん@初回限定:2010/10/16(土) 23:07:03 ID:3U8mKUcL0
支援


346 :名無しさん@初回限定:2010/10/16(土) 23:08:36 ID:abg6lJCD0
「こら、薫子。寮に残るのはあなただけじゃないんだからね。
ちゃんと奏ちゃんの面倒も見るのよ?」
「ゆ、由香里ちゃん、別に奏はお世話してもらわなくていいのですよ。」
「ダメよ、奏ちゃん。ただでさえ奏ちゃんは、薫子に甘いんだから。
たま〜には薫子にもビシッっと言わなきゃ。」
夏休み、奏と薫子は寮に残ることになった。
「ところで私と奏お姉さまは寮に残るとして。
由香里さんと初音は夏休み中、実家に帰るんでしたっけ?」
「は、はい……母が海外から帰ってくるので久しぶりに家族みんなでお食事をしようと」
「まったく、初音は本当にお母さんっ子なんだから……」
「そういう由香里ちゃんはどうなのですか?」
「え?あたし?…あたしは……そうだなぁ、家に帰ってのんびり過ごすかなぁ」
「そっかぁ」

――なんか、羨ましいなぁ……――

「薫子、さっきも言ったけど、夏休みだからってのんびりし過ぎちゃダメよ?
奏ちゃんは今年の夏、とても忙しいんだから。
いくら奏ちゃんがお世話しなくてイイって言ったって、
自分のことぐらいは自分でしないと」
「うぐ…が、がんばります」


347 :名無しさん@初回限定:2010/10/16(土) 23:10:12 ID:abg6lJCD0
「そう言えば、奏お姉さま。演劇部の発表会って何日なのですか?」
「8月の20日なのですよ。初音ちゃん、見に来てくれますか?」
「はい。私、奏お姉さまの演劇、一度見てみたかったんです!
去年の学園祭の舞台がとても素晴らしかったってクラス中で話題になっていたんですよ」
「む、何?初音…お姉さまである私をさしおいて、
奏ちゃんの舞台の方が盛り上がるっていうの?」
「い、いえ。ちゃんと、由香里お姉さまの陸上をしてらっしゃる姿も素敵だなって話もしてますよ」
「本当かな〜」
「ほ、本当です。信じてください、由香里お姉さま〜」

もちろも、これが由香里なりの冗談であるということは初音だって理解している。
可愛い妹に対して少し意地悪をしている優しい姉といった光景だ。

背は薫子よりも低く、どちらかといえば大雑把な性格の由香里だが、料理の腕は凄く、とても気が利く優しい人だと薫子は思うようになってきた。
入学当初はビクビクしていた初音も今のように冗談を返すようになってきたし、イイ姉妹なんだと……
そんな二人を見て思わず薫子は思わず口元がゆるんだ。



348 :名無しさん@初回限定:2010/10/16(土) 23:10:56 ID:K09IrDW50
支援

349 :名無しさん@初回限定:2010/10/16(土) 23:13:24 ID:abg6lJCD0
「それにしても、いくら外部講演だからって、練習量多くありません?
奏お姉さま、ほとんど毎日練習に行かないといけないんでしょ?」
「聖鷹の代表として出演するのですから、
みっともない醜態を晒すわけにはいかないのですよ。
それにですね、薫子ちゃん。
何も演劇の練習だけじゃないのですよ。
劇で使う衣装の制作とか、他校や劇場の人たちとの打ち合わせなどもあるのですよ」
「うへぇ、演劇部ってそんなことまでやらないといけないんですか。」
「そうよ。だからね薫子。妹として、ちゃ〜んと奏ちゃんをフォローすること。
いつもの休日みたいに10時まで寝てるとか…以ての外だからね」
「う……は、はぁい」
「げ、元気出して下さい。薫子ちゃん。
たとえ奏お姉さまがいなくても、寮にはまだ寮母さんがいてくれていますから、
きっと大丈夫ですよ」
「初音ぇ…それは、微妙にフォローになってないよぉ」
「え、あ!ご、ごめんなさい」
「うぅ……」
「あははは」
「ふふふ」

より一層縮こまる薫子を見て、3人は笑いあった。


350 :名無しさん@初回限定:2010/10/16(土) 23:17:54 ID:3U8mKUcL0
支援


351 :名無しさん@初回限定:2010/10/16(土) 23:50:46 ID:bCIY/poQ0
間接支援

352 :名無しさん@初回限定:2010/10/17(日) 00:21:46 ID:Efa43SgR0
「あ、でも、そっかぁ。講演会が20日だと、ちょっと中途半端よね」
「え?何が中途半端なんですか?由香里さん」
「うん?薫子は聞いてないの?」
「だから、何をです?」
「奏ちゃんの誕生日、8月26日なのよ」
「え!そうなんですか!?」
薫子は目を丸くして奏の方を振り返った。
「そう、で…ちょっとした誕生日会みたいなのでもしようかなぁって思ってたんだけどね。」
「そ、そんな由香里ちゃん。
子供じゃないのですから、そこまでしてもらわなくてもイイのですよ。
講演会さえ見に来てくれたら、それだけで奏は満足なのですよ」
「そぉ?ま、20日の日に、奏ちゃんの講演会お疲れ様ってことで…終わった後、誕生日会を兼ねてケーキでも食べに行こっか」
「あ、それイイですね。私、賛成です。由香里お姉さま」
「初音ちゃんまで…」


「奏お姉さまの……誕生…日……」


困惑する奏をよそに、初音と由香里は大きなケーキを作るなど冗談を言い合っていたが、
薫子の耳には届いていなかった……


353 :名無しさん@初回限定:2010/10/17(日) 00:24:55 ID:Efa43SgR0
とりあえず・・・此処まで
需要があれば、そのうち続きを書くつもり…

354 :名無しさん@初回限定:2010/10/17(日) 00:37:28 ID:IhuSCls90
ひとまず乙

355 :名無しさん@初回限定:2010/10/17(日) 01:07:18 ID:xHuAqMKa0
乙様&GJ
ここで終わられると欲求不満がw

しかし初でここまで書けるのなら十分ではないですか
続きも楽しみにしております

356 :名無しさん@初回限定:2010/10/17(日) 01:38:31 ID:H3BG29HT0
続きが気になるわw
楽しみに待ってます

重箱の隅突くようだが、騎士の君は文化祭前(秋)の出来事だったと
ついでにすぐ学院中に知れ渡った気が

357 :名無しさん@初回限定:2010/10/17(日) 01:43:26 ID:Efa43SgR0
ああ!本当だ……完全に時間軸をミスったww

どうしよう、後半のシナリオ…変更すべきなのか
一応 一年の生徒を上級生が【二つ名】で呼ばないだろうと踏んでいたんだけど
確認したら「千早さん…御前がいらっしゃってますよ」って普通に呼んでたww

358 :名無しさん@初回限定:2010/10/17(日) 02:22:17 ID:kBShxoAlO
>>357
追い討ちかけるようだけど…白菊の君も文化祭での劇でじゃ?

今回はその辺無視して次から設定やらに気をつけたら?
話自体は面白い&続きが気になるよ

359 :名無しさん@初回限定:2010/10/17(日) 02:42:09 ID:Efa43SgR0
「白菊の君」は1年の頃の文化祭
イノセント・ガーデンから呼ばれるようになったんじゃなかったっけ?
2年の早々に由香里が【陸上事変】を起こして「琥珀の君」って呼ばれ始めたから
奏はそれよりも前に呼ばれているハズなんだ……

だが、今回は358の言うとおり気にしないで続けます。
ってことで、史実とは異なるけど8月中に既に「騎士の君」と呼ばれている…
という設定で後半、作成します。


360 :名無しさん@初回限定:2010/10/17(日) 03:01:41 ID:kBShxoAlO
>>359
エトワール持ってるなら82ページに有るけど、2年じゃね?
それまでも姫とは呼ばれてたようだけど
由佳里が先に琥珀の君と呼ばれてたのかな?

361 :名無しさん@初回限定:2010/10/17(日) 03:10:31 ID:MefNaEVy0
追い打ちを更にかけるようで申し訳ないが、
×講演
○公演
だと思うんだ
あと「醜態」で「みっともない様」だから「みっともない醜態」って言い回しに違和感を覚える

話自体は面白いのでもっとやってくれ

362 :名無しさん@初回限定:2010/10/17(日) 03:25:30 ID:kBShxoAlO
>>361見て思い出したが…ついでに由佳里と聖應の字も
誤字脱字はそんな気にしないけど、主要キャラ・校名となると

363 :名無しさん@初回限定:2010/10/17(日) 03:42:53 ID:Efa43SgR0
確かに……2年の文化祭以降に呼ばれるようになった…って感じだ<エトワール

指摘thx
やっつけ仕事だから、誤字、脱字はまぁ脳内変換でよろしくw
あと、文法とか文章表現とか…苦手だから、その辺も適当によろ。
ちなみに、由佳里は素で間違えてた……orz

364 :名無しさん@初回限定:2010/10/17(日) 20:40:25 ID:Efa43SgR0
324です。

支援してくれる人がいるので、続きを投稿します。
前回以上にやっつけ仕事だから……お手柔らかに頼む

365 :名無しさん@初回限定:2010/10/17(日) 20:48:21 ID:H3BG29HT0
期待

366 :名無しさん@初回限定:2010/10/17(日) 20:53:40 ID:Efa43SgR0
/*************コンクール前日の夜 薫子の部屋〜************/

「はぁ、明日が本番……かぁ」

時計の針が12時を指す頃、薫子は布団に潜りながら一人呟いた。

「結局、お姉さまの誕生日に何をプレゼントしたらいいか、決まんなかったなぁ」
――茉清さん、頼りにしてたんだけどなぁ――

夏休みの間、数少ない友人に電話して助けを求めたのだが
『プレゼント?さぁ?私、プレゼントなんてあげた事も、貰った事もないからね。
その手の話なら、君のところの……確か…初音さん…だったっけ?
彼女に相談したほうが賢明だと思うよ。』
という事で一蹴されてしまった。
――かといって京香さんの電話番号なんて、知らないし……――
――となると、やっぱり由佳里さんの言ってた通り、ケーキ……かなぁ――
薫子は、初音には弱み(自分では弱みと思っている)について相談したくない。と思っている。

夏休み前の話ではコンクールの後に、寮のみんなでケーキでも食べよう……
という話をしていたのだけど、
『あのですね。由佳里ちゃん……コンクールが終わっても、
演劇部が帰るのは多分5時を過ぎる頃になると思うのですよ。
ですから、お気持ちだけ…有難く受け取っておくことにするのですよ。』
と、奏が断った。
由佳里も、奏ちゃんがそこまで言うんだから、とアッサリと承諾した。
『まぁ、ケーキだったらクリスマスなんかもあるしね。慌てなくてもいいんじゃない?』
ということらしい。

『まぁ、他に奏ちゃんを喜ばせるようなことはするけどね。』
――って由佳里さんは言ってたけど……何をするのかは教えてくれなかったし……――
――と、いけない いけない、早く寝ないと――


367 :名無しさん@初回限定:2010/10/17(日) 20:58:00 ID:Efa43SgR0
/*********コンクール当日 寮***************/

ピコピコ ピコピコ ピコピコ
不快な機械音と共に薫子は目を覚ました…。

「ん…んん……もう少しだけ……」

薫子は布団から手を伸ばし、身近に置いてあった目覚まし時計のアラーム音を止めた。
ピピピ ピピピ ピピピ
今度はもう少し遠い位置の目覚ましが鳴り始めた。
薫子は諦めて起きることにした。

「んん……ふあぁぁあ(あくび)」

ヨロヨロと立ち上がり、目覚ましのアラームを消すと…寝ぼけた顔をしながら、
なぜこんなにも目覚ましを厳重にセットしたのか……昨日の夜を思い返した。

「たしか……って、あ〜!今日はコンクールの発表会の日だった!!」

意識が鮮明になり、薫子は大慌てで着替えをして自分の部屋を出た。
リビングでは既に奏が朝食を食べ終わって、片づけをしようかという所だった。

「おはようございます。薫子ちゃん。今日は随分と早起きなのですね」
「おはようございます。奏お姉さま。だって今日は演劇部の発表会じゃないですか。
 そりゃあ、寝過ごすわけにはいかないじゃないですか。」

薫子は、バタバタとしながら自分の朝食の準備を始めた。
料理そのものは、昨日の晩に寮母さんに頼んで用意してもらってあった。


368 :名無しさん@初回限定:2010/10/17(日) 21:04:21 ID:H3BG29HT0
支援

369 :名無しさん@初回限定:2010/10/17(日) 21:08:24 ID:Efa43SgR0
「でも、薫子ちゃん。発表会が始まるのは11時からなのですよ?
 それに、聖應(私たち)の出番は午後の部ですから、そんなに慌てなくても大丈夫なのですよ」
「ですけど、奏お姉さまは部員として準備があるから、早めに会場へ行っちゃうんでしょ?
 ですから、私も一緒に付いていきます。」
「でも……」
「いいんです。私が勝手に付いて行くんですから。」

こうなったら薫子は頑固だ。
奏も、その辺のことは理解しているので、引き下がることにした。

「いただきま〜す」
薫子は用意した朝食を持ってくると、食前の祈りを省いて、急いで食べ始めた。
そんな薫子を見ながら奏では紅茶を淹れる準備をした……自分と薫子の二人分を…


「薫子ちゃん、忘れ物はありませんか?」
「はい、何度も確認しましたから…って、それは私が言うセリフですよ。」
「ふふふ…私は昨晩のうちに準備をすましておきましたから、大丈夫なのですよ」
玄関で靴を履いて、お互いに身嗜みを確認しあった。

「うん…大丈夫。それでは寮母さん。行ってくるのですよ。」
「行ってきま〜す。」
「は〜い、頑張ってきなさい」


外は晴れ、青い空の中 白い雲が浮かび、夏にしてはジメジメしない、そんな天気の中。
二人は寮を出発した。

370 :名無しさん@初回限定:2010/10/17(日) 21:44:00 ID:Efa43SgR0
/***********コンクール当日 会場前***********/

「うわっ……まだ始まる2時間前だってのに、すごい人……」
会場には見たことのない制服の人たちが既に集まっていた。
「それじゃ、薫子ちゃん。私はちょっと手続きをしに行ってきますので、
 ここで待っていて下さい」
「あ、はい。荷物は私が持っておきますから、行ってきて下さい。」
薫子は奏から荷物を受け取ると、会場の正門から少し離れた木陰のベンチに腰を下ろした。
会場の入り口付近では、奏がキョロキョロと辺りを窺っていた……。
小さな体と聖應の夏服、さらには大きなリボンが相俟って、
それはまるで、辺りを警戒している小動物みたいだった。

――これじゃ、初音じゃなくて、奏お姉さまの方が よっぽど兎だよ…。――

遠目で奏を見ていると、同じ聖應の制服を着た人が奏に話しかけきた。

――あれは……演劇部の部長さん…かな?………。あ、入ってった。――

それから、薫子はしばらく一人になった…。
ときたま聖應の生徒が珍しいのか、チラチラ見られることもあったが、
薫子は気にしなかった。
それに、遠巻きに見るのはどちらかと言えば一般の人の方が多かった。
コンクール常連の聖應は、演劇をやっている人にとっては別段珍しくもないのである。
そう考えると、あながち場違いな所にいるワケでもない……と思えて、気が楽だった。


371 :名無しさん@初回限定:2010/10/17(日) 21:56:13 ID:Efa43SgR0
「あ〜あ、でも…流石に暇だなぁ〜………ん〜〜〜!!(伸びをする)」
「だらしないわよ…薫子」
「わわっ」
伸びをしながら独り言を言っていると、不意に声をかけられた。
あわてて、姿勢を正して顔を横にやると、見知った二人が立っていた
「おはよう、薫子……今日は随分と早起きしたんじゃないの?」
「おはようございます。由佳里さん……
それは、もう…奏お姉さまのコンクール当日に寝坊するわけにもいきませんので……」
「おはようございます。薫子ちゃん」
「おはよう、初音」

スポーティな装いの由佳里に対して、大きなキャプリーヌを被って全体的に白い衣装でまとめた初音が薫子の横に立っていた。

「それにしても、まだ開演前だというのにスゴイ人だかりですね…」
「まぁ、制服を着ている人たちは、関係者だろうからね…
さすがに公演を見に来る一般の人達は、まだまだ来てないんじゃないかしら?」

由佳里と初音は会場前にいる人だかりをみて、それぞれの感想を言った。


「そうですね……なんだか、私、私服を着てココにいると、場違いな所にいるんじゃないかって気になってきたんですけど……」
「そんなの気にしちゃ負けよ。初音……どうせ、そのうち私服の人も増えてくるんだから」
「そ、そうでしょうか………」
「そ・う・な・の。……ところで、薫子…奏ちゃんは?」

気弱になってく初音を一喝すると、由佳里は辺りを見渡した。


372 :名無しさん@初回限定:2010/10/17(日) 22:00:19 ID:H3BG29HT0
支援

373 :名無しさん@初回限定:2010/10/17(日) 22:02:22 ID:Efa43SgR0
「奏お姉さまでしたら、少し前に演劇部の部長(らしき人だけど)さんと一緒に、会場内に入っていきましたよ。」
「え?もう……?? あっちゃ〜、ちょっと来るのが遅かったかなぁ」
「あ、いえ……荷物は私が持ってますから、すぐに戻ってくると思いますよ。
 手続きか何かをしに行くって言ってましたけど……」
「そっかぁ、よかった〜……ん〜、それじゃ、もうしばらく…………って
 あ、今出てきたのが、そうじゃない?奏ちゃ〜〜ん!」

会場内から出てきた二人…緑部長と奏でに気が付くと、由佳里は手を振って呼んだ。
それに気づいた奏も、緑と少しばかり話をすると、小走りでこっちにやってきた。

「おはよう。奏ちゃん」
「おはようなのですよ。由佳里ちゃん……それに初音ちゃんも」
「おはようございます、奏お姉さま」
「お二人とも、朝早くから来てもらって……ありがとうございます。」
「いいの、いいの、どうせ家に居たって暇なだけだからね。
………まぁ、それに他にも用があるし(ゴニョゴニョ)」
「ん?どうしたんですか??由佳里ちゃん」
「え?あっ……な、なんでもない、なんでもない……アハハハ」

――どうしたんだろ?なんか…由佳里さんにしては歯切れが悪いような……――


374 :名無しさん@初回限定:2010/10/17(日) 22:04:32 ID:hc7oCX/n0
しえん


375 :名無しさん@初回限定:2010/10/17(日) 22:06:18 ID:Efa43SgR0
「それよりも奏ちゃんの方はどうなの?お芝居、かなり重要な役を演じるんでしょ?」
「そうなのですよ…借金で苦しむ家庭の中、難しい恋に落ちる養女役なのですよ……
 ですが、夏休みの間、薫子ちゃんがお芝居の読み合わせを手伝ってくれましたから
 きっと、大丈夫なのですよ」
「へぇ〜、薫子がね………」

意外だ…と思いながら由佳里は薫子を見た。
当の本人は、恥ずかしくて、顔を真っ赤にしながら俯いていた
初音は、薫子を信じていたみたいで、
『だから大丈夫だって言ったじゃないですか』と言わんばかりの笑顔だ。

「そう言えば、由佳里お姉さま。……本日はゲストを呼んであるって仰ってましたけど…」
「ゲスト?……由佳里さん、誰を呼んだんですか?」
「呼んだかね?」
「うわぁぁあぁぁ!!」
「ひゃっ!」

薫子はあまりに驚いたので、おもわず(自分より身長の低い)奏に抱き着いた。
初音は薫子の大声に驚いて、由香里の背後に隠れてしまった。
声をする方を見ると、髪の長い……それでいて無表情…
まるで、巨匠と呼ばれる人が創った日本人形みたいな人がそこにいた。

――な、何者よ!この人…背後にいたのに、まったく気づかなかった……。――

薫子は奏に抱き着きながら、見たこともない人に対して鬼気迫る表情を向けた。

「ぶ、ぶ、部長さん!!??」

突然現れた その人に対して、第一声をあげたのは周防院 奏だった。


376 :名無しさん@初回限定:2010/10/17(日) 22:08:38 ID:kBShxoAlO
支援

377 :名無しさん@初回限定:2010/10/17(日) 22:09:25 ID:Efa43SgR0
とりあえず此処まで。

あまりの長編具合に、そろそろ飽きている人もいるかもしれないけど
もうちょっと続きます…。

378 :名無しさん@初回限定:2010/10/17(日) 22:25:18 ID:MefNaEVy0
アキル?ナニソレ美味しいの?
いいぞ、もっとやれ。

しかしその劇の内容は薫子ちゃんきつそうだなw

379 :名無しさん@初回限定:2010/10/17(日) 22:34:58 ID:H3BG29HT0
部長とは予想外だw
続き楽しみに待ってます

380 :名無しさん@初回限定:2010/10/18(月) 00:05:33 ID:Efa43SgR0
ちょっと質問
奏と由佳里が圭さんを呼ぶときの呼称って【圭さま】でいいか?

違和感ありまくりなんだが、このまま【部長さん】っていうのも変だし、
【圭さま】って呼ぶ奏が全然イメージできねぇんだ……

381 :名無しさん@初回限定:2010/10/18(月) 00:07:36 ID:MefNaEVy0
>>380
「圭お姉さま」か「圭さん」じゃねぇ?
あくまで俺の中のイメージだけど

382 :名無しさん@初回限定:2010/10/18(月) 00:30:15 ID:mVkhAH4o0
奏は部長さんで良いんじゃね?
由佳里は・・・圭お姉さまかな?

383 :『プライオリハイスクール殺人事件』1/2:2010/10/18(月) 02:45:51 ID:cmAQsv2N0
『プライオリハイスクール殺人事件』

「誰かぁぁぁ―――!!!11」
夕食まで間もない午後5時10分。乙女のものとは思えない凄まじい
叫び声が寄宿舎に響き渡った。
驚いて駆けつけた寮生たちが見たものは、自室で死亡している陽向
の姿だった。

陽向は仰向けになって絶命しており、両脚から腰にかけてがベッドに
もたれかかるような状態で、背中上部から首、後頭部にかけては床に
接地していた。
両方のヒザはカクンと曲がって足の裏はベッドシーツについている。
陽向の顔には驚きとも恐怖とも知れぬ表情が張りついていた。
いわば、ベッドから床にかけてブリッジするようにして仰向けに
倒れていたのだ。
彼女は何かに驚いてのけぞり、その拍子に上体がベッドから落ちて
後頭部をしたたかうちつけてしまったのだろうか?

部屋には荒らされた様子はなく比較的片付いていた。
気になるのは机の上である。
机の上には、食べかけのスイートポテト、虎屋の汁粉、ケチャップボトル、
文庫本(小説:姿三四郎)、HBの鉛筆、ライターが置かれていた。

窓は閉まっており、ドアは開いていた。
「ドアは最初から開いていました。間違いありません」
第一発見者の千早と薫子が語った。
二人は、ほぼ同時に被害者の部屋にかけつけたという。
「ドアは少し開いた状態でした。それですぐに誰の部屋かわかったんです」
「二人で顔を見合わせて部屋に入りました。確かに窓は閉まっていました」
二人が異口同音に証言する。


384 :『プライオリハイスクール殺人事件』2/2:2010/10/18(月) 02:47:48 ID:cmAQsv2N0

「彼女はタバコなんて吸いません!ライターがあるなんておかしいですよ!」
薫子が興奮気味に声を荒げる。

「未使用のHBの鉛筆なんてどうするつもりだったのかしら?」
千早が首をかしげた。

「スイートポテトにケチャップつけて食べる人がいるでしょうか?」
史が訝しがる。

「甘党ね。虎屋の汁粉だけでも甘いのにスイートポテトなんて…」
優雨が静かにコメントする。

「動機は嫉妬でしょ?」
もっともらしく、香織理がつぶやく。

「正座していてベッドから落ちて頭をぶつけたんじゃないかしら?」
初音は事故だと思っているようだ。


果たして犯人は誰か?
容疑者は、当時寄宿舎にいた薫子、千早、史、優雨、香織理、初音の6人。

385 :名無しさん@初回限定:2010/10/18(月) 02:51:58 ID:lCu1/VMbO
推理小説?

386 :名無しさん@初回限定:2010/10/19(火) 23:41:55 ID:y34NiLMm0
>>383
悲鳴を上げたのが誰かが語られていないのでここから攻めよう
千早と薫子が一番最初にかけつけたと言っているが
悲鳴が聞こえなければ『かけつける』ことはできないから悲鳴を上げたのはこの二人ではない
では陽向なのか? これを考えるには陽向の死因を探る必要がある。
陽向に明確な外傷がないのだから、心臓発作等の急病を考慮しなければ
喉にスイートポテトを詰まらせた事による窒息死か、床に後頭部を強打した事による脳挫傷
窒息死なら陽向が叫ぶ事もできないので悲鳴を上げる人間がいない
誰かが陽向を突き倒して頭を打たせた場合
陽向がベッドの上で応対した事から相手は陽向と親しい人間という事になり
後頭部強打による即死ならやはり悲鳴を上げるタイミングがない。また悲鳴の内容も噛み合わない。

よって真相は
陽向に性別を知られた千早が陽向を殺害、薫子と口裏を合わせ
外部犯を装うためにライターを置いた後、悲鳴を上げた。
もしくは
ベッドに座ってスイートポテトを頬張っていた陽向が突如現れた幽霊に驚き、
喉に詰まらせて仰け反って後頭部を強打。悲鳴を上げたのも幽霊である

387 :名無しさん@初回限定:2010/10/20(水) 00:40:53 ID:xaydPX6i0
陽向のギャグセンスを活かして、勝手に死因を考えてみた…

ライターは作品のイメージ作り道具……
で、虎屋の汁粉をつけた甘々なスイートポテトを頬張りながら姿三四郎を読んでいた。
そこで、何やら必殺技を閃いて、ベッドの上で実践してみようとした。
しかし、スイートポテトが喉につまって、技の途中で体制を崩し
ベッドから転落……
よって真相は『事故』

388 :名無しさん@初回限定:2010/10/20(水) 22:51:18 ID:MZL754S/0
犯人はヤス
つまりは陽向が犯人

389 :名無しさん@初回限定:2010/10/20(水) 23:39:20 ID:th1GT0K/0
クロスポスター発売決定記念

『姫に染められし騎士の君』
全ては私が教室で頬杖をして寝ている千早に気付かれないようキスしたのが
始まりだった・・・・
目を覚ますと千早ではなく千歳さんだった。そして今に至る。

千歳「薫子ちゃん、私、可愛い格好するから薫子ちゃんの可愛い姿も見せてね」
スカートに手をかける千歳
薫子「え、あ、千歳さん・・・わかったわ(こんな可愛い顔でお願いされたら断れないじゃない)」
千歳「薫子ちゃん、顔赤いよ熱でもあるの?」
薫子「ち、ちがっ・・・うよ」
千歳「熱ある人はみんなそう言うよ、服を脱いで涼しい格好にならなきゃ」
と胸元から脱がそうとしてくる千歳
薫子「まっ・・・」
気付くと脱がされ、千歳は乳首をレロレロと舐めだしていた。
千歳「前に陽向ちゃんが貸してくれた本にね、こうして汗を拭くと良いよって載ってたから」
薫子「そ、そう・・・」
薫子は内心、千歳の姿に興奮していた・・・
こんな可愛い顔でHな事されるのも悪くない、その載ってた本を貸した
陽向に少しだけ感謝するのだった

390 :名無しさん@初回限定:2010/10/20(水) 23:40:20 ID:th1GT0K/0
薫子「も、もっと激しくして欲しい・・・よ・・・」
千歳「うん、けど上だけじゃなくて、下も拭かないとね・・・」
薫子「えっ〜!し、下はいいからね・・・」
否定しつつも、アソコを千歳に舐められると想像するだけで、
薫子は今にも達しそうなくらい期待していた。
千歳「遠慮は無し無し、うわぁ〜こんなに汗かいて・・・今舐めて拭いてあげるね」
千歳は薫子のアソコを優しく舐め始めた。
千歳「チュッ・・・レロ・・・あむ・・・おかしいな、
   舐めて拭いても、拭いても汗が出てくるよ・・・・?」
薫子「ああん・・・千歳さん、続けて・・・・止められちゃうと切ないよ・・・」
千歳「分かったよ、気持ち良いんだね・・・がんばって綺麗にするからね」
千歳は薫子のアソコを再び舐めだした。
舐められるうちに薫子も千歳の喘ぐ顔が見たくなった薫子は千歳に提案した。
薫子「ち、千歳・・・さん・・・ひゃっ、も汗かいてるみたいだから、
   そ、その私も下を拭いてあげる・・・」
千歳「いいよ、今は私が・・・・」
薫子「拭き合いっこだったら良いでしょ?だめかな・・・?」
千歳「拭き合いっこか〜うんいいね、そうしよ・・・・」
そしてお互いに舐め始める2人
千歳「ひゃっん、薫子ちゃん激しすぎるよ・・・・」
薫子「千歳さんの甘くて、優しい舐め方好き・・・もっと、もっと欲しいよ・・・」
千歳「今夜はお互いにちゃんと綺麗にできるまで舐めあおうね・・・」
薫子「ひゃあぁあん・・・・」
千歳「どんどん、溢れて来ちゃうよ〜〜」
薫子「な、なんか、なんか来ちゃうよ・・・」
千歳「イコ、薫子ちゃん、一緒にいこ・・・」
薫子「うん、イコ私、千歳さんとイキタイ・・・あぁあん・・・」
千歳「うん、ひゃあん、来るぅ〜来るよ・・・・」
薫子「あ・・・っイク、イク〜〜〜んんん〜〜〜〜〜〜〜」
千歳「ひゃっ、ああ、あああ〜〜〜〜ん」
と2人はお互いに同時に達したのだった。

391 :名無しさん@初回限定:2010/10/21(木) 00:34:34 ID:ig6OBYXt0
半分ネタだったのに本当に書いてくれるとは・・・ありがとう
そしてGJ!

千歳にもやられるなんてさすが薫子だw

392 :名無しさん@初回限定:2010/10/21(木) 18:31:45 ID:3yeyo5Xg0
ここってどれくらいのレベルのエロまで大丈夫なんでしょうか?
千早ハーレム無双とか投下しても問題ないですか

393 :名無しさん@初回限定:2010/10/21(木) 18:33:10 ID:5tAB7zWf0
大丈夫。問題ない。

394 :名無しさん@初回限定:2010/10/21(木) 18:42:21 ID:3yeyo5Xg0
大丈夫なんですね、それでは全部書き終わったら投下しにきます。
あまりに長くなるようだったら、txtで投下します。それでは

395 :名無しさん@初回限定:2010/10/23(土) 03:28:39 ID:QlPBrjeH0
全部執筆してから投下しようと思ったのですが、前半だけ(約15kb)できたので投下します。
改行が多い文章ですので、レスとして投下すると見にくくなるという懸念がありますのでtxtで失礼します。
キャラの性格がトンデモナイことになっているのはご愛嬌でお願いします。
特に雅楽乃とか雅楽乃とか雅楽乃とか、本スレに毒されすぎました。
内容は、史が通販した怪しげなドリンク剤を千早が飲んでしまってさぁ大変、と言ったギャグHものです。
純愛もへったくれもありませんので注意。

http://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/165825

396 :名無しさん@初回限定:2010/10/23(土) 14:46:11 ID:an5H7rJ60
395使って練習。

 妃宮千早はとっても困っていた。
 「ううう、どうしたらいいんだろう。もう丸一日こんな状態だよ…昨日今日が週末で良かったのだけれど、病気という事で休もうかな。コレ、病気で間違いじゃないし…」
 そう言うと、ネグリジェの中にある、グググッとした乙女にあるまじき場所をしげしげと見つめた。昨日の丁度今頃にみなぎってしまってからすでにまるっと二十四時間が経っているのだが、千早のムラマサは抜刀したままのまさに寄らば切るぜ!な、抜き身状態になっている。
原因はわかっている。冷蔵庫に入っていた「オトメスパークEX」。史が所持していたドリンク剤だ。
 あとで事情を聞くと、侍女の激務の疲れを癒す為に、史がインターネットの通販で入手したものだったようだ。史は購入したドリンク剤を冷蔵庫に保管していたのだが、冷たい飲み物でも飲もうかと冷蔵庫を開けた千早が間違えて手に取り飲み干してしまったのだ。
どうして間違えて手に取ってしまったかは簡単な話だった。
瓶のラベルに『千早さまへ』と大きくサインペンで書かれていた付箋がついていたからだ。
一般常識で考えれば千早はこれを自分用に手配してくれた飲み物だと思ってしまって当然だろう。これを飲んじゃダメというサインだと思う者はおそらく一千万人さがしても一人もいないと思う。
もちろん千早もそう思ったから飲んでしまったわけだが実際には、付箋の裏面に『飲まないで下さい』と書いてあったのだ…
あとで史に文句を言った時には「裏まで読まない方がダメです」と千早が悪いことにされてしまったのだ。
 オトメスパークEX。乙女の身体をスパークさせる。そのうたい文句通り効果は抜群だった。乙女であれば、元気爆発スカッと爽快、そうなるはずだった。しかし残念なことに千早の身体は男の子。男の娘とかかれていても悲しきXY染色体の呪縛からは逃れられなかった。


397 :名無しさん@初回限定:2010/10/23(土) 16:42:06 ID:5xYaX5DJ0
お風呂ポスター欲しいけど31日に買いに行ってもあるのだろうか
やっぱり予約しておくべきか

398 :名無しさん@初回限定:2010/10/23(土) 16:42:29 ID:5xYaX5DJ0
ごめんなさい本スレと間違えました

399 :名無しさん@初回限定:2010/10/23(土) 17:15:01 ID:D+BHnbzm0

後編がキニナリマース

400 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 00:31:47 ID:TlDH7YGr0
読んでくれた人ありがとう
>>396
センスありすぎ悔しいです
俺にはそういうの書けないよ

正直、後半はいつ投下できるのか判らないので、作品投下中の職人さんや
溜まっている作品を持っている職人さん、どんどん投下してくだしあ




401 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 13:53:35 ID:7xzovxp30
「二人だけの誕生日会」続きです。

前回と同じ、やっつけ仕事ですので誤字脱字、キャラの性格と言動の不一致など
穏便な目で見てください。


402 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 13:56:27 ID:7xzovxp30
薫子「え?…え…えぇ!?部長さん??……え?だ、だって…部長さんって………」

薫子は奏に抱き着いたまま、会場前に待機している人を『あの人が部長じゃないの?』と口をパクパクさせたまま指さした……

圭「奏……私はもう“部長”ではないわよ。愚か者め」
奏「はっはい、ご、ごめんなさいなのですよ。圭お姉さま」

初音「あ…あのぉ」
初音「もしかして……小鳥遊…圭…様でいらっしゃいますか。」
圭「…ええ………そうよ」
初音「わぁ、やっぱり…」
薫子「何?初音……知っている人なの??」
初音「はい…。私が中等部にいた頃に、聞いた事があるんです……
『聖應女学院の演劇部部長を3年間務めた お姉さまがいる』って…」
薫子「いっ!?」

――さ…三年間ん??それって……つまり…――

奏「そうなのですよ……圭お姉さまは1年の頃から卒業されるまで、ずっと部長だったのですよ……。」
薫子「はぁぁ」
薫子は目を丸くして不思議な人………小鳥遊 圭……を見た。

そして、仮に自分が部活の部長を務めているとこを想像してみた…(まだ抱き着いたまま)

――いやいや、無理だって……だって、ウチの演劇部、すっごくレベル高いんだもん――

403 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 14:00:35 ID:7xzovxp30
薫子「あの…それじゃ、由佳里さんが呼んだって言うゲストの人って……」

薫子は首だけを由佳里の方を向けて、確認しようとした。
すると、由佳里は携帯電話で誰かと連絡をしている最中だった……
由佳里は電話をしながらも首と手首を横に振り…『違う違う』と合図していた。

由佳里「ええ……はい……あ、はい、寮のみんなは揃っています。
………はい、え?もう到着されているのですか?
あの……会場横の…そうです。自動販売機の横のベンチです。
……はい、はい…わかりました。それでは、お待ちしてます。」

パタン(携帯を閉じる)
電話が終わると、由佳里は少し会釈をして、圭に挨拶した……。

由佳里「お久しぶりです。圭お姉さま…」
圭「……お久しぶり……由佳里…………卒業式以来ね………」
由佳里「まさか、こんな所で会うとは思ってもいませんでした……今日はどうなされたのですか?」
圭「……特に何も……………ただ…私がいなくなって……
演劇部が弛(たる)んでいないか……この目で見に来たのよ……」

圭は横目で奏……(と、まだ奏に抱き着いている薫子)を睨んだ……
なぜか目が怪しく光っている………。

――ひぃっ!?こ、こわいぃぃ――

奏と薫子は、蛇に睨まれた蛙のように動かなくなった…。

404 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 14:07:28 ID:7xzovxp30
???「ふふふ……もぅ、圭さんったら……本当は心配して見に来たくせに……」

少し離れた所から、優しい口調の人が近づいてきた……。

――こ、今度は誰っ!?――

どうやら、目の前にいる恐ろしい人の知り合いのようだ……また、怖い人じゃないかと思い…恐る恐る声のした方を向いた。

奏「美智子お姉さま……お久しぶりなのですよ」
美智子「お久しぶり、奏ちゃん…。……それに由佳里ちゃんも」
由佳里「あ、はい…お久しぶりです」

今度来た人……美智子と呼ばれた人は…笑顔で挨拶をした。

――よかったぁ、今度は普通の人で――

圭「美智子……本当に着いてくるなんて………」
美智子「だって…圭さん、折角 私が旅行に誘ったのに…演劇部のコンクールを見に行くって言うんですもの。……でしたら、今日一日……私と付き合ってもらうのが道理ですわ」

美智子は笑顔で……(少し顔が引きつっているようにも感じられるが)…圭に答えた。

奏「あ…あの……薫子ちゃん?……そろそろ、離して欲しいのですよ………」
薫子「えっ?あ、わわっ!…ご、ごめんなさい!奏お姉さま」

ずっと抱き着いたままだったことに気が付いて、薫子は慌てて奏から離れた…
ぷはぁっっといった感じで奏は解放された。

405 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 14:07:49 ID:RfBJg5wv0
支援

406 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 14:12:21 ID:7xzovxp30
美智子「ふふふ……」

薫子は初対面の人に恥ずかしい所を見られて…顔を真っ赤にした……

美智子「ええと……あなたが、新しい演劇部の人かしら?……」
薫子「あ、ぃ、いえ……アタシは……」
奏「圭お姉さま、美智子お姉さま……ご紹介するのですよ。
…今年の新入生で、寮に入寮した私の『妹』……『七原 薫子』ちゃん……なのですよ。
そして、あちらに居るのが、同じく新寮生の……」
初音「皆瀬 初音と言います。……寮では由佳里お姉さまのお世話になっています。
……よろしくお願いします」
薫子「あ、…な、七原 薫子……です。……どうも…よろしく」

初音は丁寧に、薫子は少し頭を掻いて自己紹介をした。

美智子「寮生の人でしたか……。私は圭さんの元同級生で、高根美智子ですわ。…よろしく」
???「あらあら?……何やら、随分と懐かしい顔ぶれが揃っていますわね……」

薫子と圭たちが自己紹介を終えた頃、穏やかな声が薫子の後ろから聞こえた…。

美智子「あら……」
奏「え…?」
薫子「へ…?」
声の持ち主を正面から見ることができた美智子が、まず声を上げ……、続いて奏と薫子が後ろを振り返った。
そこには懐かしい人の姿が3つあった……。

407 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 14:22:50 ID:6gmeWlRZ0
あらあらうふふ

408 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 16:14:40 ID:7xzovxp30
瑞穂「お久しぶりですね。みなさん」
貴子「お久しぶりです」
圭「………お久しぶり」
奏・薫子「み、瑞穂お姉さま(さん)……っ!?」
にこやかに挨拶をする瑞穂に対して、奏と薫子は驚きの声を発した。

瑞穂「久しぶりね、奏ちゃん…。元気だったかしら?」
奏「は、はいなのですよ……。元気は奏の取り柄なのですよ………。でも、どうして瑞穂お姉さまがこちらに……?」

驚きと興奮と困惑が入り混じった気持ちで奏が尋ねた…。

瑞穂「それはね…、由佳里ちゃんが誘ってくれたのよ……。
20日に奏ちゃんのコンクールがありますから、一緒に見に行きませんか?
………ってね。」

――由佳里さんが……!?………あ、まさかっ!?――

薫子は由佳里の方へ顔を向けた……。
それに対して由佳里はウィンクを返した。
奏お姉さまの誕生日を祝いたい……けれども、当の本人は無理に誕生日会を開いてほしくない…。だとしたら、他に奏が喜びそうな事って一体………
薫子がここ数日悩んでいた問題に対する、由佳里なりの答えがコレだった。

貴子「それにしても、まさか、圭さん達にまで会えるとは……思ってもいませんでしたわ……」
紫苑「ふふっ…。素晴らしい偶然って……あるものですね」

409 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 16:16:57 ID:7xzovxp30
すると、紫苑はおもむろ徐に奏に近づき……奏をぎゅっと抱きしめた。

奏「紫苑お姉さま?……はややっ!?」

モフッ(抱きしめる音)

紫苑「こうやって、奏ちゃんをぎゅっとするのも久しぶりです……。
あぁ、やはり…堪りません。
どうですか…?瑞穂さんもやってみませんか…??」
瑞穂「い、いえ…遠慮しときます………」

――何故だろう…私の時とは違って……、すごく優雅で、絵になってるような――

背格好は自分と同じぐらいなのに、紫苑が奏を抱きしめている光景は、母親が子供をあやす様な光景に見えて……なぜか薫子は顔を赤らめた……。

初音「どうしたんですか…?薫子ちゃん??」
薫子「な、なんでもないっ!」
初音に顔を覗かれそうになって、薫子は慌てて顔をそらした。

紫苑「奏ちゃん……、私達が応援していますからね………」
奏「ぷはぁっ………紫苑お姉さま」

紫苑の懐から脱出した奏は、優しく声を掛けてくれた「姉」の顔を見上げた……

瑞穂「奏ちゃん……、頑張ってね………」
貴子「楽しみにしていますよ」
奏「瑞穂お姉さま…貴子お姉さま……ありがとうございますなのですよ…」

柔らかい笑顔で見守ってくれる人たちを見て……奏の目には少し涙が出てきた……

410 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 16:28:55 ID:7xzovxp30
――奏お姉さま……すごく嬉しそう………――

自分が思っていた様な誕生日プレゼントではなかったけれど、今まさに、誕生日を祝福してもらってるんだ……そう思うと、薫子は自然と心の中が暖まる様な気がした……

圭「……奏………そろそろ、時間じゃないかしら………」
奏「あ!そうなのですよ!!……久しぶりに、お姉さま方に会えて……奏、すっかり時間を忘れてたのですよ!?」
圭に注意され、慌てて時計を確認した奏は、目に溜まっていた涙を拭き……気を引き締めなおした。
奏「それでは皆さん……奏は、先に行ってるのですよ。」
薫子「奏お姉さま!頑張ってきてください。」

小走りで会場に戻る奏に、薫子は手を振ってエールを送った。
奏は軽く振り返り、少しだけ手を振って既に演劇部が集まってきている会場前(緑部長が待っていた所)へ戻っていった。


411 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 16:38:00 ID:FySMZjg20
支援ですわー

412 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 16:44:28 ID:7xzovxp30
/*********** 会場前の演劇部員 ******************************************/
(あ、奏お姉さまが戻ってきましたわ)
(ねぇ、あれって圭お姉さまじゃない……?)
(え?本当ですわ…それに隣にいらっしゃるのは……もしかして…………)
(瑞穂お姉さまですわ!!)

きゃーーーーーーーーーーっっ!!

(それに紫苑様や、貴子様……『琥珀の君』までも……)
(あのぉ………お姉さま方……あの方たちは?) 一年生
(今、一番手前にいらっしゃる、黒い髪のお方が…前年度の部長、圭お姉さま…よ。)
(そして、そのお隣にいらっしゃる方たちが…去年ご卒業されてしまいしたが……かつて『聖應の3大美人』と言われた……瑞穂お姉さまに、紫苑お姉さま…そして貴子お姉さまですわ)
(はぁ〜〜っ……とても、お美しい方々ですね…)
(『騎士の君』に『琥珀の君』…さらには、あのようなお美しいお姉さま方までもが見に来て下さったのですから……今回の演劇……必ず、成功させないといけませんわね )

きゃーーーーーーーーーーーーーーっ!!

