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処女はお姉さまに恋してるSSスレ 第16話

454 :みどりん:2008/08/20(水) 22:46:31 ID:K8v+UMLl0
100万本のバラ

 食堂に瑞穂とまりあが並んで座っています。なんとなくラジオがなっています。100万本のバラの曲がかかっています。それを聴いてまりやが瑞穂に聞きます。
「ねえ、この曲100万本のバラっていうんだけど知ってた?」
「うん、何となく知っている気がする」
「本当に100万本のバラを贈った人がモデルになったっていうのも知ってる?」
「え?100万本のバラを贈った人が本当にいたの?」
「そうよ、グルジア人の画家でニコ・ピロスマニって人が歌のモデルになったそうよ。全財産でバラを買ったらしいわよ」
まりあがそれに答えます。
「素敵だね」
「ほんとね。そんな熱烈なプロポーズ、私も受けてみたいわ」
「あはは……そ、そうだね………」
「なによう、瑞穂ちゃん、その言い方。何かやなかんじ」
「い、いや、きっと素敵だよね。うん」
「瑞穂ちゃんも誰かに贈ってみたら?きっと喜ばれるわよ」
「そうか………そうだね!」
瑞穂は何事か思いついたようです。

「8月はあんまり市場に出回っていないんだね。集めるのが大変」
瑞穂があちらこちらの市場に連絡して、何かを買い集めているようです。バラでしょうか?
「輸入もしないとだめかなぁ……」
瑞穂は精力的に働いています。
「誕生日までは冷蔵庫にしまってもらって、当日冷蔵車で運んでもらおう。並べる場所は………」
プレゼントを贈る計画をたてているようです。


455 :みどりん:2008/08/20(水) 22:47:16 ID:K8v+UMLl0
 そして、8月26日の朝………
「うわーーー、いちごだらけなのですよう……」
奏の部屋から歓喜の声が聞こえてきました。
「奏ちゃん、誕生日おめでとう。僕からのプレゼント。100万個のいちごだよ」
「ありがとうなのですよう。奏、感激なのですよう」
奏の部屋の床は、歩く場所を除いていちごだらけ、寮の中も軒並みいちごだらけです。瑞穂が買い集めていたのはいちごだったのです。8月は流通が極めて少なく、集めるのが大変だったようです。
 そして、誕生日まで冷蔵庫で保存しておいて、奏が寝てからいちごを運び込み、一生懸命並べたようです。これは、すごいプレゼントです。
「うっわーーー、これはすごいわね」
まりやも部屋から出てきて、驚きます。
「うん、100万本のバラの話を聞いて思いついたんだ」
「でも、本当にやるとは。……瑞穂ちゃんやるわね」
「可愛い妹のためだからね」
「……と、ほめたいところではあるんだけど、このいちごどうするの?食べ終わる前に腐っちゃうんじゃない?」
「あ………」
「それに、バラを贈った画家は振られちゃったのよ」
「え?そうなの?」
「うん、言わなかったっけ?瑞穂ちゃんも振られちゃうんじゃない?」
「う…………ま、まあ、奏ちゃんが喜んでいるからいいんじゃない?」
「そうね。それはいいんだけど、いちごの処理が問題よね。学校にいる人をいっぱい連れてこないといけないかしら?」
「うん……………………」
そう言っていちごと奏を眺めています。奏は嬉しそうに一人でいちごをぱくぱくと食べています。もう、いちごの世界に浸りきっています。
「あの、まりや。それは大丈夫みたいだけど」
「あ、あたしも今そう思ったところ」
二人の見ている前で、いちごはすさまじい勢いでなくなっていきました。あれから10分も経っていないと思いますが、既に奏の部屋の中のいちごはほとんどありません。

 そして、2時間後………
「ああーーー、おいしかったのですよう。お姉さま、ありがとうなのですよう」
100万個のいちごを食べ終えた奏が本当に嬉しそうに瑞穂に礼を言いました。体形は全く変わっていません。一体どこにいちごは消えてしまったのでしょうか?
「え、ええ。喜んでもらえてよかったわ」
そう答える瑞穂は、少し引き気味なのでした。

おしまい

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