/***************************************************************************/

由佳里「な…何だか聖應(ウチ)の演劇部が集まっている所あたりだけ……すごく賑やかですね」
瑞穂「そ、そうね……」
薫子「聖應て……たしか、淑女が集まるお嬢様学校……ですよね………」

ここが公衆の面前であることを、忘れているんじゃないだろうか?
薫子は「淑女」という聖應の生徒達に対する認識を改める必要があるんじゃないかと…心底思った。


413 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 16:54:59 ID:7xzovxp30
そうこうしている内に、薫子の周りには遠巻きに人だかりができ、ヒソヒソと声がするようになってきた。

貴子「何やら、少々騒がしくなってきましたわね……。どうですか、みなさん。そろそろ暑さも増してきましたし…この辺りで中に入りませんか?」
紫苑「そうですね。席が埋まってしまうといけませんから……。開演までは少々早いようですが、私たちも中に入りましょう」
由佳里「そうですね…」

瑞穂たちは会場に向かって歩き始めた。

薫子「ん?…」

気が付くと、圭が立ち止ったまま、じーっと薫子の顔を見ていた。

薫子「あ……あの……私、…何か顔についてます………?」
圭「あなた……面白い相をしているわ………」
薫子「はい………?」

――『そ う』?……『そう』って何っ!??――

圭「…………まるで若きウェルテルのようね………でも、大丈夫……恐れず、前を向いていれば……いずれ、その悩みも解消されるわ……」
薫子「……っっ!!??」
美智子「圭さん、何をしてるんですか…? みなさん、もう行っちゃいますよ〜」
圭「今…行くわ」

圭はそれだけ言うと、さっとその場を離れた……。
自分が抱えている悩み(奏のプレゼント)を見透かされたのかと思い……薫子は唖然とした。
そして、残された時間は1週間もないということを思い出し、少しの間…その場に立ち尽くした。
瑞穂「…………………」

414 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 16:59:53 ID:7xzovxp30
〜〜以下 会場へ向かう一同の会話〜〜

貴子・由佳里・初音グループ

貴子(由佳里さんも…すっかり『お姉さん』ですね。……どうですか?心境の変化などは…)
由佳里(そうですね……気が引き締まるって感じはしますね……あ、ですが、妹のできがイイものですから…、『姉』としては立場がなくて困ってるんですよ)
初音(そ、そんな……由佳里お姉さまの方が、なんでもおできになってスゴイじゃないですか)
貴子(ふふふっ……)


紫苑・圭・美智子

紫苑(それにしても…まさか、紫苑様たちとお会いできるとは思ってもいませんでした。…
本当、人の出会いとはわからないものですね)
圭(……お元気そうでなによりです…………紫苑さま………)
紫苑(そうですわね……私は瑞穂さんや貴子さんとの大学生活は、とても楽しいですから………………
美智子さん達の方は如何ですか?)
美智子(私たちは、内部進級ですので……あまり変わり映えしませんね……見知った顔がほとんどですから)


415 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 17:05:07 ID:7xzovxp30
以上で、一旦終わります…。

今回は登場人物が多かったので、セリフの前に人物名を書きました。
今後もセリフの前には人物名を入れた方がいいでしょうか?

あと、演劇の内容はすっ飛ばします…。
それと、美智子や紫苑さんの登場シーンもこんだけです。

それでは、まだ支援して下さる人がいれば、続けていきたいと思います。

416 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 17:06:19 ID:ZrOgvdok0
期待する! 乙

417 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 17:57:20 ID:7xzovxp30
あ、誤字発見……
414の下から6行目、これ紫苑じゃなくて美智子のセリフね。

スマソ

418 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 21:18:26 ID:+Lbt9Qh00
まさか俺が特に深く考えずに書いた>>326のせいでここまで大作が出来てるとは思わなかったぜ
続きwktk

419 :名無しさん@初回限定:2010/10/24(日) 23:48:15 ID:7xzovxp30
できれば来週あたりに最終回を投下しようと思っている。

今回、原作(ゲーム)にそって『…』を意識して多用してみたんだが
見にくくなかったか?
何分、初めてのSSだから 分からんことだらけだ。

感想や指摘、大歓迎だぜ

420 :名無しさん@初回限定:2010/10/25(月) 03:43:52 ID:a4NCQvbW0
いや、普通に面白かった、GJ!
これで初めてとはすごいな、是非これからも頑張っていただきたい。

421 :名無しさん@初回限定:2010/10/25(月) 23:16:08 ID:dkkm69C+0
>>419
一言だけ、苦言を呈させてくれ。

投 下 は も っ と 早 く た の む !

以上だ。

422 :名無しさん@初回限定:2010/10/26(火) 00:23:27 ID:R6yNJDQH0
推敲する時間くらいあげないとw

423 :名無しさん@初回限定:2010/10/26(火) 00:31:53 ID:OmgMx6yN0
>>421
すまぬ。俺のスキルじゃこれ以上のスピードは無理だw

それと、続き書いてたら思った以上の量になってきて
もしかしたら来週で終われないかもしれない……orz
妄想だと簡単なんだけど、文章にすると大変なのな。。

424 :名無しさん@初回限定:2010/10/26(火) 00:33:38 ID:Nw1BWjxX0
逆転の発想で文字にしなければ良いんじゃね?
つまり>>423が一人芝居を(ry

425 :名無しさん@初回限定:2010/10/26(火) 00:42:25 ID:0ff0+AON0
>>423
妄想がダダ漏れ。サイコーじゃんw

まあ、それを考えるとオンリーやコミケの度に分厚いSS本を出してくる有名サークルはすげえな。
なんか学校の教科書みたいに分厚い奴とか、手作りで市販の小説本そっくりの装丁なやつだしてくるとことかw


426 :名無しさん@初回限定:2010/10/28(木) 23:33:14 ID:K4ueDxRQ0
ttp://www.tinami.com/contest/otoboku
このスレから何人の職人さんが応募するのだろう?

427 :名無しさん@初回限定:2010/10/28(木) 23:36:24 ID:9LcXX9wJ0
投下き…てねぇー!

428 :名無しさん@初回限定:2010/10/28(木) 23:40:03 ID:RZ5klvoT0
そもそもこのスレにそんなに多くの職人がいるとは…

429 :名無しさん@初回限定:2010/10/28(木) 23:47:42 ID:0xgy1P540
小説10,000文字までって結構少ないねー

430 :名無しさん@初回限定:2010/10/28(木) 23:50:33 ID:X7BO/C1a0
少なすぎるだろ……本当に小ネタしかできない

431 :名無しさん@初回限定:2010/10/29(金) 00:07:51 ID:K4ueDxRQ0
>>428
2人のエルダーのSS書いてる人はまだ少ないのかな
このスレ初期からの累計ならかなりの人数がいると思うんだが
今いる人となると、あまり多くはないんだろうね
L鍋さんとかやってくれないかな

432 :名無しさん@初回限定:2010/10/29(金) 00:09:40 ID:+EdO55Kr0
Qoo氏みたいに、日常を丁寧に表現していたら、とても10,000文字じゃ収まらないよね

433 :名無しさん@初回限定:2010/10/29(金) 01:33:10 ID:DHo3Aavt0
個人的にダラダラ書くより短く要点抑えて書くほうが難しく感じるしセンスもいると思う
書き手の力の見極めじゃね?

434 :名無しさん@初回限定:2010/10/29(金) 07:39:00 ID:YkP3M9uX0
正直小説部門の賞が微妙すぎる
千早の限定美脚生写真(絵)ぐらいじゃないと

435 :名無しさん@初回限定:2010/10/29(金) 07:55:59 ID:y1rQbY8t0
>>431
やりましょう


そういってくれるにちがいまい

436 :324:2010/10/29(金) 23:29:03 ID:+EdO55Kr0
「二人だけの誕生日会」続きです。

今回はスピードを最優先にしたから、
ちょっと話が急に感じるかもしれんが許せ。

推敲すればもっと良くなるんだろうけど、俺の技量じゃ無理だ
あと、早く終わらせたい一心で書いてるから
どんどん荒くなってくと思うけど勘弁な

437 :名無しさん@初回限定:2010/10/29(金) 23:32:57 ID:+EdO55Kr0
/*********** 会場間 コンクール終了後 *********************************/

薫子「えぐっ……よがっだょ……綾香さん(奏の役)……ちゃんど………報われて」
初音「はいはい…もぅ、薫子ちゃん………ほら、涙を拭いて」
薫子「あ゛りがど………初音ぇぇ……ぐじゅ……ぐすっ」

コンクールが終わるなり、薫子は会場内のロビーで大泣きに泣いてしまっていた。
(正確には、他校のコンクールを見ている時点で、既に涙ぐんでいた)
ロビーの椅子に薫子と初音が座り、初音が薫子をあやすようにハンカチを差し出した。
その様子を瑞穂達4人は、やや離れた所から見つめていた……。

圭は、聖應の出番が終わるなり、裏へ周り(顔を利かせて関係者として入っていった)演劇部の人たちと事前に話をしていた。
そのため、コンクールが終わると足早に帰って行った。
もちろん、美智子も一緒に……

瑞穂「か、薫子ちゃんって……随分と涙もろいのね」
由佳里「そうなんですよ〜。以前にも、4人で映画を見ているときにボロ泣きしたんですよ?」
紫苑「ふふふっ……可愛らしくてよろしいじゃありませんか。それに、作品に感涙してしまうことは、決して恥ずかしい事ではありません……。」
貴子「そうですね…。どの学院の演劇も素晴らしいものでしたし…、私には薫子さんが泣き出してしまう気持ち……よく分かりますわ。」
由佳里「まぁ、そうなんですけどね……」
由佳里「ところで、お姉さま方はこれからどうされるのですか?」

公演会そのものは終わったので、一般の人たちは散り散りに帰りはじめている……。

紫苑「私たちがココにいても邪魔なだけですわね……。正直、奏ちゃんの誕生日をちゃんと祝ってあげたい…というのが本音なのですが。当の奏ちゃんが乗り気でないのに、無理矢理する……というのも本末転倒ですしね……瑞穂さんはどうされますか?」
瑞穂「それなんですけどね…紫苑さん……実は………」


438 :名無しさん@初回限定:2010/10/29(金) 23:38:24 ID:+EdO55Kr0




紫苑「なるほど……、それはとても素晴らしいことだと思いますわ。それでは、私たちは先に帰っていますわね」
貴子「そうですね。それがよろしいかと思います……。私も楓さんに(宮乃小路家の召使い)、瑞穂さんの帰りが遅くなる……と、お伝えしておきますわ」
瑞穂「有難うございます。紫苑さん、貴子さん」
由佳里「でも……本当に、よろしいのですか?……瑞穂お姉さま」
瑞穂「ええ、もちろんよ……。さて、………あちらの方も、少し落ち着いてきたようですし、行きましょうか…。」



初音「落ち着いた…?薫子ちゃん」
薫子「ぐすっ…、うん、ありがとう…初音」
由佳里「落ち着いたようね」

頃合いを見計らって、由佳里たちは薫子の傍にやってきた。

薫子「はい……、その……ごめんなさい。見っともない所をお見せしちゃって…」
紫苑「いいえ、それは間違った考えですわ。薫子さん……」

薫子が自分のことを卑屈気味に言うと、紫苑が厳しい口調で遮った。


439 :名無しさん@初回限定:2010/10/29(金) 23:56:39 ID:+EdO55Kr0
紫苑「自分が感じた事を黙殺する…時と場合によっては美徳な行為とされますが、
   本来それは政治などの高等な場面で、怒り・憤りといったことを隠す時にこそ美徳とされるものです。
   小説であれ、映画であれ絵画であれ、芸術に対して自分の感情を表すのは決して恥ずかしい行為ではありません…。」
薫子「紫苑……様」
由佳里「紫苑様の言う通りよ、薫子……。いつも正々堂々、真っ直ぐに…それがあなたでしょ?だったらウジウジしないの」
薫子「皆さん……はいっ」

紫苑にきつく言われて、やや落ち込んだ薫子だが、由佳里がフォローしてくれたおかげて、少し気分が楽になった。

由佳里「さて…と。それじゃ、コンクールも終わったことだし………帰りますか」
初音「え…? 奏お姉さまがお戻りになるのを待ってるんじゃないんですか??」
由佳里「ん〜〜…。そうしたいのは山々なんだけどね……。かといって、帰りが遅くなって、もし初音に何かあれば…、それこそ大変でしょ??」
初音「まぁ……それはそうなんですけれども………」

正直な所、初音にとって夜中に町を徘徊する事は、かなり怖かった……でも、敬愛するお姉さまを置いて、先に帰ってしまう事に少し抵抗を感じていた。

由佳里「そのための騎士殿じゃない??……頼んだわよ、薫子」
薫子「はい、任せて下さい」
初音「で、でもぉ……」

自信満々に言う薫子だが、初音にはやはり不安があった……。
いくら薫子が運動抜群で気も強いからといっても、やはり年頃の女の子だ……。怖い男の人たちに絡まれでもしたら、一溜りもないのではないか?………その思いが頭から離れなかった。



440 :名無しさん@初回限定:2010/10/29(金) 23:57:23 ID:Fac4Nshk0
支援

441 :名無しさん@初回限定:2010/10/29(金) 23:59:47 ID:+EdO55Kr0
薫子「初音は心配性だなぁ…。アタシの事だったら大丈夫。だから初音は先に帰ってて…いい?」
初音「う、う…ん……」
瑞穂「大丈夫よ…初音ちゃん。私も一緒に残りますから……だから安心して」

未だに独り先に帰る事に抵抗を感じている初音に、瑞穂は優しく声を掛けた。

薫子「え゛っ!?……瑞穂さんも残るんですかっ?」
瑞穂「ええ……いけないかしら?」
薫子「い…いえ……全然………」

一人で奏を送って帰ろう(一緒に帰ろう)としていた薫子の思惑が崩れ去った。
かといって、自分よりも強い(少なくともフェンシングや合気道では)瑞穂が残ってくれると言ってのだから、無下に断ることができなかった。

由佳里「そういうわけだから、OK?初音??」
初音「……わかりました。」

初音は瑞穂が一緒に居ると分かると、少し気が楽になった…
(中等部の頃、生徒会長が誘拐されそうになった所を、瑞穂が助けた……という噂を聞いてた事があるから)


紫苑「さ、名残惜しいですが、あまり長居していても仕方ありません…。私たちは先に帰らせてもらいましょう」

一通り、話が付いたところを見計らって、紫苑が別れの挨拶を切り出した。
その一言がきっかけとなり、皆 めいめいに帰りはじめた。


442 :名無しさん@初回限定:2010/10/30(土) 00:00:39 ID:+EdO55Kr0
紫苑「それでは皆さん……御機嫌よう。」
貴子「瑞穂さん!あまり無茶はしないで下さいね」
瑞穂「わかってます……紫苑さん、御機嫌よう」

貴子と紫苑が帰ると、会場には瑞穂と薫子……そして一般の来場者が数人…だけになった(玄関の外では警備員が立っているが)

瑞穂「さて……演劇部のみんなが戻ってくるまで、まだ随分と時間もありますし………何か飲み物でも買ってきましょうか…………薫子ちゃんは何がいい??」
薫子「い、いえ…そんな…私は別に……」
瑞穂「いいの。ここは私におごらせて頂戴…」
薫子「………そ、それじゃぁ……ミルクティーで………」
瑞穂「ミルクティーね。わかったわ…」

瑞穂は会場の少し奥に設置されている自動販売機へ向かっていった。
その背中をぼんやりと見ながら、薫子は近くのイスに腰を下ろした。




瑞穂「はい、薫子ちゃん。」
薫子「あ、ありがとうございます」

瑞穂が缶ジュースを買って戻ってくると、一般の人はほとんどいなくなった。
(ロビーには瑞穂と薫子だけになった)


443 :名無しさん@初回限定:2010/10/30(土) 00:01:55 ID:+EdO55Kr0
プシュッ(缶を開ける音)

瑞穂からもらったミルクティーを一口飲むと、自然と『はぁぁっ』っと心の中で溜息をついた。
その横で、瑞穂もイスに座り、一緒に買ってきたブラックコーヒーを一口飲んだ。

瑞穂「……??……どうかした?薫子ちゃん??」
薫子「あ、いえ……何でもありません!」

まさか、ブラックコーヒーを飲む瑞穂を見て、大人だぁ…とか、見た目とのギャップが……とか思った等とは口に出せるはずがない。薫子は慌てて目を逸らしてしまった。
それでも、やはり瑞穂の事が気になってしまい…時折、ちらっと横目で瑞穂を見ていた……。

正直なところ、薫子にとって瑞穂は苦手だった……。
自分よりも運動ができ(運動には自信があったのに)、頭もよく、その上美人で女らしい…
何よりも、瑞穂と一緒に居ると奏がとても嬉しそうに笑う……そんな嫉妬にも似た感情が、薫子の心にあった。


しばらく、二人の間に沈黙が続いた……。

薫子「あ……あの………瑞穂さん………」
瑞穂「なぁに?薫子ちゃん…」

沈黙に耐えきれなくなった薫子が、重い口を開けた。

薫子「瑞穂さんは…どうして残ろうと思ったんですか……?」

奏お姉さまが心配だからですか?
私だけじゃ頼りないからですか??
それとも、奏お姉さまに好かれているって所を私に見せつけたいからですか???
心の中で思っていた黒い感情を吐き出すまいと、薫子は必死で耐えた……。



444 :名無しさん@初回限定:2010/10/30(土) 00:04:50 ID:+EdO55Kr0
瑞穂「…………」
薫子「…………」
瑞穂「そうね……二人だけじゃ心配だったから。……というのも確かね……でも………」
薫子「でも…?」
瑞穂「薫子ちゃんとお話がしたったから……かしら」
薫子「あ、あたしに…ですか??」

予想していた答えとは違う返答に、薫子は思わず面食らった。

瑞穂「……いいえ、少し違うわね………正確には……」

瑞穂は優しい顔で、薫子を見た。

瑞穂「薫子ちゃん。あなたの方が、私に何か話したいことがあるんじゃないかしら?」
薫子「っっ!!??」
薫子「どう…して……??」

どうして、そう思ったんですか……
そう言おうとしたが、口が思ったように動かなかった。


瑞穂「演劇部のコンクールが始まる前に圭さんが言ってたでしょ?
   『若きウェルテルのよう』って………そう言われた時の薫子ちゃんの顔が真剣だったし、それに随分と落ち込んでたみたいだったから……」
薫子「………」
瑞穂「違っていたのなら御免なさい……ただ、少し気になったものですから」
薫子「………………」

優しい口調で言ってくれる瑞穂の言葉を、薫子は心の中で受け止めた。
しかし、意地を張っている場合では無い……残っている時間も少ない……もはや、瑞穂しか頼めそうな人がいない…。
薫子は意を決して、自分の悩みを聞いてもらう事にした。


445 :名無しさん@初回限定:2010/10/30(土) 00:10:54 ID:IsKmyAOd0
薫子「あの…瑞穂さん………瑞穂さんは…知っています……よね。その………奏お姉さまの……誕生日……」
瑞穂「ええ…8月の26日。もうじきね…。それで?」

薫子は弱々しく話し始めた。

薫子「あの…私……何か奏お姉さまにプレゼントというか……お祝いをしたくて……」
薫子「でも、私、見ての通り無精者だから……その…友達にプレゼントとかしたことが無いから……
   何をプレゼントしてあげたら、奏お姉さまが喜んでくれるのか……わからなくって」
薫子「奏お姉さまは、別に祝ってもらわなくてもいい…って言ってくれてるんですけど………」
薫子「瑞穂さんは知らないかもしれませんが……私、学院では『逆転姉妹』って呼ばれてるんです」
薫子「私…、『妹』なのに……本当は奏お姉さまの面倒を見てあげないといけないのに……それなのに、いつもお姉さまに…お茶とか全部、用意してもらってて……」

ぎゅっ(自分のスカートの裾を強く握る薫子)

薫子「それじゃいけないってことは分かってるんですけど!でも、奏お姉さまが優しくしてくれるものだから……その……つい、甘えてしまって………」
薫子「ですから!奏お姉さまの誕生日だけは…どうしても祝ってあげたいんです!!」

喋っていく内に、感情を抑えられなくなり……薫子は興奮気味に…しかし泣きそうな声を上げた。

薫子「でも、私……学院に友達も少ないから……こういう事……相談できる人がいなくて………」
瑞穂「…………」
薫子「…………」

言い終えた薫子は、裾を強く握ったまま…まるで怒られるのを待っている子供の様に…目をきつく閉じ俯いた……。


446 :名無しさん@初回限定:2010/10/30(土) 00:14:59 ID:bV7jZbbn0
支援

447 :名無しさん@初回限定:2010/10/30(土) 00:16:50 ID:IsKmyAOd0
瑞穂「ありがとう……薫子ちゃん」
薫子「えっ?」

思いもしなかった瑞穂の言葉に、薫子は思わず顔を上げた…。

瑞穂「薫子ちゃん、さっき言ったわよね?『どうして残ろうと思ったのか?』って……」
瑞穂「実はね……もう一つだけ残る理由があったの………それはね……」
薫子「それは…?」

期待と不安が入り混じっている薫子の顔を見て、瑞穂は柔らかい口調で答えた…。

瑞穂「それはね、薫子ちゃん。あなたにお礼が言いたかったの」
薫子「わ、私に…ですか?」
瑞穂「ええ……。」

瑞穂は薫子から視線を外し、今度はロビーの天井を見ながら……どこか遠くを見る目をして、話を続けた…。

瑞穂「薫子ちゃんなら、もう知っているのよね……夏休みに、奏ちゃんが家に帰らない理由を……」
薫子「…………はい。」

聖應に入学して間もない頃、学院に慣れない薫子は、奏の生い立ちを話してもらった。
あの日、人の強さというのは、見た目だけでは分からない…と云う事を教えてもらった……。薫子はそう思っている。


448 :名無しさん@初回限定:2010/10/30(土) 00:18:28 ID:IsKmyAOd0
瑞穂「そう……。あの子はね、とても優しくて、努力家で…芯の強い子だわ……でもね、だからと云って、独りでいることが平気…というわけじゃないわ……」

瑞穂「実はね、薫子ちゃん…。去年の今頃……私は奏ちゃんにご両親がいない事を知らなかったの……。夏休みの間、奏ちゃんを寮に一人だけにして、とても寂しい思いをさせてしまったわ」
瑞穂「それ以外にも、私は何度も辛い思いをさせてしまった……奏ちゃんを泣かせてしまったのも一度や二度じゃないわ……」
瑞穂「そんな奏ちゃんが自分の生い立ちの事を話してくれた時、私は『姉』として、その事に気づけなかった自分が情けなかった……悔しかった………そして、嬉しかった………」
薫子「瑞穂さん……」

いつもの優しく、温かい口調の瑞穂が弱々しく語る姿に…薫子はどこか胸を締め付けられる思いがした。
――瑞穂さんは何でもできるから、きっと悩みなんか無いんだろうなぁ――
少しでも、そう思っていた自分が恥ずかしかった。

瑞穂「それでね、その時に私と紫苑さんは約束したの……『私たちが、あなたの本当の家族になります』って……」
薫子「本当の…家族……」
瑞穂「至らない姉だけど、そんな私を奏ちゃんは赦してくれたわ………」
瑞穂「でも…私はすぐに卒業してしまったから、今年の夏……また、奏ちゃんを一人にさせてしまうんじゃないかと、心配していたの」
瑞穂「もちろん、由佳里ちゃんも優しい子ですから…たまには寮に遊びに来てくれるけれども、それでも夏休みの大半を一人で過ごすのは、寂しい事だわ……」

瑞穂は手に握っている缶コーヒーを見つめながら話を続けた。


449 :名無しさん@初回限定:2010/10/30(土) 00:20:16 ID:IsKmyAOd0
瑞穂「でもね、今朝、あなたと楽しそうにしている姿を見てわかったの……そんな心配はいらないんだって……」
薫子「で、でも私…いつもお姉さまに迷惑をかけてばかりで……この前のフェンシングの時だって……」
瑞穂「いいえ…。前にも言ったでしょ?あなたは良い子よ…って。あなたが居てくれているから、奏ちゃんは笑顔でいられるんだわ…」

そう云うと、瑞穂は再び、優しい笑みをしながら薫子の方に顔を向けた。

瑞穂「だからね……薫子ちゃん。…ありがとう………」
薫子「瑞穂…お姉さま……」

瑞穂の笑顔を見る薫子の心には、嫉妬心や劣等感といった感情が消えていた。



450 :名無しさん@初回限定:2010/10/30(土) 00:23:04 ID:dgGj2ExZ0
shien

451 :名無しさん@初回限定:2010/10/30(土) 00:32:25 ID:IsKmyAOd0
連コメ規制されたので
今日はこの辺で 終わります。

支援して下さってる方々、マジサンクス

452 :名無しさん@初回限定:2010/10/30(土) 00:59:49 ID:WnHv5YGc0
いい話を出された後に書くのも気が引けるけどっ


   「血筋」


 それは、薫子さんとの結婚式を半年後に控えた、ある日の事。

 『用事がある』とかで実家に帰っていた薫子さんが家に戻ってきた時に、何やら考え込んでいる様な
顔をしていたので、気になって聞いてみたところ。
「………ね、千早。一つ、聞きたい事があるんだけど」
「はい、何でしょう?」
 僕がそう云うと、一瞬薫子さんは云うか云うまいかを迷っていたみたいだったが。
「その、さ。聖應に居た時に、千早が実家にあたしの事を迎えに来てくれたじゃない」
「ええ、ありましたね」
 殴り込み同然の事をして薫子さんとの想いを確認出来たのだから、忘れられない想い出になっている。
「あの時、親父が『御門と云えば高貴な血筋に繋がる一族だ』みたいな事を云っていたの、憶えてる?」
「………ああ」
 そんな事云われたなあと、薫子さんに云われて想い出した。
 あの時は気にも留めて無かったけれどね。
「そう云えば、そんな感じの事を云われた気がしますね」
「今日さ、実家に帰った時にも同じ様な事を云われたんだよね。…あれって、どう云う事? やっぱり
千早の家って、凄い家系なのかな?」
 薫子さんのお義父さんも流石業界の人だけあって、そう云う情報には精通していると云う事なんだろう。
「そうですね…御門も、母の家系の妃宮も、所謂旧家にあたります。高貴か…と云われますと、
僕自身はあまり気にした事はありませんけれどね。今じゃ殆ど意味のない物ですし、そもそも僕の家は
御門の中でも分家に当たりますからね」
 そう云いながら、僕は次の言葉をどう続けようかと考えて居た。
「ですが、恐らく薫子さんのお義父さんが仰っていた『高貴な血筋』と云うのは、恐らく御門の親戚筋の
事を仰っているのだと思います」
「親戚?」
 その言葉に、薫子さんは不思議そうな顔をする。

453 :名無しさん@初回限定:2010/10/30(土) 01:01:13 ID:PRH8hk1m0
紫苑

454 :名無しさん@初回限定:2010/10/30(土) 01:02:18 ID:WnHv5YGc0
「ええ。…そうですね、その親戚の話は薫子さんにも話しても良いかも知れませんね」
「え、それってもしかして、ものすごく凄い人とか出てくるのかな…?」
 僕のその言葉に、聞いても良かったのだろうかと云う顔をした薫子さんが聞き返してきた。
「凄い人かどうかは解りませんが…そうですね、薫子さんも多分ご存じの方なら、一人いらっしゃいますよ」
「へ? あたしが知ってる人? ………って、誰?」
 そんな人居たっけな、と云う顔をしている。
 まあそうだよね、多分薫子さんの前では正体を偽っていた筈だし。
「聖應に居た頃は『宮小路瑞穂』って名乗っていましたよ。…ふふっ」
 あの人も恐らく、色々苦労したんだろうなぁ。
 何故かそれが少しだけ愉快な気分になって、思わず微笑む。
「瑞穂さん? …え、瑞穂さんが?」
「ええ。…実はあの人は『僕と同じ』なんです」
「千早と同じ………って、まさか!?」
「ええ、その『まさか』です。…あの人は本名を『鏑木瑞穂』と云いまして、僕から見ると『又従兄弟の
お兄さん』に当たります。…つまり、御門の親戚で高貴な一族、と云うのは、瑞穂さんの家に当たる
『鏑木家』、つまりは鏑木財閥の事を指しているのですよ。鏑木の家も旧家で御門よりも位が上ですからね」
「うそ…でしょ………? そんな、瑞穂さんが男の人だなんて………」
 ああ、やっぱり全然気が付いてなかったんだなぁ。
 まあ、あの人も女装させたらそれなりに見えるからね。
「………ちょっと、奏お姉さまに聞いてみる!」
 と、薫子さんは携帯電話を取り出すと、いずこかへと電話を掛け始めた。
「…あ、もしもし、奏お姉さま? 薫子です、お久しぶりです。…ええ、元気ですよ。…ええ。で、
突然で申し訳ないのですが、もしお暇だったら今からちょっとどこかで会ってお話し出来ませんか?
 …あ、はい…ええ、解りました。じゃあ、これから向かいますね」
 どうやらどこかで会う約束を取り付けたらしい。
「さ、千早、行くよ!」
「え? 僕もですか?」
「勿論! …もし間違ってたら、あたしが恥をかく事になるし」
 ああ、なるほど、それもそうか。
「解りました。では支度をしますね」

455 :名無しさん@初回限定:2010/10/30(土) 01:02:29 ID:bV7jZbbn0
支援

456 :名無しさん@初回限定:2010/10/30(土) 01:03:57 ID:WnHv5YGc0
「薫子ちゃん、お久しぶりですね」
「お久しぶりです、奏お姉さま」
 薫子さんが電話を掛けてから15分後、僕らは近所の喫茶店で『奏お姉さま』と薫子さんが呼んでいる
女性と顔を合わせていた。
 薫子さんの聖應での『お姉さま』にして、僕らの一つ前の代のエルダーシスター、周防院奏さん。
 何て云うか、小柄な事もあるのだけれど『可愛らしい』と云う表現が合いそうな女性だ。
 …年上の人にそれを云うと失礼になってしまうかもだけれど。
「ところで…薫子ちゃん、こちらの方は?」
 奏さんがそう云いながら、僕の方を向いた。
 薫子さんと目を合わせると、頷いてくれた。
 どうやら自己紹介しても良い雰囲気になったらしいので、僕は口を開いた。
「初めまして、御門千早と云います。薫子さんのフィアンセです」
「…ああ、貴方が『妃宮千早』さんですね。ふふっ、薫子ちゃんから色々伺っていますよ」
「ぐっ………か、薫子さん………?」
「あー…ごめん、千早。その、話の流れで、つい…」
 と云う事は、僕が女装をして聖應に通っていてエルダーになっていた事も知っているのか…とほほ。
「それにしても…聖應では私の次の代のエルダーが二人、と聞いていましたけれど、こうして実際に
会ってみると納得ですね。男の方にこう云うのは傷付くかもしれませんけれど、とてもお綺麗ですし」
 うっ…た、確かに傷付くんですが…。
「そうですよね奏お姉さま? 千早ったら、未だに女の人と間違われるそうですよ」
 何故か薫子さんが嬉しそうにそう云う。
 おかしい…そんな話をしに来たはずじゃなかったのに。
「か、薫子さん…お願いですから、追い打ちを掛けないで下さい…」
「ふふっ、すいません千早さん」
 げんなりした様子の僕を見て、奏さんはくすくす笑いながら詫びてきた。
「…でもそうですね、二人を見ていますと、タイプは違いますけれど、瑞穂お姉さまと紫苑お姉さまの
エルダーペアを想い出しますね」
「あ、そうそう。その、瑞穂お姉さまの事なんですが…」
 そこで当初の目的を想い出したらしい薫子さんが話を戻した。
「瑞穂お姉さまがどうかしました?」
「えっと…その、瑞穂お姉さまも男の方だって、千早が…」
「………………ああ」

457 :名無しさん@初回限定:2010/10/30(土) 01:05:38 ID:WnHv5YGc0
 少しの間が開いた後、奏さんは頷いた。
「そうでしたね、千早さんはまりやお姉さまのお血筋ですから、本当の瑞穂お姉さまの事をご存じでしたね」
「ええ。…あ、この事は薫子さん以外には誰にも口外はしていませんので、ご安心下さい」
「そうですか、ありがとうございます」
 そう云って奏さんは微笑んだ。
「え…と、云う事は、その話は本当なんですか?」
「ええ、本当ですよ」
「………うーわー、全っ然気が付かなかった…」
 そう云うと薫子さんは、頭を抱え込んでしまった。
「ふふっ。瑞穂お姉さまもお綺麗でしたからね。気が付かなくても仕方ないかも知れませんよ」
 奏さんは薫子さんにそう云って、また柔らかく微笑んだ。

「…その、奏さん」
「はい、何でしょう?」
「ちょっと、お伺いしたい事があるのですが宜しいでしょうか?」
 折角の機会なので、僕はちょっと気になっていた疑問を聞いてみる事にした。
「私で答えられる事なら」
「えっと…瑞穂さんが聖應に通う事になった『理由』みたいなのって、何かご存じでしょうか?」
「千早さんはご存じ無かったのですか?」
「ええ。あちらは鏑木の総帥の御曹司で、私は御門の分家に当たりますので、血筋と云いましても
それ程縁がありませんでしたので」
「そうでしたか。…瑞穂お姉さまが聖應に通う事になった理由は、お爺様の遺言だったそうですよ」
「遺言?」
 また意外な単語が出てきたなぁ。
「…てっきりまりや従姉さん辺りに焚き付けられたとばかり思っていました」
「ふふっ、聖應に来られてからはそれも間違いでは無かったですけれどね。何せ瑞穂お姉さまを
エルダーに推挙、と云い出したのはまりやお姉さまですから」
 そう云って奏さんは少しの間くすくすと笑っていた。
「ああ…それは何となく納得が行きますね」
 まりや従姉さんならやりかねない、と云うか、寧ろ嬉々としてやっていた様子が目に浮かぶ様だ。


458 :名無しさん@初回限定:2010/10/30(土) 01:07:39 ID:bV7jZbbn0
支援

459 :名無しさん@初回限定:2010/10/30(土) 01:08:08 ID:WnHv5YGc0
「…これは、後で瑞穂お姉さまご本人からお聞きしたのですが、それまでの瑞穂お姉さまは
『何でも人に云われた通りにしかやらない』御方だったそうです」
 それは僕の中にある瑞穂像とほぼ合致する。
「…それを心配されたお爺様が、聖應で人との接し方を学ぶ事を目的として編入させられたのだ、
と仰っていました」
「………なるほど、そうでしたか」
 確かに、あの人のなりを想い出してみると、何となくおどおどした様な雰囲気で、いつもまりや
従姉さんの云いなりになっていた姿しか浮かんでこない。
 それがあったので、聖應であの人の残した話を聞く度に違和感を感じる事になったのだけれど。
「その結果が、あの時の聖應に残されていた数々の『伝説』…ですか」
「ええ、そうですね。…後は、瑞穂お姉さまのお母さまの想い出に触れ合う為、とも聞いています」
「瑞穂さんのお母さんの想い出?」
「ええ。瑞穂お姉さまのお母さまも聖應の卒業生で、しかもエルダーだったそうですよ」
「…それは初耳でした」
 瑞穂さんのお母さんは確か瑞穂さんが幼少の頃に身罷られたと聞かされた憶えがある。
「寮にはその頃の忘れ形見がありましたので…」
 そう云って、奏さんは少し遠い目をしていた。
 多分、寮での出来事を想い出していたのだろう。
「…そうでしたか。………瑞穂さん、聖應で随分変わったんだなぁ………」
 今ならあの人とも普通に接する事が出来そうな、そんな気がしてきた。
「それについては、千早さんも…でしょう?」
 そんな僕の心を見透かしたのか、奏さんがそんな事を云ってくる。
「…そうですね。僕も、あの学院で沢山貰いましたから」
「そうですか、それは良かったです」
 奏さんはそう云って微笑んでくれた。

「…あの、奏お姉さまは…」
「はい?」
「…その、瑞穂お姉さまが男の人だと云う事を知って、それで納得していたのですか?」
 頭を抱え込んでいた薫子さんだったが、顔を上げて奏さんの方をまっすぐ見ると、そんな質問をした。
 奏さんは、少しの間じっと薫子さんの顔を見ていたが。

460 :名無しさん@初回限定:2010/10/30(土) 01:13:47 ID:IsKmyAOd0
支援

461 :名無しさん@初回限定:2010/10/30(土) 01:17:21 ID:WnHv5YGc0
「…そうですね。私は瑞穂お姉さまから一杯頂きましたし、自分を偽っていた事も赦して頂きましたから。
…それに」
「………それに?」
 聞き返した薫子さんに、奏さんは優しい笑顔を向けながら。
「それに、例え瑞穂お姉さまが男の方でも、私の大事な『お姉さま』には変わりは無いのですよ」
 きっぱりと、そう答えた。
「奏、お姉さま…」
「薫子ちゃんだって、千早さんの事はそうでしょう?」
「………ええ、そうですね」
 ちらりと僕の方を見た薫子さんだったが、そう云ってこくんと頷いていた。

「薫子ちゃん、瑞穂お姉さまの事は、出来れば…」
「ええ、解っています。あたしも千早の事がありますからね」
 喫茶店を出たところで、奏さんと薫子さんがそんな話をしていた。
 二人の仲の良さを見ていると、本当に『姉妹』なんだなぁと思わずには居られない。
「奏お姉さま、今日はわざわざありがとうございました」
「いいえ、どう致しまして。…あ、そうそう、お二人の結婚式には呼んで頂けるのですよね?」
「ええ、勿論ですよ。千早のウェディンg…ごほん、晴れ姿もお披露目しますから楽しみにしていて下さい」
「ちょ、ちょっと薫子さん、何ですかその話は!? 着ませんからね絶対!」
「わあ、それは楽しみですね☆」
「か、奏さんまで焚き付けないで下さいっ!」
「あはははっ」
 焦る僕の声とは裏腹に、楽しそうな二人の笑い声が響き渡る。

「はぁ………全く」
 奏さんを見送った後、家路についた所で僕は思わず溜め息を吐いた。
「あははっ、ゴメンゴメン千早」
「全く…一体何処でそんな話が出ているのですか…いや、聞かなくても何となく想像は付きますが…」
 どうせ香織理さんのいつもの悪巧みだろう。
 全く、あの人はいつになっても変わらないなぁ。
「まあ、香織理さんだしねー」
「…やっぱりね」

462 :名無しさん@初回限定:2010/10/30(土) 01:18:24 ID:bV7jZbbn0
支援

463 :名無しさん@初回限定:2010/10/30(土) 01:34:46 ID:IuCLzQBp0
 はぁっと、また溜め息が出る。
 これは逃げられない様な気がするから、覚悟は決めて置いた方が良いのだろうか…。
 と、朧気にそんな事を考えていたら。
「…でもさ、瑞穂さんがそんなだったって千早は知っていて、それで聖應では黙っていたんだよね」
 薫子さんがそんな事を聞いてきた。
「ええ、そうですね。そんな事を話したら自分に跳ね返ってきますし」
 まさか鏑木の総帥の嫡子がそんな事をしていたなんて、スキャンダルにしかならない
ようなネタを広める訳にもいかないしね。
「うん。………その、複雑じゃなかった? 親戚が同じ学院に通って居て、しかも自分と
同じエルダーだったとか」
「そうですね…僕が知っている瑞穂さんと違う話ばかり聞かされましたので、正直かなり
驚きましたよ」
 まあ『伝説』と云う位だから、話に尾びれ腹びれとかが着いているかも知れないけれど、
それにしても改めてあの人の凄さを思い知らされた気もする。
「複雑、と云えばですね」
「ん? 何?」
「実は、僕は瑞穂さんの事が嫌いだったんですよ」
「え? …それは、どうして?」
 びっくりした様な顔をして、薫子さんが聞き返してきた。
「薫子さんもご存じの通り、瑞穂さんって何でも出来る人じゃないですか」
「うん。フェンシングをあたしに教えてくれたのも瑞穂さんだったし、本当に何でも出来る
凄い人なんだなぁって思ってた」
「ええ。で、あれだけ出来の良い年長者が親戚にいるとですね、こっちがどれだけ努力を
しても『瑞穂君はもっと出来る』という話になってしまうんですよ」
「…なるほど…」
「しかも、僕が知っている瑞穂さんは、何となく気が弱そうな印象の人でしたので。
…そんな比較をされたら、子供の頃ですから、嫌いにもなると云う物です」
「そっかぁ………ん? でも千早、今『嫌いだった』って過去形で云っていたよね?」
 流石は薫子さん、良い所に気が付きますね。
「ええ。聖應で瑞穂さんの話を聞いていたら、そんな事はどうでも良くなりました。
…あの人も色々苦労したんだろうなぁって、ね。ふふっ」
 困った様な顔をしながら、それでもエルダーとして凛として居る姿が何となく頭に思い浮かぶ様だ。

464 :名無しさん@初回限定:2010/10/30(土) 01:35:58 ID:IuCLzQBp0
「…そっか」
 それを聞いて、薫子さんは何故か嬉しそうに頷いていた。
「そうだ薫子さん、今度瑞穂さんに会いに行ってみます?」
「へ? きゅ、急に何で?」
「まあ親戚として、結婚の挨拶とかもした方が…と云うのが建前ですよ。僕も久しぶりに
会ってみたいですし」

 …多分。
 今なら会って話をすれば、僕の過去の勝手な思い込みとも決別出来る気がする。
 そんな事を考えながら、薫子さんと二人、家路を歩いて行った――。


465 :名無しさん@初回限定:2010/10/30(土) 01:39:59 ID:IuCLzQBp0
規制されてしまいましたorz
ので途中からいーもば使って投稿してみました

と言う事で、まいど5時起きとか言う何かです
今回は薫子ルートでのお話しをちらりと書いて見ました
VFB出る前に書き始めたのでこの話では奏と千早が初顔合わせ、と言う事になって
おりますがその辺はお察し下さいませ
あと毎度のご支援ありがとうございました、規制解ける事願いつつ次のネタを
考えて置きます

466 :名無しさん@初回限定:2010/10/30(土) 01:52:53 ID:EYmYZ3+90
おい
続き書けよおおおおおおおおおおおお
気になるだろおおおおおおおおおおおお

467 :名無しさん@初回限定:2010/10/30(土) 04:26:14 ID:rVPYqjnu0

エルダージュースを奢ってやろう

468 :名無しさん@初回限定:2010/10/30(土) 07:22:23 ID:/NhB0ho/0
規制多いな・・・投下はGJだぞ!

469 :名無しさん@初回限定:2010/10/30(土) 10:23:10 ID:bV7jZbbn0
二人ともGJ

470 :名無しさん@初回限定:2010/10/31(日) 22:50:19 ID:xUOkrje80
SS書いてる人達はやっぱり文学部出身なんだろうか?

471 :名無しさん@初回限定:2010/10/31(日) 23:05:26 ID:CFFOT9A00
気合と根性があってある程度小説(ラノベも含む)読んでれば結構時間があればそれなりには書けるよ。
短くうまくまとめるとかそういうのこそ難しいけど…

472 :名無しさん@初回限定:2010/10/31(日) 23:14:57 ID:rXsmCybm0
既に引退したSS書きだが、文学部どころか専門卒ですよ。
まぁ、何とかなるものです。とにかく書きましょう

473 :324:2010/10/31(日) 23:34:14 ID:rI352E2/0
同じく、文学なんて勉強してません。

なので、短くまとめることができずダラダラと苦戦してますが
ココのみなさんは淑女が多いので、なんとか頑張ってます。

あと、「二人だけの誕生日会」大詰めを書いてるのですが
ちょっと気合いが無くなってきたので、セリフ大目です。
文章も荒いですが、ご了承ください。

474 :名無しさん@初回限定:2010/10/31(日) 23:47:53 ID:mOLYrRZW0
投下?
支援支援

475 :324:2010/10/31(日) 23:50:20 ID:rI352E2/0
1時ごろには投下できると思います。

かな〜〜り荒削りですが、最終回を書き終えたいので頑張ります。

476 :名無しさん@初回限定:2010/10/31(日) 23:52:00 ID:dZYW34hM0
くそっまた睡眠時間が・・・wktk

477 :名無しさん@初回限定:2010/10/31(日) 23:52:58 ID:+BaEi5uX0
楽しみに待ってる
頑張って

478 :名無しさん@初回限定:2010/11/01(月) 00:43:12 ID:Dmbomvna0
「二人だけの誕生日会」最終話



瑞穂「ふふっ……少し話が逸れてしまったわね。奏ちゃんの誕生日プレゼントについて……だったわよね。」
薫子「あ…は、はい」

瑞穂「ちなみに、薫子ちゃんは今の時点では何か思いついていることはあるの?」
薫子「え…あ、あの……」

ありきたりとバカにされるかもしれない、今時ケーキだけと笑われるかもしれない、そんな思いも頭によぎったが、すぐさまかぶりを振った。
瑞穂さんだったら、絶対にバカにしたり、笑ったりなんかしない。
意を決して口を開いた

薫子「月並みですが……小さなケーキと蝋燭を買って、二人だけでお祝いをしようかな……と」
瑞穂「ケーキ……いいんじゃないかしら?でも、薫子ちゃんとしては、ケーキじゃ物足り…と思っているのね」
薫子「はい…。奏お姉さまには、いつもお世話になってますから……。ケーキだけじゃ味気ないかな…って………
   でも、豪華なモノとかは好みじゃなさそうですし。かといって…カワイイ物とかっていうのは…私、よく分からなくて……
   服だって、私の持っている可愛いのは、全部奏お姉さまに見立ててもらったモノですから……」
瑞穂「なるほど……」

確かに奏ちゃんは、高価な物を貰って喜ぶ人じゃない……。
僕としては薫子ちゃんが選んだプレゼントなら、何だって喜んでもらえると思うんだけど。
それを言っても、薫子ちゃん自身は納得いかないんだよね……



479 :名無しさん@初回限定:2010/11/01(月) 00:44:56 ID:Dmbomvna0
瑞穂「それじゃあ、こういうのはどうかしら…。たしか……薫子ちゃんは、いつも奏ちゃんにお茶を入れてもらっているのよね?」
薫子「え…は、はい……。妹して情けない話ですが……」
瑞穂「でしたら、奏ちゃんの誕生日には、あなたがお茶を淹れてあげたらどうかしら…?」
薫子「……え?…えぇえぇぇっ!!?」

あまりの提案に、薫子は椅子から立ち上がった。

薫子「いや、あのっ、さっきまでの話、聞いてました!?瑞穂さん!?」
瑞穂「落ち着いて…薫子ちゃん。」
薫子「…………」

しぶしぶと座りなおす。

瑞穂「私もさっき言ったでしょ?薫子ちゃんにはお礼がしたいって…だからね、あなたが困っている様なら、助けてあげたいの……。」

瑞穂「あなたが言いたいことは何となく分かるわ。『お茶を淹れるのも私よりも奏お姉さまの方が上手ですし…』っといった所かしら?」
薫子「う……」

瑞穂「確かにそうかもしれない……でもね、それでも別段構わないのよ。
私だって高級な物をプレゼントするのが真心だとは思わないわ。かといって、相手の好みの物をプレゼントする事だけが誠意だとも思わないわ」

瑞穂「逆に言うと、相手の事を真剣に考えた上で選んだ事だったら、何でもイイ……と思うの。それはつまり…贈り物は別段『モノ』に限る必要はない……と言うことよね?
   例えば由佳里ちゃんのように……」

薫子「あっ……」


480 :名無しさん@初回限定:2010/11/01(月) 00:47:32 ID:ZNFi5PaZ0
支援

481 :名無しさん@初回限定:2010/11/01(月) 00:49:52 ID:Dmbomvna0
――そうだった、由佳里さんは別段、奏お姉さまにプレゼントを挙げたわけじゃない……
  だけど、由佳里さんのやった事は、プレゼントを挙げる事なんかよりも、ずっと
  奏お姉さまを喜ばせてあげることができた……。――

瑞穂「……わかったかしら?」
薫子「…はい」
瑞穂「要は、いかに心を込めて相手の事を祝ってあげるか……と云うことが肝心だと思うの……。別段、上手にする必要はないわ……あなたはあなたのままで、精一杯……奏ちゃんのお世話してあげなさい。
きっと……それが何よりのプレゼントになると思うわ」
薫子「はいっ」

薫子の声に、迷いは無かった…。

薫子「瑞穂さん…。その…ありがとうございます。」
瑞穂「いいのよ、別に…。何度も言うように、私の方こそ、あなたにお礼をしたかったの。それに、本当に大変なのはこれからよ?奏ちゃんの誕生日まであと1週間……。できるだけ美味しいお茶が淹れられるように頑張らないと……でしょ?」
薫子「あ、あはは…そうですね」
薫子「でも、瑞穂さんにフェンシグを教えてもらった時と比べれば、これぐらい、全然平気ですって」
瑞穂「あら、それだけ言い返すことができたなら大丈夫そうね?」
薫子「はい……頑張ります」
瑞穂「その意気よ。いずれにせよ…あなたは奏ちゃんにお茶を淹れる事になるんですから……。
   下手にプレゼントを何にしよう…って考えてるよりも、少しでも美味しいお茶が淹れれる様に頑張った方がいいわ」
薫子「へ?どうしてですか??」


482 :名無しさん@初回限定:2010/11/01(月) 00:52:52 ID:Dmbomvna0
瑞穂「例えばの話ですけど……。仮に薫子ちゃんがケーキと、他に何か可愛らしいヌイグルミをプレゼントしたとするわね?
   ……だとしたら、一緒にケーキを食べる時、いったい誰がお茶を淹れるのかしら?」
薫子「え……あっ!?」

―――か…考えてなかった………。――

瑞穂「ふふふ……その様子だと、考えていなかったようね。」
薫子「ぅぅ……はい」
瑞穂「折角ケーキまで用意したのに、お茶を淹れるのは祝われる人…っていうのは変な話よね?」
薫子「うぅぅ……瑞穂さんって、意外と意地悪なんですね……」
瑞穂「ふふふっ…ごめんなさい」

二人が笑い合っていると、奥の方からガヤガヤと話し声が近づいてきた。

瑞穂「…どうやら終わったようね」
薫子「あ、奏お姉さま!」
奏「薫子ちゃん!?それに瑞穂お姉さままで…」

演劇部員(キャーっ!瑞穂お姉さまよ)
演劇部員(ああ、最後に瑞穂お姉さまにお会いできるなんて…今日は何て素敵な日なんでしょう)

瑞穂「お疲れ様…奏ちゃん。それに緑さんも……とても素敵な舞台だったわ」
緑「いえ、こちらこそ…まさか瑞穂お姉さまに来て頂けるとは思ってもいませんでした…。
  部員たちにとっても、いい意味で気が引き締まって…ありがとうございました」
瑞穂「いいえ…それは、日頃のみなさんの練習の成果です。私がいなくても結果は変わらなかったでしょう」
緑「お姉さまに、そう言って頂けると光栄です。それにしても、どうしてこの時間までココに…?」
瑞穂「薫子ちゃんがね…『奏お姉さまと一緒に帰ります』って言って聞かないものですから…
   私も一緒に待っていることにしました」
薫子「ちょっ…瑞穂さん!?」
奏「薫子ちゃん……ありがとうなのですよ」
薫子「あ…う…」


483 :名無しさん@初回限定:2010/11/01(月) 00:57:39 ID:x08FDAmi0
shien

484 :名無しさん@初回限定:2010/11/01(月) 00:58:09 ID:Dmbomvna0
奏に抱きしめられると、薫子は赤面して言葉を忘れてしまった…。

緑「ふふ、奏ったら…ほんと、幸せ者なんだから……」

呆れた様な、すこし羨ましそうな目で見ながら緑部長がため息をついた。

緑「ですが、助かりました…。実は、部員のほとんどはご両親が迎えに来てもらったり、駅が近かったりで安心なのですが、
  奏だけが一人で帰ることになっていましたから…
  『騎士の君』だけでなく、瑞穂お姉さまが付いていてくださるなら安心です」
瑞穂「こんな私でもお役に立てれたら幸いです」
緑「いえいえ、ご謙遜を……さて、今日はもう遅いですから…この辺で……」
緑「はい、みんな〜!今日は本当にご苦労様………もう日も暗いから、寄り道しないで早く帰るのよ!」

演劇部員(は〜い)

緑「それでは奏、薫子ちゃん、それに瑞穂お姉さま……御機嫌よう」
奏「御機嫌ようなのです」
瑞穂「御機嫌よう」
薫子「御機嫌よう」
演劇部員(ご機嫌よう、奏お姉さま)
演劇部員(ご機嫌よう)
奏「御機嫌よう、みなさん」

緑部長が別れの挨拶をすると、部員たちは蜘蛛の子を散らすかのように、帰って行った。

瑞穂「さ、私たちも帰りましょうか」
奏・薫子「「はい(なのですよ〜)」」

奏たちも帰路に就くことにした。


485 :名無しさん@初回限定:2010/11/01(月) 00:59:26 ID:0SHvoI4/0
支援

486 :名無しさん@初回限定:2010/11/01(月) 01:02:43 ID:Dmbomvna0
/************* 帰り道 *********************/

瑞穂「コンクール、素晴らしかったわ…。また一段と腕を上げたわね、奏ちゃん」
奏「そ、そうでしょうか……えへへっ、奏、何だか照れるのですよ〜」
薫子「でも本当、スゴイ迫力でしたよ、奏お姉さま……あたし、思わず泣いちゃったぁ」
奏「ふふっ、薫子ちゃんは涙脆いですからね…。あのですね、瑞穂お姉さま…。
  薫子ちゃんってば、この間、寮でドラマを見ているときだって、
  『感動したよ〜』って大泣きに泣いていたのですよ」
薫子「あっ!もぅ……内緒にしといて下さいよ〜。奏お姉さま……」
瑞穂「いいじゃない、薫子ちゃん…。先ほど紫苑さんに言われたでしょ?
   自分の感情を表すのは悪い事じゃないって……」
薫子「まぁ、そうなんですけどね…。でも私としては、やっぱり納得がいかないと云うか、
   恥ずかしいと云うか……(ゴニョゴニョ)」

口を尖らせて拗ねるような薫子を見て、瑞穂と奏は笑った。
薫子、奏、瑞穂……(奏を挟むような形)……
3人は笑いながら寮に向かって歩いていった。



487 :名無しさん@初回限定:2010/11/01(月) 01:09:16 ID:Dmbomvna0
/**************** 聖應女学院 寮前 ***********************/

瑞穂「楽しい時間というのは、早く過ぎるものね……」
薫子「そうですね……何だかココに付くまで、あっという間でしたよね」
奏「うぅ……奏、もっと瑞穂お姉さまとお喋りしたかったのですよ」
瑞穂「ふふっ、ありがとう………さて、二人とも無事、寮に付いた事ですし……
   私もそろそろ帰りますね」
奏「うぅぅ…はいなのですよ」
瑞穂「そんな顔しないの。大丈夫、会おうと思えばいつだって会えますから……ね?」

別れを惜しみ涙ぐむ奏に、瑞穂は優しく頭を撫でた。

瑞穂「さ、今度こそ本当に帰るわね……二人とも、おやすみなさい」
奏「おやすみなさいなのですよ、瑞穂お姉さま」
薫子「おやすみなさい、瑞穂さん」

別れの挨拶をすると、瑞穂は正門に向かって歩いて行った。

薫子「瑞穂お姉さまっ!今日はありがとうございました!!」

薫子は瑞穂の背中に向かって、大きな声で叫んだ…。
正門を曲がるときに、瑞穂は少し振り返り、笑顔で手を振った。
奏と薫子も大きく手を振って、長女の帰りを見送った……。


488 :名無しさん@初回限定:2010/11/01(月) 01:15:57 ID:Dmbomvna0
薫子「行っちゃっいましたね…」
奏「はい……でも、瑞穂お姉さまが仰っていたように、会おうと思えば、いつだって会えますから…。
  いつまでも悲しんでいられないのですよ」
薫子「そう…だね」
奏「そういえば薫子ちゃん、いつの間にか瑞穂お姉さまと仲良くなったのですね…」
薫子「え?う…うん、まぁ何と言いますか……奏お姉さまを待っている間に、二人でゆっくり話すことができましたし……。
   その…お二人の過去が知れて、ちょっと気が楽になれましたし…」
奏「そうなのですか……瑞穂お姉さまがいらっしゃった時、薫子ちゃん…少し硬い表情をしていましたから……
  奏、ちょっと心配だったのですよ」
薫子「お姉さま……うん、もう大丈夫だから。心配かけてごめんなさい」
奏「ううん…いいのですよ。さ、もう中に入りましょう」
薫子「はい」





/**************** 聖應女学院 近辺 ***********************/

瑞穂「ん?あれは…」
西岡「お帰りなさいませ」 (宮乃小路家の運転手)
瑞穂「西岡さん……どうしてここに?」
西岡「貴子さまから、お伺いしておりましたので。さ、どうぞ」
瑞穂「もぅ…貴子さんも楓さんも心配性なんだから……」

まぁ、でも宮乃小路家の長男が女装している姿はなるべく晒さない方がイイかな?(今更だけど)
そう思い、しぶしぶ瑞穂は車の中へ入っていった。

瑞穂「頑張ってね…薫子ちゃん」


489 :名無しさん@初回限定:2010/11/01(月) 01:21:30 ID:Dmbomvna0
/************** 8月26日 夜 寮内 *******************/

奏「ご馳走様」
薫子「ごちそうさまでした〜」

薫子「あ、食器は私が洗っておきますから…お姉さまは部屋で休んでいて下さい」
奏「え?ですが…」
薫子「いいから…今日は私がやりますから。…ううん、やらせて下さい」
奏「薫子ちゃん……、わかりました。では、お言葉に甘えさせてもらいますね」
薫子「うん……あ、それと」
奏「まだ何かあるのですか?」
薫子「あ…うん、その……今日は奏お姉さまの部屋でお茶したいな〜って……」
奏「私の部屋で…ですか??」
薫子「うん…だめ……ですか?」
奏「別段かまいませんが……」
薫子「やたっ!」

薫子「それじゃ、食器を片づけたらお姉さまの部屋に行きますので…
   お姉さまは何もしないで待っていて下さいね」
奏「な、何もしちゃダメなのですか!?」
薫子「うん、何もしちゃダメ……いい?」
奏「わ…わかりました……」

変な薫子ちゃん……と思いながらも、薫子のあまりにもの熱心さに、奏はしぶしぶ了解し自分の部屋に戻って行った。

薫子「………よしっ」

奏が食堂を出ていくのを確認すると、薫子はガッツポーズをした。
そして、残っていた洗い物を手早く片づけると、いそいそと冷蔵庫の方へ足を運んだ。



490 :名無しさん@初回限定:2010/11/01(月) 01:23:43 ID:0SHvoI4/0
支援

491 :名無しさん@初回限定:2010/11/01(月) 01:32:01 ID:Dmbomvna0
ガチャッ(冷蔵庫を開ける)

冷蔵庫には、先日買ったばかりのケーキが4つ保存してあった。
(瑞穂『奏ちゃんは苺のショートケーキが大好物よ……そうね、
 駅前の「ガトー・ド・リュイソー」なんかが、値段も良心的だし、いいんじゃないかしら?』)
と聞いていたので、ショートケーキを2つ、それとフィナンシェが1つとラズベリーのケーキが1つを昼のうちに買ってきておいた…

薫子「う〜ん……皿に盛った方が見た目はいいんだけど……それじゃ1個ずつしか載せれないし……うん、このまま(箱に入れたまま)持ってこう。………あとは、ええと…アイスティーの作り方は…たしか……」

瑞穂の助言を聞いてからおよそ1週間の間、薫子は必至で紅茶の淹れる練習をした(奏には内緒で)
本屋で調べたり、電話で由佳里にも相談した。淹れたお茶は寮母さんに試飲して意見を聞いたりなんかもした……。

――とにかく、この1週間、やれるだけのことはやったんだ……あとは、これを奏お姉さまに飲んでもらうだけ――

薫子は気合を入れなおして、アイスティーの準備をした。


薫子「…っと、これで一通り準備は終わったかな?あとは……」

ケーキも用意したし、紅茶もティーポットに入れ、皿も2人分、コップも2人分用意した。



492 :名無しさん@初回限定:2010/11/01(月) 01:35:34 ID:Dmbomvna0
薫子「ん〜〜、お盆は…どうしよう……、たしか奏お姉さまはいつも……」

薫子はいつも奏がお茶を持ってきてくれている場面をイメージした。

薫子「いつもはお茶だけだから、小っちゃいお盆で持ってきてくれてたっけ……」

薫子の記憶では、小柄な奏が、両手に小柄なお盆を持って扉を開けている姿しかなかった。
その小柄なお盆が、奏が持つと、とても可愛らしく目に映っていた。

薫子「でも、今回はケーキとお皿があるし……うん、大きいお盆でいっか」

自分が小柄なお盆を持っている姿が想像できず……何より身長も高いのだから、大きいお盆の方が自分には似合うだろう。
………薫子はそう考えて、かなり大きめのお盆にすることに決めた。

薫子「これでよし…っと」

用意した食器類なんかも全てお盆に乗せて、薫子は食堂を後にした……。
しかし……。

薫子「おっとっと…お盆に乗せて運ぶのって、意外と難しいな……わわっ!っとと」

お盆の上ではケーキや食器がフラフラと動き、安定しなかった。
この1週間、紅茶の淹れ方にだけ気を取られてたので、薫子にとっては思わぬ誤算だった。

――お茶を運ぶ練習もしとくんだったかなぁ――

唯一の救いは、今日用意したお茶がアイスティーだった事だ……ホットの紅茶だったら、もっと慌てていたに違いない…。



493 :名無しさん@初回限定:2010/11/01(月) 01:37:02 ID:x08FDAmi0
shien

494 :名無しさん@初回限定:2010/11/01(月) 01:38:10 ID:Dmbomvna0
――まぁ、でも……ここまで来たんだから、あとは慎重に…慎重に…――

薫子は牛歩のごとく、慎重に階段を上り、奏の部屋の前まで到着した。
しかし、運ぶだけで精一杯のため、ドアをノックすることができなかった。
膝の上にトレーを乗せ、ノックしようかとも考えたが、危ないのでやめた。
仕方なく、薫子は声を上げることにした。

薫子「奏お姉さまー、いらっしゃいますかー?」
奏「はーい、どうぞなのですよ。」

部屋の中から奏の声が聞こえた。

薫子「あのー、ドアを開けてもらってもイイですか?」

部屋の中でパタパタと奏が歩いてくる音がする。
ガチャッ(ドアを開ける音)

奏「……どうしたのですか?薫子ちゃ…って」

ドアを開けるなり、薫子がお盆を持っている姿を見て、奏は驚いた。

薫子「え、えへへへ……お茶とケーキを持ってきたので……中に入れてもらえませんか」
奏「は、はいなのですよ!」

一瞬、何が起きているのか把握できなかった奏では、照れ笑いしている薫子を見て我に戻った

薫子「お邪魔しま〜す。っとと」
奏「あ、机の空いてるスペースに置いといて下さいなのですよ」
薫子「あ、はい」
奏はドアを閉めて、薫子の方に寄って来た。
その間に、薫子は、コップに紅茶を淹れてお茶会の準備をした。


495 :名無しさん@初回限定:2010/11/01(月) 01:45:33 ID:Dmbomvna0
奏「あの……薫子ちゃん、いったいどうしたのですか??お茶だったら、私が用意するのに…」
薫子「あの…さ。今日って奏お姉さまの誕生日じゃない?……だからさ、今日は私がお姉さまにお茶を淹れたかったんだ……
   ほら、私っていつもお姉さまにお茶、用意してもらってるじゃない?……だから…せめて今日だけは……って」
奏「薫子ちゃん………」
薫子「本当は、何かカワイイ物でもプレゼントしたかったんだけど……私、あんまりそういうのに詳しくないから……」
奏「ううん……そんなこと……これだけでも私には十分なのですよ」

奏はあまりの嬉しさに、少し涙が出た。

薫子「ささっ……ケーキも買ってきましたから、一緒に食べませんか」
奏「っっ(目じりの涙を拭いて)……はい」

奏は薫子と向かい合うようにして座った。

薫子「それじゃ……お姉さま、お誕生日、おめどう」
奏「ありがとうなのです」
お祝いの言葉を言うと、二人は一緒にお茶を飲んだ。
薫子「…ちょっと……苦かったですね……紅茶」
奏「そうですね……でも、ケーキを食べるには、これぐらいが丁度いいと思うのですよ」

奏の気遣いに、薫子の心は温かくなった。

薫子「あ、ケーキ、お皿にとりますね」
奏「ショートケーキ!」
薫子がケーキの箱を開けると、奏が中身を見て第一声をあげた。

薫子「瑞穂さんに聞いたんです…。奏お姉さま、ショートケーキが好きだって」
奏「瑞穂お姉さまが……」


496 :名無しさん@初回限定:2010/11/01(月) 01:48:53 ID:0SHvoI4/0
支援

497 :名無しさん@初回限定:2010/11/01(月) 01:48:58 ID:Dmbomvna0
去年は、自分の生い立ちを隠していたのでお祝いも何も無かったのだが、きっと、そのことを気にしていらっしゃったのだろう…。
既に学院を去ってしまったが、それでも瑞穂の心遣いが奏には嬉しかった。

薫子「それにしても、お茶を運ぶのって、意外と難しいんですね……あたし、何度かこぼしちゃうかと思いました。」
奏「クスッ……クスクス」

ぼんやりと言った薫子の言葉に、奏は思わず笑ってしまった。

薫子「あ、奏お姉さま、ひどい……何もそこまで笑わなくっても……」
奏「クスッ…ご、ごめんなさいなのですよ…ふふっふふふ……でも、これは違うのですよ」

奏は少し深呼吸をし、落ち着きを取り戻した。

奏「何も、薫子ちゃんがおかしいから笑ったのじゃないのですよ。……ただ、薫子ちゃんが私と一緒だから笑っちゃったのです」
薫子「奏お姉さまと……一緒?」
奏「はい……」

奏は薫子が持ってきたお盆を、どこか遠い目をしながら語り始めた。

奏「あれは、去年の6月……ちょうど瑞穂お姉さまが転入してこられた日の事です……
  その当時、寮には私と由佳里ちゃん、そして由佳里ちゃんのお姉さまでいらっしゃる「まりや」様の3人しかいませんでした。」

奏「新しく寮に入ってこられる方が、上級生と知った時…初めてお世話できる「姉」ができるんだって……大はしゃぎしてたのですよ」
  それで、お姉さまが部屋に入られる前に、お茶を用意しておこうって張り切っていたのですよ」


498 :名無しさん@初回限定:2010/11/01(月) 01:59:49 ID:IyDZfqCO0
つC

499 :名無しさん@初回限定:2010/11/01(月) 02:11:06 ID:ZNFi5PaZ0
何カ所か気になる部分あるけど楽しんでるぜ!
さらに支援

500 :名無しさん@初回限定:2010/11/01(月) 18:51:41 ID:oLanPrY50
つづけて

501 :名無しさん@初回限定:2010/11/01(月) 22:10:11 ID:2kKNlvVX0
アクセス規制くらってしまったかな?
取りあえず自分の規制が解けたか確認支援

502 :324:2010/11/01(月) 22:10:51 ID:Dmbomvna0
――私と一緒だ…――

奏「ところがですね……何分、私もお茶を持っていく事なんてしたこともありませんでしたから、お盆はどれにしようか迷ったのです。」
奏「で、その時、大は小を兼ねるのだから、大きいお盆にしようって……そう思ったのです。
  ところが、薫子ちゃんと一緒で……運んでいる途中にお茶や食器がユラユラ揺れて…なかなか前に進むことができなかったのですよ。
  それで、奏が階段を塞いじゃう形になっていたのです…」
奏「そこで、私が体制を崩しかけて、こぼれる〜って…そう思った時、見知らぬお姉さまが後ろから優しく奏を支えてくれたのです。」

奏は、その時のシーンを再現するかのように、身振り手振りを加えて薫子に話した。

奏「それで、お姉さまに支えてもらいながら、奏はようやく階段を登りきったのです…。
  そして、その時に教わったのです…『お盆に余分なスペースがあると、載せている物が滑ってしまうから、お盆の大きさは載せる物の量に合わせた方が良い』って……」

薫子「そうなんだ…そっか、そうだよね……奏お姉さまがいつもお茶を持ってきてくれる時、小さいお盆なのは、ちゃんと理由があったんだね」

奏「そうなのです。これが瑞穂お姉さまから最初に教わったことなのですよ」

薫子は不思議な思いを感じていた。奏「それでですね、その時は結局、瑞穂お姉さまがご自身でお盆を運んだのですよ〜」
薫子「あははっ……そうなんだ」
奏「はい……恥ずかしい話です」
薫子「ううん、全然そんな事ない……。奏お姉さまにもそんな時期があったなんて思えて、あたしスゴク安心した。」


503 :名無しさん@初回限定:2010/11/01(月) 22:18:27 ID:fhI4rNhu0
支援ですわ

504 :324:2010/11/01(月) 22:22:58 ID:Dmbomvna0
薫子「でも、何か不思議……私が今こうやって、奏お姉さまに教わっている事は、
   それは瑞穂さんの教えでもあるんだよね……」
奏「そうですね……教科書などには載っていない、血の繋がらない『姉妹』が受け継いでいく
  ……そんな伝統が、この寮には残っているのですよ」
薫子「…………」

奏の言う『伝統』という言葉が、薫子の頭で反芻した。
今まで、高利貸の娘として周りから冷たい目をされてきた薫子だが、この学院…寮に伝わる歴史と想いが
自分を包んでくれている…そんな気持ちがした。

――ここでなら…あたしも普通に生きていくことができるかも……――

目の前にいる『姉』の温かさ、そしてココには居ない『もう一人の姉』の優しさ……
その2人の思いが薫子にはかけがえの無いものに感じた。
それは奏も同じで…目の前にいる『妹』の真っ直ぐな思いと、不器用ながらも優しい心が、嬉しかった。

奏(それでですね……貴子さまと瑞穂さまは……)
薫子(うそーっ、あの二人が……?)
奏(そうなのです、私のリボンが原因……)
薫子(へぇ〜……)
奏(…………)
薫子(…………)


奏の生まれて初めての誕生日会は、優しく、静かに過ぎて行った。


〜End〜

505 :名無しさん@初回限定:2010/11/01(月) 23:02:46 ID:fhI4rNhu0
乙なのですよ

506 :名無しさん@初回限定:2010/11/01(月) 23:07:01 ID:Dmbomvna0
後半は完全に息切れ状態でしたw

初のSSを完走する事ができて、自分でもホッとしています。
原作の雰囲気をできるだけ再現できたかなぁと思っています。

507 :名無しさん@初回限定:2010/11/01(月) 23:10:14 ID:0SHvoI4/0
GJ!

初めてでこれは凄いと思います

508 :名無しさん@初回限定:2010/11/01(月) 23:21:31 ID:oLanPrY50
>>506
>後半は完全に息切れ状態

いやいや、おもしろかったですよ。
原作を大事にしたいいENDだと思う。
二人だけのクリスマスとか二人だけの正月とかも読みたいなぁ。

509 :名無しさん@初回限定:2010/11/02(火) 00:59:57 ID:P1/7sdM30
お疲れ様、GJです
初めてでここまで書けるのなら他にも色々書いて欲しいなと思いまする

…さて貴子さん誕生日まであと14日か…頑張ろうorz

510 :名無しさん@初回限定:2010/11/06(土) 20:26:56 ID:lP++R+V/0
5年振りに雑文投下。瑞穗ちゃん一子End後から1年ちょいくらい?
設定とかうろ覚え&適当なので、おかしな点は見逃してやってください。8話くらい。
-----------------------------------------------------------------------
『再会』

「父さんの名代ですか?」
「うむ。中元の挨拶のついでに、ちょっと様子を見てきてほしいのだ。」
「あぁ、妙子小母様ですか‥。そういえば、千早くんにも学校関係で問題を抱えているとか。」
「ほぅ。詳しいな。」
「まりやからの噂話程度にしか知りませんけど。
 でも正直、あそこの御門さんとはあまり接したことがないんですけどね。」
「だからこその名代だ。まぁ小一時間、世間話してくるくらいでかまわん。
 一応、親戚筋の状況くらいは軽くでも把握せぬわけにもいかなくてな。」
「‥‥はい。わかりました。」

というやりとりがあった数日後。夏まっさかりの炎天下。
西岡の運転するリムジンに乗って、我らがエルダー瑞穗ちゃんは
御門 分家宅の門戸をくぐるのであった。 おまけを連れて‥。

***

「どうもご無沙汰しています。妙子小母様。
 こちらは鏑木からのご挨拶になります」
「あらあら、ご丁寧にどうも。瑞穗さんもお久しぶりね。」
「はい、一昨年の年始以来でしょうか‥。」

などと、当主(代理)である妙子と瑞穗が、
どうにも堅苦しい親戚間のやりとりをしている間。

「へぇ〜。ここがまりやさんのご親戚のおうちなんですかー」

ふらふらと邸内を探索する一子であった。

511 :名無しさん@初回限定:2010/11/06(土) 20:32:56 ID:lP++R+V/0
なにせ、瑞穗と一緒にしか動けない地縛霊(?)であり、
行動半径の大部分が実家〜大学とならざるをえない非力の身。
こういったイレギュラーなお出かけには是非にでも同行し、
あらゆる好奇心を元に造詣を深め、よく見聞きし分かりそして忘れず、
いつかはお姉様の役に立ちたいと堅く心に誓う、幽霊3等兵だったりするのです!

「やっぱり、ご親戚さんのおうちも広いですよねー」
庭園を、邸内を。目的もなくふらふらさまよい歩いたあと。
最後の目的地とばかりに、一子は屋根の上にいた。

「はふー。暑くても、やっぱり屋根の上は風が気持ちいいですねー。」
うーん、と伸びをして、ぽつりつぶやくと。

「そうだよねー」
あるわけもない返事があった。

「ですよね、ですよね。まぁ正直、幽霊の身にとってみれば
 暑いというのは気のせいさんなんですが、そうはいってもこの開放感は‥、、へ?」

思わず長広舌をふるいつつ、ふと違和感を覚え、
振り返った一子の視線の先には、白衣を着たニコニコと笑う少女の姿があった。

「はじめまして。わたし、千歳ですー」

***

「はぁ。千歳ちゃんは弟さんを見守ってるんですかー」
「なのでーす」

予想外の遭遇からしばらくして。
最初はぎくしゃくしていた会話も、物怖じしない二人であればこそ、
和気藹々とした会話につながっていくのは至極当然。

512 :名無しさん@初回限定:2010/11/06(土) 20:33:46 ID:2zEvwI3P0
支援

513 :名無しさん@初回限定:2010/11/06(土) 20:37:08 ID:lP++R+V/0
「それはそれは、なんとも幽霊さん的には素敵な目的だと思います!
 その点、私なんかは寝過ごしたら幽霊になっていたばかりか、
 お姉様とお姉様を間違えてしまうわ、成仏しそこなるわ、
 なんとも面目ないお話ばかりでして」
「一子ちゃんはねぼすけなんだー」
「えぇ、これがまたお姉様と一緒に眠らせていただいた夜なんか、幸せすぎて
 このまま一生目覚めを迎えず、眠り続けたいなんて思っちゃったりするわけで、
 まぁ、もう死んじゃってるんですけどね。てへ☆」
「くすくすくす」

燦々と降り注ぐ陽光の下。
生い茂る樹々の緑と、雲一つない青空が映える夏の午後。
幽霊2人が明るく団らんするという、なんとも奇妙な光景がそこにあった。

「千歳さんは弟さんと眠ったりしないんですか?」
「んー。ちーちゃんはそういうの、恥ずかしがりそうだしー」
「あぁ、どうなんでしょうね、そういうの。
 弟さんっておいくつくらいなんですか?
「んー。誕生日まだきてないから16歳かなー?」
「なるほどー。といっても不肖高島一子、男性心理にはとんと疎かったりいたしますので、
 それを聞いても適切なアドバイスなんてちっともさっぱり思い浮かばないのも事実なのですが」
「くすくすくす。一子ちゃんっておもしろいねー」
「いやぁ、私としましてはお姉様を見習いまして、エレガントな淑女を目指して
 研鑽の日々を歩んでいるつもりだったりはするんですよ」
「おぉー。(ぱちぱちぱち)」

蝉しぐれの響く中。
なんとも脱力感漂う会話が風に漂いまくり。

***

514 :名無しさん@初回限定:2010/11/06(土) 20:41:09 ID:VnPcjmBL0
支援

515 :名無しさん@初回限定:2010/11/06(土) 20:41:31 ID:lP++R+V/0
「そうだ。ちーちゃん、みてみる?」
「えっ?いいんですか。ぜひぜひお願いいたしまーす」
「こっちー」

そういって一子の手を取って漂いだす千歳の表情は、なんとも嬉しそう。
それでなくても数年ぶりに楽しく会話をしたうえに
この気のいい相手に、自慢の弟を見せびらかせるというのだから、むべなるかな。

屋根裏を抜け、階段をくぐり。
居室の片隅からそっと顔を出すと。

絵を描いている途中で睡魔に襲われたのか、
ソファですやすやと昼寝をしている千早の姿があった。

「じゃじゃーん。これが我が自慢の弟、ちーちゃんでーす♪」
「おぉー。千早さん、美人さんじゃないですかー」

宙に浮きつつ、じっくりたっぷり千早の寝顔を見守る二人。

「かわいいでしょー。」
「うん。これは瑞穗お姉様の寝顔に匹敵するかわいさですね。」
「瑞穗お姉様?」

かわいらしく首をかしげる千歳。

「瑞穗お姉様は私の大事なお姉様で、それはもう素敵な方なんですよー。
 いま、このお屋敷にいらっしゃいますよー。」
「みてみたいー」
「では、参りましょう!」

516 :名無しさん@初回限定:2010/11/06(土) 20:46:21 ID:lP++R+V/0
お返しとばかりに千歳の手を取って漂い始める一子。
3部屋ほど自信満々に壁抜けを行ったものの。

「‥あれ?」
「えーと、場所はどこ?」
「お屋敷の応接間っぽいところだったかと‥」
「じゃあ、反対だねー。こっちー」
「はぅっ。誠に面目ないですぅ」
「ふふふっ」

***

そんなこんなでまたまた壁を抜けて辿り着いたるは応接間。
今なお、妙子と瑞穗の会話は盛り上がっていた。

「あれが瑞穗お姉様ですー」

えっへんと上半身だけ突き出した胸をはって自慢する一子。
その姿を見た瑞穗は一瞬目を見張るが、
妙子との会話を続けながらも、軽く微笑み目配せをしてくる。

「おぉー。‥‥あれ? 男の人です?」
「えぇ。瑞穗お姉様は、お姉様でありながら男性でもある、
 私の理想のお姉様なのです」
「へー。すごいですねぇー。 ‥‥ん? 瑞穗さん? 鏑木さんちの瑞穗ちゃん?」
「おぉ。ご存じでしたか。瑞穗お姉様は、宮小路瑞穗お姉様でありながら、
 鏑木瑞穗お姉様でもあるんです。(えっへん)」

千歳は微かな記憶を呼び覚まし、親戚の姿を思い浮かべる。
会った回数は少ないけれど、いとこのまりやと一緒にお見舞いにきてくれてきた
瑞穗の柔らかい笑顔は覚えていた。

517 :名無しさん@初回限定:2010/11/06(土) 20:46:50 ID:g2a/Y6Tn0
支援

518 :名無しさん@初回限定:2010/11/06(土) 20:50:45 ID:lP++R+V/0
「瑞穗ちゃんだ!」

久しぶりに会えたのが嬉しいのか、ぶんぶんと手を振る千歳。
だが、その姿は見えないのか、瑞穗は特に反応を返さない。

「あぅー。見えないのかなぁ」
「あらー。私の姿は見えているようなんですがねぇ。 そうだ!」

何を思ったか、千歳のことを後ろからぎゅっと抱きつき。
そのまま、うんうんと念を込める(ように唸り声を上げ始める)。

そうこうするうちに、霊体波長の同調か、はたまたKIAIのなせる技か、
真実は誰もわからないまま、千歳の姿は瑞穗の視界に徐々に現れ始めるのであった。。

***

突如、変な体勢を取り始めた一子の奇行を内心溜息をつきながら見守っていた瑞穗は。
ん?と最初は目を細め。んん?と次は首をかしげ。
状況を把握したとたん、驚愕に小さく目を見開いた。

「あら? 瑞穗さん、どうかしました?」
「いえ、失礼しました。用件を一つ思い出しまして。
 誠に申し訳ありませんが、そろそろお暇をしなければ、と‥。」
「あらそう? もっと瑞穗さんといろいろお話したかったのに‥。」
「その前に、お手洗いをお借りしてもよいでしょうか?」
「えぇ。場所わかるかしら? 廊下をでて右側よ」
「ありがとうございます。」

一子と千歳に目配せをして、廊下へ向かう瑞穗。

519 :名無しさん@初回限定:2010/11/06(土) 20:54:08 ID:lP++R+V/0
「瑞穗お姉様!」
「一子ちゃん。それと‥‥千歳ちゃん?」
「はいっ!」

後を追うようにしてでてきたのは、親に言われるがままに見舞いに向かった先、
儚げに微笑んでいた頃の姿のままである千歳の姿であった。

「さっき、千歳ちゃんとはお会いしまして、いろいろ興味深いお話を伺っていたんですよー」
「千歳ちゃん、あなた‥幽霊ですか?」
「はい。ちーちゃんを見守るために、幽霊やってますー」

にっこり笑う千歳に、おそるおそる手を伸ばし。
その栗色の髪をゆっくり撫で‥られることを確認した瑞穗は。

「そうですか‥‥。 千歳ちゃん、おひさしぶりですね。」
ゆっくり微笑みながら、そう告げた。

「はいっ!」

***

「本日はどうもお邪魔いたしました。」
「では、鏑木総帥にもどうぞよろしくお伝えください。」
「はい。承りました。
 で、厚かましいお願いになりますが、
 個人的に、また今度お伺いさせていただいてもよろしいでしょうか。」
「えぇ。構いませんが‥。鏑木のほうでなにか?」


520 :名無しさん@初回限定:2010/11/06(土) 20:56:35 ID:OgABqwJB0
支援

521 :名無しさん@初回限定:2010/11/06(土) 20:58:12 ID:lP++R+V/0
「いえ。本当に個人的なお願いです。妙子小母様とのお話が楽しかったもので
 今日のお話の続きを是非させていただきたいと思いまして」
「あら。それは嬉しいわ。こちらも喜んで。
 瑞穗さんが女性化粧品に詳しいなんて思ってもいなかったわ」
「はは‥。まりやさんからいろいろ教え込まれてまして‥」
「うちの千早も、もう少し興味を持ってくれてもいいのに‥」
「はぁ‥。それは難しいかもしれませんが‥。
 ではまたご連絡いたします。本日はこの辺で。
 いえいえ。見送りは結構ですから。」

そういって一礼し、立ち去る瑞穗。
その横にはふわふわと一子が付き従う。

門前に回したリムジンの前で振り返ると、すでに妙子は屋敷に戻り。
そこには特に誰の姿も見えない。

だのに、瑞穗はゆっくりと微笑み。
大きく屋敷に向けて手を振った。

「瑞穗様‥?」
「あぁ、すいません。気にしないでください。
 そうですね。そろそろ戻りましょうか。」

車内から声をかける西岡に返答し、車中の人となる瑞穗。
ぽそぽそと呟いた声は運転席には聞こえず。
そして、リムジンはゆっくりと出発する。

522 :名無しさん@初回限定:2010/11/06(土) 21:01:58 ID:lP++R+V/0

走り出すリムジンの屋根からは一子が上半身を突き出し。
屋敷に向かって両手を振りながら、大声で叫んでいた。
「千歳ちゃん、またくるねー!」

その一子の声を聞き取ることができたのは、
車の中から、遠ざかる屋敷を優しく見つめる瑞穗と、
屋根の上から大きく手を振り返す、白い少女の2人だけであった。

-----------------------------------------------------------------------
32行制限厳しいなぁ‥。話の区切りと微妙にあわない。

いまさらotbk2完了記念ってことで書いてみました。
支援thxでした。


523 :名無しさん@初回限定:2010/11/06(土) 21:33:24 ID:7tReAbm+0
おい
もっと書けksg

んで新作はいつですか?

524 :324:2010/11/06(土) 22:15:54 ID:EV/DbA/50
乙であります。

自分も初SSをみなさんに楽しんでもらえて、若干調子にのってます。
新作、執筆しようかとネタ仕込中

こういうシーン書きたいなぁ
登場人物と時間設定はこんなところかなぁ
ストーリー どうしようかなぁ
アキタ ネル  ←今ここ

525 :名無しさん@初回限定:2010/11/06(土) 22:19:45 ID:7tReAbm+0
>>326だけど飽きんな早く書け寒いだろうが

526 :名無しさん@初回限定:2010/11/06(土) 22:55:59 ID:2zEvwI3P0


あの世界にゃ他にも幽霊沢山いるのかな?
ケイリに聞いたらわかるだろうがw

527 :名無しさん@初回限定:2010/11/06(土) 23:57:39 ID:VnPcjmBL0
この世にも沢山いるんじゃないかな?見えないだけで

528 :名無しさん@初回限定:2010/11/07(日) 00:18:44 ID:pJXct+IV0
乙、GJ
5年ぶり云うとどなたなんだろうと気になるけど、まあ聞くのは野暮なんだろうな

一子ちゃんネタかー、そう云えば貴子さんの誕生日の次は一子ちゃんの誕生日だった
筈だな…くぅ、ネタが…

529 :名無しさん@初回限定:2010/11/07(日) 08:46:23 ID:+Jp0f51V0
SS 2スレ目に1回投げたことがある名無しですわ。 
早朝から受信したのでもう1本。10話くらい。
-----------------------------------------------------------------------
『教導』

学院祭。
一般の学院生にとっては、クラスメイトとの思い出を作る非日常イベントであり
文化系の部活動にとっては、日頃の成果を公開する節目でもある。

そして。
妹思いのOGが所属していた、とある部活動では‥。

***

「私はちょっと生徒会に顔を出してきますねー」
「はい。初音さんによろしくね。」
「貴子さんはいいのですか?」
「ふふっ。姑は1人いれば十分でしょうし」
「えっと、そんなことはないと思いますけどー」
「まぁ、今日のところは由佳里さんにお任せしますわ」
「はいっ!」

そんなこんなで元気に走り出す由佳里を見送る一同。

「私も、演劇部にいってくるのですよ」
「はい、いってらっしゃい。終わったら連絡くださいね」
「じゃあ、紫苑さんは奏ちゃんの付き添いですか?」
「えぇ。元演劇部長の的確な指導というのを拝見させていただきますわ。」
「はわわわ。そんな大層なものではないのですよー」

くすくすと笑い声に見送られ。
奏は紫苑とともに演劇部部室に歩みを向けた。

530 :名無しさん@初回限定:2010/11/07(日) 08:52:52 ID:+Jp0f51V0
***

「瑞穂さんもご一緒すればよろしいのに」
「でも、梶浦先生にご挨拶してくるとのことでしたし」
「ふふっ。瑞穂さんもこの学院、いろいろ想い出深いでしょうしね」
「私もそうなのですよー」

道中、そんな会話を交わしながら。

「あ。紫苑お姉様に一つお願いをよろしいでしょうか?」
「はい。奏ちゃんの頼みなら一つといわず、いくらでも」
「申し訳ないのですが、部室についたあと。
 私のうしろに立っておいていただきたいのですよ。」
「えぇ‥、それはかまいませんけれど‥?」

少し真摯な眼差しで訴える奏の真意を、
このときの紫苑はまったく理解することはできなかった。

***


531 :名無しさん@初回限定:2010/11/07(日) 08:58:49 ID:+Jp0f51V0
「失礼するのですよー」

コンコンと軽いノックの音を響かせたあと。
奏は演劇部部室のドアを開けた。

「奏お姉様!」
「わざわざ見に来ていただけたんですか!?」
「皆さん、お久しぶりなのですよー」
「はい。奏お姉様もお元気のようで」

途端にきゃいきゃいと賑わう黄色い声。
そこには尊敬されながらも一同に愛されている奏の姿があった。
そんな奏をじっくりたっぷり、微笑ましく愛でている紫苑の姿に。

「奏お姉様、この方は‥?」
「こちらは紫苑お姉様で、以前エルダーもおやりになられていたんですよ」
「まぁ! それは失礼をいたしました。」
「いえいえ。 初めまして。十条紫苑と申します。」
「こちらこそ、お初にお目にかかります。
 奏お姉様には昨年、演劇部部長として、エルダーとして。
 いろいろお世話になっていました。」
「奏さんが慕われているようで、私としましてもうれしいことですわ」

恐縮する部員を代表してぺこぺこと頭を下げる今年度部長に対して、
あくまでも丁寧に応対する紫苑。

「紫苑お姉様。 元エルダーであらせられるだけに気品に溢れていますわ」
「立ち振る舞いも本当に優雅ですわ」
「えぇ。大人の女性とはああいう方を指すのでしょうね」

たった数瞬で、一同の心をつかむ紫苑。
さすがである。伊達に齢を重ねているわけではない。

532 :名無しさん@初回限定:2010/11/07(日) 09:04:50 ID:+Jp0f51V0
***

「あの動きはよかったのですよー。
 でも、その後にもう少し間がほしかったかもなのです。」
「なるほど。たしかに‥」

最初は和気藹々としていたその空気は。
ある部員の「今年の劇はいかがでしたか?」という気軽な質問に
奏が真面目に回答し出したあたりで変わりはじめ。

いつしか、反省会の場へとなっていた。

「そうですね。そこで視線を向けたのはいいと思います。
 でも、立ち位置としてもう半歩右足を前に出しておけば、
 姿勢に無理なく、表情を客席にもっと見せることができたと思うのですよ。
 こんな感じでしょうか」
「おぉ、なるほど‥」

ふと気が付くと、誰かがつい渡してしまった台本を手に
奏の演出指導にまで発展してしまっている。

褒めるところはきっちり褒めつつ、改善点を的確に指摘する奏。
そして、その声を真摯に受け止めようとする演劇部部員一同。
余人が立ち入る余地のないその空気を前にして。

「ほんと。奏ちゃんもすっかり皆のお姉様ですね‥」

そんな奏の成長を、紫苑は嬉しそうに見守るのであった。


533 :名無しさん@初回限定:2010/11/07(日) 09:09:42 ID:+Jp0f51V0
***

「といったくらいでしょうか‥‥。ふぅ。
 ‥え? はわわわっ。 な、なんか長々とごめんなさい。」

最後まで語り尽くしてご満悦だった奏であるが、
いつのまにか雰囲気が変わっていることにようやく気づいた模様。

「奏お姉様、ご指導誠にありがとうございます!」
「ありがとうございました!!!」

部長の発話に伴い、一糸乱れず深々と頭を下げる演劇部一同。
さすがの団結力である。

「はぅぅぅ‥。
 いや、私なんかまだまだで‥。」
「いえいえ。奏お姉様のご指導は的確でした」

そんな柔らかな空気が戻りかけたそのとき。


「そうだな。奏。
 第二幕ラストの音響について、指摘しないなんてあり得ない。
 そもそも、昨年指摘したのと同じミスがあるというのはどういうことだろうな」

奏の左肩に。
ぽんと手が置かれた。


534 :名無しさん@初回限定:2010/11/07(日) 09:14:44 ID:+Jp0f51V0
***

その瞬間。びくんと背筋を伸ばし。
おそるおそる振り向いた奏の後ろには。
ぴきゅーんと目を輝かす、小鳥遊 圭の姿があった。

「ぶ、部長さん!」

はわわわわわわ。
自動的に脳内に流れだす謎のEffect音。
冷や汗を流し、硬直する奏の急変を前に。

「か、奏お姉様、どうかいたしましたか?」

慌てる現役演劇部部長。

「といいつつも、悪くはない。
 もうこれもいらないかもな」

そう呟き、ポンと奏の頭を。
手に持っていたノートで軽く叩く。

「おまえが今年の部長か?
 今年分だ。ほれ」

わけもわからずに受け取る現役部長。
渡されたものをよくみると、それは縦横をケント紙で封している
極普通の無地A4ノートであった。


535 :名無しさん@初回限定:2010/11/07(日) 09:20:01 ID:+Jp0f51V0
「こ、これは‥もしや‥」
「???」

それがなにかをようやく理解した2,3年生一同のざわめきと、
なにも理解していない1年生の疑問符。

そう、それは。
ここ2年ほど、学院祭後に、部長の手の中に現れる伝説の指導ノート。
学院祭劇での出来/不出来が客観的に記されているばかりか、
主役、ヒロインはおろか端役に至るまで、出演した全員の長所/短所、
それぞれの育成方針メモまでが(なぜか役名ごとに)記されており、
今後の演劇部活動に生かされまくる逸品である。

「今年は半分以上、奏が終わらせているようだが、
 おまえらでちゃんと振り返りをおこなった後に封を切ることをおすすめしてやる」

淡々と説明したあと。
自分の用は済んだとばかり、圭は2,3歩後ろに下がる。

いまだ再起動しない奏を前に。
すべてを理解した演劇部一同は。

「お姉様方、ご指導誠にありがとうございました!」
「ありがとうございました!!!」

妹を愛し導いてくれる姉達の想いに、
先ほど以上に深く深く頭を下げるのであった。


536 :名無しさん@初回限定:2010/11/07(日) 09:26:38 ID:JEJMlb/c0
紫苑

537 :名無しさん@初回限定:2010/11/07(日) 09:39:57 ID:+Jp0f51V0
***

「ぶ、部長さん。ご無沙汰しているのですよー」
「奏、おまえも少しは頑張ってるようだな」

お。奏がようやく再起動した模様。

「すいません。奏お姉様。この方はもしや‥。」
「えぇ。私が1年のときの部長さんで、小鳥遊圭お姉様です」
「あれが伝説の小鳥遊部長‥」
(ざわ‥ざわ‥)(ひそ‥ひそ‥)(きゃーきゃー)

演劇部内にはすでに知れ渡っている伝説の先輩が、
自分らのためにあんなに丁寧に指導してくれた。
感動のあまり、黄色い声が上がり始めたその瞬間。

「ほほぅ。おまえら、舞台後だというのにまだまだ元気そうだな。」

きゅぴん、と音を立てて、圭の目が怪しく光る。
その視線に気圧される娘たち。

「元気が有り余っているようなら、しょうがない。ひとつ後輩達のために一肌脱いd」
「部、部長さん! 最近はい、いかがお過ごしなのですよ??」
「‥‥ちっ。」

必死にフォローする奏と。
その泣きそうな目配せを受けて、慌てて部員をとりまとめる部長たち。

妹たちは、伝説の伝説たる由縁を、今まさに実感した。


538 :名無しさん@初回限定:2010/11/07(日) 09:41:17 ID:kEFIudvz0
紫煙

539 :名無しさん@初回限定:2010/11/07(日) 09:45:49 ID:+Jp0f51V0
***

なんでこんなことになってしまったんだろう‥。
てんぱる頭で必死に後輩を守る奏は、先ほど、紫苑にしたお願いを思い出した。

「そういえば、紫苑様は‥。あ。」

視線の先には紫苑とにこやかに会話する美智子の姿があった。
奏の視線に気づいたようで、小さく手を振ってくれる。

orz...

「奏お姉様! 今度はど、どうしましたか‥!」

急に崩れ落ちたお姉様を前に、慌てて支えにはいる部長。
あぁ、部長も気配りに大変だ。。


540 :名無しさん@初回限定:2010/11/07(日) 09:49:12 ID:+Jp0f51V0
***

「そうそう。生徒会劇を指導したのはここにいるか?」
「は、はい! 私です!」

突然の指名に固まる玲香。
見据えられたあとのしばしの沈黙に。
何を言われるのかと背筋に冷たい汗が流れ出す。

「‥‥ぐっじょぶ(棒読み)」

ぐっと親指を突き出す圭。

「あ、ありがとう‥ございます‥。」

「脚本も悪くない。文芸部か?」
「は、はい! 文芸部の宮藤さんにまとめていただきました」
「配役も悪くない。」
「は、はい! 生徒会の土屋さんの案をベースに検討を進めました」

「ふむ。ぐっじょぶ」

もう一度突き出される親指。

「あ、ありがとうございます‥」

もうなにがなんだか、さっぱりわからない。


541 :名無しさん@初回限定:2010/11/07(日) 09:54:49 ID:kEFIudvz0
支援

542 :名無しさん@初回限定:2010/11/07(日) 09:57:15 ID:+Jp0f51V0
***

後輩達にこれ以上の迷惑はかけられないと、
そろそろ撤収する準備にかかりはじめていた奏は。
そういえば‥‥、と1つの疑問を深く考えずに思わず口に乗せてしまった。

「ところで、あのー。さきほどの奏の指導について、
 部長さんはいつ頃から見ていらっしゃったんですか?」
「そこの一年が、紫苑様はさすがお年を召しているだけはあるとか漏らしたあたりから?」

その瞬間。
凍った。空気が凍った。

涼しい顔をした圭と。
何も変わらない様子でニコニコと微笑む美智子以外は。
その空気に絶望した。
あ。耐えられず、一年女生徒が1人失神した。

(そ、そんなこといってない‥はず‥。いってないよね? え、え?)
名指しされた一年生徒はあまりの絶望に、身を震わせることもかなわず。
ただただ、呆然と立ちすくむのみ。あ。ちょっとちびったかも。

その視線の先には。
さきほどと変わらない優雅な笑顔をたたえた紫苑が。
なぜか、少しだけ雰囲気が違うような気もしなくもない紫苑が。
ニコニコと優雅に笑みを浮かべていた。

「‥なんてな。冗談、冗談(棒読み)」
「まったく、圭さんってばお茶目さんですねー(ニコニコ)」

(ほんと、もう勘弁してください‥。)
演劇部一同はOGの傍若無人な振る舞いに内心涙するばかりであった‥。

543 :名無しさん@初回限定:2010/11/07(日) 10:07:15 ID:y/tbRgQCO
終了です。規制くらいました。
口調の違和感は華麗にスルーplz

544 :名無しさん@初回限定:2010/11/07(日) 10:10:09 ID:JEJMlb/c0
GJ!
1と2のコラボが増えてきて嬉しいかぎり

545 :名無しさん@初回限定:2010/11/07(日) 12:51:32 ID:f9Z+ggHS0
乙乙
…か、勘違いしないでよね、これはダブルゼータなんだからね

546 :名無しさん@初回限定:2010/11/07(日) 13:54:56 ID:SsL33XoL0
>>526
遅レスだが、圭と美智子の出会いは、ぼーっとしてる美智子に圭が
「(多分幽霊が)見えるの?」と聞いた事。
だから、幽霊自体は(一子程自我がないにせよ)結構いる筈。

547 :あまのめぐみ:2010/11/07(日) 14:48:58 ID:aS3xGss80
祝コミケ落選記念(涙)
無支援で書き込めるスピードで、ぼちぼちと投下していきますのでよろしくデス。

「創造祭にいきましょう!」

創造祭。それは聖應女学院の学院祭の別名である。ただし女子校の常で、この創造祭も、在校生の家族か、招待状を持っている人間しか入場できないのであった。
「というわけでさ、瑞穂ちゃん。OG枠が無いから、うちのいとこから招待状を召し上げてきたのさ」

ぴらぴらと、招待券を見せびらかすまりやに向かって瑞穂は冷ややかに言いはなった。

「過去のエルダーにはもれなく招待状が送られているの知らないの。紫苑さんの所にも招待状がきているそうだよ」
「な…なんだってー。はううう。しょうがない貴子のやつでも誘おうかしら」
「貴子さんには生徒会枠があるんだって。もうまりやったら」
「しょうがない、小母様と行くかなあ」
「そういえば、まりやのいとこって女の子いたっけ?。たしか男女の双子で、女の子は十年くらい前になくなったと思ってたんだけど。お葬式にも行った記憶があるんだけど……って、まりや!まさか!」
「にししし。良く気がついたね。まあ、行ってみてのお楽しみにしておこうか」
とほほ…
瑞穂はその男の子に激しく同情して、眉根を揉んだ。

548 :名無しさん@初回限定:2010/11/07(日) 14:51:12 ID:yUgGlpLq0
だが支援

549 :あまのめぐみ:2010/11/07(日) 15:08:37 ID:aS3xGss80
(2)

「行きたい行きたい逝きたーい!」

瑞穂の自室では一子がぢたばたと手足を振り回していた。

「一子ちゃん?最後のは漢字まちがってるんだけど…」
「おねーさまのいけずう!一子も行きたいですう。でも一緒に行くと幽霊騒ぎになってしまうのではないかと思うと、行くに行かれぬ大井川ですうう!」
「うーん、そうねえ。じゃあ、ビデオ撮ってきて見せてあげるからそこで我慢できる?」
「わかりましたあ。おねーさま…くすん」

そして、創造祭当日。瑞穂はまりやと一緒に、何故かまりやの親戚の家。つまり千早の家の応接間に居た。
「おひさしぶりです。妙子さん」
「瑞穂さんもお美しくなって。慶行さまもさぞ自慢の娘さんでしょうね」
「!? はい? 僕は男ですけれど?」
「聞いて下さいな。瑞穂さん。うちの千早なんか、お化粧とか嫌がって困ってるんですよ」
「えっと、千早君は男の子ですよね?」
「ええ、娘です」
「え?あれ?まりやどっちなのさ?」
「さあ?自分で確かめてみたらぁ?」
この間の招待券の事でものすごく意地悪モードに入っていたまりやは、瑞穂を突き放した。


550 :あまのめぐみ:2010/11/07(日) 15:24:43 ID:aS3xGss80
(3)

「それで、あの、どうしてふたりとも両手を前に突き出してにぎにぎしてるんですか?」
「瑞穂さん! こんな地味な服装では後輩の皆様にも失礼です。瑞穂さんもOGだったらそれなりにおめかししていかないと」
「あ〜れ〜」
「どこの帯をくるくる巻き取られる町娘じゃい!」
まりやは容赦なかった。
「すっぽんぽんにしないで〜、下着くらいは自分で着けますっ!」
最後との砦を守ったハズの瑞穂は自ら白旗を揚げて降参した。
「じゃあ、これね」
とまりやが手渡したのは、ライムグリーンの大人ぽいデザインのショーツとブラジャー。ガーターベルトもセットになっている。もちろん例のふにふにとしてもみごこちのよいアレも一緒だった。
とりあえず、ショーツをはいてブラジャーを付けるところまでは無事すんだのだが、ガーターベルトにちょっと困ってしまった。これってショーツの上からつけるのか、ショーツの中に紐を通すのか。
「瑞穂さん、ガーターベルトの付け方わかりますか?」
妙子が心配そうに尋ねた。
「ええと…」
瑞穂が答えを逡巡していると、妙子とまりやが瑞穂の足をほっぺたですりすりしながらストッキングをはかせようとしてきた。
「あ…あん。ちょ…ふたりともおお」


551 :名無しさん@初回限定:2010/11/07(日) 15:42:01 ID:qJFD7/Vv0
支援

552 :あまのめぐみ:2010/11/07(日) 15:52:25 ID:aS3xGss80
(4)

ガーターベルトはショーツの中に紐を通すのが実用的らしい。お手洗いの際にストッキングで引っかからないようにするのだ。
で、まりやと妙子の手が瑞穂のショーツの中に紐を通す為に腰回りをはい回った為、瑞穂は息も絶え絶えになってしまった。ほら、オトコノコだし。
下着が完了すると、次は洋服だった。ブラウスはフリルが少し多めのフェミニンなデザインで、えび茶色のミニ丈タイトスカートを幅広のベルトで締める。
スカートのエッジにはファーが付いている。そして同じくファーでエッジ処理された同色のベストを羽織る。
そして、黒のハイヒール編み上げブーツで完成かと思ったら、妙子が三面鏡の前にあるスツールに瑞穂を無理矢理座らせた。
まりやとふたり黙々とつけまつげを上下に盛って、眉も綺麗に揃えられ(もともとそんなに揃える必要もないのだが)ファンデ、パウダー、アイシャドーと
デコレーションが施され、筆でリップを付けて完成した。
「やっぱり女の子はいいわねえ。お化粧のしがいがあるわ」
「あの、何度も言いますけど、僕は男です!」
「あらあら、まあまあかわいいこと」
「話を聞いてくださーい(涙)」
「ほい、財布とかバッグに入れ直しておいたから出発だよ」
妙子とまりやと瑞穂は聖應女学院に出発した。


553 :あまのめぐみ:2010/11/07(日) 16:04:10 ID:aS3xGss80
(5)

一方。聖應女学院三年C組では。今やメイド喫茶がお客で溢れていた。
「千早お姉様の脚線美。あの絶対領域は犯罪ですわ」
「薫子さん、なんでタキシードなんですか!?」
「私に合うサイズがないんだって。このクラスには茉清さんとか千早とか背の高い子が多いけど。二人が着てるから残りは無し。判った?」
薫子はじっとりと千早を見るとにやにやした。
「! あ、薫子さん、私がタキシードを着ないようにわざとタキシード取りましたね!」
「あはは。ばれた?だって千早はブルマもビキニも着てくれなかったじゃないか。ささやかな復習だよ」
「って、薫子さん。私の事情を知ってて言ってるんですか!」
「うん。綺麗な物は綺麗として愛でたいもん」
「はうあー」
がっくりと肩を落とす千早が居た。
「それよりもさ。梶浦先生用にメイド服用意してあるんだ。あとでなんとか着てもらおうよ」
「薫子さんってまりや従姉(ねえ)さんよりも悪人かも…」


554 :名無しさん@初回限定:2010/11/07(日) 16:15:49 ID:ADhxWwju0
支援

555 :あまのめぐみ:2010/11/07(日) 16:16:43 ID:aS3xGss80
(6)

「ねえ。瑞穂さん、まりやちゃん。わたしちょっと用事を思い出したの」
「妙子叔母様、どうしたの?千早ちゃんの教室もうすぐじゃないの」
「だって、あの娘に来るなって言われてたから」
「ああ、今日の招待券もあたしと瑞穂ちゃんが使うって言って召し上げたからねえ。叔母様は本来員数外なのよね」
「だから、ほら劇は見るつもりだから…そうね、茶道部とかでお点前いただいたりして時間つぶすことにするわね」
「はい、わかりました。じゃあのちほど講堂で」
「千早く…ちゃんの所って何やってるの?」
「確か…あ、メイド喫茶」
「うは、それは嫌がるかも」
「瑞穂ちゃんもメイド喫茶でお手伝いした時も『パパ来ないで!』って言ってたものね」
「言ってない。そんなこと言ってないから」
「でも楓さんがメイド服で来店してちょっとパニックになってて面白かったわあ」
「『申し訳ありませんが本店はメイドのコスプレしてのご来場はお断りいたしておりますが…』『これはコスプレではございませんわ、制服ですわ』ってタンカが凄かった」
「はは、そうでしたね。しかも私の接客にいろいろ指導が入って。店長さんが何事?ってやって来て事情を話したら「臨時接客指導講座」が始まっちゃって、お客さんまで喜んじゃって。そういうのだといやだろうねえ」
「そういえば、慶行小父様が『俺もかわいい瑞穂の接客受けたかったなあ』ってニヤニヤしてたんでしょう」
「父さまは意地悪なん…のよね」


556 :名無しさん@初回限定:2010/11/07(日) 16:26:37 ID:TW01ru7d0
しえん

557 :あまのめぐみ:2010/11/07(日) 16:56:15 ID:aS3xGss80
(7)

「ほら3Cに付いたよ」
「おかえりなさいませ〜お嬢様がた」
受付はツインテールのかわいらしい女の子だ。
「瑞穂ちゃんのクラスもメイド喫茶とかすれば良かったのに」
「やめてよ、まりや」
「おかえりなさ…ま、まりや従姉さん!」
「あれま、らっきー♪千早ちゃんが担当なんだ」
「あ…あの、そんなにじろじろと見られるとはずかしいんですけ…か…かぶらぎみずほぉ?」
「ちょ! この学院じゃ宮小路なの。君も妃宮でしょ!」
「なるほど…、本当に…見えませんね」
「そっくりそのままお返ししますよ」
………
ふたりはぺたんとその場で向き合ってすわると大きなため息をついた
「はあああああ〜」
_| ̄|○ ○| ̄|_


558 :あまのめぐみ:2010/11/07(日) 17:11:36 ID:aS3xGss80
(8)

「はい、こちらがディンブラで、こちらがニルギリになります。ディンブラにはシフォンケーキの生クリーム添え、ニルギリにはチョコレートムースタルトになります」
千早が瑞穂とまりやに給仕をすると同時に、
「すいません親族なんだけど、ちょっとだけ話させてもらっていい?」
まりやは他のクラスメイトに了解をとる。クラスメイトは瑞穂の方をみてコクコクと首を振った。
(あのお姉様が伝説の宮小路瑞穂お姉さまですって)
(…ざわ)
  (…ざわ)
(妃宮さんとご親戚なんですって、うらやましいですわー)
そんな声がぼそぼそと聞こえる。
瑞穂は当然両足を揃え、足を軽く流す形で、お嬢様座りをしているのだが、千早もきちっと同じ形のお嬢様座りで椅子に腰掛けた。
本当の女の子であるまりやは足を交差して座ると上に組んだ右足をぶらぶらさせてちょっとワイルドに座っていた。
「なるほど、千早ちゃんはエルダーなのね」
「ええ、ご存じと思いますが薫子さんと二人で一人の半人前ですけれどね」
「薫子さんもエルダーなのね。私・奏ちゃん・薫子ちゃんと続くと何か因縁を感じちゃうけど」
「そういえば、瑞穂さん。この学院でなにやらかしたんですか。いろいろなところで伝説を耳にするんですけど…」
「あは…あはは。いやん。聞かなかったことにして欲しいな…」
「で、本日も女性の格好で?」
千早は女性の格好というところをワザと小声にした。女装と言わないのも誰かに聞こえたらまずいと思ったからだが、女性の格好も充分まずい気はしていた。
「これはね、妙子さんに無理矢理…」
「ああっ、ごめんなさい。うちの母がっ!」
「いや、きみの苦境は十分理解したよ、だいたい主犯はこの人でしょう」
そういうと瑞穂はまりやをちろっと見た。
「ひっどーい。主犯って何よ。私はね困っているいとこを助けようと思ってさ。瑞穂ちゃんだって登校拒否寸前までいってたでしょうに」




559 :名無しさん@初回限定:2010/11/07(日) 17:23:41 ID:bLDbbrfA0
しおん

560 :あまのめぐみ:2010/11/07(日) 17:26:00 ID:aS3xGss80
(9)

「確かにね。靴隠されたり、体操服が消えたり、嫌がらせもあったから」
「瑞穂さんもですか、僕もですよ」
「ちょっと、千早ちゃん、言葉遣い!」
まりやが慌てた。
「平気ですよまりや従姉さん。最近は自分の事を僕っていう娘が増えてるそうで、それがギャップで萌えるんだそうです」
「はああ、僕のときはそんな話なかったからなあ、わたしって言う度に恥ずかしかったんだよ」
「でも、私って男女共通じゃないですか、どうして?」
「その次はあたしって言えだったからね」
「にしし、ギャップ萌えかあ。なるほど。いいこときいた」
「あ、あんまりじゃましちゃ行けないから私たちはおいとまするね。お茶とケーキおいしかったわ」
おいしかったの部分はカウンターの廻りでちらちらとこちらを見ているメイド服のクラスメイトのみんなに聞こえるように言った。
「きゃー♪伝説のお姉様に褒められた〜」
みんなの士気が上がる前にくらっと失神する子が何人か出た。
「瑞穂ちゃんの悩殺力未だに衰えずってところか」
「さすが伝説の七十五%の力は伊達じゃないですね」
「通常の三倍の得票率だったそうよ」
「赤くないしツノもありません!」
「そう言うリアクションは、お(こそっ)の子ね」


561 :あまのめぐみ:2010/11/07(日) 17:43:21 ID:aS3xGss80
(10)

「お姉さま、瑞穂お姉さま、記念写真をお願いできますか!?」
「ええ、いいわ。え?わたしと千早ちゃんだけ?」
「ええ、この日の記念に」
「あはは、でも商売にしちゃダメよ」
「はぁい♪」
パシャ。パシャ。
何枚も写真が撮られたのだけれど、これが後々大問題になるとは二人はまだ知らなかった。

さて、さらにそのころ。茶道部のお茶席。茶道部だけでは接客できないので園芸部と華道部の三部でおもてなしをしている。
生け花の素材の提供を園芸部。そして花器にに生け花として彩るのが華道部。そしてその生け花を借景の一部として活用する野点をしているのが茶道部なのであった。

「お姉様もOGのお方ですか」
金髪の少女がお茶の接待をしながら客に質問をしていた。
「ええ、失礼かも知れませんが日本語お上手ですね」
「はぅ、やっぱりそう思われますよね。私は隔世遺伝で金髪なんですけど日本人なんです」
「あら、それは不躾な質問をしてしまいましたね。うちの娘も隔世遺伝らしくて銀の髪で…」
「あの、間違っていたら失礼とおもいますが、妃宮千早さまのお母様でいらっしゃいますか?」
「千早ちゃんを知って居るんですか?」
「ええ、お世話になっております。すみません、わたくし冷泉淡雪と申します。いつも華道部でお世話になっております」
「まあ。こんなかわいらしい人がお友達なんて」


562 :名無しさん@初回限定:2010/11/07(日) 17:48:34 ID:iCrANvKf0
支援

563 :あまのめぐみ:2010/11/07(日) 17:59:49 ID:aS3xGss80
(11)

「そういえば、今日、うちの娘が演劇に出るそうなのですけど」
「そうなんですよ。千早お姉さまの演劇は二大エルダーが主役ということでものすごい人気なのですって。私も見に行く予定ですのでご一緒いたしましょうか?」
「ええ、ところで二大エルダーって?エルダーは一人じゃありませんでした?」
「え?お母様には言ってらっしゃらないんですか?今年はエルダーが二人になったんですよ」
「まあ。それは知らなかったわ。…千早ちゃん黙っていたわね…」
(あ、失敗しちゃった?)
妙子の反応をみてちょっとうろたえている淡雪であった。

さらにそのころ。聖應の受付前では
「紫苑お姉さま〜」
「奏ちゃん、お久しぶり〜」
「奏さんもお元気そうね」
「貴子お姉さまもごきげんよう」
「貴子さん、聞きまして?瑞穂さんったらまりやさんと二人でこっそりと来ているそうですよ」
「まりやさんの悪事はこのわたくしが打破いたします!」
「あのう、お二人とも過激すぎます。ところで、どちらかご予定はあります?」


564 :名無しさん@初回限定:2010/11/07(日) 18:08:24 ID:bLDbbrfA0
シエンスルノデス!

565 :あまのめぐみ:2010/11/07(日) 18:16:48 ID:aS3xGss80
(12)

「そうねえ、瑞穂さん達をさがすのはどうでしょう」
「紫苑さま、それはいいですね。ふと思ったのですが、紫苑さまも瑞穂さんも奏さんもエルダーシスターってものすごく豪華なメンバーではありませんか?」
「そういう貴子さんだって、生徒会会長だった方ではありませんか」
「「「うふふふふふ」」」
三人とも苦笑いをした。本人達は全くそんな意識がなかったからだ。
「こほん。まあ、わたくしはずっと生徒会役員だったので創造祭をお客さんの立場で楽しんだことがありませんので、本日は楽しみに参りましたの」
「…とか言って後輩のの生徒会役員が気になっているのではなくて?」
ぼそっとした言い方。そしてその声に奏は身体に緊張が走った。
「ぶ…部長さん…」
「ばかもの!私は卒業して部長でも何でもないぞ。奏。私のことはおねえちゃんと呼べ」
「圭さん、後輩いじめはやめましょうね…」
「ぎくっ、美智子…、わかった。元部長でいいぞ…」
「はっ、はい元部長さん」
「みなさんも学院祭へ?」
紫苑が尋ねる。紫苑は、少なくとも自分たちは特別枠の招待状があるが、圭と美智子にあるのかが気になった。
「わたしは、生徒会からの招待状がある。美智子の分もむしり取った」
「はう、初音ちゃん大変だったわね…」
奏は泣きながら発見したであろう初音を思うと涙を禁じ得なかった。
「奏。あんまり適当なことを言うではないぞ」
「はわわ〜。そんなことはないです」
お姉さま達に囲まれると新入生の頃の口癖とかが甦ってくる。お姉さまの側になってから随分しっかりしたはずなのに…
そう思った奏であった。完

「あの…元部長さん…この地の文はひどくありません?しかも視点移動がおかしくなります」


566 :あまのめぐみ:2010/11/07(日) 18:28:17 ID:aS3xGss80
(13)

「じゃあとりあえず、瑞穂さんを探しに行きましょうか」
紫苑の提案にみんな頷いた。
「あ、その前にわたし、薫子ちゃんの所に顔を出したいのですけれど」
奏がおそるおそる言ってみた。
「薫子ちゃんのところは3Cですけどいいですか?」
「出し物はなんでしょう?」
貴子が奏に知っているか聞いた。
「喫茶店だと聞いてます」
「奏ちゃんたちの頃から本格的な模擬店が増えましたものねとても楽しみですわ」

さて3Cに戻る。
「情報室のプリンターでお姉さま方のポスター作って参りましたわ!」
「なんというジェバンニ!いやジェバンニは一晩かかってるから…」
「ポスターは、入り口の所に、目立つように貼りましょう!」
もう、クラスメイトの娘たちは写真の出来の良さを見て舞い上がってしまっている。
「ちょ、ちょっと…いやあああ堪忍してぇぇぇぇぇえ」
どこぞのえっちな映画のお約束のようなセリフを残して、真っ赤になった顔を両手で隠しながら廊下を走り去っていったのは千早だ。
「エルダーは廊下を走っちゃダメでしょう」
イケメンハンサム少年ぽくてメイド服がちょっと寸足らずにみえる真行寺茉清は蒔田聖と見つめ合いながら苦笑していた、。
「そうですね、茉清さん」
「聖さんの言うとおり」


567 :あまのめぐみ:2010/11/07(日) 18:39:58 ID:aS3xGss80
(14)

「み…瑞穂さんったら何してるんですか!」
3Cの入り口にどかーんとかざってある超巨大ポスター、そこにはものすごく可愛い格好をした瑞穂が銀髪少女と並んでその下には「ようこそ!3Cメイド喫茶へ」という文字が躍っていた。それをみて貴子の開口一番がこれであった。
「おかえりなさいませ、お嬢様方」
「あ、白菊の君!」
「薫子さん、貴女のお姉さまよ!」
みんな奏を知っている世代なので口々に叫んだ。
「今日は歴代エルダーのお姉さま方が沢山いらっしゃって下さって素敵ですわ」
「こちらのお姉さまも背が高くて素敵でいらっしゃいますわ」
「あ、奏お姉さま、紫苑さん、貴子さんいらっしゃいませ」
「薫子さん、あの入り口の写真はな…なんですの?データをわけていただけませんこと?」
鼻血を少し流しつつ、貴子が薫子に尋ねた。さすがはMGC(ミズホグッズ倶楽部)の上客であった(笑)。
「それにしても瑞穂さん、相変わらず可愛らしいですわね」
「そういえば、今年のエルダーは薫子ちゃんとこちらの写真の方ですってね」
「はい、妃宮千早さんで、さきほど宮小路瑞穂さまと御門まりやさまの親戚とうかがいました」
「まあまあまあ!」
紫苑がそれを聞いてにこにこしはじめた。何か思いついたようだ。


568 :あまのめぐみ:2010/11/07(日) 18:42:06 ID:aS3xGss80
ご飯休憩します〜

569 :名無しさん@初回限定:2010/11/07(日) 20:20:57 ID:d9OQy3eT0
野暮な突っ込みだが 瑞穂ちゃんの得票率は82%じゃなかったっけ?

570 :あまのめぐみ:2010/11/07(日) 21:09:24 ID:aS3xGss80
う、82%ですね。どこかのサイトで数字をみて75%だって…あせ


571 :あまのめぐみ:2010/11/07(日) 21:10:11 ID:aS3xGss80
(15)

恥ずかしさのあまりダッシュで走り去った千早であったが、廊下の片隅で膝を抱えた立ち座りをしていたところをまりやたちに見つかった。
「千早ちゃん。こんなところで何してるのさ」
「ううう、まりや従姉さん。死ぬ。恥ずかしさで死んじゃう」
「へ、どうしたの」
そう言いつつ瑞穂が優しく千早を立たせた。
「聞いて下さい、さっき撮った写真がもうポスターになってるんですよ。ものすごく恥ずかしいサイズに」
「はひ?」
瑞穂の目が点…になった。
「ど…どのくらいの大きさ?」
「教室の入り口より大きいくらい…」
「はあああ、今の娘たちってまりやの時より過激だね」
「あらー、グッズで売り出さないならそんなんでもないわよ」
「…グッズ売ってるらしいです…」
「あら、ま」
「CGCだそうです…」
「あら…」
まりやが冷や汗をたらりとする。
「紫苑さんの時にはそういうの無かった筈でしょ!諸悪の根源はまりや。貴女ね」
「とほほ、面目ない」
「それはそうと、そろそろ生徒会劇の準備時間じゃないの?いいの?」
瑞穂は左手の内側にある腕時計の文字盤をみて言った。
「あ、本当ですね。行かなくっちゃ」
「教室に戻らなくて良いの?」
「恥ずかしいし、衣装は講堂の準備室にありますから」
「ところで、着替え大丈夫?」
「はい?」
「いや、自分の性別忘れてないよね?」
まりやが確認をした。
「あ…性別というよりその問題をすっかり忘れてた…」

572 :あまのめぐみ:2010/11/07(日) 21:10:35 ID:aS3xGss80
(16)

「わかった。あたしが一肌脱ごう!」
「え?まりや従姉さんが?」
「あ、ばかにしてるな。これでもハリウッド映画の衣装とか…マイナー作品だけど…やってるんだよ!」
マイナー作品のあたりは少し小さい声で言っているのが矜持なのだろうか。
「じゃあ、いきましょうか」
瑞穂が先陣を切って歩き出した。
「まりや従姉さん、瑞穂さんって本当に男だっけ?」
「ん?いや、腰つきとか凄く女らしいんでびっくり。いろいろなところで伝説のエルダーって話をきくからどんなんだって思ってたんだけど、見たら納得しちゃった」
「そういう千早ちゃんだってものすごく女らしいけど?自覚無い?」
「いえ。これは昔からの特訓で。ほら千歳さんが無くなってからときどき千歳さんのふりして母さんにつきあったりしてたんだ」
「ああ、そうだったね、千歳ちゃんが亡くなってからだっけ千早ちゃんが髪を伸ばし始めたの」
「おかげで僕を娘だとか言ったりしてるんだけど、本気なのか冗談なのかわからなくて…」
「どうだろうね、まあ、千早ちゃんの事を私に相談しに来た時はちゃんと理解してたけれど?」
「ところで、まりや従姉さんなんでしょ。瑞穂さんの例があるからってそそのかしたの」
「うん。でも嫌だった?」
「最初は驚いたけど、今はまりや従姉さんに感謝してる。人間不信の塊だったからね、ここに来るまでは」
「ふたりともー、急がないと準備時間無くなっちゃうよ」
「「はーい」」


573 :あまのめぐみ:2010/11/07(日) 21:16:20 ID:aS3xGss80
(17)

「で、どうしてみんながココにいるの?」
講堂の準備室に飛び込んだ瑞穂が目の前にいる紫苑・奏・貴子・圭・美智子をみて驚いた。
「瑞穂お姉さま?奏と圭元部長は演劇部つまり生徒会劇のお手伝いで呼ばれてるのですよ」
瑞穂の前だとあの甘ったれた語尾が少し変というしゃべり方に戻ってしまう。
「奏お姉さま、萌え。すんげー萌え」
薫子ちゃんが鼻をムハーってしながら興奮している。
「ところで、準備時間もなくなっちゃうから私たちもお手伝いに来たのだけれど、私と紫苑さんとまりやで千早ちゃんの着替えを手伝うわ。奏ちゃんたちは薫子ちゃんをお願いね」
瑞穂が宣言すると部屋の片隅に四人で移動した。
「紫苑さん、この娘、私と一緒なんです」
「! なるほど、理解しました。さずがはまりやさんの親戚ですね」
「にゃは。それほどでも」
「まりや従姉さん…」
「それにしても瑞穂さんといい千早さんといい、嫉妬してしまいそうですわ」
軽口を叩きながらも背もあり体格も良い紫苑や瑞穂が上手くカバーをしてその間にまりやがコルセットを締めていく。
「はいっ息吐いて!」
「ふーっ!ぐへっ」」
「すごいわね。十センチ近くウェストが縮まったわ」
紫苑がびっくりする。

574 :あまのめぐみ:2010/11/07(日) 21:34:06 ID:aS3xGss80
(18)
「く…苦しい…」
「お腹じゃなくて胸で呼吸しなさい」
「うう、どうやって?」
「ラジオ体操の深呼吸してみなさい」
「すーはーすーはー」
「赤ちゃん出来たらこの呼吸法を覚えなくちゃならなくなるのよ!」
「えっと、まりや従姉さん…それはないとおもうー」
「はい、ストッキングはそのままでいいか、じゃあドレス」
ドレスも胸から下はきゅーっと絞ったデザインで胸からのドレープが美しい。そして後側でおおきなリボンを作ると完成だ。
「ふむ。なかなかのローラぶりだね」
「じゃあ、いっといで!」ポンと尻を叩くとお手伝い組は仕事がないので、関係者席で観劇することになった。
ちなみにドレスからネグリジェに着替えるのは脱がせる時だけは手伝うがこれは少人数で可能。着るのは当人だけで出来るので、特に人手が必要になることもなかった。

開演。千早のローラはものすごく乙女だった。そして薫子とのディープキス。キスした薫子がびっくりしているので予想外なのだとみんな確信していた。
「いや、今年も豊作だわ」
にやにやしながら圭が美智子にささやいた。
「あたしは貴女だけだから不得手も関係ないからね」
「肩身が狭い娘が少なくなるのはイイコトだと思うけどね」


575 :名無しさん@初回限定:2010/11/07(日) 21:46:07 ID:GreaEblQ0
しえん

576 :あまのめぐみ:2010/11/07(日) 21:52:31 ID:aS3xGss80
(19)


幕間に、生徒会の人たち子たちが呼びに来た。終幕後に舞台に上がって舞台挨拶して欲しいと。
「いや、瑞穂ちゃんモテモテじゃない」
まりやがにやにやしながら言った。
「あら、きっとまりやじゃないの?」
瑞穂は反駁してみた。
「奏ちゃんかもしれませんわ」
紫苑が奏を見ていった。
「はやや〜」
そして終幕。
「きゃー。きゃー」
歓声がすさまじい。

「えー、生徒会長の皆瀬です。今回は歴代有名OGのお姉さま方にお手伝いいただきましたのでご紹介いたします。お姉さま方舞台に!」
舞台上には奏・紫苑・瑞穂・まりや・圭・美智子・貴子という順にならんでいった。
「まずは、皆様の中にも覚えてらっしゃる方も多いと思います。白菊の君第七十四代エルダーでもいらっしゃいます周防院奏お姉さま」
ぱちぱちと拍手があがる。
「お隣は、皆様お名前だけはご存じの方も多いと思いますが伝説の第七十二代エルダー宮小路瑞穂お姉さまです」
「おおおー」
何故か拍手よりもどよめきが多かった。何しろ今の在校生が新入生の時上級生と最上級生から「伝説のお姉さまの伝説」をこれでもかとすり込まれて、卒業アルバムやクラブの活動記録写真に残っている瑞穂の艶姿をみて想像するだけだったからだ。
「宮小路お姉さまって美脚ですわね。あたしのお大根と取り替えて欲しい〜」
すらっとしているけど、ばいーんきゅぼんな理想体型と言っても過言ではない瑞穂の綺麗な体型に講堂にいる学院生からため息が漏れる。
「お次は、みなさん、お名前を良く覚えておくと将来びっくりすると思います。新進気鋭のデザイナーでハリウッドでも活躍中の御門まりやお姉さま!、実はこのお二人妃宮千早さんのご親戚だそうです!」
「おおおおお!」
もっと講堂が割れんばかりの驚きに包まれた。



577 :あまのめぐみ:2010/11/07(日) 22:02:04 ID:aS3xGss80
(20)

「次は演劇部元部長で伝説の部長と誉れの高かった小鳥遊圭お姉さまとお姉さまをサポートし続けている高根美智子お姉さまです」
ぱちぱちと拍手が鳴りやまない。
「最後に、先々代の生徒会長の厳島貴子お姉さまです!」
ぱちぱちと拍手が鳴り響いていたのだが、だんだん舞台上の異変に気がつく人が増えてきた。
奏の次に瑞穂なのだが、その間の一人が全く忘れ去られている事に気がついた。
「アニメでも空気になってしまったんですもの、しかたがないんですね。舞台挨拶のお話しを持っていっても私は空気なんだわ」
このまま、二等身のダルマ体型になってごろんとしそうになっている紫苑を見て、初音は慌てて取り繕った。
「殿のお姉さまは第七十一代のエルダーシスター十条紫苑お姉さまです!紫苑お姉さまに絶大な拍手を!」
わああああああああ。会場も気を遣って割れんばかりの拍手と歓声をあげた。



578 :あまのめぐみ:2010/11/07(日) 22:13:53 ID:aS3xGss80
(21)

「紫苑さん、いつまでも拗ねてないで3Cへ行きましょう。なにやら面白いことがあるそうですから」
「くすん、瑞穂さん、私の心の傷をぐさぐさとえぐるのはおよしになっていただけません?」
「おかえりなさいま…み…瑞穂くん」
「へ?緋紗子先生なにやってんですか!?」
そこには、フリフリのミニスカートという伝説のステーキファミレスそっくりのメイド服を着た梶浦緋紗子が立っていた。
「担任にこんな破廉恥な服着せちゃダメ〜」
「先生、それを破廉恥というならクラス全員破廉恥になりますし、そもそも許可をお出しになったのは先生ですよ?」
「緋紗子先生。学院長にバレたら大変ですね」
瑞穂が心配そうに言った。学院長は、寛大な人だが最近は病弱で大変だと聞いている。
「あのね、瑞穂くん。学院長代行なの。私」
「……ご愁傷様です」
そういうと瑞穂は見なかったことにしてあげようと、そっとその場を離れようとした。
「あ、逃げちゃだめええええ」
泣きそうな緋紗子が巻き添えを必死に逃がすまいとしていた。

おしまい。


579 :名無しさん@初回限定:2010/11/07(日) 22:20:04 ID:wXnhfzOl0
>>578

先々々代の生徒会長なんじゃないの?

当代 皆瀬初音
先代 上岡由佳里
先々代 菅原君枝
先々々代 厳島貴子

580 :あまのめぐみ:2010/11/07(日) 22:50:38 ID:aS3xGss80
>>579
ごめんね、タイプミスが多くて。チェック厳しくありがとう。

581 :名無しさん@初回限定:2010/11/08(月) 09:34:15 ID:GFl+AdZh0
投下お疲れ様でした
しかし少々気になることがあるので言わせていただきます

書き込み時間を見る限り書きながら投下しているようですがそれは良くないですよ
長時間にわたってスレッドを占有しているのは他に投稿しようとする人に迷惑がかかりますから

あとここが何連投で規制になるのかはわかりませんでしたが
他のサーバーでは毎時0分に規制がリセットされるそうなので
長い作品を投稿する際は0分をまたぐようにするのが良いそうです
また他のスレッドにありましたが最大投稿容量が2048バイト、最大改行数が32行らしいです

最後にあまの様の作品は初見なのでわからなかったのですがCGCって何ですか?
元作品内に無い単語だと思うのですが、
自身のオリジナル設定の場合は一言でも触れてあると読み手にとってありがたいです

長々と失礼しました

582 :名無しさん@初回限定:2010/11/08(月) 12:04:16 ID:ESEDsKK00
>>581
>>567から推察は出来るだろうに
多分千早グッズクラブじゃね

個人的には全部で幾つかを最初に書いて欲しかったかな
特に長い場合は

583 :名無しさん@初回限定:2010/11/08(月) 12:32:55 ID:fQWu6yJs0
投下乙でありました

584 :名無しさん@初回限定:2010/11/08(月) 20:03:07 ID:vDAT3OSC0
>>581
ここのスレの進行を見る限り「誰かが迷惑」とか言うほど頻繁に投稿されてない気がするんだが…
君だけのルールを振り回すのはやめような。

あと、あまのめぐみさんの作品が初見というなら、それは君の方が失礼じゃないかな。
キャラメルBOXの公式BBSや、まとめサイトにある投稿所や本人のブログなんかに大量に作品書いてる。
おとボクのSSでは結構知られた人だけどな。

書きながら投稿っていうけど、もし本当なら話が破綻してないってすげえな。と思う。
書いて投稿だと思う。

まてよ、書きながら投稿なら全部でどれだけになるか書けるわけないというのはあるんじゃなイカ。
…すげえ。

585 :名無しさん@初回限定:2010/11/08(月) 20:19:30 ID:Ih5RVKSS0
とりあえず、めぐみ乙

586 :名無しさん@初回限定:2010/11/08(月) 20:21:57 ID:ojkIwBvK0
規制解除したかな?テスト

規制発動の条件ってどんなだろ?
3連発で何回か引っかかったのと、
最終的にさるられた。

書くのよりも投下に時間かかるのがつらいっすなー。

587 :名無しさん@初回限定:2010/11/08(月) 21:01:21 ID:ESEDsKK00
>>584
上の2行はまぁ分かる
2段目からは本人乙って言われてもしょうがないだろそれww

>>586
timecount=10
timeclose=3
だから板の全スレで10回中3回が同じIPだったら連投ですか?のエラー

エロゲネタは確か連投時間が30秒以内ならエラー

さるは一般的に00分〜59分までに10回だけどココはどうなんだろ
テストしてみるか誰か知ってる人に聞かないと分からないかな
一応こんなのもあるが
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1282666144/2


588 :名無しさん@初回限定:2010/11/08(月) 21:12:08 ID:sodpjWR10
>>587
>>上の2行はまぁ分かる

そうなの?
このSSスレ以外、エロパロ板のSSスレしか見ない自分からしたら、一人のSS書きが何時間も占有しな
いって暗黙のルールだと思ってたけど……

自分も584=あまのめぐみって思った

589 :名無しさん@初回限定:2010/11/08(月) 21:19:25 ID:ESEDsKK00
午後2時から午後10時だし日曜日だって事を考えると長いだろうけど
21個あるって事を考えればそこまで言う程じゃないとは思う
このスレの勢いだとおそらく投下はないだろうしなあの間も

暗黙のルールってか投稿者側のマナーって程度だろうと思うぜ

あくまでこのスレの勢いとか投下頻度を考えるに…って話だし俺は投下したことないからアレだけど

590 :名無しさん@初回限定:2010/11/08(月) 21:21:28 ID:vDAT3OSC0
そうか、他人を褒めると自作自演扱いするのか。


すくなくとも、おとボク島にいるSSの有名サークルは(というか残っている所は少ないけど)

むげんれんさ
彩綺堂
Apple & Watermelon

くらいだろ?

この中で一番良質な本を出してるのはむげんれんさだと思うけど。
こんどはむげんれんさの人間乙とか言いそうだ(苦笑)



591 :名無しさん@初回限定:2010/11/08(月) 21:34:04 ID:dR64J16x0
どうせいつもは過疎っているわけだし、連投ルール厳しいし、ある程度は目をつむるのがいいいんじゃないか?
こんな事で論争になってもつまらんしなぁ

592 :324:2010/11/08(月) 21:37:41 ID:r+XktddR0
聖應の生徒たる者は、寛容の心が大切ですわ

593 :名無しさん@初回限定:2010/11/08(月) 21:38:32 ID:xsHmyXmT0
寛容な心が肝要なんですな

594 :名無しさん@初回限定:2010/11/08(月) 21:41:50 ID:ESEDsKK00
>>592
新作マダァ?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン

595 :名無しさん@初回限定:2010/11/08(月) 21:45:04 ID:V5xG8Oa70
>>593
だがお前は屋上に来い
沙世子がお前に話があるそうだ

596 :名無しさん@初回限定:2010/11/08(月) 21:52:05 ID:xsHmyXmT0
>>595
そんな所にゃ行かんよう

597 :名無しさん@初回限定:2010/11/08(月) 22:19:31 ID:qVYmRjTe0
まとめて書いてから投稿するべきだと思うけど・・・
それ以上にキャラの性格やら言動に違和感が

598 :名無しさん@初回限定:2010/11/08(月) 23:02:41 ID:A76cGE2D0
ここは『寛容な心』を他人に押しつけ
寛容すべき事柄に対しては何も言わない醜いスレですね

599 :名無しさん@初回限定:2010/11/08(月) 23:11:57 ID:EbFYpZBV0
TINAMIの投稿伸びてないな
我こそはという人はおらんのかな?

600 :名無しさん@初回限定:2010/11/09(火) 00:21:08 ID:i1NPNHQY0
多少占有しようが、違和感あろうが、
SS書いてくれる人のほうが、なんも書かない人より評価されてしかるべき。

やる気失せられたら、困るのはスレ住人ですよ。

それよか褒めて、おだてて、調子に乗らせて、
思う存分妄想垂れ流させるほうが
よっぽど正しい住民の姿だと思うんです。

601 :名無しさん@初回限定:2010/11/09(火) 00:59:11 ID:lBHZa+Cr0
投稿が少ないのは板的に連投できる場所じゃないのと、スレ住人が低俗すぎるってのがな
エロパロ行けよって素で思うし、つーかなんでこの板にあるの?


602 :名無しさん@初回限定:2010/11/09(火) 01:12:10 ID:xcQKnhQX0
>>601
低俗丸出しw
エロパロ板のローカルルールすら読めないのか

603 :名無しさん@初回限定:2010/11/09(火) 01:23:34 ID:lBHZa+Cr0
おとボクはアニメであるじゃん、そっちの理由こじつけてやれよって話

>>600みたいに言わなくていいことわざと書く性格の悪さといい
>>581みたいに自分ルール振りかざして自治気取っちゃうゴミといい
作者擁護すれば、アンチみたいな活動しだすやつとかくそすぎるだろ

604 :名無しさん@初回限定:2010/11/09(火) 01:25:56 ID:cuESl7qW0
お前もその自治厨と同類な件

605 :名無しさん@初回限定:2010/11/09(火) 01:41:59 ID:Gp5Wuw5D0
>>603
エロパロのローカルルールとネギのローカルルールを読んで比較した上で、
元々18禁ゲームであるおとボクのパロスレを
何故ネギではなくエロパロに持っていくべきと思ったのかが判らない

606 :名無しさん@初回限定:2010/11/09(火) 01:46:26 ID:U3mCS3fc0
処女姉スレで以前荒れた時(確か、投下ssがスレの空気に合うかどうかだったと思う)
に、原作(その頃は2人のエルダー発売前だから、当然処女姉)のシーンをもじって、
我らがエルダー瑞穂お姉さまが「恥を知りなさい!」って一喝してくれた事があった
気がする。

もう一度読みたくて探してるんだけど、まだ見つかってない。
もし知ってる方がいたら、どこにあったか教えて貰えれば嬉しいです。

607 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2010/11/09(火) 03:12:14 ID:AjP5eqlc0
>>606
ひょっとしてこれのことでしょうか?
http://takayan.otbk.root-node.net/type90_otome/ss/sonota041.htm

それはそれとして、ここでは初めて2人のエルダー作品を投下させていただきます。
みんなで時代劇の演劇をやる話です。よろしくお願いします。

608 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2010/11/09(火) 03:18:11 ID:AjP5eqlc0
「お奉行様、今月分の礼金でございます」
「おお、いつもすまんの、越後屋」
 僕たちは、寮のテレビで時代劇を見ていた。内容は何てことない、悪徳奉行が悪徳商人とグルになって汚い金儲けをし、
農民達を苦しめるという、別に珍しくもないありふれた話。
「しかし、時代劇って話は全然いつもあんまり変わらないのに、なんでこう面白いのかしらね?」
「それはあれですよ香織理お姉さま、そのありふれた内容をいつも求めて安心したいって思ってるからじゃないですかねえ?」
「そうね。私たちもいつもと変わらない日常のやり取りをして安心したいって思うもの。
だから見て感動することも泣くこともないけど、また見たいって思うのでしょうね」
「そうね」
「ううう……みんなが一致団結して悪に立ち向かう姿……感動ものだよ!」
「か、薫子さん……」
 ま、例外もたまにいるみたいだけど……。

〜受け継がれた願い〜

「しかし越後屋、その方も悪よのお」
「いえいえ、お奉行様ほどでは……」
「しかし御前、百姓衆が一揆を起こさんばかりの勢い。今のうちに抑えておきませんと……」
 グルの代官が奉行に進言するシーン。
「………」
 そこで僕はハッとして物思いにふける。
「どうしたの、千早?」
「ちはや?」
「千早ちゃん……?」
 みんなが僕の方に注目している。心配させちゃったかな?

609 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2010/11/09(火) 03:23:28 ID:AjP5eqlc0
「いえ、そういえば時代劇でも黒幕のことを“御前”と呼ぶんだな、と思いまして」
「ああ、そっか……」
「そういえばそうですね」 
「ちはや、うたののこと、考えてる?」
「ええ……」
 でも、あの雅楽乃が悪代官とかやってるとこって、想像できないな……。
「おや? 千早お姉さま、もしかして御前が悪代官やってるとこ想像してます?」
 うっ……陽向ちゃん、鋭いな。
「どうせなら、1回試してもらう? どうなるのか」
「うーん……見てみたいような見たくないような……」
 香織理さんの提案に、薫子さんは腕を組んで考え込む。
「試すって、どんなシナリオでいくんですか? やってもらうにしても、
どんな悪役にするのか決めておかないと話になりませんし……」
 一応、みんなの希望を聞いておこう。僕だけでどう決めていいのか分からないし……。
「そうですね。私としては、千早ちゃんと雅楽乃ちゃんが(官能の渦に溺れ改め)情熱的に愛し合う話がいいな……」
「初音さん……」
 本音がダダ漏れしているような気が……。
「さすが初音お姉さま! 私も是非そういう話が見たいです!」
「なるほど、そういうのもいいかもね」
「陽向ちゃん、香織理さん……」
「ちはやとうたのの恋物語……見たい」
「もう、優雨まで……」
 こうして、話はそういう方向に決まってしまった。

610 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2010/11/09(火) 03:39:40 ID:AjP5eqlc0
「まあ、それは時代劇でも家老と側室のそれがいっぱいあるから、題材は難しくないけど……」
 雅楽乃を「御前」と呼ぶことが前提だと、僕はどうしても情婦役になってしまうわけで……。
「じゃあ話はそれに決まりね」
「ちょ、ちょっと待ってください! 私たちだけで話を進めましても、他の方々がなんと言うか……」
 多数決という民主主義的な横暴の前には、エルダーの形なき権力も通用しない。苦肉の策として僕はそう口にした。
「そうですよね。まずは雅楽乃ちゃんの意見や脚本を仕上げるところから始めないと……ですね」
「ふう……」
 僕は安堵のため息をつく。しかし、このとき僕はまだ気づいてなかった。自分で自分の首を絞めていることに……。

611 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2010/11/09(火) 03:45:30 ID:AjP5eqlc0
「私が悪役として舞台に……ですか?」
 翌日、僕は薫子さん、初音さんとともに修身室へ雅楽乃に舞台のお願いに来ていた。
「ええ」
「ちょっと、御前を悪役なんて……」
「ちなみに、どのようなお話か、お伺いしてもよろしいですか?」
 反対しそうな部員達を抑えて、雅楽乃が話を続ける。
「そうですね……方向としては千早ちゃんと情熱的に愛し合う話……というふうに決まりましたが」
「………」
 その瞬間、部屋に走った沈黙。
「あの……やっぱりダメ、ですか?」
「是非お受けさせていただきますわ!」
 雅楽乃が期待に胸をときめかせて……というか、目を星みたいに輝かせて言う。
「千早お姉さまと熱烈な求愛シーン……考えただけでも全身が痺れて来そうです……」
 もうすでにあっちの世界に行ってしまったみたい……。
「……千早お姉さまって、うたちゃんにとって麻薬みたい」
 雪ちゃんが小声でつぶやく。ま、否定はしないけど。

「えー、そういうわけで、私たちの出番が回ってきましたよ!」
「稽古は私が見ることになったから」
 学院祭のときと同じく、陽向ちゃんの脚本と、玲香さんの指導でやることに決まったんだけど……。
「どうして、あなたたちが……」
「だって、初音お姉さまのご要望にお応えするには、同じメンバーの方がいいじゃないですか!」
「ま、そういうわけよ」
 で、僕たちは早速練習に入ることになった。

612 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2010/11/09(火) 03:50:51 ID:AjP5eqlc0
「『お奉行様、お約束のものにございます』」
 商人役の演劇部員が、奉行役の雅楽乃に山吹色のお菓子を差し出す。もっとも練習なので、そのフリだけだが。
「『確かに300両ございます』」
 手下の代官役の雪ちゃんが中身を改めて雅楽乃に箱を渡した。
「『ふふふ、これでそなたの息子の不祥事も安心じゃな。じゃが、ほどほどにするよう伝えておけよ? 
でないとわしもかばいきれなくなるからのお?』」
 ……なんというか、雅楽乃にはこういう時代劇の黒幕役も普段の凛としたイメージが活かされて、
意外とすごく映えると思う。
 そして商人が去ったのを確認してから、僕の肩を抱いた。
「『千早(ちさ)、もうすぐそなたを身請けし、一生贅沢三昧に遊んで暮らせるようにしてやるぞ?』」
 ……それが僕の役名。僕は雅楽乃の情婦の芸者という設定だった。ちなみに雪ちゃんの役名が関東代官の小泉淡路守。
雅楽乃が南町奉行の笹尾雅楽頭。陽向ちゃん、このネーミングはないでしょう。
 陽向ちゃんいわく、「わかりやすくていいじゃないですか」だそうだけど。
「『あん♪ 御前、千早は嬉しゅうございます』」
 僕はそう言って雅楽乃の胸に手を添え……えっ!?
 ふにゅっ。
「あんっ……♪」
 ちょ、ちょっと、これってまずいじゃないか!

613 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2010/11/09(火) 03:55:43 ID:AjP5eqlc0
「どうかしましたか、お姉さま?」
「いえその、脚本どおりに手を添えると、雅楽乃の胸にさわってしまうことになるのですが……」
 玲香さんの質問に返す。僕としてはこれはまずい……。
「それがどうかしましたか?」
「その……キスくらいならまだしも、セクハラはまずいのではないかと……」
「相手が嫌がってるのを無理やりすればセクハラ。嫌がってなければセクハラとは言えないでしょ?」
 香織理さん、それはそうですけど……。
「雅楽乃ちゃんとしてはどうなの? 千早ちゃんに胸をさわられるのは嫌?」
 初音さんの質問。僕は雅楽乃に必死の視線を送る。わかってくれるかな?
「全然嫌ではありません。むしろ嬉しいですわ」
 ぐっ……やっぱりダメだった……当然か。っていうか、雅楽乃、その表情はやめて……。
「だって。御前は気にしてないって」
 香織理さん、絶対面白がってますね?
「いえ、私が気にするのですが……」
「どうしてですか? 殿方とならともかく、女性同士ではそれぐらい普通にやってるでしょう? 女性同士では、ね」
 玲香さんはニヤニヤ笑いながら言う。まさかこの人、僕が男だと感づいててわざと…? 
でも、そんなわけ……いや、あの玲香さんの性格、ありうる!
「くっ……」
 でも、推測が当たっていようがいまいが、僕は男ですから、なんて言うわけにはいかない。どうすれば……。
「では、もう一度、やり直しましょう」
 結局、流れに任せる以外の選択肢は思いつかなかった。

614 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2010/11/09(火) 04:11:08 ID:AjP5eqlc0
「『あん♪ 御前、千早は嬉しゅうございます』」
「『もう、御前、そのように当てつけないでくださいよ』」
 雪ちゃんが呆れたような表情で言う。なんか芝居じゃなく、素で呆れられてるように見えるのは気のせい?
「『よいではないか、淡路守。千早はわしにぞっこんなのじゃからのう』」
「『はい。千早は御前に抱かれている時が一番幸せでございますう……』」
 う、雅楽乃、お願いだからそんな心底幸せそうな表情で見ないで……。
「千早さん、まだ表情が硬いわね。もっと嬉しそうな表情で」
 玲香さんのある意味地獄の要求。嬉しそうな表情なんかしたら、それこそ理性が崩壊してしまいそうです。
 ち、千早、お前は女の子なんだ女の子なんだ女の子なんだっ……!
「さっきよりはましだけど、もう少し柔らかく……」
 うっ……えっと、3.141592653589793238462643383279……。
 結局、十数回やり直しをさせられ、やっとOKを出してもらえた。

615 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2010/11/09(火) 04:18:04 ID:AjP5eqlc0
「はあああああああ……」
 稽古終了後、僕は一気に疲れが放出してしまい、ぐったりしていた。
「ふふふ、ものすっごい役得だったわね、ちさちゃーん♪」
 うぐっ……薫子さん、役得はないでしょう、役得は。こっちは必死だったんですから。
「違う自分を演じるって大変よね」
 香織理さんも面白そうに言う。本当に僕の正体を知ってる人たちは……。
「ま、精進しなさいな。男の子♪」
 最後は僕にだけ聞こえるように言う。
「はいはい……精進します……」
 僕は疲れと精神的落ち込みから反論する気も起きなかった。

「はああ……本日は、夢のような1日でした……」
 一方雅楽乃は稽古が終わった後も頬を真っ赤に染めて夢の中にトリップしているような表情をしていた。
「うたちゃん、千早お姉さまがからむとすぐこれだもん」
 雪ちゃんの呆れ気味の一言。あのあたりのセリフ、やっぱり演技じゃなくて素だったのか……。
「今日は、いつも以上にいい夢が見られそうです」
「あはは……嬉しそうね。雅楽乃……」
 見ている僕も苦笑い。
「ええ。とっても嬉しいです。今宵は間違いなく桃源郷の海に浸れそうです♪」
 ……なんか取りようによっては危ないセリフだけど。そう思うのは僕が男なのと
雅楽乃の行為を目撃してしまっているから……かな。そう思うことにしよう……。
 ……一抹の危機感は拭い去れないけど。

616 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2010/11/09(火) 04:24:43 ID:AjP5eqlc0
 そして玲香さんのある意味極楽、ある意味地獄の特訓が終わり、いよいよ本番。
僕たちは時代劇でよく見る衣装に着替えて講堂に入る。
「うわっ! 千早、芸者姿がすごい色っぽい……」
「これでまた千早のファンが一層増えるわね」
「うぐっ……」
 かつらをかぶり、芸者らしい紫色の着物に着替えた僕に、みんなが見惚れて絶賛する。
 今さらここに来て何を落ち込むことがあろうか……僕は今は悪徳奉行の情婦の芸者に変身しているのであって、
御門千早への褒め言葉ではないのだから……。
 ……でも、そう思わないとやってられないよ、ホント。
「お姉さま、是非ここで『ちょっとだけよ』サービスをして見せてください! 着物の帯の下をちらっと……」
「あら、それは私も是非拝見したいですわ!」
「謹んで遠慮させていただきます」
 陽向ちゃんと雅楽乃に僕は笑顔で返す。冗談じゃない。そんなことをやろうものなら、ますます男としての尊厳が……。

617 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2010/11/09(火) 04:51:00 ID:AjP5eqlc0
「『御前、今までに集めた金子、そろそろ3万両近くになりますな』」
「『うむ、この金をばらまいて、わしが若年寄になれば、そなたは町奉行じゃ。そしてこの千早に持たせる店を拠点に、
抜け荷でまた一儲けできるぞ?』」
「『今から楽しみでございますね、御前さま♪』」
「『そこまでだ、悪党ども!』」
 事前に噂が広まっていたこともあって、劇には多くの生徒が見に来てくれた。創造祭と同じぐらいの大盛況。
僕と雅楽乃のラブシーンでは、何人もの生徒が卒倒してたらしい。
 “らしい”というのは、休憩中に耳にはさんで知ったことで、演じている間はそれらしい音を聞いただけだったから。
「『何者じゃ!』」
 僕たちが声のした方向に歩み寄ると、主人公の薫子さんの登場となる。
「『南町奉行、笹尾雅楽頭! 代官、小泉淡路守と結託し、役目を悪用して商人たちの弱みを盾にゆすりを働いたこと、
すでに明白! さらにはその金で立身出世を謀り、抜け荷を企むとは言語道断! 
この隠密目付、野々原但馬、断じて許さぬぞ!』」
 野々原但馬守、それが薫子さんの役名。その正義感を買われて極秘裏に表では裁けない悪徳権力者たちに制裁を加える、
まさに薫子さんにピッタリの役だ。
「キャーッ! 騎士の君!」
「薫子お姉さま!」
 殺陣シーンの直前だけあって、薫子さんコールのすごいこと。野々原但馬守の行動が
そのまま普段の薫子さんと重なるんだろうな。
「『ええい、小癪な! 出会え、出会え!』」
 雅楽乃の合図でラス立ち要因としてフェンシング部を始め、剣道系の各部活動の皆さんが一般の侍の格好をして登場。
殺陣シーンは剣舞だから、そういう経験のある人じゃないと薫子さんとの掛け合いは難しいだろうな。

618 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2010/11/09(火) 04:58:20 ID:AjP5eqlc0
「『狼藉者じゃ! 斬れ!』」
「『斬り捨てい!』」
 雅楽乃と雪ちゃんのセリフで殺陣シーン開始。僕は雅楽乃に寄り添って逃げながら見てるけど、さすが薫子さん、
もともとの腕前に加え、フェンシング部に何度も顔を出していることもあって、部員たちとの息もピッタリ。
高校の学芸会とは思えないほど鮮やかな剣舞を見せてくれている。本当にテレビで時代劇を見ているみたいだ。
「ふ……我が妹たちもなかなかやるわね。絶対不可能だと思っていた殺陣を実行するとは……
できれば私の脚本でやりたかったけど」
 ふと、観客席に居た一般客の1人がそう口にする。あの人、聖應のOGだろうか?
 そう思っていると、残るは僕と雅楽乃だけになっていた。
「『く……もはやこれまでじゃ!』」
 そう言うと雅楽乃は小道具である刃が引っ込む刀で切腹する。次は僕の番だ。
「『ああ……御前……千早も、今おそばに……』」
 僕は雅楽乃が切腹した刀で自分の喉を突き刺し、雅楽乃の手を取って隣に倒れた。
 そしてラスト、この話で苦しめられた人たちの成長を見守る薫子さんのさわやかな笑顔とともに
舞台は大盛況のうちに幕を閉じた。

619 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2010/11/09(火) 05:15:52 ID:AjP5eqlc0
「お疲れ様です、皆さん」
「あらあら、主演女優のご到着ね」
「いえ香織理さん、主演女優は薫子さんじゃ……」
「いやいや、千早の人気もすごかったって。だって……『あん♪ 御前、千早は嬉しゅうございます』なんて言われちゃ……」
「うぐっ……」
 僕が控え室に戻ると、早速みんなからの冷やかし攻撃。ある程度慣れたとはいえ、本当やめてほしい。
「まったく、色気が売り物の本物の女優よりよっぽど色っぽかったわよね?」
「史もまったく同感です」
 ガーン!!
「本物のお色気女優より……よっぽど色っぽい……」
「あらあら、言ってはいけないことを言ってしまったかしら?」
「そのようです」
 いや、いいんだ。僕は自分の役を忠実に演じただけなんだから……。
 でも、お色気たっぷりのアドリブも張り切ってこなしてたような……。
「ううっ……しばらく立ち直れないかも……」

「千早お姉さまの色香を一身に受けられて、雅楽乃は大変幸せでした」
「うたちゃん、台本にあった以上にお姉さまのアドリブ熱愛を受けたからねえ……予想はしてたけど……はあ……」
 恍惚の表情で語る雅楽乃に雪ちゃんのツッコミ。
「もし叶うなら、私はもう1度あのような演劇を致したいですわ」
 僕は色気たっぷりの役なんか……っていうか女役自体2度としたくないけどね。
「あら雅楽乃、そんなに悪役が好きになった?」
「まあ、お姉さま、相変わらず意地悪です。お姉さまと熱烈に愛し合う舞台をしたいと申しておりますのに……」
 雅楽乃は頬を膨らませる。いや分かってるけど、性別が逆転したのだけは勘弁してほしいよ。
それを期待に胸を膨らませた目で語るのも。

620 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2010/11/09(火) 05:34:19 ID:AjP5eqlc0
「ところで陽向ちゃん、薫子さんの役名はどうやってつけたの? 野々原はわかるけど、但馬守は……」
「ああ、柳生但馬守宗矩からです」
 なるほど、剣の達人だから将軍家剣術指南役と同じ名前をね……。
「ちなみに陽向ちゃん、他のみんなだったらどんな役名をつけるか決めてあるの?」
「もちろんです! 例えば香織理お姉さまなら神谷佐渡守ですあいたたたた!」
 陽向ちゃんが佐渡守と言った瞬間、香織理さんから頭ぐりぐり攻撃が……。
「陽向、そうつけた理由をお姉さまに教えてくれないかしら?」
 ……まあ、由来は聞かなくてもなんとなくわかるけどね。
「香織理お姉さま、まだ何も言ってないのに梅干し攻撃をしてくるのが、自分で自覚している証拠ですよあいたたたたた!」
 ぐりぐりぐり。
「そうね。陽向が何を考えてそうつけたのか見通してることを自覚しているのは認めるわ」
「うぐっ! そ、そう来ましたか……」
「陽向ちゃん自身なら?」
 いつまでたっても終わりそうにないので、僕は次を聞いてみる。
「うーん……須藤日向守でしょうか?」
 まあ、大体予想通り……。
「史は?」
「渡辺采女正ですね」
 采女って、確か宮廷に仕える女官、だったよね。
「なるほど、侍女の史には的確なネーミングですね」

621 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2010/11/09(火) 06:22:23 ID:AjP5eqlc0
「初音さんは?」
「水無月頼母です」
「頼母……ですか」
「ち、千早ちゃん、陽向ちゃん、私はお母さんっ子でもお母さんみたいでもありませんよ!?」
「私は何も言ってませんが……」
 初音さんの自爆に、僕は苦笑しながらツッコミを入れた。よっぽど言われたくないんだな。
「じゃあ優雨は?」
「柏崎土佐守です」
「高知県は雨がよく降るからね」
「そうなの? こうち、いってみたい」
 でも、高知っていうと土地柄豪快で宴会とかも無礼講でお酒飲みが多そうなイメージがあるけど……
優雨になじめるかな? いくら土佐守でも……。
「プッ……」
 つい、一瞬豪快で大酒飲みの優雨を想像してしまった。
「ちはや、わらった」
「もう、千早ちゃん、優雨ちゃんに失礼じゃない」
「申し訳ありません、高知県は豪快でお酒飲みのイメージがありますから、
優雨がそこになじんでいる姿を想像したら、つい……」
 そう説明したらみんなも少し引き気味。まあ、さすがにそれは想像できないだろう。

622 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2010/11/09(火) 06:30:48 ID:AjP5eqlc0
「では、最後に私は?」
「えっとですね……」
「城崎出雲守ね」
 陽向ちゃんに代わって香織理さんが答える。けど……。
「なぜ出雲守なんですか?」
「それはお聞きにならない方がよろしいかと……」
 ふ、史が、なんでもはっきり言う史が言葉を濁した!
 なんで出雲守なんだ!? 猛烈に聞きたいような絶対に聞きたくないような……。
「ま、分からなかったら、日曜に聞いてみることね」
「なんで日曜なんですか!?」
 香織理さん、さっぱり意味が分かりませんよ!
 ……ちなみに僕は出雲守とつけた本当の理由を知った時、しばらく落ち込んでしまったのだった。

Fin

623 :名無しさん@初回限定:2010/11/09(火) 06:36:58 ID:Hnc5KwsC0
otuotu

…出雲守…?
………(ぐぐる)………
あー、なるほどわかったようなw

624 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2010/11/09(火) 06:41:40 ID:AjP5eqlc0
以上です。
>>623
まあ、ご想像の通りかと(笑)

それでは、お目汚し失礼いたしました。

625 :名無しさん@初回限定:2010/11/09(火) 12:09:18 ID:JRUm4rbM0


佐渡守と出雲守ググったがよくわからね・・・

626 :名無しさん@初回限定:2010/11/09(火) 13:13:56 ID:adZEjk7D0
投下オッツオッツ
画面に映るニヤニヤした自分の顔が醜過ぎて生きるのが辛いですわ

627 :名無しさん@初回限定:2010/11/09(火) 13:34:02 ID:cuESl7qW0
だからモニターはノングレアにしとけと

628 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2010/11/09(火) 14:05:02 ID:AjP5eqlc0
>>625
佐渡守は仮名に直してみればわかると思います。
出雲守は……ヒントは「日曜に聞け」と「千早が落ち込んだこと」です。
「跳躍」でも「雑誌」でもなく「日曜」です。

629 :名無しさん@初回限定:2010/11/09(火) 17:20:37 ID:Gp5Wuw5D0
>>628
日曜なのか水曜なのかはっきりしろ、元は魔法少女だったろというアレのことか
佐渡守はある意味ちーちゃんでもよかったよねって事か

乙です

630 :名無しさん@初回限定:2010/11/09(火) 17:27:58 ID:JRUm4rbM0
>>628
・・・ああ、佐渡は金山やらトキやら難しく考える必要無かったんだw

631 :名無しさん@初回限定:2010/11/09(火) 20:43:25 ID:VfkSpeWI0
サドの守と国崎出雲ってもう少しヒント出せよ。

それ以上にキャラの性格やら言動に違和感が

632 :名無しさん@初回限定:2010/11/09(火) 20:48:55 ID:5F0ibPFp0
お姉さま方ごきげんよう。
最近このスレが盛り上がってるようなので便乗してみます。

淡雪エンド+αな世界観です。
千早視点です。
28禁です。
短いです。
果たしてこんなモノを投下していいのだろうか?

633 :名無しさん@初回限定:2010/11/09(火) 20:50:53 ID:VfkSpeWI0
しょうがねえな。言ってやるよ。言うこと聞かない奴にはな

大丈夫だ、問題ない。

そうだったな。

634 :名無しさん@初回限定:2010/11/09(火) 20:51:59 ID:5F0ibPFp0
『青金剛石』


「ん……あれ? ここは」
 目が覚めたばかりで頭が働かない。何があったんだっけ?
 改めて周りを見渡せ……なかった。身体が思うように動かない。
 どうやら僕は今、とんでもない格好をしているようなのだ。

 とりあえずベッドの上にうつぶせになっているらしいが、問題なのはそこではない。
 僕は全裸だった。さらに両手両足をロープで縛られ、四つん這いになるように固定されていた。

 もう一回考えよう。僕に何があった?
 冷静になって記憶を遡ってみよう。

 えーと……そうだ!
 夕食の席で、淡雪が出したハーブティーを飲んだんだ。そうしたら眠くなって……

「あ、ちはや起きた?」
「ゆ、雪?!」
 気付かなかった。僕の後ろ、視界に入らない場所で淡雪が微笑んで(想像)いたことに。

635 :名無しさん@初回限定:2010/11/09(火) 20:52:01 ID:cuESl7qW0
おい
寒いだろ
早くしやがれ

636 :名無しさん@初回限定:2010/11/09(火) 20:52:55 ID:5F0ibPFp0
「雪、これはどういうつもり?」
 屈辱的な格好にめげず、威圧的な言葉を発してみた。

「今日はちはやにプレゼントがあるの」
「……それは嬉しいけれど、この状況は関係ないよね。あのハーブティーに何か入ってたのかな?」
 うん、それしか考えられない。

「確か……香織理さんにもらったハーブって云ってたよね?」
「うん。香織理お姉さまにいただいたハーブを、塞お姉さまに調合してもらったの!」
 ちょっと待て。
「何やら聞いてない固有名詞が」
「嘘は云ってないよ、面倒くさいから端折っただけ。この前会ったの。千早さんによろしくって云ってた」
 一番肝心なところを端折るな! というか、何故アメリカにいる?!
「ケイリと一緒に世界中を飛び回ってるんだって」
 心を読むな。

637 :名無しさん@初回限定:2010/11/09(火) 20:55:10 ID:5F0ibPFp0
「まだ……動けないよね。大丈夫、副作用はないみたいだから」
 淡雪が静かに歩み寄った。僕の視界に入る場所まで。

「ゴメンねちはや。これは今回のプレゼントに必要な準備なの」
「は?」
「本来この時間は、ちはやが私を押し倒すっていうのがいつものパターンだったよね?」
「……まあそうだねっていうか、今何時なの?」
「だから、いつもならちはやが私を押し倒す時間よ」
「……なるほど」

「で、そのおかげで私の身体は隅から隅までちはやに開発されてしまいました」
「……」
「だから私は考えました! ちはやの身体も隅から隅まで開発すべきだと!!」

「それは謹んでお断り……」
「ダメ」
「とりあえずロープを解こうよ」
「駄目」
「何故?」
「ロープを解いた瞬間に、ちはやがベッドマフィアにモードチェンジするから。動けないとは思うけど油断禁物!」
「……」
「というわけで、ジャーン! これがちはやへのプレゼントでーす!」
 ニヤニヤしながら淡雪が出した物は……って何コレ?

638 :名無しさん@初回限定:2010/11/09(火) 20:55:28 ID:lmGGHu+d0
しえん

639 :名無しさん@初回限定:2010/11/09(火) 20:57:02 ID:cuESl7qW0
支援

640 :名無しさん@初回限定:2010/11/09(火) 20:57:11 ID:5F0ibPFp0
「ぱらららっぱらーん。アナルパ〜ル」
「……文章だとわからないけれど、その抑揚のない口調は何?」
「アイテム提供者に演技指導されました」
 誰? ……って聞くまでもないか。

「これ、史に貰ったの。
『本来は私が使うはずだった』とか『聖さんの影響が足りなかった』とか、良くわからないことを云ってたけど、
『私の魂を、淡雪さんに託します』ってコレを渡されたの」
 なるほど、玉が4つだから魂か……って、そうじゃない。
 史イイィィィィィ〜ッ!!


「ちはやは綺麗だから、真珠とか似合いそうだもんね」
 いやいや、名前は『パール』だけど、どう見ても真珠じゃないからそれ。

「大丈夫、心配しないで。ちゃあんと入念に準備してから入れるから」
 淡雪がローション(?)のボトルを片手ににじり寄ってきた。まだ身体は思い通りに動かない。誰か助けて……


♪(千早の)白さと(香織理の)ハーブの 青金剛石〜
  金→銀 パ〜ル プッレゼント! アッ(省略されました・・全てを読むには誰か続きを書いて下さい)

641 :名無しさん@初回限定:2010/11/09(火) 20:57:44 ID:5F0ibPFp0
うん、やっぱりダメでした。このスレに投下すべきではなかった気がします。
金銀パールプレゼントって書きたかっただけです。

どうでもいい話ですが、「ベッドマフィア」でググるとAA保管庫が4番目に出てくるってのはどういう事でしょうか?
それでは失礼しました。

642 :名無しさん@初回限定:2010/11/09(火) 21:01:10 ID:VfkSpeWI0
神は言っている。いまは投稿を後悔する時ではないと。

643 :名無しさん@初回限定:2010/11/09(火) 21:13:55 ID:JRUm4rbM0
そうだな
このスレに投下するべきで無いと思うなら、早急に投稿所で続きを書くべきだ

644 :名無しさん@初回限定:2010/11/10(水) 03:09:04 ID:tT+syJj/0
>>607
これです!
本当にありがとうございました。

645 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 00:45:08 ID:Gs9yeNvI0
1本書き上げたけど、投下する時間がないっす。
明日夜あたりに、適度な支援plz

646 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 01:05:26 ID:9jYji68f0
支援なら今からでもokだよん

647 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 01:08:06 ID:MOoQiSQI0
居るぞ

648 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 01:10:53 ID:mYBs5omH0
wktk

649 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 18:14:54 ID:vMfuoLQE0
>>641
金銀パールのオチがわかる人間がこのスレにいると思っていたのか!!

650 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 18:21:01 ID:VDD/mCPW0
金銀パールプレゼントの鬼だろ?

651 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 19:15:29 ID:21V78w2Z0
わかる人間しかこのスレにはいない気がする

652 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 20:22:30 ID:fhYcjT7O0
金銀パールプレゼントを聞いたことない人は
このスレにいちゃいけない年齢のはず。

653 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 21:26:24 ID:Gs9yeNvI0
晩飯つくりながらぽちぽち投下開始。
適宜支援よろしくです。10話くらい?
-----------------------------------------------------------------------
『挨拶』


「じゃあ、そろそろ行きましょうか。」
「ふゎゎぁぁ‥」
「くすくす。薫子ちゃん、大きな欠伸」

千早、初音とともに寮を出て。
清々しい朝の気配が漂う桜並木を歩く。

「おはようございます。お姉様方」
「はい。おはようございます。」

頬を染め、嬉しそうに立ち去る下級生。
仲のよい知り合いと談笑する通学風景。

薫子の目の前には、そのようないつもの学院の朝の風景が広がっていた。
はずだった‥。

***


654 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 21:30:29 ID:mYBs5omH0
とりあえず支援

655 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 21:31:40 ID:Gs9yeNvI0
「あ、ケイリじゃない。おはようー」

静かに歩みゆく特徴的なブルネット。
前方にケイリの後ろ姿を見かけた薫子は、軽やかに声をかけた。

振り返ったケイリは、薫子の後ろに千早の姿を確認したあと、数瞬沈黙し。
そして、にこりと微笑みながら、軽やかに返答した。

「Good Morning!! Kaoru-ko! Hatsune! and Chihaya!!」

「!!!」
「Σ」
何が起きたのかを理解できず、一瞬硬直する薫子と初音。

「Good Morning! Kayleigh!」
やれやれと小さく苦笑しながら、何事もなかったかのように返答する千早。

「How are you ?」
「I'm fine. umm.. What's happened ? Kayleigh ?」

(は、初音‥。なんで英語?英語?)
(わ、わからないよぉ‥)

おびえる二人。


 <以後、作者の都合により副音声でお伝えいたします。>

『いや、なんとなく今朝はそんな気分だったんだ』
『まったく‥。ほら、薫子と初音が戸惑ってるじゃない』
『でも、こういうのも新鮮じゃない?(にっこり)』
『まぁ、それは否定しませんけれどね(くすり)』

656 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 21:32:22 ID:Gs9yeNvI0
(うわわわ、な、なんか会話してるよ‥)
(‥ど、どうしよう‥?)

戸惑う二人。

『で、いったいいつまで続ける気なんです?』
『千早が付き合ってくれるのであれば、いつまででも?』
『また、お戯れを‥。ほらほら。薫子がおびえてるじゃないですか。』
『そう?』

くるりと振り返り、薫子に微笑むケイリ。

ずざざざざっ!
一瞬にして距離を取る薫子。さすがの運動神経である。


『おやおや、薫子に嫌われてしまったようです。悲しい朝ですね、ほんと』
『まったく、なにやってるんですか‥』
『そういう千早だって、初音に嫌われてるんじゃない?』
『そうですか?』

くるりと振り返り、初音に笑いかける千早。

ひーん。
涙ぐみ、薫子の影に隠れようとする初音。

『ほら。』
『さっきまで笑いあえていたというのに、女性の友情って、ほんと儚いものなのですね‥。』
『安心して、千早。私のあなたへの友情は永遠だから。』
『それはありがたいことですね。えぇ、深く感謝しますわ』
『それはよかった。(にっこり)』
『えぇ、ほんとうに(にっこり)』

657 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 21:41:55 ID:Xp5GxLx00
支援

658 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 21:50:00 ID:mYBs5omH0
支援

659 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 21:54:48 ID:Gs9yeNvI0
楽しげな二人を目の前に。
初音と薫子は、必死にお互いを前に押しだそうと、
なんとも情けない戦いを繰り広げていた。

***

『しかし、千早の英語は見事だね。』
『外交官を目指せとばかりに、実家ではそれなりに教え込まれたので‥。』
『へぇ。それは初めて聞いた気がするよ』
『ケイリもさすが、綺麗な Queen's English ですよね。』
『まぁ、日本と英国、どちらも長いからね。』

朝の静かな学院敷地内に、軽やかな会話があたりに響く。


普段なら気軽に挨拶をしてくる下級生達も、
この雰囲気に近寄りがたさを感じているのか、
今朝は遠巻きに見守るのみ。

「お姉様、今朝はどうしたのでしょうか?」
「でも、さすがお姉様ですわ。あんなになめらかに会話なされるなんて」
「えぇ、本当に美しい発音ですわ。意味はよくわかりませんけれど」
「ケイリさんも普段は綺麗な日本語をお使いになっていますが、
 こう英語を操る姿をみてると、本当に外国の方なことを実感いたしますわね。」
「お姉様も銀髪なお姿といい、外国の方と間違ってしまいそうですわ。」
「本当に。今朝はお二方の周りだけ、異国の空気が漂っていそうですわー」

徐々にきゃいきゃいと賑わいつつある黄色い声。
お嬢様方は今日も健やかに夢見がちである。

660 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 21:56:06 ID:Gs9yeNvI0
「薫子ちゃーん、どうしようー? (>_<)」
「どうしようといったって、私たちにはもう無理じゃないか‥?」

諦めた二人は下級生達にまざり。
もう悪あがきすらやめ、生暖かく見守ることにしていた。

***

昇降口。
廊下。
階段。

千早とケイリの会話は続く。

『いやぁ、本当に千早は興味深い。ここまで私の期待に答えてくれる人材は初めてだね』
『それは光栄ですね。できれば、もう少し普通の「期待」であってほしいものですけれど』
『その語り口は、自分が「通常」の枠をはみ出ているという自覚がある、という理解でよいのかな』
『ケイリに付き合うには、そのくらい覚悟する必要がありそうなことくらいは認識していますよ?』
『いやいや。千早の慧眼には痛み入るね』
『まったく。ケイリのそういうところは本当に得難いと思いますよ』
『それは褒められたのかな?(くすくす)』
『解釈はご自由にしてもらってかまいませんわね(にっこり)』

歩く二人の姿を目撃し。
挨拶をしようと近寄ってくる後輩、同級生たちも、
その会話を耳にした途端、ついつい壁の華となる。朝からすっかり満開です。

「なんというか‥。ものすごいね‥」
「うぅぅ。千早ちゃんがなんか遠くにいっちゃった気がするよー」
愚痴りながらも付き従う二人。

661 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 21:56:25 ID:MOoQiSQI0
支援

662 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 22:00:56 ID:ZodXgwnv0
支援

663 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 22:05:06 ID:Gs9yeNvI0
そうこうするうちに、2-Cの教室が近づいてくる。

『おや、そろそろお別れの季節かな』
『あらあら、なんとも名残惜しいことですこと』
『そう言ってくれるのは千早くらいだね』
『世界でケイリただ一人だけが、私にこの別離の悲しみを味あわせるんですよ?』
『それはそれは、誠に申し訳なく思うよ』

あいかわらず、なんとも無駄にハイレベルな会話である。


そんな二人が2-Cに向かっていると。
扉を開けて淡雪がちょうど出てくるところだった。

「あら、千早お姉様。おはようございます。
 ケイリもおはよう。朝からご一緒してたの?」

そんな淡雪の挨拶に。
千早とケイリは軽く顔を見合わせ、にっこり微笑み。

「Good Morning. Yuki.」
「Good Morning. Yuki-chan.」

朝の挨拶を返すのであった。


「えっ!?」
戸惑う淡雪に。

664 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 22:05:48 ID:HpdWqAy50
支援

665 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 22:08:16 ID:Gs9yeNvI0
『相変わらず、雪ちゃんは可愛いですねぇ』
『ほんと、ユキのこの髪の色は朝日の輝きのようだね。』
『そういう意味では、この碧眼は澄んだ青空ともいえますね』
『では、白肌のなめらかさは空に浮かぶ白雲のごとしということかな』
「えっ? えっ?」
『おや。どうしたのかしら?』
『そうだね。ユキにはそんな戸惑う顔は似合わないよ?』
『そうですよ。ほら、雪ちゃんも笑わないと(にっこり)』
『どうか私のために、その笑顔を輝かせてほしいものです(にっこり)』

容赦なくたたみかける二人。

左右から語りかけられる英会話にしばし硬直している淡雪の耳に。
無責任なギャラリーの声が飛び込んできた。

「まぁ、冷泉さんも英会話が得意だったりするのかしら?」
「千早お姉様と、ケイリさんと、淡雪さん。ほんと切り取った異国の風景っぽいですわねぇ」
「えぇ、本当に。いつもと同じ学院の光景とは思えませんわね。」
「え? え? え?」

漂う桃色な妄想とともに、じわじわとプレッシャーが淡雪に襲いかかる。
「‥。」
「‥‥。」
「‥‥‥。」

数瞬の沈黙が経過し。
「Ah...」 ケイリが口を開こうとした瞬間。

「あいきゃんのっとすぴーくいんぐりっしゅー!! ><」

淡雪は脱兎のごとく逃げだした。

666 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 22:10:00 ID:HpdWqAy50
私怨

667 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 22:19:45 ID:Gs9yeNvI0
***

『あらあら、逃げられてしまいましたね』
『薫子に引き続き、また嫌われてしまったか。』
『でも、ケイリには私がいますから』
『あぁ、その類い希なる幸運をすっかり忘れていたよ』

後輩さもなくばクラスメイトを泣かせたというのに、ちっとも反省の色を見せない二人。
英語脳は情け容赦ないのか、好戦的すぎ。本当にやる気十分である。

『では、この楽しかった時間もそろそろ終わりということで』
『えぇ。では。千早の一日がどうぞよい日でありますように』
『ありがとう。そのお言葉、そのままお返しいたしますわ。それでは‥』


そういって、二人が別れようとしたとき。
今朝もお花の仕込みでもやっていたのか、雅楽乃が廊下の向こうから現れた。

「千早お姉様! ケイリさんも。おはようございます。」

とたとたと駆け寄って、満面の笑みを浮かべながら挨拶する雅楽乃。


そんな雅楽乃の挨拶に。
千早とケイリは軽く顔を見合わせ、にっこり微笑み。

「Good Morning. Utano.」
「Good Morning. Utano. How are you ?」

668 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 22:20:46 ID:MOoQiSQI0
支援

669 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 22:22:07 ID:Gs9yeNvI0
一瞬首をかしげた雅楽乃は。
次の瞬間、何事もなかったかのように微笑みながら。

「えぇ、おはようございます。
 朝からお姉様にお会いできて、今日は素敵な一日になりそうですわ。」

(おぉ〜)(さすが御前ですわ〜)(さすがですわね〜)
ギャラリーからあがるどよめき。

「ふふっ。本当に雅楽乃にはかなわないわね。」
「まぁ、お姉様ったら。(くすくす)」
「まったくですね。えぇ、おはようございます。雅楽乃」

そこにはすでに、いつもの日常が広がっていた。

***

670 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 22:28:23 ID:mYBs5omH0
うたちゃん日本語で返したのか

671 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 22:33:15 ID:Gs9yeNvI0
「ふぃ〜。 なんかもう、朝から疲れたー」
教室に到着するなり、机に突っ伏す薫子。

「あらあら、どうしたんですかー?」
「なんか千早さんがまた伝説を作ったそうじゃない」
近寄ってくる聖と茉清。

「もう、千早が変なことするからだー。千早が全部悪いー」
「えぇっ。普通に友人と会話していただけじゃないですかぁ」
「全然普通じゃないやいっ!」
薫子の泣き言がとまりません。

「そんなことないのですけどねぇ」
「千早さん、今度はいったい何をなさったんですか?」

『いや、ちょっと英語に親しんでみようかな、と』
「ひぃっ!」
「おぉー。千早さん、すごいですねー」
「なるほど。これは伝説にもなるな‥。」

半分トラウマ。すっかり涙目な薫子。

『あぁ、薫子さん。
 そのおびえた子犬のような目は‥なかなか素敵ですよ。(にっこり)』

がくがくぶるぶる。

薫子の受難はまだまだ続きそうであった。
-----------------------------------------------------------------------
この話は瑞穗ちゃんではこうならない。さすがちーちゃん。
当然ながら、英語表現に関する無粋な突っ込みはNGです。


672 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 22:47:13 ID:0qavOrPV0
>この話は瑞穗ちゃんではこうならない。さすがちーちゃん。

勝手な思い込み。

673 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 22:48:18 ID:mYBs5omH0
瑞穂ちゃんだと周り見て日本語話しちゃうだろ

674 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 22:48:30 ID:4JY0KMDb0
うまいなあ。

675 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 22:57:21 ID:MOoQiSQI0
面白かったけど、語学に関心ある設定の雪ちゃんにそれは可哀想な気が

676 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 23:12:56 ID:VXHMJy9v0
雪ちゃんは才能無い華道を親の意思優先で頑張らされてたりと割と可哀想な子だ( ゚д゚ )
南條ボイス萌える

677 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 23:29:17 ID:VvQbbn7e0
乙。
さすがさでずむ姫たるちーちゃんだ

678 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 23:32:18 ID:BkE69F2M0
投下乙。うーん、面白い!
どこまでもマイペースなケイリと親しい人に意地悪なちーちゃんの絡みはいいね。

雪ちゃんも咄嗟でなきゃ反応できそうだけど
イキナリにこやかに迫られたら思考も停止するんじゃないかなぁ。
そういうところが常人な雪ちゃんらしくて可愛いと思うんだが。

679 :名無しさん@初回限定:2010/11/11(木) 23:51:53 ID:QnB1wt/I0
GJ、これはまた面白い切り口だ
いかにもちーちゃん・ケイリらしい話の流れ方がいいですね

680 :名無しさん@初回限定:2010/11/12(金) 00:00:54 ID:dXuN4ahO0
とても面白かったです。
ますます投稿するのが億劫になる orz

681 :名無しさん@初回限定:2010/11/12(金) 00:01:26 ID:g92QhwVa0
良いから早く投稿しろ世¥よ寒いだろうが

682 :名無しさん@初回限定:2010/11/12(金) 00:49:29 ID:dXuN4ahO0
>>324です。

小ネタを執筆してるんですけど、ちょっとばかり質問です。
セリフの前に名前ってあった方がいでしょうか?
本編と似たような話ってありでしょうか?
回答よろ

683 :名無しさん@初回限定:2010/11/12(金) 00:51:05 ID:g92QhwVa0
個人的にはあった方が嬉しいけど無くても可
似たような話は別に良いんじゃね

良いから早く投下しろって風邪引くだろうが

684 :名無しさん@初回限定:2010/11/12(金) 02:04:48 ID:bUiO/siw0
セリフだけで誰が話しているかをちゃんと書き分けられるなら無い方が良い。

この言い方は○○と××がするけど、この場面ならどちらとも有り得るという事がある。
それを説明する文章を加えるくらいなら台本形式(名前有り)の方が良い。
中にはそれすらせず、小説形式(名前無し)にこだわって、どっちが喋っているか不明な下手くそも多いけど。

685 :名無しさん@初回限定:2010/11/12(金) 10:03:17 ID:SMpPk4QM0
こまけぇことはきにすんな
書けない俺はいつでも投下待ってんだからwww


686 :名無しさん@初回限定:2010/11/12(金) 13:27:42 ID:Ql98vaTp0
>>682
自分の書き易い方でいいと思う
どんな形式でも面白いのは面白いしな

687 :名無しさん@初回限定:2010/11/13(土) 23:47:43 ID:qMm3DZ530
おい、続きはまだか?

688 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 01:17:39 ID:7nfVVQc+0
それじゃ、また途中までしかできてないけど
投下しま〜す。


689 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 01:19:07 ID:rWYu30GG0
支援

690 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 01:20:47 ID:XfiewUVg0
期待

691 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 01:22:03 ID:7nfVVQc+0
『開かずの手紙』



〜〜聖應女学院 図書室前〜〜


紫苑 「本格的に冬になってきましたね」
瑞穂 「そうですね…お体の方は大丈夫ですか?紫苑さん」
紫苑 「ええ、瑞穂さんの周りには楽しい出来事がたくさん起きますから、自然と体も楽になりますわ」

ガラッ(図書室の扉を開ける)

???「あら、お姉さま、それに紫苑様まで…ご機嫌よう」
瑞穂 「貴子さん、御機嫌よう」
紫苑 「ご機嫌よう貴子さんも、本をお借りに…?」
貴子 「いいえ、私は生徒会の業務で、少し古い資料を調べてしていた所です」
紫苑 「お一人で…ですか?」
貴子 「はい、恐らくコレが私の最後の業務になりますから……
そう思うと、何やら感慨深い気持ちになりまして、どうしても私一人でやり遂げたかったのです」
紫苑 「そうですか…。思えば私たちも、もうすぐ卒業なのですね」
瑞穂 「そうですね。何だか、この一年はとても早く感じられました」
貴子 「ふふふ、私も同じ思いですわ。瑞穂さん。本当に、楽しい一年間でした…」


692 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 01:22:22 ID:XfiewUVg0
支援

693 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 01:25:13 ID:rWYu30GG0
支援

694 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 01:27:10 ID:7nfVVQc+0
紫苑 「可笑しなものですね…私、少しだけ『このまま時間が止まってしまえばいいのに』と思いました……。ですが、止まってしまった時間は何も生み出しませんでした…辛くても、前を向いて進まなければ…………私、この一年で、その事に痛感させられました」
貴子 「紫苑さま……」
瑞穂 「紫苑さん……」

紫苑の政略結婚を阻止することができた2人は、何とも言えない表情になった。


瑞穂 「ところで、貴子さんは一体何をお調べになっていたのですか?」
貴子 「実は図書委員から生徒会に要望がありまして……棚の空きが少なくなったので、古くなった本……
特にここ何十年の間に一度も貸出がない本を奥にしまいたい…ということでして、倉庫に入れる本を選定していた所です。」
瑞穂 「なるほど…ですが、それはどちらかと言えば図書委員の人たちや先生方の仕事なのでは?」
貴子 「ええ、大部分はそうなのですが、この図書室には生徒会の資料も一部保管されていまして、その扱いについて生徒会に相談が来た…というワケなのです」
紫苑 「そういうことでしたか……それで貴子さんが選定を?」
貴子 「はい、もっとも…ほとんどは生徒会の会計資料や、学生の名簿などですから、私も軽く目を通しているだけなのですけどね」
瑞穂 「それが、この本の山…というワケですね。だとすれば、こちら側に積まれている本は……」
貴子 「図書委員の方たちが選別された本ですわ」
瑞穂 「随分と古い本のようですね」

ペラッ、ペラッ、ペラッ(紫苑と瑞穂は適当に本を手に取り、中身を確認した)


695 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 01:32:05 ID:XfiewUVg0
支援

696 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 01:38:30 ID:7nfVVQc+0
紫苑 「漢字だらけ…ですわね」
瑞穂 「うっ…こっちは全文、ロシア語……」

――誰が読むんだ?こんな本……
  留学生の事も考えてあるのかもしれないけど、いくらなんでもロシアは……――

瑞穂は数冊の本を手にとり、パラパラと内容(主に主題など)を確認した。

貴子 「あら?お姉さま、何か落としましたよ」
瑞穂 「え?ああ、申し訳ありません。貴子さん」

床に落ちた何かを貴子が拾い、瑞穂に渡した。

紫苑 「どうやら、その本に挟まれていたようですね」
瑞穂 「手紙…でしょうか……差出人は……書いてありませんね」

それは飾り気のない、白の封筒だった。

瑞穂 「あて先は………えっ!?」

表には何も書かれておらず、手紙を裏返した。
そして、そこに書かれてある文字に瑞穂は驚愕した。






“ 宮小路 様へ ”


697 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 01:42:29 ID:7nfVVQc+0
そしてスマヌ。
続きはまだ書いてないんだ(´・ω・`)

もうちょっと待ってくれ。

698 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 01:44:40 ID:rWYu30GG0
待つぜー
1年でも10年でも待つぜ!

699 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 01:45:06 ID:XfiewUVg0
良い所で・・・
楽しみに待ってるが、出来れば完成してから投下して

700 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 02:16:14 ID:7nfVVQc+0
貴子が瑞穂を呼ぶときが「お姉さま」とか「瑞穂さん」とかなってるけど
適当にスルーしてくれると有難い。

話としては、既に一子が居なくなったあたりの…貴子か紫苑√ってところ
あと、オリジナルキャラが出てくるから不快に思う人もいるかもしれませんが
ご了承ください。

701 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 02:22:42 ID:JOZFYfvKO
>>700
卒業前に政略結婚阻止は紫苑√のみだと思うけど…
続き待ってます

702 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 03:06:39 ID:7nfVVQc+0
〜〜夜 寮の瑞穂の部屋〜〜


――う〜ん。どうしよう…コレ(手紙)――

宮小路宛ての封筒を前に、瑞穂は悩んでいた。
あの後、瑞穂宛て…かもしれないということで、一応持って帰ることにしたのだが、
名前が書かれていない以上、本当に自分宛ての手紙なのかが分からないので、中身を確認できずにいた。


コンコンッ (ドアを叩く音)

???「瑞穂ちゃん、いる〜?」
瑞穂 「は〜い」

ガチャ

まりや「お邪魔しま〜す」
瑞穂 「珍しいね、まりや。一体どうしたの?」
まりや「一体どうしたのって…そりゃ、瑞穂ちゃんを心配してきたってのに…」
瑞穂 「へっ?僕を??」
まりや「だって、瑞穂ちゃんってば、帰ってからずっと、な〜んか上の空…って感じだったからさ」
瑞穂 「ふぅ(少し溜息)。まりやには適わないな」
まりや「何かあったわけ?」
瑞穂 「うん、実は………」






703 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 03:07:32 ID:rWYu30GG0
支援

704 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 03:10:37 ID:7nfVVQc+0
まりや「へぇ〜、手紙ねぇ」
瑞穂 「うん、それがちょっと気になっててね」

瑞穂はまりやに事情を説明した。

まりや「まぁ、でも…今の聖應に“宮小路”っていう名字の子なんて、瑞穂ちゃんしかいないと思うんだけどなぁ」
瑞穂 「そうなんだけどね。かと言って、名簿を調べたわけじゃないから確実に“いない”とは言い切れないわけだし…」
まりや「瑞穂ちゃんは律儀だな〜。いいじゃん別に。そんな変な場所に置いておく方が悪いんだからさ。
    ちゃんと相手に届けたかったら、それこそ下駄箱とか机の中とかに入れるべきじゃない?」
瑞穂 「そ、そうなんだけど……」
まりや「それに、もしかしたら本に挟んでうっかり忘れちゃった……なんて事もあるわけだしさ、
    ここは手紙を書いた人のためにも、ちゃんと中を確認してあげないと」

そういうと、まりやは瑞穂の机の上からハサミを取り出し、封を切ろうとした。

瑞穂 「わわっ、ちょっと待ってまりや。僕が開けるから」
まりや「そお?ま、いつかの時みたいな事があったら厭だし。ホイッ(手紙を渡す)」

まりやから手紙を受け取ると、瑞穂は丁寧に封を切った。
封筒の中には、手書きの手紙が数枚と、茶色く変色した“葉”が1枚出てきた。

まりや「何コレ…?」

まりやが茶色い“葉”の様なものを手に取り、眺めた。

瑞穂 「“柊”…の葉っぱかな?それにしても、随分と古いみたいだけど」


705 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 03:21:24 ID:7nfVVQc+0
まりや「まぁ、葉っぱについては後でいいや。肝心の内容は??」
瑞穂 「え〜っと、ちょっと待ってね…“拝啓 庭の紅葉も終わりを告げ、すぐ近くに冬の気配を感じる頃となりました。
幸穂お姉さまがこの手紙を……”って幸穂お姉さま!?」

手紙の一文を読み、瑞穂の顔が強張った。そして、それはまりやも同様だった。

まりや「ね…ねぇ、幸穂お姉さまって……まさか」
瑞穂 「か、母様?」

瑞穂の声と指は微かに震えた。そして、手紙を机の上に置くと、まりやも覗き込み、二人で中身を確認しあった。

まりや「ほ、本当だ…“幸穂お姉さま”って書いてある……」
瑞穂 「だとしたら、この手紙は…本来、母様に届けられるハズ……だったんだ」
まりや「同姓同名の人がいる…って可能性もあるけどね……それよりも続きを読んでいこうよ。そうすれば、真相がはっきりするかもしれないし」
瑞穂 「う、うん…そうだね。えっと……“幸穂お姉さまがこの手紙をご覧になられている頃には、私はもうこの学院を退学しているでしょう。”」


706 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 03:41:03 ID:7nfVVQc+0
/**************************************/

拝啓 庭の紅葉も終わりを告げ、すぐ近くに冬の気配を感じる頃となりました。

幸穂お姉さまがこの手紙をご覧になられている頃には、私はもうこの学院を退学しているでしょう。
お姉さまは、既にお忘れになられたかもしれませんが、私は以前に一度、お姉さまに勇気を頂いた者です。
あれは、秋が終わり、柊の花が咲き始めている頃、私が未来に絶望し、テラスで一人泣いている時、お姉さまは優しく声を掛けてくれました。
お姉さまはあの時に言ってくれましたよね「私もあなたと一緒です。卒業した後は、結婚する事になっています。二人で一緒に頑張って生きましょう。
私の方が先に卒業してしまいますが、笑顔で見送って欲しい」……と

ごめんなさい、お姉さま。私はあの時の約束を果たす事ができそうにありません。
私の両親が事業に失敗し、多額の借金を抱えることになったため、私は卒業を待たずして結婚することになりました。
父と母は、せめて私が聖應を卒業するまで結婚は待って欲しいと頼み込んだのですが、
相手方がそれまで待てないと言ってきたそうです。
本当は、お姉さまに一言、別れの挨拶をしようと思っていたのですが、仲良くしておられた下級生の方がお亡くなりになり、お姉さまが寝込んでしまったと聞きました。
お姉さまにこれ以上悲しい思いをさせたくありません……
(この文は、鉛筆でうっすら斜線が入っている)


707 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 03:44:49 ID:7nfVVQc+0
いいえ、悲しませたくないなんて言うのは嘘です。
私、知ってしまったんです。お姉さまと結婚される方が、あの『鏑木』の人だって言う事を…
そして、見てしまったんです。お姉さまが婚約者の方と親しげにお話になられているところを……
私は愕然としました。
お姉さまは、私と同じ籠の鳥だと思っていたのに……
ですがあの時(お姉さまと婚約者の方を見た時)にそれは違っていたのだと分かりました。
籠の鳥なのは同じかもしれませんが、お姉さまには明るい未来が…だけども私には暗い未来が……
テラスで相談してもらった時には話しませんでしたが、私の結婚相手は『奴塚(やつづか)』です。
お姉さまがご存知かもしれませんが、女癖の悪さではあの『厳島』以上だと有名な『奴塚』です。
以前会った時、初対面にも関わらず、髪を引っ張られる等の乱暴を受けました。
どうしてお姉さまと私はこうも違うのか……

――憎い――お姉さまが憎い――

このまま、この学院に留まり、お姉さまのお傍にいると、自分がもっと醜くなる気がしてたまりません。
いっそ、命を落とされた下級生の方の様に、私も楽になってしまおうか。
そうすれば、お姉さまの心に深く“私”という存在が残るのではないだろうか……最近は、そんな浅ましく、卑しい事ばかり考えてしまいます。
ですが、私にはその子のように、一途な思いを胸に死ねそうにありませんし、勇気もありません。

私は、ただ籠の中で鳴いている事しかできません。
助けて―
助けて―助けて―
助けて―助けて―助けて―
助けて―助けて―助けて―助けて―
助けて―助けて―助けて―助けて―憎い―助けて―

708 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 03:46:36 ID:7nfVVQc+0
何度も祈りました、マリア様に神様、そしてお姉様に…
ですが、何度祈っても、誰に願っても私の将来は変わりませんでした。
これ以上は耐えられそうにもありません。
ココは、今の私にとっては眩しすぎて、温かすぎて、辛すぎます。
私は、私でいる間に…そしてこの学院が好きでいる間に、この場所を去ろうと思います。
私の思いも、心も全てこの手紙に埋めて逝きます。

どうか、この手紙がお姉さまの手に届かないようにと願を掛けて、封をします。

※柊の葉は魔除けの効果があるそうです。
私には何も効果がありませんでしたが、せめてこの手紙からお姉さまを守ってくれると信じて同封します。※



お姉さま…お元気で………さようなら。

敬具
××××年11月2日
水嶋 朱莉
宮小路 幸穂様へ

/**************************************/



瑞穂 「…………………」
まりや「…………………」

手紙を読み終えて、二人は暫くの間絶句した。


709 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 09:30:44 ID:7nfVVQc+0
まりや「ねぇ、瑞穂ちゃん。コレって…」
瑞穂 「う、うん…間違いなく母様宛ての手紙…だ」
まりや「でも、ラブレター…じゃないよね……どちらかと言うとコレは……」

そこでまりやは言い留まった。そう、この手紙は幸穂の事を思いやっている部分もあるけれど、
別れの挨拶や、相手を傷つけようといった、どちらかと言えば“負”の感情が書かれてある独白文だ。

瑞穂 「母様を傷つけたくなかったんだね」
まりや「うん。何も言わず、心の中に閉まって、静かに学院を去ろうとした……でも、できなかった。
自分の気持ちを書かずにはいられなかった、残さずにはいられなかった」
瑞穂 「書いてしまったけれど、捨てることもできない、渡すこともできない、だから誰にも見つかりそうもない所に隠したんだ…」
まりや「悲しい話…だね」
瑞穂 「…そう、だね」

また、部屋に沈黙が訪れた。

まりや「…で、瑞穂ちゃん。この手紙どうする?」
瑞穂 「どうするって言われても…」

瑞穂は返答に困った。幸穂宛の手紙が奇しくも息子の瑞穂に届いてしまった。
ある種、運命めいたモノを感じるが当の宛先主は、既にこの世にはいない人だ。


710 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 09:34:35 ID:7nfVVQc+0
まりや「この、奴塚…だっけ。そこを調べれば、もしかしたら差出人に会えるかもしれないけど……」
瑞穂 「ううん。それは止めよう、まりや。仮に差出人が見つかったとしても、何て言えばいいのさ?」
まりや「まぁ、確かに……」

『息子です(もし会う場合は娘の方がいいか)。手紙を読みました。
母を気遣ってくれて有難うございます。』
と言うのも変な話だ。
何よりも(この人は知っているかもしれないが)手紙の願いも虚しく、幸穂は若くしてこの世を去ってしまったのだから。
それに、手紙の内容から察すると、最悪の場合、この人だって自殺しているかもしれないのだから………
(していない事を祈るが)。


結局、その後二人でさんざん相談しあった結果、この手紙は燃やすことにした。

瑞穂 「この手紙は僕の胸の中にしまっておくよ。この人の想いは母様に伝わらなかったけど、
    代わりに僕が受け取る。母様を慕ってくれて有難うって…」
まりや「うん、そうだね。それがイイかもね」

次の日、朝早くに二人は手紙を燃やした。
燃える手紙を前に、二人は手を合わせながら……




これで、ようやく“柊の葉”はその役目を終えた。

〜END〜

711 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 09:55:57 ID:7nfVVQc+0
以上で終わりです。
前回の誕生日会とは全く逆で暗めの話にしました。

712 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 11:10:47 ID:aaCzAdEW0

こういうのも良いですわー

713 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2010/11/14(日) 13:46:45 ID:+XoZ+Nt40
 スウィートパニック、妃宮邸の入り口の即死イベントは回避できますが、他の即死イベントは回避できるのか、考えてみました。名づけて……

〜スウィートパニック 即死イベント回避大作戦〜

 なお、ここでの回避方法は実際には実行不可能ですので、あしからず。

714 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2010/11/14(日) 13:53:39 ID:+XoZ+Nt40
 あなたが触れた柵には、高圧電流が流れていた。
「ゴム手袋をしておいてよかった……」
 ゴムは電気を通さないので、ノーダメージ。
「そんなもの、いったいどこから……」

715 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2010/11/14(日) 14:00:17 ID:+XoZ+Nt40
 狙撃……? いったい、どこ、か……ら……。
「でも、防弾チョッキを着ているからね」
 うん、身体は無事だ。
「それに、私は不死の“24”を通っているから、この数字の呪いは効きませんよ、S.Iさん」
※実際のゲームではこの理屈は通じません。

716 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2010/11/14(日) 14:08:17 ID:+XoZ+Nt40
あなたは落とし穴に落ち、仕掛けられた針の山に……。
「レ○テト!」
あなたの身体は空中に舞い、落とし穴を無事やり過ごしました。
「ゲームが違うでしょ……」

717 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2010/11/14(日) 14:16:13 ID:+XoZ+Nt40
強風にあおられ、身体が宙に投げ出された。
「強風なら、吹いてくる方角をちょいちょい向かえば……」
あなたの身体は壁をすり抜け、屋敷に戻ることに成功した。
「いつの時代のマリ○よ……」

718 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2010/11/14(日) 14:23:06 ID:+XoZ+Nt40
 ぐ……壁が、壁がせまってくる!
「スロ○! ○ロウ! ス○ウ!」
 ちはやの攻撃。 ちはやの攻撃… ちはやの攻撃!
 迫り来る壁を倒した! 闇のク○スタルを手に入れた!
「って、なんでやねん!」

719 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 14:32:20 ID:JwkcTJbs0
男女の双子が石化するアレか

720 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2010/11/14(日) 14:35:15 ID:+XoZ+Nt40
 目の前の機械から歯車が飛び、突然腹をえぐられ……。
「アス○ロン!」
 ちはやの身体は鉄の塊となり、何者も受け付けない!
 ちなみに他の物理攻撃も、これで回避可能と言うことで……。
「だから、他のゲームのネタを持ち込むなって……」

721 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2010/11/14(日) 14:43:47 ID:+XoZ+Nt40
ネタは以上です。お目汚し失礼いたしました。

722 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 16:59:08 ID:1Kbv5hFe0
>>711
お疲れさまです。とてもよかったです。
#水嶋さんが可哀相ですが。

723 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 19:51:56 ID:+GA4w/090
暗い話じゃなくて、もっと明るく楽しく激しい話がいいお・・・

724 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 19:56:53 ID:ZHlOsyJj0
もっとドロドロな人間関係になるような胃がキリキリするような話も読んでみたいけどな

725 :324:2010/11/14(日) 20:05:37 ID:7nfVVQc+0
>>723
スマン。
救えなかった紫苑√みたいなことをやりたかったんだが、
紫苑様が可哀想過ぎて、オリキャラに背負わせました。。。
でも、これだと幸穂さんの世代が救えねぇww

次は、明るい系でネタ考えてみます。
応援thx

726 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 20:47:31 ID:XfiewUVg0
こういった話もたまにはいいけど、やはり明るい・面白い方があってると

727 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 20:56:48 ID:rWYu30GG0
シリアス>>>>>>>>>>>(超えられない壁)>>>>>>>>>>投下無し
ここ重要

728 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 21:40:39 ID:4bFmLnad0
>>713
すまんが、そんな投稿量なら、発言をまとめてくれないか?

あいかわらず空気よめねえやつだなあ


729 :名無しさん@初回限定:2010/11/14(日) 23:55:18 ID:sLKjIQE20
シリアス>>>>>投下無し>>>>>(超えられない壁)>>>>>○の扉の投稿
こっちの方が重要

730 :名無しさん@初回限定:2010/11/15(月) 04:19:48 ID:gIdxtwqz0
こんな雰囲気だからほかのSS職人さんも書きづらいよね。
過疎るのが当然だ。

731 :名無しさん@初回限定:2010/11/15(月) 08:33:47 ID:jOBwisP70
ちょっと賑わって古参が帰ってきたらめんどくさい連中まで帰って来ちゃったよ 
気にしないで書いていただきたいところです

732 :名無しさん@初回限定:2010/11/15(月) 09:48:43 ID:1uhxmFQl0
728,729はこのスレに粘着してる荒らしです
相手をしないようお願いします

733 :名無しさん@初回限定:2010/11/15(月) 11:05:47 ID:9RxwDMa70
投下乙
ミニゲームの方はまだクリアしてないから久々に再挑戦してみようかな

734 :名無しさん@初回限定:2010/11/15(月) 14:09:12 ID:oL0J/N4F0
>>732
東の扉乙

735 :名無しさん@初回限定:2010/11/15(月) 16:48:42 ID:mrs4jCWI0
最近は新参さんが結構いるのかな?
なんかVIPみたいなノリの人がいる感じ

東の扉氏は今回は叩かないでもいいだろ
個人的にはいらない人だが

736 :名無しさん@初回限定:2010/11/15(月) 16:58:19 ID:ZN0Chq0b0
VIPのノリじゃねーだろこれ

737 :名無しさん@初回限定:2010/11/15(月) 19:07:00 ID:AUVTDLoD0
俺が常駐している新日スレのノリにそっくりだぜ・・・

738 :名無しさん@初回限定:2010/11/15(月) 19:45:10 ID:aChacJPm0
734はこのスレに粘着してる荒らしです
相手をしないようお願いします

739 :名無しさん@初回限定:2010/11/15(月) 19:49:00 ID:ZN0Chq0b0
ここまで俺の自演

740 :名無しさん@初回限定:2010/11/15(月) 19:56:51 ID:yW5H0miP0
SS投稿の合間に入る「支援」は意味あるのですか?

741 :名無しさん@初回限定:2010/11/15(月) 20:00:58 ID:ZN0Chq0b0
>>740
>>587
>timecount=10
>timeclose=3
>だから板の全スレで10回中3回が同じIPだったら連投ですか?のエラー


742 :名無しさん@初回限定:2010/11/15(月) 20:06:04 ID:yW5H0miP0
>>741
ありがとう

743 :名無しさん@初回限定:2010/11/16(火) 00:07:20 ID:P2BLKw0e0
おい、本スレで貴子の誕生日までにSS作るって言ってた奴は何処へ行った・・・

744 :名無しさん@初回限定:2010/11/16(火) 00:23:18 ID:7btv2c+T0
逆に考えるんだ
なぁにまだ今日が終わるまであと23時間半ある

745 :名無しさん@初回限定:2010/11/16(火) 00:26:26 ID:X1r8uDFV0
スレ増えてるかなと期待していたのに、やっぱりいつものSSスレでした

746 :名無しさん@初回限定:2010/11/16(火) 01:23:07 ID:nsHDUuac0
スレ増えるとかダメだろ
それ重複じゃねーかwwwwwwww

747 :名無しさん@初回限定:2010/11/16(火) 02:15:14 ID:Q5mSujqP0
いや待て、きっと >>745
(そろそろ1000レス埋まって)スレ(の話数)増えてるかなと期待したんだ。



…ねーよ。

748 :名無しさん@初回限定:2010/11/16(火) 12:22:10 ID:EzNlk60k0
何か変なの増えたなぁ
避難しとくか…

749 :名無しさん@初回限定:2010/11/16(火) 20:09:59 ID:xhzsUh9A0
>>731
あまのめぐみ作品にコメント付けたあたりからおかしくなったな。
なんだか、がっかりだな。

750 :名無しさん@初回限定:2010/11/16(火) 20:31:45 ID:xhzsUh9A0
>>749
あ、俺がコメント付けたんじゃなくて、誰かがコメントつけたあたりから だな

751 :名無しさん@初回限定:2010/11/16(火) 20:57:50 ID:Dy1gQ6+G0
   「星に、願いを」


「惑星探査機はやぶさが持ち帰った微粒子千五百個、小惑星イトカワの物と判明…か」
 机の上に置いてあった夕刊を手に取ると、一面に書かれていた記事がこれ。
「…その発表が今日と云うのは、良い偶然だね」
 と、そんな事を呟いていたら。
「何が『良い偶然』なのですか、社長? …はい、どうぞ」
 奥の給湯室から出てきた社長室長がそう云いながら、僕の前にコーヒーを置いてくれた。
「ありがとう。その事なのですけど…」
 その問いに答えようとしたまさにその時。

 ばたーん。

 勢い良く開けられる社長室の扉。
 そして。
「やっほー、瑞穂ちゃん、いるー?」
「………(怒) まりやさん、貴女はどうしてそういつもいつも、社長室に入ってくる時にノックもせずに入ってくるのですかっ!?」
「えー? 良いじゃん、瑞穂ちゃんとあたしの仲なんだしさぁ」
「会社なのですからそれぐらいわきまえなさい!」
「いいじゃん別にー。そんな事で一々怒っていたら、しわが増えるわよ貴子?」
「なんですってぇ!?」
「………やれやれ」
 又いつもの喧嘩が始まってしまって、僕は軽く肩をすくめた。

 そう、ここは僕が数年前立ち上げた『株式会社鏑木テクスタイルプランニング』の社長室。
 社長室長の貴子さんと主任デザイナーのまりやの喧嘩も、すっかり社内名物になってしまっていた。

「まあまあ貴子さん、今日の業務は終わってるし、良いじゃありませんか」
「ほーら、瑞穂ちゃんだってそう云ってるじゃない」
「貴女は瑞穂さんのご厚意に甘えすぎです!」
 やれやれ、これは止めないとずっと続いちゃうなあ。

752 :名無しさん@初回限定:2010/11/16(火) 20:59:26 ID:Dy1gQ6+G0
「それよりもまりや、時間の方はいいの?」
「時間? …うん、予約は8時に入れてるから、まだまだ余裕よ」
 取りあえず話題をすり替えて喧嘩を強引に終わらせる事にした。
「時間…って、瑞穂さん、この後何か御用事でもあるのですか?」
 そんな僕とまりやとのやり取りに、貴子さんが首を傾げながら聞いてきた。
「あれ? 瑞穂ちゃん、まだ貴子に伝えてなかったの?」
「伝えようとしたまさにその時にまりやが社長室に来たのだけれどね」
「…あちゃー。そっか、ごめんごめん」
 苦笑いをしながらまりやが手を合わせてきた。
「先程の『良い偶然』と重なる話なのですけれどね」
 と、不思議そうな顔をしている貴子さんに前置きをする。
「ほら、今日は貴子さんの誕生日じゃないですか。それで、みんなでささやかにお祝いパーティーをしよう、
と云う事になっていたのですよ」
「…え?」
 それを聞いて、貴子さんは驚いた様な顔をして固まってしまった。
「近所にね、プラネタリウムを店内で映しているカクテルバーがあるのよ。ちょっとお洒落っぽいし、
気になったから前々から行ってみたいと思ってたのよ」
「…なるほど、『プラネタリウム』と『惑星探査機はやぶさ』ですか。確かにこれは『良い偶然』ですね」
「ええ。どちらも星の絡んだお話しですからね。ロマンチックでしょう?」
 僕がそう云うと、一瞬貴子さんはきょとんとした顔をして、それからクスクスと笑い始めた。
「ふ…ふふふっ。瑞穂さんったら、そんな事ですから社内で『社長は男性か女性か』なんて議論が
起きるのですよ?」
「そーだよねぇ。今のは聖應時代をまーだ引きずってる気がするぞ、瑞穂ちゃん?」
「ぐっ………」
 な、なんでそんな話になるんだ一体…。
「これは、そのカクテルバーで、じっくりとお話ししないとダメですわね、まりやさん?」
「うんうん、そうよねえ貴子? じゃ、早速向かいましょうか☆」
「ええ、そう致しましょうか☆」
 な、なんだか貴子さんとまりやが意気投合しちゃったんだけれど。
「こらー、瑞穂ちゃん早く早く!」
「ほーら、瑞穂さん? 早くしないと置いていきますわよ?」
「うわっ、ま、待って下さいよ!」

753 :名無しさん@初回限定:2010/11/16(火) 21:00:00 ID:Dy1gQ6+G0
 さっさと歩き出した二人を、慌てて僕は追いかける。
 追いついた所で、貴子さんが僕に腕を絡めてきた。
「ふふっ。…瑞穂さん、ありがとうございます」
 そう云う貴子さんの僕を見つめる目は、少し潤んでいて。
「………いいえ、どう致しまして」
 ゆっくりと僕たちの顔は近づいていく。
 と、そこに横から遮る手が入って来た。
「こーら、瑞穂ちゃんも貴子も! いくら夫婦だからって、こんな所でいちゃつくなー」
「うわっ!」「きゃっ!」
 慌てて離れた僕たちを、まりやはじと目で睨んでいた。
「全く…当てられる方の身にもなってよね」
「あはは…ごめんごめん」
「そ、そう云う所だけしっかりしているんですから、まりやさんは…もう」
 貴子さんは不満そうにそんな事を呟いていた。
「ふふっ、そうですね…では、こっそりと」
 そう云って、僕はまりやの隙を付いて、貴子さんの頬に軽くキスをした。
「!! み、瑞穂さん…」
「貴子さん…お誕生日、おめでとう」
「あ…ありがとう、ございます」
 少し顔を赤らめながらも、貴子さんはそう云って微笑んでくれた。

754 :名無しさん@初回限定:2010/11/16(火) 21:01:48 ID:nsHDUuac0
支援

755 :名無しさん@初回限定:2010/11/16(火) 21:02:08 ID:Dy1gQ6+G0
こんばんは、5時起きです
と云う事で、時事ネタと絡めて貴子さん誕生日SSっぽい何かを置いておきますね
貴子さん誕生日おめでとうー

>>743
…本当はもうちょっとしっかりしたの出したかったんですがまあ時間がちょいと無くて
こんな感じになってしまいました、申し訳ない

さて明日5時起きなので寝ます・・zzZZ

756 :名無しさん@初回限定:2010/11/16(火) 21:03:33 ID:Dy1gQ6+G0
いけね、書き忘れた
背景設定は貴子√としつつまりや√ミキシングです
おかげでカオスになってしまったorz

757 :名無しさん@初回限定:2010/11/17(水) 00:51:52 ID:uKDU1sSJ0
なんとか1本、貴子ネタをひねり出したけど、間に合わなかった‥。orz
投下するには時間もないので、また今度で。 その際は支援よろしくです。
寝るー

758 :名無しさん@初回限定:2010/11/17(水) 15:26:50 ID:GATqT1++0
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759 :名無しさん@初回限定:2010/11/17(水) 21:37:15 ID:uKDU1sSJ0
誕生日なんぞまったく関連しない、雰囲気描写だったりします。
たいした落ちも用意しなかったら、こんな感じになりました。8本くらい?
-----------------------------------------------------------------------
『夕暮』

大学のレポートに利用する学術資料を貸し出してもらえないかと
相談&依頼をするため学院を訪れた貴子であったが。
図書室、職員室とたらい回しになったあげく、学院長室を訪ねる羽目になっていた。

「ありがとうございました。では来週また伺います。」
「えぇ。それまでに準備するよう指示しておきますね。」
「よろしくお願いします。では失礼いたします。」

礼をして退出する貴子。

「ふぅ‥。 梶浦先生も職員室にいてくれればよかったのですが。
 学院長ご本人はご不在とはいえ、学院長室はやっぱり気疲れしますわね‥」

軽い溜息がついついこぼれてみたり。

***

時刻は16時前。空はまだまだ青いものの。
徐々に夕暮れの気配を漂わせるように、柔らかい日差しを投げかけている。

「さて。今晩はなにを作ろうかしらね?」


760 :名無しさん@初回限定:2010/11/17(水) 21:44:25 ID:3qx6UCFW0
しえん

761 :名無しさん@初回限定:2010/11/17(水) 21:49:42 ID:uKDU1sSJ0
懐かしい窓外の風景に秋の装いを感じつつ、貴子が廊下を歩いていると。
なにか用があったのか職員室から退室し、こちらに歩み寄る初音の姿が見えた。

「貴子お姉様。お久しぶりです!」
「あら、初音さん。ごきげんよう。お久しぶりね。」

微笑みながら挨拶する初音。
2人は薫子や奏の様々なトラブルの際に、瑞穗や紫苑とともに知己を得ていたりする。

「今日はどうされたんですか?」
「大学のレポート絡みで、ある資料の貸出をお願いできないかと、梶浦先生のところにね」
「なるほどぉ。やっぱり大学生となると、いろいろ大変なんでしょうか?」
「状況次第だとは思うけど。私の研究室はそれなりに大変、といったところかしら?」

雑談をしながら歩みゆく二人。
そうこうする内に、とある扉の前にさしかかる。

「貴子さん、よろしければ少し寄っていきませんか?」
「うーん。皆さんの活動の邪魔になりませんか?」
「今日はもう、生徒会活動は終わってるんです。週に1度くらいは早めに帰ろうって」
「あら。それは素敵な方針ですわね。今年から?」
「昨年からですね。由佳里お姉様の発案です。
 まぁイベント等が立て込むと、そうもいっていられないんですけれど」
「ふふっ。うちの生徒会は相変わらずのようね。じゃあ、少しお邪魔しようかしら」
「えぇ、どうぞどうぞ」

カチャリと音をたて扉が開く。
貴子は久しぶりの生徒会室に足を踏み入れた。

***

762 :名無しさん@初回限定:2010/11/17(水) 21:55:57 ID:uKDU1sSJ0
「この部屋は変わらないわねぇ」

ゆっくりと室内を巡りながら、貴子は呟く。
1年間慣れ親しんだ机。見覚えのある書棚の本。
なんとも思い出深い、トラブルだらけだったあの1年の記憶がそこかしこから零れ出す。

「ふふっ。よければどうぞお座りになってください」
「いえいえ。現役生徒会長様を差し置いて、さすがにそれはいたしかねますわ」

そんな軽口を叩きながら。
結局は作業卓に向かい合い、座ることにする。

「最近はどう?」
「学院祭に生徒総会。大きなイベントはなんとか終わりましたから、
 小康状態ってところでしょうかー?」
「お疲れさま。残る大物は聖誕祭くらいかしら?」
「そうですねぇ。まぁ小さいのはいろいろありますが」
「今の時期ですと、委員会横断会議でしたかしら?」
「えぇ。あとは学校側への申し入れが再来週くらいに‥」
「あぁ、ありましたわね。あの記述フォーマット、本当に書きにくいんですよねぇ」
「そうなんですよー。過去の資料を参考にしないと、とてもとても‥」

お互い、同じ苦労してきたわけで。盛り上がる話題には事欠かない。

「あの先生とか、融通きかないから説明大変でしょう?」
「えーと。攻略法が載っていたから、そこまで大変ではなかったような‥」
「攻略?」
「えぇ。攻略ノートですけど。もしやご存じないですか?」
「なんです?それ‥?」

不思議そうな顔をする貴子に。
書棚から取り出した1冊のノートを差し出す初音。

763 :名無しさん@初回限定:2010/11/17(水) 21:57:29 ID:AP3vkCfW0
しお…支援

764 :名無しさん@初回限定:2010/11/17(水) 22:06:06 ID:uKDU1sSJ0
「へぇ。イベント毎の注意点に、作業チェックリスト。それに先生方への説明ポイントですか。」
「えぇ。生徒会運営としては正直かなり助かっています。 貴子お姉様のときにはなかったんですか?」
「私は知らないわね‥。って、作成者は葉子さん!?」
「葉子お姉様は、君枝お姉様と同じ代ですよね、たしか‥」
「私の代の副会長でもありましたわ。まったくもう。なにをやっていたのやら‥。」
「じゃあ、ここにある《本書の指針となった我が生徒会長に深く感謝を。》というのは
 貴子お姉様のことでしょうか?」
「へっ? ‥いや、どうでしょう。君枝さんかもしれませんし‥」
「きっと貴子お姉様ですよ。ふふっ。この場ではそうしましょう。」
「初音さん‥。 ふふっ。まぁ、そうですね。いまさら照れるようなものでもないでしょうから」

そんな二人の柔らかな笑い声が、生徒会室を満たしていた。

***

「そうだ。貴子お姉様。一つご意見を伺ってみたいことがあったんですが」
「えぇ、なんでしょう?」
「実は生徒総会の時にですね‥」

かくかくしかじか。
初音が語ったのは、生徒総会において千早と薫子が起こした一騒動の件であった。

 生徒会の在り方。生徒会長としての判断。そして生徒達の出した投票結果。
 それらをどう受け止め、そして今後どう活動していくべきか。

初音は、尊敬すべき元生徒会長の意見を聞きたかった、のだが。
説明を進めるうちに貴子は笑みを浮かべ、最後にはくすくすと笑い出していた。

「貴子お姉様?」
「ふふっ。ごめんなさい。ちょっといろいろ思い出してしまいまして」
「???」

765 :名無しさん@初回限定:2010/11/17(水) 22:10:03 ID:3qx6UCFW0
塩円

766 :名無しさん@初回限定:2010/11/17(水) 22:19:09 ID:uKDU1sSJ0
首をかしげる初音に対して、貴子は懐かしい思い出を語り出した。
聖應の十月革命。エルダーである瑞穗と紫苑。争点となった奏のリボン。
そう。それは今年の生徒総会と非常に類似する、唯一なる前例の内幕であった。

概要程度であればおおよそ把握している初音にとっても、
当事者である貴子が語る内容は、非常に興味深く。
そして、なんとも共感できるものがあった。

「そうですか‥。貴子お姉様も‥。」
「えぇ。あの時は本当に悩みました。半分八つ当たりでしょうが、
 エルダーであった瑞穗さんを恨めしく思ったのも覚えています。

 ですが。」

少し重くなりかけた空気を振り払うように貴子は語る。

「あの経験というものは、非常に大きな転換期だったとも思っています。」
「転換期ですか?」
「えぇ。チャンスといってもいいですわね」

 自分の正義が必ずしも万人に受け入れられるわけでもない、という事実。
 だからといって、自分の判断が完全に誤っていたわけでもない、という自覚。
 世界にあふれる様々な「灰色」に対して、画一的な正解はない、という認識。
 それらは、狭かった自分の視野を広げるためのいい機会であったはず。

「失敗して初めてわかること、というのは間違いなくあると思っています。」
「そうですね‥。それは私も今回、実感しています。」
「それに‥。勝った負けたというわけではないですけれども、
 ある程度は運とタイミングだったのではないか、と思わなくもないですし。」
「運とタイミングですか‥?」


767 :名無しさん@初回限定:2010/11/17(水) 22:24:31 ID:AP3vkCfW0
私怨

768 :名無しさん@初回限定:2010/11/17(水) 22:27:07 ID:uKDU1sSJ0
「えぇ。奏さんは身近に瑞穗さんがいたからこそ、結果としてリボンを装うことが許された。
 香織理さんでしたか? 千早さんと薫子さんが身近にいたからこそ、停学を免れた。
 でも、昨年または来年に同様のことが起きたとしても、同じ結果になるとは限りません。
 また、直接エルダーと知己を得ていない、とある学院生に同様の問題が発生した場合に、
 同様の投票結果が得られるか、というのはわからないと思いますし。」
「それは‥そうかもしれませんね‥」

悩む初音をまっすぐに見つめ、貴子は述べる。

「それに、私としては。3年が経過した今でも。
 自分の行動そのものは、必ずしも間違っていたとは思っていませんから。」
「貴子お姉様‥。」

「まぁ、数年たてば、そのような気持ちにもなれるってことです。
 いまはいろいろ思い悩むこともいいんじゃないかしら?(くすくす)」

まだまだ完全に消化しきれていなさそうな表情の初音に、
そう笑いながら、貴子はこの話題に終止符を打った。

***

夕暮れに赤く染まる桜並木を、二人の影が小さく揺れる。

「長々と付き合わせてしまってごめんなさいね。」
「いえ、こちらこそ。いろいろお話を伺うことができて、本当に有意義な時間でした。」
「ふふっ。あんな姑の小言でよければ、いくらでもお聞かせいたしますわよ」
「その節はどうぞお手柔らかに。(くすくす)」

そんな二人の足取りも。
正門と寮との分かれ道で一度停まることになる。


769 :名無しさん@初回限定:2010/11/17(水) 22:30:34 ID:3qx6UCFW0
しもえん

770 :名無しさん@初回限定:2010/11/17(水) 22:31:04 ID:uKDU1sSJ0
「では、今日は本当にありがとうございました。」
「えぇ。ではまた。いずれ。」

そういった貴子がふとなにかを思いつき。
鞄から何かを取り出し、初音に差し出す。

「これは‥名刺ですか?」
「えぇ。研究会等で学外の人々に渡す、お遊びみたいなものですけど。
 もしよければ気軽に連絡してもらっても構いませんわ。
 あなたには由佳里さんもいますし、私の出番なんてあまりないかもしれませんけど。」

「い、いえ。ありがとうございますっ!
 なにかあれば、是非相談させていただきます!」
「ふふっ。実際は、なにもないほうがいいんですけれどもね」
「あ‥。 ふふっ。それはそうですね。」

小さな笑い声が夕風に揺れる。

「では、またそのうち。さようなら。」
「えぇ。今日は本当にありがとうございました。」

笑みを浮かべて立ち去る貴子の後ろ姿に。
初音は深く頭を下げていた。

-----------------------------------------------------------------------
十月革命あたりの心理描写はかなーり適当。ひとつご勘弁を。
このあとは、やけにご機嫌な初音をを寮生一同が訝しんでみたり、とか。


771 :名無しさん@初回限定:2010/11/17(水) 22:34:45 ID:AP3vkCfW0
さぁ、早く「このあと」を書こうか

772 :名無しさん@初回限定:2010/11/18(木) 13:25:31 ID:Bk9is8Vu0
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773 :名無しさん@初回限定:2010/11/18(木) 17:09:17 ID:WCHu7xA90
この部屋、2階なのに、誰か覗いてるっ!

774 :ししがみ:2010/11/19(金) 00:26:12 ID:ZOgCcs0L0
「チッ、また小テストかよ。」
「よう、相変わらず不機嫌そうだな」
「ったりめーだ。進学校なんて行くんじゃなかったな。
しかも女もいねぇ男子校だしよ、あーあ、毎日つまんねぇ」
「まあまあ、そうツンケンなさるな。今回はビッグニュースを仕入れてきてやったぜ」
「どうせまたしょーもないことなんだろ?聞き飽きたわ」
「それがどっこい、今回は正真正銘とんでも世界仰天クラスのニュースさ!聞きたいか大将?」
「な、なんだよ。そこまで言われると聞きてぇじゃねぇか。もったいぶんないで話せよ」
「俺らが二年のとき同じクラスだった御門千早っていただろ」
「ああ、あの女っぽい白髪の奴か。たしか三年に進級してから一日も来てないよな。あいつがどうしたんだよ」
「あいつな・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・なんだよ!!溜めるなよ」
「なんと女子高に転入したらしいぜ!!」
「は!?」
「だから正應女学院っていう女子高に転入したっていってんだよ」
「は!?ちょっと待てよ?あいつ男だろ更衣室であいつの立派なイチモツ見たことあるし
まさか、性同一障害だったのか?」
「それがそうでもないらしんだ。あいつ男性嫌悪症だろ。それが原因らしいんだ」
「ああ、たしかに俺らが手を触れただけであいつ俺らを睨めつけてきたからな。
それが気に食わなくて虐めていたグループが多発したっけな。まあ俺もあいつは大嫌いだけど」
「それでな、あの御門を見た奴がいるんだよ。女子の制服着た姿で」
「マジで!?あの陰気やろうが!?想像しただけで吐き気がしてくるぜ」
「今日見に行ってみねぇか。われらの旧友千早くんをよ」
「ああ、拝めにいくとするか。部活もねぇことだし」

775 :名無しさん@初回限定:2010/11/19(金) 00:28:59 ID:/l5J6PBC0
あー俺が男子校でこういうシチュだったら絶対ヲチしに行ってるわwwwwwww
聖應って間違ってね

776 :名無しさん@初回限定:2010/11/19(金) 00:43:43 ID:qiRyRDfB0
>>774
続き希望

777 :名無しさん@初回限定:2010/11/19(金) 00:59:41 ID:jQof0TmX0
続きはやく書け。まっぱはつれえんだ、この時期

778 :ししがみ:2010/11/19(金) 01:21:38 ID:ZOgCcs0L0
「ったく、史は何個ビスケットサンドを買えばきがすむんだい」
「申し訳ございません千早さま、でも史はこれがないと毎日のエネルギーを補えないのです」
「また大げさな・・・・史は話をすこし盛りすぎるところがあるよ」
「ご・・・ごめんなさい」
「フフフ、いいよ。別にこれは僕のお金じゃないしね〜」
「まさか千早さま・・・」
「フフフ、そのまさかさ。ちょいと小細工して父名義でお金を銀行からおろしたのさ
まあバレたとしても親父は遠くの彼方にいるしね」
「千早さま・・・・そのようなことをしてはお母様が」
「ふん、かまわないさ。フィフティフィフティじゃないか。あいつだって海外で愛人を何人も作ってるんだ。
母さんが千歳姉さんがなくなったショックでパニック障害になっているっていうのに・・・あいつは!」
「千早さま・・・・」
「ハ!す、すまない。重い空気になっちゃったね。そろそろ会計して帰ろうか」

「よう御門」

「!?」

「奇遇だな〜こんな遠いスーパーで出会うなんて〜・・・で何してんだよ?それにその格好なんだよ。ハロウィンはとっくに過ぎてんだぜ」
「お前にそんな趣味があったなんてな。ん?」

「これは・・・・・ただのファッッションだ」

「ずいぶんと斬新だなおい。前衛すぎて俺らには到底理解できねぇよ」
「それにその胸。チンコ切るだけじゃなくて、ついに豊胸やっちまったのか」

「僕は・・・男だ。手術なんて・・・してない」




779 :ししがみ:2010/11/19(金) 01:47:41 ID:ZOgCcs0L0
落ちます 続きは明日

780 :名無しさん@初回限定:2010/11/19(金) 06:43:34 ID:ZtU+pc400

      ━━━━一
      ━━━━一
      ━━━━一
とりあえず、ポッキーでも食って精つけろ

781 :ししがみ:2010/11/19(金) 14:22:15 ID:ZOgCcs0L0
「まあいいや。そういやお前、最近学校に来てないと思ったら転校したらしいな。聖應女学院って女子高によぉ」

「!?」

「まあ女子高に転入したってんなら男の格好してちゃあ、まずいもんなぁ?」
「ハハハ、言えてらぁ。男なんてばれたらまずいもんなぁ」

「!?・・・・鬼頭、なぜそのことを・・・!?・・お前誰から聞いたんだ!?」

「そんなこたぁどうだっていいだろ。俺らはお前にあること伝えにきたんだ。」
「そうそう、近々同窓会があるんだわ。わが麗しき元二年二組のよ」

「ぐ!!」

「御門、当然お前も参加するよなぁ?」

「僕は・・・・嫌だ・・・僕を虐めていた連中なんかと・・・・」

「もしこなかったら、お前の女子高によぉ・・お前の秘密を全部ぶちまけてやってもいいんだぜ?」
「てめぇに拒否権はねぇんだよ!てめぇはどこへ行こうがよぉ・・・世間から鼻つまみ者にされる社会不適合者なんだよ
そんな救いようのねぇてめぇによ・・・救いの手を差し伸べてやってんだよ。親友の親切心をフイにすんのか?おい」

「ぐ・・・う・・・うう」
「ち、千早さま」

「逃げんなよ御門ぉ?俺ら首を長くしてまってるからな」



「うう・・うわああああああああ!!!!!!史、助けてよ!!お願いだよ、史!!お母様!お母様!うわあああああああああ!!!!
戻りたくない!!あの時になんか戻りたくない!!うわあああああああ!!!」
「千早さま!お気を確かに!」

782 :名無しさん@初回限定:2010/11/19(金) 14:46:50 ID:vL3ku/H20
4

783 :ししがみ:2010/11/19(金) 15:06:05 ID:ZOgCcs0L0
推敲とか一切やってないので誤字脱字や会話の矛盾は各々が修正してくだしゃい

登場人物整理

御門(妃宮)千早
言わずと知れた主人公。性格は自閉的、ネガティブ思考。親戚のせがれがかなりの優秀なため多大なコンプレックスを抱え込む
母が精神不安定な状態で鬱の一歩手前だというのに愛人ばかり可愛がり家庭をほったらかしにする父を酷く憎む

渡会史
御門家の家政婦。密かに千早に対し想いを寄せる

七々原薫子
今期のエルダーシスター。大雑把な性格でひどく頑固。父親はブラック金融企業の社長にして七々組の総長
そのせいで中学のころいろいろと苦い思いをしたようだ。日本人女性にしては破格の体の持ち主。大柄な体を駆使した
剣道には定評があり、実力は県でも5本の指にはいる

鬼頭雄二

千早の高校二年時の同級生。狡猾ですぐ人を見下す。超進学校のなかでありながら成績は常に上位。それもそのはず
彼の父は超大手企業松山電工の取締役であり、息子に対し英才教育を施してきたからだ。身長187cm体重90`の大男で剣道の日本国選抜選手。インターハイ個人ベスト8という薫子の成績など霞んで見える剣道の達人

784 :名無しさん@初回限定:2010/11/19(金) 15:22:07 ID:mzbfgwoRO
そういや千早が何故父を嫌っているのか本作では語られなかったよな

785 :名無しさん@初回限定:2010/11/19(金) 16:25:55 ID:dHnq9xCu0
>>784
娘の死でぶっ壊れた妙子さまと自分をほったらかして仕事ばっかしてるからって言ってたろ

786 :ししがみ:2010/11/19(金) 17:01:42 ID:ZOgCcs0L0
薫子「千早、どうしたの?食べが悪いわ。具合でも悪いの?」
「ああ、ちょっと試食コーナーで史と食べ過ぎただけさ。」
「あら、そうなの。見かけによらす庶民的なところもあるのね」
「ハハッ、薫子さんに言われちゃうと参っちゃうな・・・・ははは・・・」
史「・・・・・・・・」
香織「・・・・・・・・」

〜夕食後〜

薫子「ねぇねぇ、さっきの千早絶対におかしくない?食欲ないとか言ってたけど
そんなんじゃない気がする。」
香織「そうね、顔も青ざめていたし・・・史ちゃん何か知っているんじゃないの?」
「し、知りません」
「本当に?」
「はい」
「こまったわね〜こうなったら本人に直接聞いてみましょうか。」
「それはやめてください!!」
「やっぱり・・・史ちゃん、何か知っているんじゃないの?」
「あ・・・う・・・とにかく今日は千早さまを放っておいてあげてください!失礼します!」


「ああ、びっくりした。まさか史ちゃんがあんな大声だすなんて」
「相当なことがあったようね。とりあえずそっとしておいてあげましょう」
「・・・・・・・・・・」




787 :ししがみ:2010/11/19(金) 17:02:39 ID:ZOgCcs0L0

史「千早さま・・・入ってもよろしいでしょうか」
千早「頼む・・・・今は一人にさせてくれ」
「千早さま・・・・・・」


薫子「千早、いるの?」
千早「!?」
史「薫子さん!?ダメです!千早さまは・・・」
「ごめん、どうしても放っておけなかった。何があったの?私でよかったら話してよ。」
「薫子さんには・・・・関係のないことだ」
「関係なくない!!私たち親友でしょ!?いろいろ貴方には負担をかけてきたわ!だからね、今度はわたしが千早を助けたいの!
お願い。」
「・・・ごめん薫子さん。今日は・・・お願いだから・・・ごめん」
「千早・・・・・」

788 :ししがみ:2010/11/19(金) 17:53:36 ID:ZOgCcs0L0

「おい鬼頭、噂は本当なのかよ。あいつが女子高に通ってるって」
「ああ。この目で女装している奴を見た。はっきりとな」
「うえええ、想像しただけで吐きそうだぜ」
「それがなそうでも・・・・」
「あん?なに?」
「いや、なんでもない」
「で本当に来るんかよ。今日の同窓会に。」
「ああ、来るに決まってる。来なけりゃあいつはまた居場所をなくしちまうからな」


男子A「おい!なにすんだ!こいつ」
B「なんだこの女は!勝手にはいってくんな」
C「ちくしょう、女の癖に何てパワーだ!!」

ドタドタ バタン!!

鬼頭「おいおい、なんだなんだ?騒々しい」
「すんません、なんかわけわからん女が乱入してきて」
「おんなぁ?」

薫子「鬼頭は・・・鬼頭はどこにいるの」



789 :ししがみ:2010/11/19(金) 17:54:47 ID:ZOgCcs0L0


「あぁ!?何だいきなりてめえは!!」
「あんたみたいなザコに聞いてないわ。鬼頭はどこにいるの」
「口の減らない女め!犯されたいか!?」

「おい待て、七々原か?七々原じゃねえか」

「鬼頭!あんたって男は!!」

「鬼頭さん、知り合いっすか」
「ああ、おな中だった。高利貸しの娘でよ、みんなから酷く嫌われてた。なあそうだよな薫子よぉ!」

「黙って!あんた昔からちっとも変わらないわね。」

「ああ、変わらないさ。変わる気もないしな」

790 :名無しさん@初回限定:2010/11/19(金) 22:51:15 ID:ZtU+pc400
支援

791 :ししがみ:2010/11/21(日) 00:54:57 ID:aesrfyaF0
「ところでぇ、てめぇは一体なにしにきたんだ?ん?」

「わかってんでしょ、千早のことよ!!」

「おいおい勘違いしないでくれよ。御門は俺ら大事な旧友だぜ。何をお前はそんなにムキになってるんだ?」

「とぼけないで!!なにが旧友よ!あんた、千早の秘密を学校(聖應)に言い散らすつもりなんでしょ!」
「なんでよ・・・千早はあんたたちに迷惑なんてかけてないじゃない!昔からこんなくだらないことをして!あんた一体何が目的なの」

「愚問だな」

「!?」

「目的なんか端からないのさ。俺はただ、そう・・・楽しいから!!楽しいからやってるのさ!!」

「この下衆め!!」

「ああ、なんどでもいうがいい。俺はな、他人が苦しんでいる顔をみるのが三度の飯より好きなのさ。千早の苦しむ姿を見れば下衆という言葉も心地よく聞こえるわ」

「そう・・・どうやら交渉は無理のようね。だったら・・・」

「だったら?どうするつもりなんだ」

「こうするのよ!!!」

792 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 01:07:30 ID:9Dx3rI680
支援

793 :ししがみ:2010/11/21(日) 01:35:09 ID:aesrfyaF0
「覚悟!!」
薫子は背中に隠し持っていたヤクザ御用立つのポン刀を抜き、鬼頭にむかって振りかぶった
「ポン刀か。ずいぶん無茶をやるもんだ」
鬼頭は薫子の一振りを難なくかわし、傘入れにあった木刀で対応した
剣は互いに混じり交差し、つばぜり合いになった
「忘れたか薫子?おれはお前の中学の主将を務めた男だぜ?いくらお前が強くても女が男にかなうわけないんだよ!」

「きゃッ!!」
鬼頭は薫子の刀をなぎ倒し彼女を無防備の状態にさせ地べたに座らせた
「どんな気分だ?ああん。お前そほど御門にほれ込んでるようだな。そんなにあいつが大事か」

「くッ!!」

「さあ迷惑料をたっぷりはらってもらおうか。」

「はなせ!!いやだ!!はなせ!!」

「くく、暴れると余計に痛いぜ。さて、女として最大の屈辱を味あわせてやろう」

「やめろ・・・そんなことしたら親父が黙ってないぞ。」

「おめんとこのショボイ組か?お前、俺の親父がどれほどすごいか知らなかったのか。親父の力に比べりゃおめえんとこのヤクザなんてアリ以下さ」
「さあ、お前ら・・・好きなだけやっていいぞ」
「でも鬼頭さんアシでもついたら・・・」
「俺がやれと言ってんだ!早くやれ」

「はなれろ外道が!!やめろ、いや・・・いやだ・・・やめろおおおおおお!!!
いやああああああああ!!!!!!!」

794 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 01:44:46 ID:4HpgEFMW0
>>793
とりあえずある程度量をテキストにまとめてからにしろ
>>4-5あたりを見るに、そのまま鬱展開行くなら投稿所行け

795 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 02:13:49 ID:eiYRR1GqO
まぁテンプレ読んでたら投下前に注意書きぐらいするわな

796 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 02:24:02 ID:TH64RRYg0
華麗にちーちゃんが助けに来てヒーローエンドだろきっと

797 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 02:29:29 ID:PY4nvyy3O
川崎の数学 意外と苦戦したわ
やっぱ数T苦手だわ
数Vがいいわ

798 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 02:30:51 ID:PY4nvyy3O
>>797
すいません
医学部スレと間違えましたwww

799 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 02:31:03 ID:pL+nOGX20
高校生の誤爆かよ

800 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 02:34:57 ID:TH64RRYg0
数Vって事はまぁギリギリ18な可能性もあるわな

801 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 02:49:13 ID:eiYRR1GqO
なんか和んだ

802 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 02:51:35 ID:e7epCEQo0
>>796
実は順一が(以下略)


803 :ししがみ:2010/11/21(日) 04:19:13 ID:aesrfyaF0
〜数時間前〜
香織「薫子のやつ、朝からいないわ。めずらしいわね。いつもはお昼までぐっすりなのに」
千早「!?」
香織「ちょ、千早どこへ行くの?朝ごはんが冷めるわよ」

タッタッタ 

「史!!」
「ち、千早さま」
「史、薫子さんに話したのか?あのことを」
「・・・・・・・・・」
「史!!!!!」
「・・・千早様・・・も、申し訳ありません!私ではどうしてもあの方のご意志を踏みにじるようなマネはできませんでした」
「意志!?」
「はい、あの方はどうしても千早さまのお力になりたいと必死に懇願してきたのです。ですから・・」
「もういい!!とにかく彼女は○○男子高校にいるんだな」
「おそらくは・・・」
「クソッ!」
タッタッタ
香織「ちょっと、千早!今度は何よ。ちょ、どこに出かけるのよ。朝ごはんはどうするの?待ちなさいってば!」

タッタッタ

千早「なんて無茶をするんだ薫子さん。僕なんかのために・・・・薫子さんは奴の性格を知らないんだ!早く行かないと。」
〜○○男子校にて〜
千早「薫子さん!!・・・こ、これは」
鬼頭「よう御門。遅かったじゃねぇか。とっくにパーティは終わったぜ」

804 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 11:30:56 ID:4NxL8gsR0
これはもう氏ねとしか

805 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 13:40:41 ID:PY4nvyy3O
おいやめ……

806 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 13:49:51 ID:9Dx3rI680
SSの方向からしても、投稿所でやったほうがいいと思うの。

807 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 13:58:55 ID:gtKo5snX0
付け加えるならば、殆ど書き進んでもいなければ途中で区切るとも云わずにダラダラと書き流すというのも、マナー違反との批判を受けても仕方のない行為。
オリジナルキャラやキャラの性格、内容の雰囲気まで含めて、いずれにせよ此処に、かつ今の状態のまま書き続けるのは如何な物かと。

808 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 14:36:17 ID:eiYRR1GqO
既に俺の中では
「実は陽向が話作りの幅を広げようとして書いた習作で、書いた自分でもドン引きしていたらダブルエルダーに見つかり、筆舌し難いお仕置きを受ける」
と言うオチと言うことになっている

今ほど陽向という存在に感謝した事はない

809 :ししがみ:2010/11/21(日) 15:24:10 ID:aesrfyaF0
「薫子さんは・・・薫子さんはどこだ」
鬼頭「薫子?誰だそりゃ?今から二次会にいくとこだぜ。てめぇもこいよ」
「とぼけるな!!薫子さんが来てはずだ!」
「だから薫子って誰のことだ?お前んとこの生徒なんか知るかよ。」
「やはりな、僕は薫子さんのことを一言も僕の学校の生徒なんていってないぞ」
「あ・・・」
「さあ、薫子さんをどうしたんだ!!鬼頭!!」
「フフフ、御門。虐められていたお前がここに来たのだけは誉めてやろう。
だけどな、お前が不正をしているという弱みがある以上、俺という存在がある限りお前は俺の手のひらで踊ってもらうことになるのさ」
「どういうことだ」
「○○横丁××通りの倉庫にいってみろ。お前の愛しの人がまってるぜ」
千早はすぐさま教室を後にした
千早「はあはあ、ここか・・・ここが倉庫か」
ガラガラガラ
「薫子さん・・・ハッ、薫子さん!!!」
そこには乱暴に引き裂かれた服、体中が傷とアザ、血だらけの薫子が横たわっていた
薫子「ち・・・は・・・」
「薫子さん!!!」
すぐさま薫子は病院にはこばれた。そして緊急オペが開始された。


810 :ししがみ:2010/11/21(日) 15:24:31 ID:aesrfyaF0
数時間後、クラスや寮生の面々が集まった。
順一「ちくしょう!!誰がこんなことを!!ただじゃすまさねぇ!」
千早「薫子さん・・・・」
手術がおわり執刀医が出てきた
順一「薫子は!?薫子はたすかるんですか!!」
医者「ガラスの破片が心臓のあたりをウロウロしている。仮死状態だよ」
順一「それで助かるのか!?」
医者「・・・・・なんとも」
千早「そんな・・・・」
順一「てめぇそれでも医者か!!!」
医者「医者だって万能じゃないんだ!!とにかくこの状況じゃ一週間もつか・・・」
順一「ち、ちくしょう!!何でだよ!!薫子がなにをしたっていうんだよ!!」
医者「私はこれまで多くの患者を診てきたがここまで酷のは見たことがない」
父「具体的に言うと?」
医者「口内の裂傷、乳房の裂傷、咬傷による変形。膣内の裂傷。子宮内の異物破損による機能重態。頭皮も一部毛根ごと剥がされている、これでは再生は不可能だ。採取した唾液、精液により犯人特定を急ぎます」
順一「どこのどいつがそんなことを!!薫子、薫子おおおお!!!!」

811 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 15:49:39 ID:4HpgEFMW0
>>808
陽向「いくら私でもこんな気持ち悪いモノ書けませんよ!私が書くのはもっと甘くてエロスとパッションに溢れる・・・!」
千早「エロスとパッションに溢れる、何かしら?」
陽向「ひぃぃぃぃぃっ!!おたすけぇぇぇぇぇっ!!」

>>810
死ね

812 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 16:09:09 ID:XKL2ypD30
鬱展開ならここじゃなく投稿所へ行けとの再三の注意にも関わらず
何の返答もなく投下を続けてるし、
作品の方向性もはっきりしたようなので
あえて読みたい人以外はNGName登録してスルーすべし

813 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 16:19:23 ID:gtKo5snX0
どういう意図を持った作品か、大凡の見当もつこうってもんだしね
時に、作品を投下したい他の作者の方にとってこの状況って非常にやりづらい物だと思うんだけど、その場合ってどうしたもんかね?
個人的には無視して投下してくれた方が凄く嬉しいんだけど・・・

814 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 16:27:12 ID:PY4nvyy3O
盛wwりww上wwがwwってwwまwwいwwりwwまwwしwwた

>>810
ゼッタイニユルサナイ

815 :ししがみ:2010/11/21(日) 18:04:59 ID:aesrfyaF0
ひと段落つき
学校は休みになり千早と香織は寮で待機していた
「千早・・・・あなた、薫子のこと何か知っているの」
「いや・・・知らない」
「本当に?」
「香織さん、僕は貴方に例え本当らしい嘘をいったとこでも事態は何も変わりません。ただあの頃の薫子さんはもう・・・」
「何よ、その言い方。まるで私を邪険にしているようじゃない。わたしだって薫子の親友よ。何か知っているのなら私にも知る権利があるはずよ。」
「いやダメだ。貴方に知る権利はない」
「どうして?どうしてよ!」
「貴方は僕の友達ではないからだ」
「そう・・・わかったわ。あなたが何もいえない腰抜けの情けない男だということもはっきりとね」
「・・・香織さん」
「気安く香織って呼ばないで!!私がどれだけ薫子と仲がよかったかあんただって知ってたはずでしょ!!あんたなんか友達でも何でもない!!もう二度と私に話しかけないで」
「・・・・・・う」
「・・・・・バカ!!!」
香織は二階へあがり自室へ向かった
台所で隠れていた史がヒョッコリ出てきた
「千早様・・・・」
「いいんだこれで。香織さんはあの男と接点を持ってはならない」
「千早様はこれからどうするつもりで・・・」
「わからない・・・・そういえばシャーペンの芯がきれていた。ちょっと買いに行ってくる。」
「・・・・千早さま」
「じゃあいってくる」
「千早さまその格好は・・・・女装はしなくて・・・・」
「すぐ戻るから」
千早は男性用のトレンチコートで身を包んだ。髪は邪魔にならないようにニット帽に丸め込んだ。そして内ポケットにはスタンガンと特殊警帽を・・・
順一「よう」
千早「順一さん」
並木道を歩いていると待ち合わせをしていた順一が公園からすがたを表した
「さあ行こうか。たっぷり礼をしにな!」
「ああ、犯人のめぼしはついてますから。」

816 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 18:37:06 ID:600N0Vvp0
投稿の途中のようだけど期間、間隔が長いので割り込んでもいいですか?
初投稿で4レスの予定です

817 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 18:40:44 ID:TH64RRYg0
いいんじゃね
いつ終わるか分かったもんじゃないし

818 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 18:43:41 ID:600N0Vvp0
洗濯物1

史「千早さま、洗濯物を持って参りました」

洗濯をする時、僕と史は服を一緒に洗濯機に入れて洗濯している
洗濯をしてくれるのは史だから、2人分をまとめられて丁度いい
乾いた服は僕の部屋で話しながら畳んでいる

千早「あれ? ショーツが1つ足りないな
    リボンが付いた白いものも洗って貰ったと思っていたのだけど」
史 「リボンの白い……、確かにありましたね。カゴに入れた憶えがあります
    申し訳ありません、この部屋まで運ぶ途中で史が落としたのかも知れません
    洗濯機の中や廊下に落ちてないか見てきます」

史が洗濯機から僕の部屋まで探してきてくれたけどショーツはどこにも落ちてなかった
収納を確認して僕の勘違いでないか確認したが、無かったので穿いて洗濯に出したのだと思う

どこか変なところに落としたのかも知れないので、今は探すのをやめて
再び洗濯物を畳むことにした
下着1枚から正体がバレるのは起きて欲しくないが、普通の女性用だしやや新しいし平気かな

819 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 18:44:21 ID:600N0Vvp0
洗濯物2

無くしたままなのは嫌だったので、テレビを見ていた寮のみんなに
落とし物を見ていないか聞いてみることにした
全員集まっている訳ではないけれど誰か知っていれば嬉しい

薫子「………」
陽向「千早お姉さまの白い下着ですか。私は見てないですねえ
    それらしい物を見付けたら千早お姉さまに見せに行きますね」
千早「ありがとう。お願いするわね」
薫子「………
    洗濯機から千早の部屋の途中で多分落としたんだよね
    どういうデザインだったかもう1度教えてくれないかな」

繰り返しになるが説明した。薫子さんは頭の中で確認をしている
普通の女性用であることは陽向ちゃんがいるので言わなかったが伝わっている筈
他に説明で難しいことは言っていないのに、薫子さんは深く考え込んでいる
心当たりがあるのだろうか

薫子「ちょっと確かめたいことがあるから、あたし一旦部屋に戻るね」

820 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 18:45:08 ID:ST/lAczC0
洗濯物3

薫子さんが自分の部屋から戻ってきた。硬い表情をしている

薫子「千早、探し物見付かった。千早だけあたしの部屋に来てくれないかな」

下着を手で持って来るのはおかしいが、自分の部屋に呼ぶのはどうしたのだろう
それと、僕が薫子さんの部屋に行く時は
史も僕と一緒に薫子さんの行くことが普通になっているのに僕だけ呼ばれていた

薫子「千早の下着は脱衣所の洗濯機の近くに落ちてたの
    それで……、見付けたのはあたしがお風呂に入る前で」

薫子さんの部屋に入ってすぐ返されるのかと思っていたが、説明から始まった

薫子「あたしが持ってるのと同じデザインだったから、あたしの落とし物かなと思って」
千早「それで薫子さんが拾ってくれたのですね」
薫子「そうなんだけど、違うの」

説明がなんだかぎこちない
何の説明をするつもりなのだろう

821 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 18:46:07 ID:ST/lAczC0
洗濯物4

薫子「それでね、さっき確かめに戻った時にあたしの自分の同じデザインのは
    棚に仕舞ってあったから、拾った方は千早のだったんだなって判って」

そろそろ返してくれるのかと思ったけれど

薫子「拾った時は自分のだと思ってたから、お風呂の後に穿いちゃったんだよね
    千早に返すのは後ででいいかな?」

マジですか!? 自分で持って行った着替えを選んで穿いて下さいよ

千早「落とし物が本当に僕の物かどうかは、今は確認出来ないのですね」
薫子「うん。脱いだ下着は見せたくないから」

以上です
最後が上手くまとめられませんでした

822 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 18:59:03 ID:TH64RRYg0
支援

823 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 19:00:47 ID:TH64RRYg0
しようと思ったけど終わってた

824 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 19:02:59 ID:gtKo5snX0
>>821
乙ー。
帰ってきた後が気になるな、千早は果たして使えるのだろうかw

825 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 19:04:53 ID:KZZpJUOM0
投稿者叩く連中に告ぐ。

「慈悲と寛容」

という言葉を忘れるな。

ガイドラインがあろうとなかろうと、
お前らの私物じゃないんだ。

叩く連中こそ新しいスレでも作って耳を塞いで閉じこもっていろ!
と少佐も言っている。

826 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 19:07:27 ID:eiYRR1GqO
乙です
ちーちゃんの下着を身に付ける薫子さん
薫子さんが一度使用した下着を身に付けるちーちゃん
胸が熱くなるな。癒された

827 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 19:07:39 ID:TH64RRYg0
慈悲と寛容の心ってのは他の人に押しつけるような物じゃなくてだな…

828 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 19:08:36 ID:igIvY09v0

ついでだし、ブラも逆パターンが・・・と思ったがそもそも薫子のはちーちゃん入らないよね

829 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 19:13:13 ID:R8f1aLvR0
ウェストの関係で、伸びきってしまったパンツを返す事になる薫さんを幻視した

830 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 19:14:57 ID:KZZpJUOM0
>>827
学校のモットーとして聖應女学院は学院生に押しつけて居るようだがw

正直、叩くみなさん、お前ら自分で書いてSSの一つでも投下しろよ。

そして、書いたSSを甘んじて叩かれろ。



831 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 19:15:37 ID:eiYRR1GqO
>>825を意訳すると

ガイドラインなんか知った事か
俺は好き勝手やりたいんだ
嫌ならどっかいけ


私物化がなんだって?

832 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 19:19:35 ID:6roxzlIJ0
おまえの私物なわけですねw

833 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 19:26:05 ID:aSDNffEj0
乙〜
薫子気付いたら、そんな冷静に居られない気がするんだがw

ルール守れない方が私物化してると思うが・・・荒らしの類に言っても無駄だろうな

834 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 19:26:27 ID:KZZpJUOM0
>>831
はいはい。どっかいけよ。さっさとな。

835 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 19:40:13 ID:PY4nvyy3O
SSは面白ければいいんだ
面白いものが評価される
当たり前のことだ
だがししがみのSSは面白くない
だから叩かれているんだ
そこを勘違いするな

836 :ししがみ:2010/11/21(日) 19:44:44 ID:aesrfyaF0
仕事の関係で投稿が途切れ途切れで申し訳ありません。
次の投稿は2時頃です。あしからず。

837 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 19:45:00 ID:mwexg0sD0
ガキは黙ってろよ、ここは18歳未満は禁止だ

838 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 19:55:50 ID:KZZpJUOM0
>>837
で、お前は何歳?

839 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 20:12:57 ID:eiYRR1GqO
>>836
やるなら登校所行け
sageもしない、まとめもしない、いやな奴が目にしないための処置もしない、テンプレ読んだ気配すらない
誤字脱字もチェックしないってのは論外過ぎる

840 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 20:16:47 ID:4NxL8gsR0
>>839
お前自身が投稿所の字を間違えていると言うどうしようもないギャグ以外は同意

841 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 20:26:01 ID:PY4nvyy3O
てか投稿所なんて見に行く奴いんの

842 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 20:45:03 ID:4HpgEFMW0
だからってここでやられても困るだろ

843 : ◆Scpo8Utano :2010/11/21(日) 21:29:55 ID:ST/lAczC0
>>818-821の続きです、2レス
変態な内容なので注意

洗濯物005(変態アフター)

薫子「千早のショーツ手に入れちゃった///」

さっき部屋に戻った時にショーツは穿き替えた。今は元々穿くつもりだったショーツだ
千早のショーツと自分のショーツを見比べてみても、サイズ含めて全く同じ物だ
あたしの方が少し古く痛んでる感じで何だか悔しい
もしかしたら同じ日に下着がお揃いだったかも知れないんだよね
制服もロングタイプで同じだし

薫子「はー……、く…く……んっ……」

何を思ったか千早の下着の匂いを嗅いでいた
洗ったばかりの匂い。あたしと違う柔軟剤の匂い
入浴後のあたしの匂いはまだ付いていなかった
洗濯前の千早の匂いもやっぱり残っていなくて、何か残っていないか探してしまう

自分の下着も嗅いでみる
股のところの痛んだ部分からも特に変わった匂いはしない
微かな違いしかないけれど、千早の物だということだけで嬉しかった

薫子「洗ってから返すんだし、今から1日千早の下着を穿いてから洗っても判りっこないよね」

844 : ◆Scpo8Utano :2010/11/21(日) 21:30:31 ID:ST/lAczC0
洗濯物006

数日後、薫子さんが下着を返しに僕の部屋に来た

薫子「千早、下着、間違えて持って行っちゃってごめんね
    ちゃんと洗ったから。嫌なら捨ててもいいし、弁償してもいいし」
千早「嫌だなんて、そんな。汚く感じたりしませんよ」
薫子「洗わない方が良かったなんて言わないよね?」

変なことを聞いてきた
興味がないと言い切れないけれど、自分が穿く下着なので洗ってあった方が嬉しい

薫子「まずは本当に千早の物かどうか確かめてよ
    落とし物を見せていなかったんだからさ」

渡されたショーツのデザインは確かに無くしていたものだった
返される今になって自分の物か確認することを奇妙に感じた

用件が済んだので薫子さんは部屋から出て行った
改めて返された下着を確認すると思っていたよりも痛んでいるように感じた
数時間別の人が穿いただけで急に汚れたり痛んだりしてしまう筈はないし、
薫子さんは自分の下着と僕の下着を間違えて持って来てしまったのだろうか?
薫子さんに返しに行った方がいいのか迷う
もし返しに行ってもどう反応されるか恥ずかしい

……………
気付かなかったことにしてこのショーツを貰っておくのもいいかも知れない
落として無くしたものが返って来ないだけなのだから


おしまい

845 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 21:35:05 ID:NARXh3bY0


846 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 21:35:12 ID:aSDNffEj0
乙〜
折角だし千早ちゃんがそれどうしたかの話も是非w

847 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 21:36:28 ID:4HpgEFMW0
かwwwwおwwwwるwwwwこwwwww
くんかくんかすんなwww
gj

848 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 21:38:46 ID:R9cXrrLn0
くwwんwwかwwくwwんwwかww
いいぞもっとやれ

849 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 23:39:10 ID:XU9WMKrZO
千早のアナルをむごたらしく引き裂いてくれるなら
俺は支援する

850 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 23:51:20 ID:b6UK7Mog0
蒸し返すようで申し訳ありませんが、書かせてください。

この人数のスレッドで複数人が不快感を示しているというのは、
相応の理由あってのことと思います。
書き手が神様なのに変わりはありませんが、だからと言って読者
への配慮を軽視していいのでしょうか。

投稿を2回程度にまとめるとか、冒頭に注意書きをしておくとか、
投稿所を使うとか、出来ることはあったように思います。

読み手はもちろんですが、書き手も相手に対する思いやりを忘れない
ことが、おとボクという作品に相応しい気がするのは私だけでしょうか。

長文、失礼致しました。

851 :ししがみ:2010/11/21(日) 23:53:57 ID:aesrfyaF0
順一「一応忠告しておこう。ヤクザの俺が言うのもへんだが千早、暴力はなんの解決にもならないぜ。それでもいいか」
千早「ええ、承知の上です。彼を野放しにはできない。せめて薫子さんの痛みをかれに一太刀でも味合わせてやりたい。」
「そうか。わかった。」
〜〜〜しばらく経過〜〜〜
「あいつです。」
「あのでかいやつか」
「では、行きましょう。もうここまで来たら後へは引き返せない」
「そうだな・・・・ちょっと待て千早、頼みたいことがある」
「何ですか?こんなときに」
「それはだな・・・・・」
ボカッ
「うぐッ!」
千早は首に思い切り手とうをくらい瞬時に落とされた
「悪いな千早、やっぱお前みたいな堅気には荷が重過ぎる。俺は豚箱いきだ。もし薫子が治ったら頼むぜ。」

852 :名無しさん@初回限定:2010/11/21(日) 23:54:46 ID:XzFHzjsQ0
>>849
死ね

853 :ししがみ:2010/11/22(月) 00:05:22 ID:wM+S2hYp0
「オイッ!!コラ!!そこの学生!!ちょっとまてや!!」
鬼頭「ああ〜ん?なんだぁてめぇは?」
「七原組のもんじゃ、うちのお嬢がよう世話なったからのう、お礼をしにきたんじゃ!!」
「プッ、リヴェンジってやつか?おもしれぇ返り討ちにしてくれるわ」
順一はポケットから刃渡り30センチほどのナイフを取り出した
「フッ、バカが!この俺がそんなちんけなナイフで倒せると思っているのか!」
道場帰りの鬼頭は竹刀袋から木刀を取り出した
鬼頭「こいや出し抜けやろう。言っとくが俺は剣道国体8位だぜ」
順一「上等じゃ!うおおおおおおお」
勝負は一瞬でついた。順一の持っていたナイフが宙を舞った。それと同時に懐に木刀の剣先が突き刺さった。
「うごおぉ!」
順一は嗚咽と同時に吐血した。国体まででた男に恫喝ばかりが毎日のヤクザがかなう訳がなかった。
〜〜数分後〜〜
千早「ハッ、順一さん?鬼頭は・・・・・・まさかあの横たわっているのは・・・・順一さん!!!!」
鬼頭「ああ?なんで御門がいるんだ?・・・」
「鬼頭!よくも順一さんを!!」
「そうかお前らグルだったのか。ヤクザと手を組むなんざ、てめぇもとことん落ちたな」
「ああ、自分でも十分わかってるさ!!でもお前に言われるほど落ちぶれた覚えはない!!」
「この外道め!!」
千早はポケットから警防を取り出した
「フフフ、おもしろい。やってやろうじゃねぇか」
鬼頭もすかさず木刀を持ち直し構えた。千早は元剣道部で主将の座を鬼頭と争った中であった。

鬼頭「お前の剣は受けの剣!俺の剛剣を受けてこそ真価を発揮する。だが俺の剛剣いつまでよけきれるかな!ジョイアア!!」
千早「はあああ!!」
鬼頭の刀をよけ千早の警防がのど仏へと向かった。体をおおきく反らせ、間一髪鬼頭はその突きをよけた
鬼頭「ぐううう、つ・・強い」

854 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 00:50:29 ID:w6Yy2THqO
おい誰か支援してやれよwww

855 :1/2:2010/11/22(月) 01:11:09 ID:ZNZqD1BtP
支援ではないが一本書いた、下手ですまん

(うーん……)
淡雪と雅楽乃は親友である。
家元の試験のゴタゴタを乗り越え、二人の絆は一層深まった。
『お姉さま』も含め。

その親友である雅楽乃は、基本的に花に全てを捧げていたような人間である…
故に、彼女が楽しそうに/幸せそうにしている時は、その状態を変化させた『お姉さま』絡みであることが多いのだが。
「〜♪  〜〜♪」
音符が舞うのが見えるように、彼女は笑っている。
----『お姉さま』は、もう、イナイノニ----
----あの寮にも、校舎にも、どこにも----


「そうね……、今日はここまでにしておきましょうか」
雅楽乃の声が響き、今日の華道部の活動は終わりとなる。
エルダー直々の指導とあって盛況な華道部ではあるが、
活動が終わればさすがに人は減っていく。
自分と彼女、二人だけの状況となってから、淡雪は彼女に問いかける。
「ねぇ、うたちゃん。
 ここのところ、ずっと調子悪そうだけど、大丈夫?」
そんな淡雪は、にっこりと笑って答える。大丈夫だと。問題は無いと。
しかし、二人となって気が緩んだのかその吐息は荒く、とても正常であるようには見えない。
嘘ばっかり、とやや声を荒げる淡雪。
脳裏をよぎるのは、以前の家元試験。
あの時のように、彼女は何かを隠しているのではないか。
近しい立場であるから、いえないことがあるのではないか。
そう、不安を募らせる淡雪を尻目に。
クスリ、とワラった雅楽乃は修身室の鍵をかけ---

「そうね……雪ちゃんになら教えてもいいでしょうね」

856 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 01:11:57 ID:AVtHNzCb0
1/2なら支援いらないか

857 :2/2:2010/11/22(月) 01:12:07 ID:ZNZqD1BtP
がばり、と雅楽乃は淡雪を押し倒した。
「ちょ、ちょっとうたちゃん!?」
「うふふ、雪ちゃんにはわかりませんか?」
問われても、淡雪にはなんのことだかわかろうもない。
強いて言うなら彼女の身体が熱く…あつ…く?
(あふぅ!?)
とろりと溶けたような彼女の目を見て。
彼女は欲情しているのだと、確信した。
その熱気にあてられたかのごとく、自分の身体の奥底が熱を持つ。
「わからなくても当然だと思います。私も、なぜこのようになるのか、わからないのですから……」
(そんなこといったって……はぅ……くぅっ……)
熱い。身体が熱い。
そんな淡雪の状態をみてとったのか、雅楽乃は妖しく微笑み。
『手ほどき』を施した---

事後、淡雪が問いただすと。
『お姉さま』が卒業して後。
雅楽乃が『お姉さま』から制服を譲り受け、それで寂しさを紛らわす…つもりが。
『お姉さま』のお古の制服を纏った瞬間、『お姉さま』に包まれたような幸福感に襲われ……
ということらしい。
とりあえず、その制服は引っぺがした。

後日、クンカクンカしている淡雪を雅楽乃が見つけるのは完全な蛇足である---



----------------
文章書くのって難しいね、SS書きは尊敬するわ

858 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 01:35:16 ID:but+nbh30
クンカクンカwwww
あれ、制服引っぺがして後日まで持ってるって事は御前は裸で放置なのか

859 :ししがみ:2010/11/22(月) 02:29:05 ID:wM+S2hYp0
千早「激流を制すは静水。お前の剣は殺気が強すぎる。」
鬼頭「ぐうう!!この俺が御門ごときに・・・御門千早ごときに負けるはずがねぇ!!うおおおおお!」
二人の剣が交じり合い戦いの熱はヒートアップしていった。
千早「はあはあははあ・・・・」
鬼頭「どうした?顔が青いぞ!」
無理もなかった。一年ブランクがある千早には現役の鬼頭とはスタミナがちがった
「うおらあ!!」
ガキン!すさまじい金属音とともに千早の警防が巻き上げられた。
「う・・・」
「御門ぉ・・・・お前がどう変わろうがどうあがこうが俺には一生勝つことは出来ないんだよ。わかってんだろ。」
「お前に一太刀でも食らわせてからにしたかったが、お前は薫子さんを暴行した罪で刑務所いきだ!」
「わかってねぇな、俺の親父知ってんだろ?親父のバックには日本最大のヤクザ山本組がついてんだぜ。ここら辺のサツなど買収済みさ。そうでもなかったら薫子なんて犯すと思うか?」
「!?」
「くくく、残念だったな。いいか?お前は世間からの鼻つまみ者だ、一生な。誰からも軽蔑されるあわれな男よ。」
「う・・ううう・・」
「それと・・・おいこれを見てみろ。
「これは薫子さん!!なんて格好だ・・・」
「一週間だ。一週間でお前の秘密を全校生徒の前で打ち明かせ。さもなければこの写真を学園、いや東京中にばらまく。」
「そんな・・・・」
「いいか一週間だ!期待してるぜ御門。フフフフフ、アハハハハハハ!!!」

860 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 03:44:38 ID:P7VDEWq5O
なんか中学生の妄想日記でも読んでるような気分になった

いきなり日本刀持って殴り込みの時点で意味解らないし、寮にそんなモノ持ち込める分けないし、
実家に取りに行ったなら周りが、特に親父が止めないのも気付かないのもおかしいし、
そんなものホイホイ娘が持ち出す家で殺意持って順一が動くなら銃確実に持ち出すし、
いくらなんでもこのレベルの事態ならいろんな意味で鏑木が全力で動く

と突っ込み所満載なのに誤字脱字変換漏れが多くて読みにくい

861 :ししがみ:2010/11/22(月) 03:57:40 ID:wM+S2hYp0


ぼくは・・・どうすれば・・・順一さんは傷害罪で刑務所、検察官も買収されてて一日で判決がでてしまった・薫子さんの父は鬼頭のバックの山本組の存在を知った瞬間窮鼠と化した。よほど強い組合なんだろう。お金で写真を買う、いやダメだ。それに父さんは香港だ。
父さん名義とはいえ本人許可なしに大金なんて・・・いや交渉が通じるあいてじゃない
では一体どうすれば

史「千早さま。お悩みのようですね。この局面をどう打開したらいいのかと」
千早「史、悪いがはずしてくれないか。」
史「いつまでも逃げていてはダメです!!あなたは知っているはずです。山本組に対抗できる強力な人物を!」
千早「まさか・・・いやだあいつだけは!鏑木瑞穂だけは!!」
史「鬼頭と対等に渡り合えるのは鏑木様だけ!!どうかご決断を」
千早「いやだ!!あいつだけはいやだ!!僕のことをあんな蔑んだ目でみた奴に・・・いやだ!!」
史「そんなくだらないプライドを守るために・・・彼女の命や・・男の誠意を無駄にしていいのですか!!」
千早「!!!!」
そうだ、史の言うとおりだ。薫子の仇をうたないと。彼女をあんな目に合わせた奴らを・・・・許すわけにはいかぬ。
「わかった・・・行こう鏑木のところへ」

862 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 04:01:52 ID:wmpdLn+U0
>>860
内容読んでないけどさぁ
そもそも全力で親父さんがつぶすよね

863 :ししがみ:2010/11/22(月) 04:28:01 ID:wM+S2hYp0
>>860
評価ありがとうございます。ゆとり世代であるわたくしめはあなた方ご年配のいう中学レベルとはとても高尚なものだと解釈しております
恐れ多い次第でございます。あなた方のご期待に添えられるよう純文学のような文体を目指し頑張っていきます。このようなお褒めの言葉を精進していきたいと思います。

〜〜鏑木鄭にて〜〜
史「着きました千早さま」
千早「・・・・う」
史「千早さま!!!!」
「わかってるよ」
渡り廊下を歩いていき鏑木財閥の総取締・鏑木瑞穂の部屋へとついた
瑞穂「よく来たな。久しぶりだね。千早」
「瑞穂兄さん・・・」
「父さんは元気か・・・」
「・・・・・型にはまった挨拶はこれまでだ!本題に入ります!!」
「まあそう焦るな」
「焦るな!?この状況を聞けば焦らないほうがおかしくなるとおもいますがね!」
「知っているよ。うちの経営する学校の生徒が瀕死の状態だってことだよね」
「そうです!!それを知って、何故あなたは平静とした顔をしていられるのです!?」
「何故ってね・・・相手はヤクザだ。経営上ヤクザと関わりなんて持ちたくないんだ」
「なんだと」
「わからないか?ヤクザ、それも日本最大級の山本陽光率いる山本組だ。あんなのとの癒着が噂されたら、うちは破産だ。」
「彼女よりも会社が大事って事ですか」
「単刀直入に言えば・・・そうだ」
「見損なった・・・・あんたがそんなクズに成り下がったとは!!」
「ああ、僕はクズかもな。」
「帰るぞ史!!話にならない!」
「あ〜ちょっと待て。ある条件を呑んでくれたら考えなくもないぞ。山本組廃滅作戦」
「・・・・・条件って・・・どこまでふざけてる人だ!!」
「ふざけちゃいない。大真面目さ。条件を聞けば約束は守ろう」

864 :ししがみ:2010/11/22(月) 05:00:25 ID:wM+S2hYp0
千早「その条件って・・・?」
瑞穂「自分は男性であることを全校生徒の前でカミングアウトすることさ!」
「なっ・・・・!!」
「それが出来なけりゃ・・・僕は協力できないな」
「ふ、ふざけるな!ぼくが女装していることと今の状況と何が関係あるんだ!!」
「関係なんてないさ!ただ君の誠意が見たいだけさ」
「誠意!」
「そうだ。元はといえば君が女装して転入したのが原因、きみがそんな無茶しなければこんな事態にはならなかった」
「いやだ、いやだ!!正應は・・・僕を受け入れてくれたたった一つの場所なんだ!!あそこでは誰もが僕をお姉さまと慕い尊敬の意を向けてくれる。あそこを失ったらぼくは・・・僕はまた一人になってしまう!」
「父親と向き合うことを逃げ、男子校で友達と打ち解けることを逃げ、家に引きこもって・・・それだけで十分恥ずかしかった。それが今度は男性であるにも関わらず女子高に転校するとは・・・とんだ恥知らずだ」
「そんな・・・そんなに・・・やめろおおお!!僕のことをこれ以上言うなあああ!!誰もわかっちゃくれないんだ僕のことなんか、僕のくるしみなんか、わかってたまるかあ!!」
「いい加減にしろ!!甘ったれんな!!お前のやってることは不正以外の何者でもない。そんなことをやってるお前は鬼頭と何ら変わりない!まともな人間なら何故当たり前のことができないんだ!!」
「う・・うう・・・」
「・・・・・・明後日までだ。マスコミ対策は万全にしておく。心置きなく自分のことを曝け出してこい」

865 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 05:21:10 ID:w6Yy2THqO
>>860
SSにリアリティ求めるなよ原作自体つっこみどころ満載なんだから
それにSSなんて酷い妄想ごっこだろう
何期待してんの?

866 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 10:27:43 ID:zIK3R9fo0
>>865
ししがみ乙

>>860
もう4日目だし、いい加減触らずに済ませろ

867 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 11:44:49 ID:/mpPoxZV0
結局このスレにおける慈悲と寛容の精神ってのは、殺人犯やレイプ加害者に対して慈悲と寛容の精神で罪を許せって事だったんだね。

868 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 11:47:40 ID:fPMavng80
意味不明すぎるんでNGしときますね^^

869 :ししがみ:2010/11/22(月) 12:17:12 ID:wM+S2hYp0
どうやらこの話は不評のようですね。このまま打ち切りの方向に持っていくのが皆さんの希望であるなら
途中ではありますが棄権させていただきます
皆さんの意見をお願いします

870 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 12:22:29 ID:/mpPoxZV0
>>869
ルール無視で鬱話を投稿するようなクズは即刻消えろ

871 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 12:54:27 ID:k2ZKM5XT0
わざわざ慈悲と寛容って言葉を使う連中うざい

872 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 13:05:45 ID:w6Yy2THqO
なんか精神年齢ひくい奴ばっか

873 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 13:07:57 ID:zIK3R9fo0
>>869
どうしてもやるならテキストファイルに全部書ききってから>>1の投稿掲示板でやれ
それが嫌なら消えろ
ガイドラインに「投稿所行き」って書いてある(できれば向こうでも属性明記したほうが良い)ものを、何の属性も明記せず不意打ちで、
常時sage進行のスレでageて、既存キャラの性格も自分に都合の良いように改悪したものをしかもその場で書きながらの投下なんか擁護不可能だ

874 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 13:16:11 ID:w6Yy2THqO
ホーッホッホッホ
見てくださいザーボンさん、ドドリアさん!
慈悲と寛容を唄っていた者たちがこの口調ですよ!

875 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 13:36:39 ID:AVtHNzCb0
>>874
>>872


876 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 13:42:40 ID:w6Yy2THqO
今のは…痛かった…痛かったぞおぉぉぉッッッッッ!

877 :ししがみ:2010/11/22(月) 14:56:29 ID:wM+S2hYp0
わかりました!この作品は一時打ち切りとさせていただきます。ご要望があり次第続きを書きたいと思います
今度は香織ものを書きたいと思うので前回のように何卒、支援をお願いします

878 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 15:09:54 ID:P7VDEWq5O
>>877
ガイドラインに従う気がないなら二度と来ないで良いよ

879 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 19:59:16 ID:1ZW3WgIg0
なにか空気が悪いようなので
瑞穂お姉さまと千早お姉さまがニャンニャンする話を投下しようと思います
できればこっちに投下したいのですが、やっぱり投稿掲示板じゃなきゃ
ダメですかね?

880 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 20:03:14 ID:3w68Xqp10
とりあえずsageろ

881 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 20:04:36 ID:w6Yy2THqO
>>879
ageんじゃねえよバカ
ルールも読めないのかカスが

882 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 20:05:39 ID:fPMavng80
ちょっと気を静めてくれ

883 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 20:07:12 ID:vNEASOxC0
>>879
>>5を10回ぐらい音読してください

884 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 20:17:49 ID:ZqGiwBxr0
>>879
>>5を見る限り投稿所行き
あとsageろ

>>5の一番上、「なお、千早ちゃんが掘る・掘られる場合でも同じです」って付けたほうがよくね?

885 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 21:40:29 ID:ZNZqD1BtP
いつのまにか465kbか

クンカクンカはキャラ崩壊に入るんだろうか?
やらせておいてなんだがw

886 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 21:44:36 ID:WKNu+k5A0
程度にもよるだろうけど、やりそうなキャラなら問題無いんじゃね?

887 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 21:45:20 ID:AVtHNzCb0
薫子だしな

888 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 21:48:38 ID:u1EGVw1C0
原作基準でにありあない欝、グロ、ホモは避けて
キャラ崩壊や設定無視をあまりさせなければいいのかな

俺もクンカクンカさせておいて何言ってるのか

889 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 21:59:11 ID:YsLWnA000
お前ら、アグネスと一緒

890 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 22:03:27 ID:ORyN/tu40
とりあえず、>>880>>881 はちょっと落ち着け。
>>880 >>881 >>883 >>884 は、某アホに気が立ってる(っぽい)が、
もしかしたら>>879 は初心者(2ch歴浅い)かもしれないんだよ?
某アホへの怒りは胸の内に鍵をかけてしまっておいて(また某アホがやらかしたら叩くのは止めないが)、
長くいる人たちならば少しはお姉さまらしいところを見せてあげましょう。

1. sageろ→sage進行を知らないかもしれないので、E-mail欄に「sage」と入力しましょうね と教えてあげましょう
(わしも時々sage忘れるのでミスってたときはごめんorz)
というわけで、>>879 は、次回以降の投稿(質問する時でも、答える時でも、SSを投稿する時でも、どんなときでも)E-mail欄に必ずsageと入ましょう。
メールアドレスじゃないけど、そういう決まりだと思ってくださいね。これをやらないと、スレが荒れる原因になるのです。


891 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 22:03:58 ID:ORyN/tu40
続き

2. >>5を見る限り投稿所行き → ニャンニャン具合が把握できないのでワシ個人としてはなんともいえない
(単にきゃっきゃうふふと非18禁でいちゃついてるだけかもしれん。それはそれで見てみたい(笑))

というか、「どうすればいいか分からないときは皆に聞いてみて下さい。」をちゃんと守ってくれているわけだからそこまで怒るなよ、みんな。
>>879 が途方に暮れているのかもしれないだろ?

ワシ個人としては「18禁ものじゃなくて」瑞穂お姉さまと千早お姉さまがニャンニャンする話ならここでもいいと思うのだが、みんなはどう思う?
18禁ものは、投稿所行きだと思います(>>879 の為に補足しておくと、ttp://takayan.otbk.root-node.net/ss/bbs_view.cgi? 多分ここ(使ったこと無いので合ってるか分からない。ごめん))
あと、>>879 は、投稿しようとしているものは18禁なのか教えてください。>>879 の言葉だけじゃちょっと判断材料に欠けるからね。

>>884
>>5の一番上、「なお、千早ちゃんが掘る・掘られる場合でも同じです」って付けたほうがよくね?
賛成に1票投じておく。


892 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 22:06:10 ID:AVtHNzCb0
空気を読まない長文もどうかと思うぜ…

893 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 22:07:07 ID:WKNu+k5A0
忘れてた・・・GJ

しかしネタ思い浮かんでも上手くオチが思いつかね
書いてみたいと思ってるが、実現しそうに無いわ

>>890
この流れでテンプレすらまともに読んでない奴に風当たりが強くなるのは仕方ない気がするが・・・

894 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 22:14:52 ID:ORyN/tu40
>>892 そうだな、長文すまん。ワシも熱くなっていたようだ

>>893 まぁワシも本当のところ仕方ないかなぁとは思うけど、昔の空気が戻ってきて欲しいなぁと思ってな……

895 :ししがみ:2010/11/22(月) 22:19:31 ID:wM+S2hYp0
ヾ:;:;:;:;:;| /.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ.:;:;:; ソ:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\_〉:;:;:;:;:}/
      ヾ:;:;:;:レ′:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:丶ノ::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ/
      |´\:;:;:;:;:;:;:,,====、 :;:;:;〉  〈;:;:;: , ====、 :;:l.ヾ,イ 〈     
      |.i:i:i:iヾ:;:; ,〃     .ヾ._ゝ一'、 ,〃      Y:i//iノ`l |      ククク・・・どうやら荒れているようですね
      | ヽ:i:i:i:\|i       i|/´⌒ヽ. i       .i|/イ´:i:i | |     近々香織ものを投下するので楽しみにまっていてくださぁい
      .ハ、r′:i:i:i:ヾ.     ,イ:i:i:i:i:i:i:i:i:iハ      ,/:..:.| i:i .リ
      .ハヽ:i:i:i: :i:i:i:ヽ.__,,イ:i:i:i:i| ゙̄Y、:;:;:ヽ.__,, イ:..:..:.| リ /
       ヽ.∨|: : :i:i:i:i::..: : :i:i| //.| : : :i:i:i:i:i:i:i:ヽ\:.Y´/
         \|: : : : :  : :i:i:i:|  .|  l、: : : : .丶V|ノ
         /|: :     : :i:i:i:i:i|// .|  .〉ヽ,: :    〉`|´\
       , /:i:i:i:|: :r─: :.: ::i:i:i:i:i|// .| ノ;/´   .,、/: :.リ:i:i:i:i\
     / .ノ:i:i:i:iハ: :、 r、   : ::i:i:l、_,|i´;/:    ,ゝ '  ::ノ:i:i:i:i:i:i \_
 ,_/ /:i:i:i:i:i:i:iハ: :` ヾ.ーr‐r‐r─┬─r─r-r,/   ./:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i   \
   /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ハ: : : ヾ.lー|ー|─‐|─/‐/‐/./   ./:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i、   \
 /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iハ: : : ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´   /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:    \

896 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 22:23:23 ID:AVtHNzCb0
香織って誰だよスレチだろ
香織理さんなら知ってるけど

ってかお前はやり直してからにしろ
口調が間違ってる

897 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 22:26:36 ID:YsLWnA000
>>896
口調なんか誰かが直してくれるさ。だからいいかげんにしろよ!アグネスどもめが

898 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 22:28:03 ID:ZqGiwBxr0
>>896
中学生か日本語が通じない方かそもそも人間じゃないかのどれかだからそいつに触るな

899 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 22:28:31 ID:u1EGVw1C0
そろそろ900か
テンプレ修正案は瑞穂を瑞穂・千早にするくらいかな

900 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 22:35:45 ID:WKNu+k5A0
荒らしには反応せずスルーを、ってのはわざわざ書く事でもないかな?

901 :ししがみ:2010/11/22(月) 22:36:18 ID:wM+S2hYp0

ヾ:;:;:;:;:;| /.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ.:;:;:; ソ:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\_〉:;:;:;:;:}/
      ヾ:;:;:;:レ′:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:丶ノ::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ/
      |´\:;:;:;:;:;:;:,,====、 :;:;:;〉  〈;:;:;: , ====、 :;:l.ヾ,イ 〈     
      |.i:i:i:iヾ:;:; ,〃     .ヾ._ゝ一'、 ,〃      Y:i//iノ`l |     人間じゃないとはひどいですねえ。こう見えてもラノベ作家ですよ
      | ヽ:i:i:i:\|i       i|/´⌒ヽ. i       .i|/イ´:i:i | |      売れてませんがねぇ 一生懸命書いてるんですから触れるなというのはいかがなものでしょうねぇ
      .ハ、r′:i:i:i:ヾ.     ,イ:i:i:i:i:i:i:i:i:iハ      ,/:..:.| i:i .リ
      .ハヽ:i:i:i: :i:i:i:ヽ.__,,イ:i:i:i:i| ゙̄Y、:;:;:ヽ.__,, イ:..:..:.| リ /
       ヽ.∨|: : :i:i:i:i::..: : :i:i| //.| : : :i:i:i:i:i:i:i:ヽ\:.Y´/
         \|: : : : :  : :i:i:i:|  .|  l、: : : : .丶V|ノ
         /|: :     : :i:i:i:i:i|// .|  .〉ヽ,: :    〉`|´\
       , /:i:i:i:|: :r─: :.: ::i:i:i:i:i|// .| ノ;/´   .,、/: :.リ:i:i:i:i\
     / .ノ:i:i:i:iハ: :、 r、   : ::i:i:l、_,|i´;/:    ,ゝ '  ::ノ:i:i:i:i:i:i \_
 ,_/ /:i:i:i:i:i:i:iハ: :` ヾ.ーr‐r‐r─┬─r─r-r,/   ./:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i   \
   /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ハ: : : ヾ.lー|ー|─‐|─/‐/‐/./   ./:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i、   \
 /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iハ: : : ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´   /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:    \

902 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 22:36:44 ID:S9IYt0S+O
>>895
AAずれてんぞ

903 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 22:42:47 ID:u1EGVw1C0
>>900
3匹目のスルー、4匹目のスルーと言ってだな

904 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 22:49:03 ID:5W3n1dl+0
どっかに瑞穂ちゃんが荒らしのあしらい方講座開いてるテンプレがあったような気がするんだけど・・・
あれを一つ放り込んでおくと多少はマシにならないかな

905 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 23:04:34 ID:w6Yy2THqO
おとぼく自体落ち目だから鬱展開だったとしてもSSが灯下されるだけありがたいと思うの

906 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 23:11:32 ID:S9IYt0S+O
>>905
ガイドラインにそってればな

907 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 23:11:53 ID:k2ZKM5XT0
精神年齢が低い ID:w6Yy2THqO さんがそうおっしゃりました

908 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 23:26:56 ID:w6Yy2THqO
こんな荒れた原因をつくったのは誰だ!

909 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 23:41:16 ID:ZqGiwBxr0
>>908
お前ですよししがみさん

910 :名無しさん@初回限定:2010/11/22(月) 23:52:44 ID:P7VDEWq5O
>>901
ちゃんと18歳以上で普通の思考の持ち主ならガイドラインには従うものだ
そう言う意味ではお前が18以上かって辺りから疑わしいわけだが、
仮にそれが本当だとして、客層と需要を読めないなら売れなくて当たり前だ

911 :SHISHIGAM:2010/11/23(火) 00:35:34 ID:MhOxcyzh0
薫子ものいきます
ちょい鬱展開中尉

912 :名無しさん@初回限定:2010/11/23(火) 00:36:38 ID:WwIZFdjK0
NG処理した意味がない!

913 :名無しさん@初回限定:2010/11/23(火) 00:37:54 ID:unwNExLT0
戻すんならアリじゃね
これなら注意はNGしてても見えるしな

914 :SHISHUGAM:2010/11/23(火) 00:42:00 ID:MhOxcyzh0

長く伸びた髪を美しく靡かせ、やさしく笑う彼女。
彼女は天使だった。
僕とは正反対の明るい性格。
誰からも愛せれる彼女
ぼくも彼女になりたかった。
そして僕の憧れはやがて恋へと発展していった。
ぼくは初めて人を好きになった・・・体を動かしてもいないのに心臓の拍動が常に体全体に伝わってくる。
これが恋というものなのか


史「やけに機嫌がいいですね千早さま。」
千早「え、そう?」
「少なからず史にはそう見えます」
「ハハ、参ったなあ。そういえば薫子さんは?」
「薫子さんなら、今日は用があるといって朝から出かけていませんが・・・」
「ふ〜ん」


915 :SHISHUGUM:2010/11/23(火) 00:43:04 ID:MhOxcyzh0
ぼくの脳裏に不安がよぎる。夕方僕はコンビニへ食材を買いに行った。その帰り道、僕は思わぬものに遭遇した。
ぼくの思っていた恐怖が現実となる瞬間であった。
薫子「ふう、今日は楽しかった〜」
順一「ったく、いくらなんでもパイ六個は食べすぎだぜ。また太るぜ?」
薫子「うるさいなぁ〜今日だけなんだからいいの〜」
あの男だ。あの男がまた彼女と一緒にいるのである。
順一「ん?あれ千早じゃねぇのか?」
薫子「あ!本当だ!ちはやー!」
憂鬱だなんであんなやつと、あんなろくでもない男と・・・。僕は重たい足を一歩一歩と踏み進めていった
千早「やあ順一さん。」
薫子「奇遇だね。千早。何してたの」
千早「ちょっと食材を買いに・・・薫子さんこそ今日ずっといなかったけど何してたの?」
薫子「ん?あたし!?あたしは〜え〜とね・・・そうそう親父のとこ行ってたの。あいつ週一は会いに行かないと五月蝿いからさぁ」
千早「そうなんですか。大変ですね。そろそろ帰りましょうか。日も暮れますし」
薫子「うんそうね。・・・あ、ちょっと待って」
薫子は順一の所へ駆け寄っていった
薫子「来週も空いてる?」
順一「ああ、空いてるぜ」
薫子「本当!?じゃあ今度は映画館に行かない。今あたしが楽しみにしていた映画が上映してるんだ!」
順一「いいぜ、チケットも取っといてやるよ。」
「本当!?ありがとう。じゃあ千早が待ってるから、またね」
「おう、また来週な」


916 :名無しさん@初回限定:2010/11/23(火) 00:56:06 ID:jQVwjyvK0
ししがみ氏ね

917 :名無しさん@初回限定:2010/11/23(火) 01:10:54 ID:ZgJx1mub0
>>916
注意ぐらいは書くようになったんだから自分でNGしとけ
それでも投稿所行くべきだとは思うが

918 :SHISHUGUM:2010/11/23(火) 01:14:41 ID:MhOxcyzh0
>>916
そういうこと言うと千早陵辱ものかいちゃうZO☆
\、,,)r゙''"''ー弋辷_,,..ィ  〉`ヽ. O 〉 人,人  O  `ヽ}`ヽ  Yヽ
   =、..,,,ニ;ヲ_     ヾ彡r''" _f⌒ o  ⌒Y   .イ__ノ て    ヽf⌒ o⌒ヽ
    ``ミミ,   i'⌒!  ミミ=-人_ノゝ、‐'`‐ァ´ 人  ヽ_ノ弋___ノィr    人
   = -三t   f゙'ー'l   ,三 7,、r‐´`ァ'´レ':ゝし':::::::::ー'::::::::::::::::::レハゝ‐く`イノ
     ,シ彡、 lト  l!  ,:ミ... f'⌒Yノし':::::::::::::::/::::,:::::::::::::ヾ:::::::::::::::::::レ'⌒ヽj
     / ^'''7  ├''ヾ!  (   う:::::::::/:i!::::/|::::::::::::::::ハ::::トi:::ト:::::::::::|::::(  U
    /    l   ト、 \. (  ぅ:::::::::〃::i!ィ:|‐_、:i|::i!::::| !:::ィ:ニ=ト:、!::::|::::::::ゝイ
     〃ミ ,r''f!  l! ヽ.  'Y|:::|::::::::||::ィL::j L:_jLiL:/ L::j Lj L:::ヽ:|:::::::i!::::|
   ノ ,   ,イ,: l! , ,j! , ト、 i:| |:::|::::::::|レ ,ォ ≠ミ      ィ ≠ミ、`|::::::,:::::.′
    / ィ,/ :'     ':. l ヽ. i:| |:::|::::::::| 〃 yr=ミ:、     !/行ミt  ハ :::/:::/
   / :: ,ll         ゙': ゙i V从::::从iイ {_ヒri}゙     ゙ ヒrリ.》 从:/:::∧
  /  /ll         '゙ !  イ::人:::::iゝ   ̄´           j:人::::ヽ:ゝ   
    /' ヽ.          リ 弋_彡f⌒        '       r_'_ノ`⌒  
   /  ヽ        /     `ーハ     {ニニニィ      /:/
   /  r'゙i!     .,_, /        ヾ:ゝ.    ∨    }   ィ::/ 
  /.     l!       イ          )::::>  ゙こ三/ , イ:从
  /   ,:ィ!        ト、       'イ:::::_::_| ` r   <ト、:/


919 :名無しさん@初回限定:2010/11/23(火) 01:15:29 ID:YbduYcSSO
>>913
嫌な奴はししがみだと思ったら即NGで済むし、最初にNG出来るように注意書くようになっただけマシだよな

920 :名無しさん@初回限定:2010/11/23(火) 01:20:17 ID:ZgJx1mub0
>>918
最初に注意書いて属性のない奴はNGで回避できるようにした事とsageを覚えたことに関しては認めてやるから落ち着け

921 :名無しさん@初回限定:2010/11/23(火) 01:21:21 ID:unwNExLT0
>>918
俺のために書いて投稿所に投下しろよ
そりゃもう可及的速やかに

922 :SHISHUGUM:2010/11/23(火) 01:31:38 ID:MhOxcyzh0
>>912   
                   /:::::::::::::::::::::::::::::::::`‐、
                 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
                /::::::::::;:ィ::::::::';:::::::::::`ヽ::::::::::::::ヽ
                ,'::::::;':::/ l:::i::::::ヽ:::\:::::::';:::::::::::::::',
                  i:::l::::i:/  ';:::';:::::::',\::ヽ:::::::::::☆:::
                l::l::;イ__, ヽ、ト、::::ヽ、\:',ヽ〃l::::::
                  ';l l::l      ` ‐-   l:::::l::::::  こ、ここ、これ読んで下さいっ!
                 l::::l == 、    ,.ィ== l:::::l:::::::::
                 l:::::li //////////// l:::::l::::::::::    
               , -ーl::::lヽ、  r....::´`ヽ /l:::;'> 、:::::
           , -ー 、'´`ヽl::::l// ` ‐-r‐ァ' ´ ,':/ー、  ';
            /  , ノ `   l::::l   li /ニく /⌒ヽ  \.i
        , └ '´  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / ノ__  ',  ,イ:
      /     \ (⌒⌒)       ,  └ '´ /   i/
    /            ヽ / ー '       /  /,.イ
   ∠ __                    /  / /
          ̄ ̄ ̄プ ー r── -------/-‐'´ /

      | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
      |                    |
      |                    |
      /    ̄ ̄ ̄ ̄      /_____
      /   お断りします    /   //
    /      ハ,,ハ        /  / /
    /     ( ゚ω゚ )     /  /  /
   /   ____     /  /  /
  /             /  /  /
/             /    /  /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/   /  
俺の鬱作品をもっと読みたい奴はGA文庫にアクセスだ!!

923 :名無しさん@初回限定:2010/11/23(火) 01:33:05 ID:ZgJx1mub0
>>918
あと、ガイドライン見れば想像つくと思うが、このスレは「おとボク好きなら比較的誰でも楽しめる物」に属性がほぼ限定されるから、
お前の作風とは合いにくい。
けどお前のそれはそれで需要があるから、最低限今のように投下前に注意を呼びかけることと、
「ちゃんと最後まで書ききってから投下」を守ること、出来れば投稿所に投下してここで属性の説明も付けて宣伝とか
属性の注意書いてテキストファイルを斧あたりにアップすると、お前の作風と合う人も合わない人も、どっちにも幸せになれる人は増えると思う。
その方がちゃんと推敲も出来るし、マジオススメ。

924 :SHISHUGUMII:2010/11/23(火) 01:47:05 ID:MhOxcyzh0
眠いので明日とうかするり

925 :名無しさん@初回限定:2010/11/23(火) 03:10:57 ID:WwIZFdjK0
……くらいまともに使えよ

926 :名無しさん@初回限定:2010/11/23(火) 03:18:45 ID:dMYpcCk40
スレの残り容量があと16kbしかないので、次スレを立ててきます

927 :名無しさん@初回限定:2010/11/23(火) 03:32:32 ID:dMYpcCk40
次スレのご案内

処女はお姉さまに恋してるSSスレ 第20話
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1290450074/

928 :名無しさん@初回限定:2010/11/23(火) 03:34:05 ID:GTOOlKvE0
>>927
乙!

929 :名無しさん@初回限定:2010/11/23(火) 15:46:44 ID:Slfh9otDP
乙梅

930 :名無しさん@初回限定:2010/11/23(火) 15:51:58 ID:e51Y6rCf0
>>927乙馬
なんだよ本スレまで

931 :名無しさん@初回限定:2010/11/23(火) 16:56:24 ID:lMGCFTwL0
>>930
誰かさんの祖国が戦争でも始めたんだろ

932 :名無しさん@初回限定:2010/11/23(火) 22:00:44 ID:e51Y6rCf0
旧スレはまったりしてていいな

933 :名無しさん@初回限定:2010/11/23(火) 23:13:43 ID:lMGCFTwL0
アイツ多分こっち見てないからこっちで聞くけど、おとボク2って大コケなんて言える売上だったっけ?

934 :名無しさん@初回限定:2010/11/23(火) 23:16:46 ID:9KhReyJE0
初回版完売で通常版も出てる
それに難民も幾らかでたみたいな状況をこけたなんて聞いた事無いがw

935 :名無しさん@初回限定:2010/11/23(火) 23:22:26 ID:SDM+1Be1O
大コケとまではいかないがかつて一世を風靡したおとぼくの続編とは思えない売上だった
メディア展開や声優とかもアニメ化前提でセッティングしていたらしいが予想外だったらしい

936 :名無しさん@初回限定:2010/11/23(火) 23:23:44 ID:0rD7/qVZ0
>>927乙!
あと、>>904みたいなのを探したけど見つからなかったので、適当にやっつけてみた

 || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
 || ○荒らしは放置が一番キライです。荒らしは常に誰かの反応を待っています。
 || ○ガイドラインを逸脱した作品は、投稿所への誘導をお願いします。
 ||  無視して投稿を続行する方であれば、個々人でのNG設定によって対処して下さい。
 ||  IDや名前でNG設定できる、2ちゃんねる専用ブラウザの使用による閲覧をお勧めします。
 || ○放置された荒らしは煽り文句や自作自演、AA等であなたのレスを誘います。
 ||  乗せられないよう、冷静に対応しましょう。                       ⌒ヽ_
 || ○反撃は荒らしの滋養にして栄養であり最も喜ぶことです。               '´ ,   ヽ
 ||  荒らしに餌を与えないで下さい。                             ((((リ从 i!
 || ○荒しに反応してしまった方への注意も極力控え、まとめてNGにしましょう。   \ |l、ヮ゚ リ | キホンデスヨ。
 ||  空気を悪くし投下を阻害する事も荒しの目的の一つです。              ⊂i夭(⊃ !
 ||___ ∧ ∧__∧ ∧__ ∧ ∧__________              | ̄ ̄ ̄ ̄|
      (  ∧ ∧__ (   ∧ ∧__(   ∧ ∧                       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    〜(_(  ∧ ∧_ (  ∧ ∧_ (  ∧ ∧  は〜い、お姉さま。
      〜(_(   ,,)〜(_(   ,,)〜(_(   ,,)
        〜(___ノ  〜(___ノ   〜(___ノ

内容も精査せずに取り敢えず繕っただけで、口調も明らかに瑞穂ちゃんじゃ無いorz 追記・添削・修正お願いします
こんなのを一つ貼り付けておくと多少は状況が変わらないだろうか?現状、余りにも耐性のない人が多すぎて・・・

937 :名無しさん@初回限定:2010/11/23(火) 23:25:00 ID:lMGCFTwL0
ですよねー
初回版が発売当日で予約外の店頭販売分ほぼ即死、僅か1ヶ月で通常版発売で
それもそれなりに売れてるってのはむしろヒットの部類だよね

938 :名無しさん@初回限定:2010/11/23(火) 23:32:40 ID:SDM+1Be1O
>>937
ここまでFD コンシューマの予定無し

まあ虎の穴ランキング2011でわかることだ

939 :ホモスレとなります:2010/11/23(火) 23:39:19 ID:MhOxcyzh0
              ヽ人人人人人人人人人人人人人人人ノ
             <                      >
             <  嫌なら見るな! 嫌なら見るな!  >
             <                      >
             ノ Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Yヽ

         / ̄(S)~\
       / / ∧ ∧\ \
       \ \ (゚Д゚ ) / /
         \⌒  ⌒ /
          )_人_ ノ
          /    /
      ∧_∧    (   ))
     (   ; )ω   ̄ ̄ヽ
   γ⌒   ⌒ヽ  ̄ ̄|  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|

940 :名無しさん@初回限定:2010/11/23(火) 23:44:25 ID:lqiimkCX0
自称ラノベ作家大先生、PCと携帯での嵐ご苦労様です。早く本が出せる立場になると良いですねww

941 :ホモスレとなります:2010/11/23(火) 23:55:20 ID:MhOxcyzh0
もう五冊以上だしてるわwwwwそれに俺携帯もってないww

942 :名無しさん@初回限定:2010/11/23(火) 23:58:28 ID:9KhReyJE0
忘れてた
>>927

>>936
>反撃は荒らしの滋養にして栄養であり最も喜ぶことです。
荒らしに餌を与えないで下さい。
これ荒らしに反応してレスした人も荒らしと同類です。
位の方が良いんじゃね?

関係無いが生徒?をヒロイン達に出来ないかな?w

943 :名無しさん@初回限定:2010/11/24(水) 00:57:26 ID:8C89Qbnm0
>>942
最後の項目と重複しないかな?と思いつつ修正。ついでにAA保管庫からヒロインズの後ろ姿を拝借いたしました。
2のキャラが居ないのは後ろ姿のAAが無かったからです。自作は出来ないので何卒ご勘弁を。

 || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
 || ○荒らしは放置が一番キライです。荒らしは常に誰かの反応を待っています。
 || ○ガイドラインを逸脱した作品は、投稿所への誘導をお願いします。
 ||  無視して投稿を続行する方であれば、個々人でのNG設定によって対処して下さい。
 ||  IDや名前でNG設定できる、2ちゃんねる専用ブラウザの使用による閲覧をお勧めします。
 || ○放置された荒らしは煽り文句や自作自演、AA等であなたのレスを誘います。
 ||  乗せられないよう、冷静に対応しましょう。                       ⌒ヽ_
 || ○荒しに反応してレスした人も荒しと同類です。                      '´ ,   ヽ
 ||  荒らしに餌を与えないで下さい。                             ((((リ从 i!
 || ○荒しに反応してしまった方への注意も極力控え、まとめてNGにしましょう。   \ |l、ヮ゚ リ | キホンデスヨ!
 ||  空気を悪くし投下を阻害する事も荒しの目的の一つです。              ⊂i夭(⊃ !
 ||____     _    _  _,.'⌒ _ _ _ _   ____         | ̄ ̄ ̄ ̄|
       .,'´ `´ ゙ヽ..  '´`´ ヽ ..,'´   ゙ヽ.. . '´  `ヽ. '´   ヽ            ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       i     )〉/i     \.i     )〉/  j  ))i    )〉..
       .゙从从ノl! レベ从ノl!、jノw从wノl!...ノ ノ ノノノ ...|   ノリ    ハーイ!
       と)ji凵!iノ... と)ji凵!iノ と)ji凵!i..( ( ( ( {_)) .|     |/     ナノデスヨ-
        く/__j〉.. ... く/__j〉.. .. く/__j〉.. ../ /   〉 .ノ.从.从 ゝ
        ヽし'     ヽし'     ヽし'   ヽテテ ′.. `iテテ'

しかしこれ、あんまり容量を消費するのも微妙な気がするし、果たして必要性もあるのだろうか・・・

944 :名無しさん@初回限定:2010/11/24(水) 01:17:10 ID:wjx6YL3G0
百入荷して九十売れた品物と
十入荷して十売れた品物を比べ
売り切れたので前者より後者がヒット商品と言う人がいたら、そいつは愚かだ。

945 :名無しさん@初回限定:2010/11/24(水) 01:36:28 ID:4tOLphOl0
PCpressサイトランキング
2010年7月 2位
2010年8月 13位
2010年9月 27位

■2010年 TECHGIANトップランキング

1.  2447 20,892 2010年04月22日 暁の護衛〜罪深き終末論〜 しゃんぐりら
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12 0961 22,160 2010年06月25日 クドわふたー Key
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14 0860 16,008 2010年06月30日 処女はお姉さまに恋してる 2人のエルダー キャラメルBOX ←ココ
15 0803 09,708 2010年07月23日 クラ☆クラ CLASSY☆CRANBERRY’S アトリエかぐや P-ch
16 0775 --,--- 2010年08月27日 涼風のメルト -Where wishes are drawn to each other- Whirlpool
17 0774 12,392 2010年06月24日 光輪の町、ラベンダーの少女 あかべぇそふとつぅ
18 0754 04,700 2010年05月28日 霧谷伯爵家の六姉妹 アトリエかぐや TEAM HEARTBEAT
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20 0708 05,016 2010年04月30日 ねこ☆こい!〜猫神さまとネコミミのたたり〜 Whirlpool

946 :名無しさん@初回限定:2010/11/24(水) 01:43:19 ID:0mTdWoW6O
二人のエルダーェ…

947 :名無しさん@初回限定:2010/11/24(水) 01:48:43 ID:4tOLphOl0
左の数字だと14位だが右の数字だと5位というこのバラつきっぷり
むしろ十分売れてる方じゃねぇ?

948 :名無しさん@初回限定:2010/11/24(水) 01:55:05 ID:nw3O3bJ80
まぁおとボクの発売日が中途半端たっだし6月は他の月より不作ばっかりだったからな
初動が低いのはしょうがない

949 :名無しさん@初回限定:2010/11/24(水) 02:01:45 ID:J23zjzKVO
この数字でこけたとか売れてないって言ったら怒られるだろ

950 :名無しさん@初回限定:2010/11/24(水) 02:21:44 ID:8pH1Mk2p0
PC-NEWS 2005年 年間セールスランキング

1.  Fate/hollow ataraxia TYPE-MOON 154015
2.  ToHeart2 XRATED Leaf 110393
3.  夜明け前より瑠璃色な オーガスト 68599
4.  智代アフター It's a Wonderful Life Key 49226
5.  ぱすてるチャイムContinue アリスソフト 41456
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8.  Summer HOOK 30010
9.  Fate/stay night TYPE-MOON 28557
10 はぴねす! ういんどみる 28370

11 GALZOOアイランド アリスソフト 26776
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13 冥色の隷姫 緩やかに廃滅する青珊瑚の森 エウシュリー 22907
14 DuelSaviorJUSTICE 戯画 22906
15 プリンセスういっちいず ぱじゃまソフト 21679
16 七人のオンラインゲーマーズ オフライン GJ? 21230
17 塵骸魔京 Nitro+ 20864
18 Tears to Tiara Leaf 20164
19 らぶデス Realtime Lovers TEA TIME 20018
20 処女はお姉さまに恋してる キャラメルBOX 19408

951 :名無しさん@初回限定:2010/11/24(水) 15:06:57 ID:tw9IlEu50
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952 :名無しさん@初回限定:2010/11/24(水) 15:08:14 ID:tw9IlEu50
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.          ,′i  |  |  ! i ト    | ',  | i.| ハ ', ',  ハ . ト、Y
           |  |  |  ! | !i ! .ト、ト、ト、ミ! i| ,. 斗-ハ !  .ハ| ',
          i   |  |  i  V ! 从ト、!-‐十‐\ イ,ィテミ、! || |', ハト、 i
          |   |  |  ト、  V , イ,ィェテミ、 |ハ! ! |'{トi:j.} |i||.N i iハ. i|
         |   |  |  iハ ∧!, 伐::::j::}   ル'!/ ゙ー' !从リ N ! i | |
        l     !   |/∧ へヾ辷少‐      、.:::: | V | | | N i| | |   埋めですね
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.         |i     | ', 乂_ミヘ  ヽ ミ      ー ' , ′!| ,小| | | N ,' |
.        |ハ  !.ハ  、 `弋ト、 ヽ\        // / .l( ! | | | | / ,'
          |ハ八  ヽ \\ヽ ミ 、\`ミー┬‐‐'./ //リi ', V.ハ | /
        !  ト、\. \ \\.艾 \\ ̄ ゙̄i./_/__/小 V ! ! !
         リ i l \\  \ \\` < ―‐ァ,ネ´:.:.:.`\./| || |
          //リリ |\\  \ \   ` <く:::::.:.:.:.:.:.:.:.:. \乂 ノ
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953 :名無しさん@初回限定:2010/11/24(水) 15:09:18 ID:tw9IlEu50
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                 ∧i!〃〃./;:リイi ! !',   ',  !i !i  i ', ',.', ヽ
                 /、Q彡i /::/イi i ! ' ',.   ! !i !i  i  ! i i リ
                '〃川V r‐リトナトx ,,', ',、  i从i !i  i  ! i i
                 // ,川、 VベハヤFミメヾハヽ リ∠チナi i  i ハi
               f |' || i | } }ト、チハ.r'ゝ,ソ` ヽ ∨ィfチiア /i ル i !
               /〈└',| i l、} }', ヽヘヾ  ̄     ヾ゙ク イ i ,/i 〃
                ! , ̄|「TTヽ' ',:::ヽゝヽ     '   ノイ /イ,/ .i  埋めですね
                / ツ;/ //::| |::::ヽヽ:::ヾハ ' 、  ̄  イ:::i "〃 .; h
            ノ イ/ //::::| |::川) リハト.i ト` ェ≦::i::ノ::人 i ! ; i !
           /イ/'/ ク::::::::レ!/:i/ /:::/〃;;  Y hソ:ノ ::::ヽヾ ; i ヽ
          ( (/ / /⌒^ヾソ ノ/〃= ,´†ヾ==、 `rt…、; i、 ヽ
           y'/ /     ヾヘ',く´(( ノ ゝ-' ヽ  `〉 l;:  \ト、ヽ
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        / /!   /:::       ルツ|ノ.ノ__ノ::::;;',;:ヾ、 lヾ、;     ヾ ソ
       i  ,' イ  /:::::       ↓ ! ィ/"/::  ', ':: `火  ヽ    ゙!ヾ、

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